2009年7月11日 (土)

あなたが死んでも相手は笑うだけ(木下あゆ美)

久しぶりにいいセリフ来たーっ。しかるべく来たーっ。

「私の仕事は心のケアですから」も意味深である。「私の仕事は怨みを持つ人の心のケアですから」と考えることができる。

相変わらず、スタッフ一同、実にいい仕事ぶりである。

唯一の気がかりは情報屋(寺島進)の不在であるが・・・「彼」は消息不明で新・情報屋(加藤雅也)の登場という設定が「彼」の再登場の含みを持たしているところが乙である。

また狂言回しとしての寄木刑事(きたろう)は「死んだ」とも「意識不明の重態」とも囁かれていて、代わりにニュース・レポーターの星影静香(長谷部瞳)とその上司・城島(田中哲司)が新登場。星影は過去に忌まわしい記憶を宿しているようでリセットされた「怨み屋ワールド」にようこそ・・・なのである。

前回の総集編プラス寄木刑事の査問で織り成された「第0話」は視聴率*3.3%だが・・・そんなの関係ない番組であると断言できる。「コールセンターの恋人」とか「メイド刑事」とかは問題外の作品なのである。下手すれば「オルトロスの犬」だってふっとびかねない・・・それはさすがにないか。

で、『み屋本舗 REBOOT・第1話・前編』(テレビ東京0907032412~)原作・栗原正尚、脚本・監督・仁木啓介を見た。冒頭は大橋未歩アナによる擬似報道である。「区立中学校の女子生徒がいじめを苦に自殺。しかし、学校側はいじめの事実を全面否定しています・・・」

新オープニング主題歌は「夢/鴉」である。

夢を見たよ

僕が死んだ時

すべての幕がおりて

その記録を事細かく綴ってる

誰かがいた・・・

これもいい。そして・・・例によって淡々と怨みの誕生が語られる。

携帯掲示板・学校裏サイトの「イジメ部部長」からの支持に基づき・・・「部活」と称して嗜虐的な暗い遊戯に熱中する中二トリオ。邪悪な顔立ちの赤坂チサト(守山玲愛1995年生)、醜悪な体型の松村時子(峯崎亜里沙1993年生)、元AKB48だけにやや小悪魔な紙田鈴(増山加弥乃1994年生)、ほぼ現役一部なんちゃって中学生キャストである。

この凶悪な女子中学生三人組の生贄は戸蓑あやね(斉藤はるか)というクラスメイトだった。苛めの発端は示されないが、学校裏サイトを支配する「オニの部長」が彼女たちを誘導した形跡はある。トリオを部費の徴収と称してあやねから一日3万円を徴収し、携帯掲示板に示される指示に従ってトイレにてトイレットペーパー巻き、モップ責めなどをウォーミングアップとして行う。心あるお茶の間は早くも「絶対に許さない、絶対にだ」体制だろう。

トリオはその行為に心の底から愉悦を感じている。

廊下で担任教師・手塚(正名僕蔵)に出会ってもアグネス・チャンが口から泡を吹きそうな倫理規定ギリギリの線であやねのスカートをまくりあげ、「エロオヤジ」と挑発する有様である。もちろん、正名僕蔵なのでダメ教師の見て見ぬフリは極めてナチュラルに演じられる。

そして・・・「部活内容」として新たに下された「指令」は「あやねに携帯掲示板サイトを使って援助交際(売春)させること」だった。

トリオは喜んであやねと客をセッティングする。

こうして処女喪失したあやねはその日のうちにデブでブサイクな青年を二人目の客としてあてがわれ、売春行為を強要されてしまう。「逆らったら家に放火して家族ごと焼き殺す」と脅かされたからだ。実際、やりかねない連中である。

そして・・・純潔を汚され「もう・・・お母さんに会わせる顔がない・・・」と団地の屋上から投身自殺である。その描写が爆笑テイストで描かれ、冷徹で人の命をなんだと思ってんだ空気も最高潮なのである。

そして・・・あやねを自殺に追い込んだトリオは退屈で死にそうになるのだった。

あやねの家は母子家庭である。残された母親(古村比呂・布施博夫人)は「いじめについて」のあやねのノートを発見し、いじめの実態追及を警察と学校に托す。新情報屋のデータによれば中学生のいじめは年間一万件を越え、中学生の自殺者は年間300人を越えるが「いじめによる死者はゼロ」なのであった。調査の結果「いじめの事実はなかった」と学校と警察は発表するのだった。「責任はあるが責任はとらない」と言う姿勢は母親への土下座となって現れる。最初は同情を装った父兄たちも「わが子の進路に差し障り」が出ると自殺した娘の母親を白眼視するのだった。

「ごめん・・・あやねのために何もしてあげられなかった・・・」似た者母子である。無念を胸に陸橋から線路に投身しようとする母親。

そこへいつもの音楽(音楽・P.P.M)とともに・・・怨み屋(木下)登場である。

「娘さんと同じように自殺をしても・・・怨みは晴れませんよ・・・あなたが死んでも相手はただ笑うだけ・・・」といつもの名刺を母親の足元に落とすのだった。

さっそく、依頼交渉のために怨み屋を自宅に招く母親。

「対象者の社会的抹殺、実質的殺害、いかようにも。今回は一人につき500万円でしかるべく」

母親は「わかりました・・・メモに残された三人の悪魔と部長を探し出して・・・復讐してください」

さっそく・・・新・情報屋の元へ行き・・・調査を依頼する怨み屋。情報屋は残された破損した携帯電話や、学校内の盗撮・盗聴などにより、たちどころに極悪トリオの正体を暴き出すのだった。さらに・・・「部長」はああ、やっぱり「ハゲ校長命令で生徒にモーニングコールをかけさせられる男」担任教師の半ハゲ手塚エロオヤジである。

警察の調査も何事もなく終焉し、そろそろ部活動を再開しようと考える「部長」と「トリオ」だった。

その時、工作員・杉河里奈(葵)を引きつれ、文科省から派遣された心療カウンセラーに変装して件の中学校に潜入する怨み屋。「生徒に自殺者が出たことで動揺する生徒たちの心のケアに来たので・・・いじめの調査ではありません」なのである。

しかし・・・手塚を相手にあやねの机に残された「怨」の文字を示すのだった。

「先生・・・あなたはいじめがあったことを知っていましたね」

・・・つづくである。工作員シュウ(小野健斗)も工作員十二月田猛臣(前田健)の出番もないままにこの圧巻の展開・・・怨み屋・・・流石だ。

来週は死ぬより苦しい地獄の扉が確実に開くのである。

関連するキッドのブログ『怨み屋本舗 超闇の正義スペシャル・マインドコントロールの罠

日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)『官僚たちの夏』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2009年7月10日 (金)

俺と彼女の生きる極道(草彅剛)夏の夜の花火と桜吹雪ですかい(黒木メイサ)

(音楽)「仁義なき戦いのテーマ」

平成を風靡した邪丹会系須磨組は構成員がそれぞれに覇を競うまでになっていた。常勝将軍を謳われた獅子の拓哉はこれでもかと縄張りを広げ、兄貴分の巨人の中居は嫁獲りで黒星をつけたが本業の裏ビジネスは無風である。中国ものや薔薇ビジネスにまで手を広げたふとっちょ香取は警察内部にまで侵食していた。かってブスにまで手を出したダンディー稲垣は血の気が多く警察沙汰も珍しくはなかったのだが、酒の失敗で見せてはいけないものをみせてしまった堀越賞の草彅はついに闇介護の世界に足を踏み入れたのだった・・・。

・・・なんのこっちゃ。

まあ・・・素人が闇社会に手を出すのは危険なのだが、闇社会が表に出てくるのも困ったものである。

「仁侠」とは「二人で挟み撃ちにして敵を倒す」という意味である。古来、中国では刺客として仁侠の人を頼った。仁侠の人は恩義のある人の求めに応じ、どんな強敵(皇帝)にも刃を向ける。その心が美徳とされたのである。物騒な話だが本当です。この依頼者(親分)と実行者(子分)の関係が侠に任せるという任侠の基本なのだ。

素人はヤクザが介護などと聞くと「極道の跡取り娘が高校教師に」という「ごくせん」のようなファンタジーを思い描くのだが・・・実際にヤクザの経営する介護施設は・・・これ以上は書きません。

弱者を食い物にするのは裏社会の鉄則だが、たとえばホームレスをスカウトしてきて生活保護を受けさせ、住居を提供するという名目でピンハネをするなどというビジネスはいたるところで展開しているのである。

認知症となり家族からも捨てられた人間を保護する代わりに飼い殺しにして何が悪いという考え方がそこにはあります。そんな・・・危険な部分にまっこうから手をつっこみはじめたこのドラマ・・・正気かっ。

で、『ダンディ・ダディ?~恋愛小説家・伊崎龍之介・第1回』(タイトル長いわっテレビ朝日090709PM9~)脚本・永田優子、演出・池添博を見た。・・・こっちかよっ。・・・ま、軽くね。「パパとムスメの7日間」(2007年)でガッキーのパパを演じてヒットを放った館ひろしが今度は南沢奈央(幼女時代・宮武祭)のパパを演じる。まるで日曜劇場のようなテイストである。何故、日曜劇場でやらないのだ。それはともかくとして館の演じるのは自由恋愛の素晴らしさを高々と謳いあげる小説家にも関らず、妻を亡くして以来男手ひとつで育てあげた娘のこととなると非常に器の小さい男なのである。

娘と彼氏が観覧車に乗っていると知っただけで遊園地に乗り込み、彼氏を引きずり出すほどの器の小ささである。

しかも勘違いであることが判明すると娘の同級生に責任転嫁するほどの小さい男なのだ。

そして・・・そのために破局した娘の親友カップルへのフォロー一切なしである。

困ったもんですな。年頃の娘を持った父親なんていうものは。作りつけの家具のように粗大ゴミにも出せない。始末におえないとはこのことです。・・・落語家かっ。

まあ・・・小説家父娘と言えばコミック「Papa told me」(榛野なな恵)です。妄想的に言えば脚本家はこれを読んで娘を小学生→高校生に置換したというか、時計の針を進めた気配濃厚です。まあ、パクリとしては基本的な「手」の一つです。「三丁目の夕陽の少年たちが大人になったら20世紀少年」のようなものです。ちなみにドラマ版「Papa told me」(2003年)のパパは風間トオルでした。

まあ、キッドは脇役カップルのその後が気になって、自分(主役)たちの親子関係が修復できればいいという脚本展開に最後まで馴染めませんでした。

ちなみにコバちゃんこと小早川悠樹(石黒英雄)はご存知エリートヤンキー三郎ですから・・・いつもらしてしまうのか・・・妄想が止らなかったのです。仲間由紀恵に似た占い師はいつ登場するのか・・・とか。

視聴率は*9.3%でスタート。夜光の階段の平均10.6%(初回12.5%最終回12.1%)を下回る。夫人死亡に不審な点がなかったからか。

関連するキッドのブログ『エリートヤンキー三郎

               『栞と紙魚子の怪奇事件簿

                『パパとムスメの7日間

で、『任侠ヘルパー・第1回』(フジテレビ090709PM10~)脚本・古家和尚、演出・西谷弘を見た。「ガリレオ」の脚本・演出コンビなのであるが、主人公に限って言えば「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」という草彅剛の僕道三部作が連想されるものになっている。どこか人の道を運悪く外れてしまったものが・・・ひとつの出来事をきっかけに「人道」に回帰していくという物語である。

ただし、「僕道」ではそのために周囲の人間が綿密に設定されており、そこに澱みはなかった。

しかし、今回は組織暴力団の幹部候補生が介護ビジネスに参入するために研修を受けるという非常にリアルな設定のために・・・やや大味になっている予感がある。

たとえば・・・広域暴力団隼会・池袋地区貸元・四方木連合・組長(代表)・四方木りこ(黒木メイサ)はシビアな肩書きとは裏腹に甘口設定である。

主人公の隼会・六本木地区貸元・翼工業・組長(社長)・翼彦一(草彅)の裏のシノギ(ビジネス)がオレオレ詐欺の組織的経営であるという汚れ方をしているのに・・・いかにも黒服着て蓮っ葉な口をきいたらヤクザだろう的な匂いが立ち上る。

池袋だから少女売春を組織的に運用して、外国人売春婦をタコ部屋に押し込み、トリハダたつようなこわい女をホテルに派遣しているような女ながらに酷薄・・・ぐらいのイメージでもいいと思うのだが・・・結局、主人公の危なっかしい行動にヤキモキするお嬢様のような行動になっているのである。

ある意味、ボケエロ老人にお尻触られるサービスのために登場しているようなのだ。

しかも、狂気のような主人公を羽交い絞めにして拘束できる実力がありながら、認知症の老女(池内淳子)は取り逃がしたりします。

この脚本家は設定的にキッチリ詰めるタイプなので・・・まあ・・・そこはドラマ的面白さのためにご都合主義を導入したということかもしれませんが・・・そういう穴もしっかり埋めると文句なしの大傑作になりそうなのに・・・と思うのでございます。

まあ・・・しかし・・・お仕着せの制服を脱いで、タンクトップになり、後姿で黒の見せパン、制服で石を包んで即席凶器とそれなりに黒木メイサの魅力はサービス・サービスなのですごく文句があるわけではありません。

さて・・・主人公・翼は親の味を知らないで育ったらしいヤクザ。妄想の中では仁王のように精悍な顔を見せるのだが日常のシノギは「強きに上納金を納めるために弱きからしぼりとるだけしぼる稼業」である。

隼会の会長はそんな翼にとって親のようなものであるはずだが、その描写はない。

会長の死を契機に後継者と目される隼会若頭の鷹山(松平健)から「これからのヤクザのシノギは老人介護ビジネス」と説諭されて「新・若頭候補生」たちは老人介護施設「タイヨウ」(オーナー・大杉漣)に身分を隠して派遣される。山田優の弟・親太郎とか山本裕典とか、ベテランのような新人ヘルパー・仲里依紗が働く大衆的な施設である。

そこで翼は知り合った認知症の老女に息子扱いされ・・・金をせびりとるのであるが・・・いつしか情にからめとられていくという話である。

どこにもない憧れの任侠世界に絶望しつつ、介護の世界にはそれなりにあるべき姿を求める翼。

そこに老人介護ビジネスの成功者・ハートフルバード社の代表取締役・羽鳥(夏川結衣)とその子供店長でいじめられっ子「いじめられとうはなかったのじゃ」涼太(加藤清史郎)が現れる。ついでに秘書(中別府葵)です。禁煙社会代表の羽鳥は喫煙だけは許さないのだった。飲酒は許すタイプだな。

そして・・・ヤクザで老女から金を搾り取っている翼を理想主義者と勘違いして・・・「現実は甘くないの」と説教するのだった。

翼の中で何かが揺れている。それは「家族の味」を知らぬものの「家族」への憎悪と憧憬である。

翼は老女の中に「おっかさん」を見出す古典的なヤクザなのであった。その証拠に最後は若い頃、オードリー・ベップバーン(春日ではない)にそっくりだった老女のために選別として300万円を借金までして包むのである。

「一度してみたかったんだ・・・親孝行」なのである。まあ・・・ちょっとお茶の間向け言い訳の要素もあります。

この辺りの展開の速度が「僕道」シリーズの皮をかぶった「ガリレオ」ということです。

ま・・・エンターティメントなので・・・大傑作でなくてもいいよね。毎回、黒木メイサに「死ねバ~カ」とかのセリフがあれば一部愛好家昇天だもんね。

ちなみにヤクザの組織にもいろいろあるが・・・ここでは店の主人・番頭・手代・丁稚のような序列になっています。会長(死亡)・若頭(マツケン)・貸元(ツヨポン)・構成員(向井理)という感じです。

夜の公園で花火で桜吹雪を見る。まあ・・・時事ネタですね。草彅剛35才の誕生日です。

老女が本当に認知症なのかどうか不明の人は認知症の恐ろしさを知らない幸福な人間だということです。認知症には辻褄は合わないのです。本当にわけがわからないんだってば。

視聴率は17.5%でスタート。「BOSS」の平均視聴率17.0%(初回18.1%最終回20.7%)を上回る。推移によっては平均越えも可能である。要するに極道社会に対するお茶の間の認識のズレの克服が勝負だな。闇介護についての一般の認識は薄いからな。

データついでにイケメンヘルパー向井理の軌跡。「のだめカンタービレ」(2006年秋ドラマ)→「バンビ~ノ」(2007春ドラマ)→「暴れん坊ママ」(秋)→「ハチミツとクローバー」(2008年冬ドラマ)→「おせん」(春)→「正義の味方」(夏)→「スクラップティーチャー」(秋)→「メイちゃんの執事」(2009年冬ドラマ)→「アタシんちの男子」(春)→「ふたつのスピカ」(梅雨)→ココである。「暴れん坊ママ」から秋冬春夏秋冬春夏と2年間連続民放連続ドラマにレギュラー出演中である。貴重なイケメンヘルパーなのだな。

関連するキッドのブログ『僕の歩く道

土曜日に見る予定のテレビ『MR.BRAIN』(TBSテレビ)『魔女裁判』(フジテレビ)『真マジンガーZ』(テレビ東京)『リミット・刑事の現場2』(NHK総合)

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2009年7月 9日 (木)

病弱児を相手に無神経にも程があるよ(須賀健太)コホコホ(神木隆之介)クスクス(高良光莉)

16才を代表する子役スター・神木と14才を代表する子役スター須賀にはさまれてメガネ娘を演じるのは2008年ホリプロタレントスカウトキャラバン・グランプリの高良光莉(13)である。

「歌のおにいさん」のマカロンキッズのみちるからココである。

院内学級ものと言えば「電池が切れるまで」(2004)があるわけだが、長期入院を余儀なくされた子供たちのうち・・・和田(須賀)は急性骨髄性白血病・・・田中(高良)は慢性肝炎で・・・電池が切れる可能性は高い。

石原(大泉洋)、太川(小林聡美)、七瀬(香椎由宇)のトライアングルでそこそこコミカルに見せているが・・・泣かす気満々である。

さて、関係ないが深夜アニメの「涼宮ハルヒの憂鬱」はとんでも展開に入っている。キッドはコレを「チバテレビ」で視聴しているのだが・・・「第12話」~「第14話」までのサブタイトルがずっと「エンドレスエイト」なのである。ストーリーはタイムスリップ・ループもの(例「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」の無限学園祭前夜)なのであるが・・・その手法がある意味とんでもない。「第12話」はハルヒのワガママな夏の思い出作りのための8/17~8/31までの夏休み生活を淡々と描くものだった。「第13話」はほぼ同じ形でそれがループしていることに気がつくという内容である。展開はほぼ同じなので使いまわしの極みなのである。そして「第14話」はいよいよ解決篇かと思うとさらにループなのである。・・・こ、これはココでしかできない手法だな・・・。すでにループが始まって15499回目なのである。こうなると次こそは解決篇・・・いやこれはもはやオチで来週はまったく違う話が始まるのか・・・それともさらにループを・・・おタク以外・・・誰がコレに付き合うというのだ・・・。

まあ・・・くりかえてもいいと思うエンドレス・サマーの思い出を持っている人は幸せなのである。

で、『赤鼻のセンセイ・第1回』(日本テレビ)脚本・土田英生、演出・佐久間紀佳を見た。さて水曜日はダンスの日だが「新・9係」もゲスト(多岐川裕美)で豪華だったり、「となりの芝生」も大倉孝二が嫌な感じの夫を爆笑で演じていたり甲乙つけがたくパートナーが定まらない。それに対していかにもな子役・病気・赤鼻のパッチ・アダムス展開の水10である。

しかもパッチ・アダムス(お笑い好きの医師)に対して石原参太郎(お笑いくずれの教師)である。この的外れ感がそそります。

脚本家は「斉藤さん」で面白いのか面白くないのか微妙なテイストでついに勝利(お茶の間の心=視聴率)をつかんだ実績があり・・・二匹目の泥鰌がいそうな気配。

そして・・・何よりも高良光莉が萌えさせてくれる逸材なのかどうかチェックする必要があります。・・・そこかっ。

だから・・・水曜日は「赤鼻のセンセイ」に一本化すればいいと思うよ。

と・・・いつもの天井がキッドに囁きかけてくるのです。

石原はお笑い好きのダメ人間。人を笑わせるのが三度の飯より好きだがはっきりいって笑いのセンスはゼロである。失業中の石原が教員免許を持っていることに眼をつけた謎の人物は愛情ホルモン・オキトシトンを愛する脳科学好きの桜山(上川隆也)が院長を務める総合病院の院内学級の教師としてスカウトする。

石原は軽薄に人生を生きることが何より大切と考える真面目なタイプの人間だった。

そのために「空気をよめない」「後先考えない」「人の心が分らない」ダメ人間になっていたのだ。

そんな石原が院内学級の中学生担任になったことを危惧する小学生担任のシルクちゃんこと絹(小林聡美)・・・そして融通のきかない美人を演じさせたら日本一の香椎演じる小児科医・七瀬である。

案の定、無神経な言葉で難治性喘息で苦しむ八重樫(神木)を喘息の発作に追い込み・・・生命の危険を感じさせる事態に・・・。

それでも反省の色を見せない石原に絹が説諭です。

「弱」と言うことの意味が分りますか。あなたのたいして面白くもなかった中学生時代の記憶さえ・・・あの子たちには高嶺の花なんです。あなたのようにバレーボールの特訓もバンド活動も初恋告白失恋も・・・あの子たちには白い壁の向こうの夢に過ぎない。弱肉強食で言えばあの子たちは食べられちゃうお肉なんです。闘病、闘病、闘病です。この院内学級制度ではあの子たちのことを何て呼ぶか知っていますか?・・・病弱児なんですよ。

これはぐっときた。

自分の弱さを認めるのも辛いが他人の弱さを認めるのも辛いものだから。

石原は生れて初めて泣きそうになりました。

しかし・・・そんなことで軽薄が治るもんですか。軽薄も立派な病気ですから。

やがて・・・石原はなんとか八重樫の気分を軽くしようと試行錯誤。

ついに夏の花火作戦を実行して・・・またもや八重樫を瀕死状態に。

けれど・・・そのドタバタ騒ぎの渦中で・・・八重樫はついに知ったのです。軽薄に生きることも案外楽しいのかもしれない・・・と。

軽薄は伝染しやすいので良い子の皆さんは注意が必要です。

しかし・・・子供の命を二度も危険にさらした石原は柄にもなく反省。

退場を決意するのですが・・・絹が呼び止めます。「まだ初回じゃないか」

そこでたちまち軽薄を取り戻した石原。シルクちゃん贔屓の花火師(半海一晃)の協力を得て夏の夜空に予算度外視の打ち上げ花火(一部資料映像))を・・・。

まあ・・・こうして・・・大物子役二人に大物アイドル候補という少数精鋭の生徒に軽薄教師という院内学級ドラマの始まりです。

はたして・・・最後まで生き残る患者は誰か・・・そして石原は一回くらいは笑いをとれるのか・・・。

尾美としのり、光石研、平岩紙、入山法子と次々に繰り出されるおなじみのメンバーに・・・つい最後まで見てしまう予感がいっぱいです。

関連するキッドのブログ『斉藤さん

金曜日に見る予定のテレビ『怨み屋本舗REBOOT』(テレビ東京)『コールセンターの恋人』『福田沙紀のメイド刑事』(テレビ朝日)

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2009年7月 8日 (水)

世界で一番美しいうなじを捜して(中山優馬)ヴァンパイア(加藤ローサ)システム(桜庭ななみ)

プライムタイムに吸血鬼登場って・・・初じゃないのか。

おそろしいことだな。まあ、アニメなら「怪物くん」のドラキュラがいるけどな。特撮ものなら吸血怪獣や怪人ゴロゴロしているし。・・・あ、水谷豊がいたか。さすがだな。

シェリダンの「カーミラ」、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」以来、一世紀以上の時の流れを越えて吸血鬼マニアがついにここまでである。

日本・・・大丈夫か。

・・・初回視聴率、*8.5%・・・杞憂だったみたいだ。

で、『恋して悪魔~ヴァンパイア☆ボーイ~・第1回』(フジテレビ090707PM10~)脚本・小川智子、演出・村上正典を見た。さて、番外地ドラマ8の「バッテリー」で男として最高のタマを投げていた中山優馬がこの枠の史上最年少主演である。「バッテリー」で弟役だった森本慎太郎も付属品のように下宿先の少年役で登場である。

ドラマ8といえば現在「ふたつのスピカ」主演中の桜庭ななみがヒロインの恋敵役で登場。

そしてヒロインは女帝・加藤ローサである。

黒宮ルカ(中山)高校2年生。夏川真琴(加藤)担任教師。高木香織(桜庭)高校2年生という設定である。

しかも、ルカは真琴の16才で溺死した恋人のそっくりさんという設定である。

つまり、高校生と女性教師の禁断の恋物語なのである。そういう意味では展開は常識を越えたメロドラマ展開で転校したルカの下宿先である中華料理店に真琴が押しかけて紹興酒飲んで餃子食って「初恋の人にそっくりなんですーっ」なのである。

ついでに回想シーンではなんちゃって女子高校生(24)を披露である。

まあ、恋人型アンドロイドの物語がOKなら吸血鬼ラブロマンスもOKなのだな。

さて、気になるのがヴァンパイア・システムである。

まあ、最近では大河ドラマでもなんとなく戦国時代をやっているので、基本がファンタジーである吸血鬼ものがなんとなくヴァンパイアでも構わないのだが・・・不確実なものこそ、はっきり設定してもらわないとなんでもありになってしまう。そうすると・・・面白さも曖昧になってしまう気がするのである。

たとえば萩尾望都の「ポーの一族」ではその設定が巧妙で実にロマンチックだった。

まずは「高貴な血」である。もっとも有名な吸血鬼であるドラキュラは伯爵だった。つまり貴族なのである。由緒正しい吸血鬼・・・このアンビバレンツな存在感こそがヴァンパイアの魅力なのである。

続いて「永遠の命」である。不死こそがヴァンパイアと人間の最大の違いだ。キリスト教世界では神は人間に「死」を与えたのであり、それを受け取らないヴァンパイアは神への反逆者・・・すなわち悪魔の眷属ということになる。

だから「呪われた一族」なのである。

「ポーの一族」は「高貴な血」「永遠の命」「呪われた一族」のミックス加減が抜群である。

彼らは繁殖する。その方法は人間からの選抜である。「永遠の生を分かち合うに足る美と知を備えたもの」だけが「高貴な血」を与えられ・・・「呪われた一族」の一員になることができるのだ。そこには与えられるものと与えるものとの「愛」が不可欠なのである。

さらに「ポーの一族」では吸血ではなく「エナジー」という考え方を導入している。

家畜としての人間から「一族」が吸うのは生気であり、「一族」は「血」を与えるのである。

ここに「魔が人を誘う」アイロニーが隠されているのである。なぜなら「一族」は元をただせば「人」だからである。

だから「一族」には「滅び」も用意されている。寿命は永遠だが「事故(アクシデント)」に遭遇すれば・・・「一族」は滅びるのである。「永遠」を生きるものにとって「パートナーの滅び」は「人」の喪失感を上回るという空気が醸成されるのです。

さあ・・・そういう意味で・・・明らかになんとなく度の強いこのドラマ。

きっちりと秘密が用意されているのかどうか・・・心配です。

ルカを導く先輩ヴァンパイア・カイト(近藤真彦)は人間を下等動物と見なしているのですが・・・その年齢さえも定かではない。なにしろ、ヴァンパイアの中には1000才のものもいるわけです。

また見た目年齢の問題もあります。「精霊」としてのヴァンパイアは実際には姿形はなく見るものの目に見せているだけというタイプがあります。その結果が「鏡にうつらない」という特徴になるのです。

また「高貴なる血を受け継いだ年齢で止る」というタイプがあります。カイトがそのタイプなら44才でヴァンパイアになり、見た目は44才だが、実は444才かもしれないのです。

ここで今回のドラマのありがちなフリから考えれば真琴の死んだ恋人がルカである可能性は充分あるわけです。

溺れた真琴の恋人に「愛」を感じた444才のカイトが「高貴な血」を与え・・・ヴァンパイアの心の故郷ルーマニアに隠した可能性は高いのです。そして十年の月日が流れ・・・真琴は成人したが・・・恋人はあの日のまま・・・そしてルカとなって現れたというのがオーソドックスな流れでしょう。

まあ・・・そういうシステムだったとしてです。

「ドラキュラ」以来・・・映画、小説、コミックでヴァンパイア・システムは練りに練り上げられている。その上澄みをなんとなく吸血鬼ものはかすめとるのですが・・・しっかりしないとなんだかわからないものになりがち。

ヴァンパィアは人を魔に落さなければ愛を表現できない悲しい生き物。

その辺りをきっちりとおさえて・・・闇の世界にルカと真琴が旅立つ最終回だとよろしいのですがね。まあ・・・悪魔としては魔王に祈るばかりでございます。

今のところ、日光もニンニクも十字架もただのシンボルでございますからーっ。

浅いかな・・・二人が飛び込んだ夜の海のような浅さかな。

はたして・・・「処女の生き血」設定はどうかな・・・あれば桜庭ななみの逆転勝利もあるかもね。

まあ・・・単に怪物ランドからやってきた異属と人類との異種交流なのかも・・・それは視聴率とれないぞ~。

関連するキッドのブログ『バッテリー

               『女帝

木曜日に見る予定のテレビ『桜庭ななみのふたつのスピカ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『科捜研の女スペシャル』『南沢奈央のダンディ・ダディ?』(テレビ朝日)『黒木メイサの任侠ヘルパー』(フジテレビ)『東京少女桜庭ななみ』(TBSテレビ)・・・さて・・・メイサが当りを引きますように。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2009年7月 7日 (火)

道なき道を16馬力の国産車が進む時泥濘で圧すは人力(吹石一恵)

戦後の日本は小鹿の如く奔るのだった。音楽・佐橋俊彦(「ちりとてちん」「鹿男あをによし」など)である。

なかなかにそそるドラマなのだが、とりあえず初回は「ぼくの妹」方式でレビューである。

月9が「山P」である以上、「婚カツ!」のようには扱えないので最後のレビューになる可能性大である。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「コールセンターの恋人」*9.3%(来週は「釣りバカ日誌2」「ハリー・ポッターと賢者の石」「県庁の星」VS「南極アイス」容赦ないな)、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」12.7%(綾波レイ14才の乳首が表現の自由の砦なのか)、「メイド刑事」↘*8.2%(時代劇色強すぎ特撮色強めで頼む)、「MR.BRAIN」↘18.3%(ここで平均20.0%である・・・来週が20%以上かどうかで決まる分りやすさ)、「富士山頂」12.8%(なにもかもがなつかしい・・・)、「スピード」14.5%(なんどめだ)、「ビニールシート」↗*6.4%(だから吹石を現場に出せと・・・最終回か)、「官僚たちの夏」14.5%(「ぼくの妹」から倍増ならず)、「天地人」↘20.1%(そろそろ主役が何かしないとな・・・)・・・以上。

で、『官僚たちの夏・第1回』(TBSテレビ090705PM9~)原作・城山三郎、脚本・橋本裕志、演出・平野俊一を見た。「そうか、もう君はいないのか」(1月)12%、「落日燃ゆ」(3月)11.1%に続いて今年三本目の城山三郎原作ドラマである。なんでだ?・・・まあ、それはともかくとしてキムタクのいない「華麗なる一族」みたいな感じなのであった。時代的には五年ほど遡るのである。より・・・敗戦後の匂いは強い。

昭和30年(1955年)敗戦から10年である。2001年に経済産業省となった通商産業省を舞台にしたほぼ男たちの物語である。紅一点は通産省初の女性キャリアとなった坂本春生をモデルとした山本真(吹石)である。ニックネームは「お人形さん」である。まあ・・・半世紀以上も前の出来事ですからーっ。

その他は道子(床嶋佳子)の夫で貴子(村川絵梨)の父の風越(佐藤浩市)、ニヤニヤの庭野(堺雅人)、ハゲハゲの鮎川(高橋克実)が保護貿易主義、2時間ドラマの帝王(船越英一郎)と特命係長(高橋克典)が自由貿易主義で対立。仲をとりもつ上司(西村雅彦)、後輩(杉本哲太)、そして後の池田総理大臣がモデルの政治家・池内(北大路欣也)である。

・・・男臭すぎるわ。

そして、国内自動車産業育成のモデルとして登場するアケボノ自動車社長(蟹江敬三)で後継者(加藤虎ノ介)である。もう汗まみれな感じです。

とにかく・・・この男たちのおかげをもちまして・・・日本は今あるこういう姿になったということです。

とりあえず・・・何もかも失った状態から日本が北朝鮮にも韓国にもならずに日本になったことはよかった・・・という他はないのですな。

いや・・・もっといい道もあったという人もいるでしょうが・・・はたしてその道が「奇跡の復興」に通じていたかどうかは謎です。

過去を振り返って語るのは簡単ですからねえ。

今や、日本はまたもや、大中国の復活におびえて戦々恐々な日々を過ごしているわけですが、それもまた追われる立場、奪われる立場という「豊かさ」のシンボルでございますから。

とにかく・・・いろいろご不満もございますでしょうが・・・それを成し遂げた男たちの物語・・・もちろん、全員エリートです。もちろん、いくたの名もなき人々の血と汗の結晶をしぼりとった男たちの物語でもあるわけです。ここが賛否両論分かれるところでしょう。

しかし・・・その男たちの栄光は・・・「報われるためにやっているわけではない」・・・つまり、報国なのであり・・・どこか悲壮な哀愁が漂うのでございます。

アケボノ自動車は架空の会社ですが・・・作っている車はスバル360のようなものなので・・・つまり・・・富士重工業(スバル)がモデルです。スバルの前身は中島飛行機。戦争中は一式戦闘機「隼」とか零式艦上戦闘機(ライセンス生産)とか夜間戦闘機「月光」とか艦上攻撃機「天山」とか特殊攻撃機「橘花」(試作)とか、陸上攻撃機「富嶽」(計画)とかを作っていた軍用機メーカー。

その技術の粋を集めて軽自動車を作ったのですから・・・ある程度成功しないと嘘だろうなのでございます。

大日本帝国の敗因は様々に列挙できるのですが、その核心の一つにモータリゼーションの後進国だったというものがあります。

つまり、国民の大多数が車なんて触ったこともない状況で・・・突然、戦闘機のパイロットや戦車のドライバーになれるかっということなのです。

そして・・・その戦闘機の部品は女子中高校生が生産という悲惨。勝てるかっ・・・でございます。

だから・・・臥薪嘗胆としての国産車普及作戦です。「まだ戦争は終ってない」と主人公が語るのはそういう意味です。

今なら、国民の大半がいつでも戦闘機や戦車の運転手に転用できる時代。ついにその時は来たのです。ただし・・・国民の大半は戦意皆無です。通産省の男たちも平和の恐ろしさに対する理解が不十分だったということです。

関連するキッドのブログ『男たちの大和 YAMATO

水曜日に見る予定のテレビ『新・警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2009年7月 6日 (月)

宵闇の大阪は二人連れ天地人(妻夫木聡)もっと大きくするがよいのじゃ(深田恭子)

カルピスの元の忍びからビール姫に選手交代なのである。ある意味パーツの担当かっ。

まあ・・・二人とも持ってる武器が同系統だからな。キッドはフニャフニャ系とキンキン系で異種に分類しますが。

さて、時代考証があったようななかったような深キョン茶々姫のためのエビソード作成である。これは創作としてはいいと思います。

ただ少し妄想豆知識を。大国も小国も古くからある名前で、元は地方行政官の官職名です。大国造や小国造は開発した国の規模を示していて、ある程度大きな国土を有すれば大国造が、小規模なら小国造が天皇家から命じられたという話。そして、それを世襲したものなどが大国や小国を姓としたわけです。

しかし、与七が婿に入った小国家は清和源氏源頼光系の源頼行が越後小国の庄で小国を名乗ったわけで地名によるものと思われます。まあ、越後国の土豪としては名家だったということです。ちなみに景勝は中央集権化の一貫として腹心の樋口一族の与七に名跡を継がせ、しかも先祖伝来の名を改姓させたわけでそれは上杉家の高圧的な政治姿勢の表れと見ることができます。そういう意味で小国家の家来衆との軋轢こそあったかもしれませんが・・・婿として苦労することなどはありえません。

また・・・このドラマでは朝廷から下される官位について褒美的色合いを重視したおバカぶりをするわけですが、乱世が収まるにつれ、ないがしろにされていた権威が復活するのは世の常。中央との和解は平和への道程であり義を重んじる兼続はありがたくお受けしたと思われます。歴史音痴の脚本家なので言ってることが支離滅裂なのは一笑にふしてください。

ちなみに最初の上洛(1586年)で景勝は従四位下左近衛権少将に、兼続は従五位下山城守に叙位任官されていて、与七こと大国実頼は聚楽第建造祝いの上洛(1587年)で従五位下但馬守に叙位任官されたのである。景勝主従の再度の上洛(1588年)では景勝は従三位参議に昇叙し、兼続は秀吉から豊臣姓を賜るのである。ドラマではこの辺の史実を無視してとんでも展開をくりひろげているわけなのだな。

まあ・・・景勝主従がとっくに秀吉に飼われた犬となっていることはあくまでシカトなのである。ちなみにすでに京・大阪は首都として機能し始めていて、大国実頼が京都における越後大使館の役割を担うことは自明の理である。そのことが大国の豊臣政権との結びつきを強固にし関ヶ原の戦いの後に徳川家と実質的な手打ちをした上杉家家老の兼続との緊張関係を作ることになるのである。

それにしてもいくら上杉家家老のドラマだとしても家康上洛と新発田制圧の間にある九州征伐をすっとばすって思い切ってます。上杉家の関東管領への野望と密接な関係にある話なんですけどね。

で、『天地人・第27回』(NHK総合090705PM8~)原作・火坂雅志、脚本・小松江里子、演出・野田雄介を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回はぞんざいなサルとタヌキが漢字に添えられておちょくりにも風情がございます。あらすじが六行の出血大サービスでございます。兄弟仲良く殴り合うのエピソードがあってもいいのですが公衆の面前ではないだろうと考えます。密かに殴り合う奥ゆかしさがありません。景勝としては処分しなければならなくなり、喧嘩両成敗なら両家ともお家断絶ものですがな・・・。兼続は実はおタクで本の虫。朝鮮の戦では書庫から書籍を強奪してきたほどですからね。秀吉も相当な読書家だったので兼続の異例の出世はおタクの友情関係だったと思われます。これに加えて実頼は秀長に似た社交家だったと考えられます。まあ・・・それはともかく・・・深キョンの茶々・・・かわいすぎる・・・。歴代茶々でも最高級茶々ではないかと思われ・・・(; ̄∀ ̄)ゞ ・・・ともかく関東の要の今後については北条幻庵の秘密もご参照ください。

Tenchijin158701 で、天正15年(1587年)秋である。停滞していたかと思うと猛スピードで通過である。この車輌は「秀吉の九州征伐」「秀吉の命による新発田征伐」には停車しないのでご注意ください・・・なのか。天正14年の暮れから天正15年の春にかけて秀吉の日本統一は九州征伐に向けられる。家康との上杉・徳川との手打ちがなった秀吉は後顧の憂いなく大動員をかけ、初戦では善戦した島津勢を物量作戦で撃退し・・・夏までには島津家の臣従化に成功するのである。こうして新たに封土となった九州で、秀吉はさっそく唐入りの準備段階に入る。一方、京・大阪の都市化はさらに進行し、聚楽第を落成。秋には新発田重家に降伏勧告を発し、重家が下らぬと分ると直ちに上杉景勝に命じて新発田家を滅亡させたのである。与七こと泉太郎は陽忍としての名・大国実頼として・・・越後統一の戦勝と聚楽第落成の祝いの使者として対新発田戦の血まみれの甲冑を脱ぎ・・・上洛したのだった。

京にも大阪にも上杉屋敷が構築されている。京の屋敷を支配するのは兄嫁の姉である直江の姫・お悠だった。ご存知の通り、くのいちである。京の上杉屋敷には樋口家のくのいちも数人出入りしている。何れも子沢山の父・兼豊の種で与七の腹違いの妹だった。

屋敷の奥の間でお悠は与七の挨拶を受ける。中庭からは秋の風がそよいでいる。空には満月がかかっていた。

「戦はいかがであった・・・」

「新発田様は見事なお最後でございました・・・」

「そうか・・・謙信公以来の侍大将も・・・数えるほどになったの・・・」

謙信の愛妾でもあったお悠は往時を忍ぶ目になる。謙信死後・・・内乱の続いた越後はようやくひとつの節目を迎えたのである。

「それにしても時の流れとは面白きもの・・・かっては敵の中の敵の家来であったものが・・・今や・・・主とはの・・・」

「・・・」お悠とともに越後内乱をくぐりぬけてきた与七にはお悠の気持ちが充分に分ったが返す言葉もなかった。泉流忍者の宗家として忍び戦には自信のある与七も陽忍としての務めは未知の領域である。不安があった。

「ふふふ・・・」与七の不安を見抜いたようにお悠は老いを見せ始めた顔に笑いを作る。「案ずるでない。京都のことはこのお悠が・・・大阪のことは汝の兄・樋口与一が万事図るゆえにの・・・ただし・・・京には真田屋敷に初音殿がおられるが・・・真田の立場はちと微妙になったゆえ・・・昔のように気安くは参らぬので用心することじゃ・・・」

与七も真田忍軍の噂は聞いている。初音を中心に新たに組織された真田忍び衆は越後忍び、徳川忍び、関東忍びと敵対しつつ独自の忍び衆をこの京阪の地にも築いているらしい。

「そして大阪には殿下(秀吉)の忍びがあって・・・軒猿衆にはとても手が出せぬ暗部が作られておる。特に最近は不審な動きがあって成り行きを窺っておるところだ。殿下の配下に不審死が続いておる・・・まあ・・・忍び同志の戦いでよもや泉太郎殿(与七)が遅れをとるとは思わんがな・・・」

やがて・・・京都の料理の膳が運ばれ・・・与七は京風の作法についてお悠に教授を受けた。

大阪では忍者同志の暗闘が行われている。標的となっているのは大阪の蒲生屋敷を守る甲賀忍者だった。

大阪城下町の楼閣・翡翠楼の店主・清海は坊主頭をなでながら丼酒を煽っている。そこに音もなく忍び出たのは真田の少年忍者・穴山小助だった。小助は清海を見るとなぜかからかいの言葉をかけたくなるのだった。

「また宵の口からそんなに酔っ払って・・・一応・・・お坊さんでしょう・・・」

清海は破戒坊主らしく濁った目で小助を睨む。「ふん・・・これはな小僧・・・般若湯というものよ・・・どうじゃ・・・小僧・・・今宵はわしがかわいがってやろうぞ・・・お前の尻をちょいと貸してみよ・・・」

「そんなことより・・・初音様に伝言だよ・・・蒲生の件・・・判明したと伝えてよ・・・」

「聞こう・・・」奥の間が開き・・・姿を見せたのは女郎姿の初音だった。小助は平伏して報告を始める。清海は無言で酒を飲んでいる。

小助は配下の真田忍びとともに蒲生屋敷を張っていた。蒲生家から要請があったためである。そして甲賀忍びとともに張った結界にかかったのは殿下の忍びである飛騨の忍びだった。飛騨の黒影である。

さっそく・・・忍び同志のつなぎがあり・・・飛騨忍者の頭領・赤影が事態を把握した。

「恐ろしい使い手でした・・・」

飛騨の黒影は甲賀忍者を襲撃したところを甲賀・真田・飛騨の連携による包囲陣に囲われた。そこから黒影は修羅の如き働きで忍びたちと戦ったのである。

黒影の秘術は影縫いであった。黒影の手裏剣で影を縫われたものは身動きができなくなり、止めを刺されてしまうのである。

しかし、穴山小助は鉄砲忍びの陣でついに黒影をしとめたのである。

「どうやら・・・黒影は何者かに暗示の術をかけられていたらしく・・・最後に正気をとりもどすと・・・金色の目・・・邪眼じゃ・・・と言い残してこときれました・・・」

初音は小さく・・・頷いた。

「影縫いもまた・・・暗示の術と聞く。その使い手に暗示をかけるとはおそろしき使い手だの・・・忍び噂によれば朝日姫の輿入れの際、襲撃したくぐり衆のうち逃げ延びたものがあったそうだ・・・その追っ手の一人が黒影じゃ・・・黒影はそれ以来・・・あやつり人形となっていたのじゃ・・・くぐつの陣内でも出来ぬ業じゃの・・・」

初音はかって戦った風魔衆の暗示の名手を思い出しつつつぶやく。

「おそらく・・・薩摩にあるという邪眼の術。薩摩と手打ちになったとは言え・・・その使い手が健在かと思うと・・・恐ろしい気がするの・・・しかし・・・その者とは手あわせをしてみたいものだ・・・」

初音は無敵の忍びとして久しく感じなかった忍びとしての闘争心が心の内にあるのを知った。

「ふ・・・」初音はそのことがおかしくもあり・・・そして物悲しくもあった。

「諸行無常じゃ・・・」と一言叫んだのは清海だった。しかし、清海はすでに白河夜船を漕いでいる。

「であるが・・・」と初音は微笑んで小助に告げる。「次の戦は関東であろう・・・」

大阪城天守閣・・・秀吉は一人、信長の残した日本国絵図を眺めていた。秀吉の目はすでに関東から東北へと移っている。秀吉は天下一統まで残り四年と読んでいた。

その背後の暗がりには茶々が潜んでいる。信長の妹の娘である茶々は・・・もちろん・・・くのいちだった。闇に光る眼は悪戯っぽい色を湛えている。

関連するキッドのブログ『第26話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『恋して悪魔・ヴァンパイア☆ボーイ』(フジテレビ)・・・ここにも桜庭ななみかっ・・・。

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2009年7月 5日 (日)

ミスター・ブレイン嘲笑のシナプシス(木村拓哉)微笑みをどうしてくれるんですかっ(綾瀬はるか)

本筋から外れるが「お笑い」についての考察があったので妄想しておきたい。

「微笑みの誕生」である。脳科学者九十九(木村)の語る仮説はあくまで仮説であって科学的に証明されたことではない。威嚇のために歯をむき出したことから攻撃の停止による表情の変化が「微笑」であるというのは想像の範囲内と言って良いだろう。

次に「心からの微笑み」と「作られた微笑み」の差異については「感情」から生じるものと「意思」から生じるものでは顔面筋肉の制御に差が出るという話である。これは一種の演技論で訓練によって「完璧な作り笑い」をつくるのと「内面に笑顔をもたらす気持ちを作って自然に笑う」という方法論の問題である。最終的には「作られた笑い」が観察者にどのような印象をもたらすかということになるので鏡で自己採点することになる。そのためには「演技者」は「客観的な自然な笑い」というものの「イメージ」を持っている必要がある。演技者は常に人の表情を観察し記憶に止める必要がある。しかし、人をジロジロ見るのは失礼になる場合があるため、研究素材として演劇、ドラマ、映画などで「他人の演技」が研究対象となることがある。その場合に何が自然な笑いで何が不自然な笑いかを判別することはほとんど無意味化していく。

「笑い」そのものの原点は多くの研究者が「勝利の笑い」について考察している。サルもまた戦いに勝利をすれば笑うのである。当然、そこには優越的なニュアンスが含まれる。敗北を積み重ねるものが笑顔を疑うのはそのためである。笑顔には邪悪の匂いがあると感じるからだ。

劇中で犯行を重ねる男(上川隆也)に嘲笑されて九十九が激怒するのは基本的な対応と言える。

研究者たちがもう一つの「笑い」の原点と考えるのは授乳後の乳児の笑みである。食欲が満たされることによって生じる弛緩の表情もまた「微笑み」の原点なのである。

「乳児の微笑」と「勝利の笑顔」が複雑にからみあって「社交的な笑い」が誕生する。困ったときの「はにかみ」や社交辞令としての「笑み」さらには周囲が笑うから笑う「つられ笑い」・・・もちろん・・・「お笑い」はそんなに簡単に語れるものではないが、基本的にはこんなところで要点としてはいいだろう。

で、『MR.BRAIN・第7回』(TBSテレビ090704PM0756~)脚本・蒔田光治・森下佳子、恩出・山室大輔を見た。前回、意地悪をするけれど本当は優しい人だと由里(綾瀬はるか)が気付き、本格的に「脳科学」を勉強しようと決意をした瞬間、九十九が研究のために渡米するかもしれないという科学警察研究所瀬田所長と九十九の密談を立ち聞きして「どうしてくれるんですか」とくってかかる由里である。

それに対して九十九は由里の意図を知ってか知らずか・・・笑顔についての怪しい仮説を説く。結局、笑顔と渋面の間を彷徨う綾瀬はるかの変顔ショーである。まあ、必殺のウサギの口は出なかったが・・・結局、変な顔でもかわいさキープが女優なのである。

そんな綾瀬を照準におさめる男・北里(上川)が登場する。

今回、警察関係者の過去の悪事がからんでいるらしいのだが、そのために事件は複雑になっている。

まずは被害者は三人である。第一の被害者は北里に狙撃されたらしい警察庁副長官(大林丈史)・・・昏睡状態となる。

第二の被害者は元・警視庁刑事部長の尾崎衆議院議員(浜田晃)で誘拐されてしまう。

第三の被害者は元・検事の菊池衆議院議員(清水紘治)で爆破事件に巻き込まれる。

これに第四の被害者として謎の男・相沢(光石研)が加わるが実は狂言誘拐で実行犯の北里とは共謀していたらしい。しかし・・・捨て駒だったようで北里は脱出した相沢を見捨てて走り去る。こうなると「血染めの×」の血液は相沢のものである可能性もある。

さて・・・第1回に登場した組織暴力団との癒着で汚職を疑われる武井刑事(市川海老蔵)がずっと思わせぶりに再登場である。九十九はその時から犯罪者への内通者として武井を疑い・・・内通者と聞いただけで直行である。都内に刑事が何人いると思っているんだなのだが・・・ドラマですから。ちなみにキッドはどんなにあわてていてもエレベーターのスイッチは一度しか押しません。

とにかく・・・九十九は武井に赤い飴玉をもらい「いやな予感」を覚えるのである。

一方、故意か偶然か・・・武井が街角に放置した青い飴玉を北里は拾い食いである。良い子のみんなは真似しちゃダメだよ。

相変わらずドラマの中での立ち位置がもう一つ掴みきれないままに九十九に「愉快犯としての脳」で犯人の行動を予測することを命ずる佐々法科学部長(大地真央)だった。

そして・・・後手後手に回りつつ・・・なんとか・・・犯人の行動パターンを見出そうとする九十九。そして犯人は「誘導することが得意な人」という結論に達するのである。

しかし・・・時すでに遅く・・・「気をつけていってらっしゃい」「はい」と危険な旗を立てて出発した丹原(香川照之)、林田(水嶋ヒロ)はまんまと爆弾の罠にはまっていた。予告編に丹原の無事は確認できたがキッドの見る限り林田消息不明である。ここまであまりにもコミカルに新米刑事を演じてきただけに殺されてもおかしくないポジションである。ちなみに「トリック」ではシリーズごとに配役が変わるポジションなのである。まあ・・・一人くらい殉職した方が最終回が盛り上がると考えるかどうかだな。

まあ・・・どう考えても死んでいる経過だが・・・逃げ足の速さから生きている可能性もあります。加速したかもしれないしな。どちらにしろ・・・基本的に九十九の夢の中の話だとキッドは考えています。

さて・・・シナプシスである。最近はシナプスでいいらしいがシナプシスの方がなんかかっこいいと思う。シナプスとは神経細胞のシグナル伝達部位である。たとえていえば、情報を伝達する窓口である。神経細胞はシナプスを通じて情報を入力しそして出力する。

脳とは脳細胞で構成され、機能局在のための変異があるが基本的には神経細胞の集積体であると考えることもできる。

脳で生じる心を考えるにあたり・・・その本質は何かを考えるとき・・・キッドにはそれはシナプスではないかと思われるのである。

ではシナプスとは何かと言えばそれは「伝えるもの」であると言うことができる。

神経細胞のシナプスの一つ一つが伝えて伝えて伝えまくる。それが「心」の原点なのだな。

光があれば光を伝え、音があれば音を伝え、熱があれば熱を、痛みがあれば痛みを、臭ければ臭いと美味しければ美味しいと伝えて伝えて伝えまくるそれがシナプスなのだ。

その結果、走光性のものは光に向かって走り、誘蛾灯に誘われて飛んで火にいる夏の虫なのである。

だから・・・伝えていることの意味などはあまりないのだとキッドは時々考える。役者は演技を通じて何かを伝えようとする。親は子に人生を伝えようとする。人は人に愛を伝えようとする。教えたがりは何かを教えようとする。そしてキッドもまたブログを書いているのである。なぜか・・・それはシナプシスの基本が伝えることだからである。

脳を構成する神経細胞の本質が常に「伝えたがっている」のであるから人は誰もが何かを伝えたくて伝えたくてたまらない状態になるのである。

たとえ・・・それが伝える価値も意味もないことだとしても・・・たとえそれが人を不快にさせる嘲笑だったとしても。

人には「伝えたい呪い」がかかっているのです。

当然、伝えられないともどかしい。伝わらないと歯がゆい。

だから・・・九十九は叫ぶ。「連絡をとってくれ・・・伝えたいことがあるんだ」・・・助手はあわてて連絡をとる。伝えたい気持ちは共感の基本なのだから。しかし・・・それが伝わるかどうかは来週のお楽しみだとお伝えしておきます。

関連するキッドのブログ『第6話のレビュー

Hcinhawaii0568 ごっこガーデン。唇ふさぎ放題の科警研セット。アンナついにあんぱんち会長に続いて現場に突入したのぴょ~ん。ごっこガーデンでダーロイドと遊ぶのとはまた別の神秘の体験なのだぴょんぴょんぴょ~ん。奇跡の生命体との遭遇にアンナは大人の階段を一歩昇った気持ちになりましたぴょん。もう自分がアイドルであることを忘れてしまいそう~~~。ああ~・・・もう来週で九十九ぴょんともお別れです・・・泣かないで笑顔の練習に励むのぴょんくういや~、とにかく、林田殉職だけはなにがなんでも阻止しますーっ。そんなことになったら殴りこんでやるーっお気楽おっさんばかり多くてあらすじも面倒なんだよね。でも面白はるかはサービスサービス~みのむしおっとーっ、メイド刑事やらちっとも意味不明のエバやらをレビューしてたら遅刻したのるるるまこ最終回は爆弾で赤と青ですか~まこはアメ玉を所望でしゅ~エリいよいよ・・・MR.BRAINも来週最終回!・・・さあ、じいや、ブザービート会場の準備をするのでスーあんぱんちおっと~夏本番ライブの季節なのよね~、じいや記事早めで珍しく遅刻者多数(爆)シャブリそういう時こそ仮記事で追いつくのでありました~。しかもシャブリの部屋でも出ています~。はるかちゃん抱擁~なので来週は必見であります~ikasama4尾崎議員の息子(鈴木一真)実に怪しい香りを醸し出していましたな~。実は黒幕だったりして。それにしても現場に巨大なメッセージを書いている犯人はドキドキしないものなのでしょうか。最後は両津も登場か?・・・そんなことして・・・まさか映画につづくではないでしょうな~。まあ・・・アンナちゃんはそれでいいとして

月曜日に見る予定のテレビ『ハンチョウ~神南署安積班』(TBSテレビ)

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2009年7月 4日 (土)

南極アイスって南極2号を知ってるのか知らないのか微妙なネーミングですよね(ミムラ)

もうすぐ50才になろうとしているプロデューサーと脚本家である。

知らないはずはないのである。もちろん南極アイス(名取裕子)が「テレビ・ショッピングの売り子の女王」で「南極でもアイスを売れるほどの売り上手」だからというネーミングなので理にかなっている。だから下品な妄想をする受け手の根性が腐っているのである。

なにしろ・・・ちょっと似ているタイプだと思うのである。

最後にギャフンとなって口を丸くあけたりされたら・・・妄想で爆死しそう。

で、『コールセンターの恋人・第1回』(テレビ朝日090703PM9~)原案・山口雅俊、脚本・中園ミホ、演出・片山修を見た。脚本家の流れで云うと「ハケンの品格」(2007)→「OLにっぽん」(2008)ときてコレなので、企業雇用者ものシリーズになっている。「やまとなでしこ」だってそうだと言われればそうなのだが、仕事と恋愛のバランスがかなり違っているのだった。「ハケンの品格」では非正規雇用者の問題を、「OLにっぽん」では人材の国際化問題をとりあげ、前者は大成功。後者は大失敗しているのである。

このあたりはお茶の間とスタッフの間の国際感覚のズレも考慮しなければならないだろう。

まあ、とにかく、前二作が日本テレビなのに今回はテレビ朝日である。しかも現代劇になると視聴率的にはドロドロの金9・・・。かなり冒険が許されているのかもしれない。

アタリをとった「ハケンの品格」の三番手だった小泉孝太郎の主役起用。今回見る限りキャラクターそのままである。

さて大失敗だった「OLにっぽん」の主人公は観月ありさだが・・・観月ありさの最新のヒット作は「斉藤さん」でその時にヒロインとしていい味を出したのがミムラである。

今度はミムラを「仕事のできる謎の女」としてヒロイン化する気なのである。

舞台は携帯県外の千葉県勝浦市周辺の陸の孤島。発想がかなりチベットなのである。そこには「テレフォン・ショッピング」のコールセンターがあって受注もするが苦情も受けるのだった。

企業の人事にまで嘴を突っ込むことができる南極アイス(名取裕子)の陰口を聞き咎められ本社からコールセンターへ左遷された男が都倉(小泉)である。

そして・・・そこには苦情処理のエキスパート・青山響子(ミムラ)が水筒をぶら下げて待機していたのだった。ついでにおしゃれ小鉢のように宇野(安田顕)もついてきます。

おそらく・・・定番の商品→南極誇大広告→青山苦情処理というパターンの中で都倉が人間的に成長し・・・そして恋にも落ちるのだろう。

最後にヒロインが流離の旅に出るのもお馴染みの設定だ。

今回は「高枝切りバサミ」の登場である。

庭も園もない都会のマンションに住むものには永遠の憧れ。高枝切りバサミである。

ゲスト(小倉久寛)は職を失い、日照権も回復できず、喉がかわき、他人の庭の桃を伐るのである。・・・なんじゃ・・・こりゃ・・・のオチですが・・・それはいつものことですからーっ。

まあ・・・国際競争という美名の下に繰り広げられる仁義なき経済戦争を描いて失敗した前作にくらべて地方格差と通販生活ぐらいの要件なので今回はそこそこまとまる模様。

関連するキッドのブログ『斉藤さん

日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)『官僚たちの夏』(TBSテレビ)

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2009年7月 3日 (金)

犯罪を犯罪で贖うことは出来ません(沢口靖子)VS宇宙から地球を見てディスカバリー(桜庭ななみ)

久しぶりに女優まっこう対決である。

まあ・・・横綱VS新幕内対決なので・・・勝負になっていないのだが・・・。

「ふたつのスピカ」桜庭*3.1%

「科捜研の女」沢口15.9%

まあ・・・ドラマ8という番外地だから・・・シリーズものだから・・・とはいえ・・・五倍ってすごいよね。

ランチに換算すると500円のコンビニ弁当と2500円のフレンチ懐石弁当みたいな・・・どういう比較だよ。

で、『科捜研の女2時間スペシャル・第1回』(テレビ朝日090702PM8~)脚本・櫻井武晴、演出・辻野正人を見た。それにしても沢口靖子・・・いつまで美しいんだっ。血が騒ぐぜ。スペシャルだから殺人鬼はダブルである。

いきなり・・・深夜の殺人事件発生・・・犯人はいかにも猟奇的な男(篠井英介)である。

凶器はいかにもな軍用ナイフ。

そして殺された男(金井良信)は探偵で元刑事。

そして適度な流血。おなじみの下足痕(げそこん)。

法医学研究員の榊マリコ(沢口)が「犯人は被害者と向き合って背中から心臓を一突き」と言えば解剖担当の法医学教授・風丘(若村真由美)も「犯人は被害者と向き合って背中から心臓を一突き」とリフレイン。

美しい研究者たちが犯人の行動を的確に再現なのである。

もう・・・このたたみかけでも・・・類似商品は老舗の味に舌を巻くのだった。

そして・・・2時間ドラマタイプのスペシャル篇は・・・猟奇的に始まって人情沙汰に持ち込むのだった。

事件の経過。北陸の田舎の断崖に女子中学生(後の京野ことみである)を呼び出した担任教師は抵抗されて石で撲られ死亡。現場を逃げ出した中学生とすれちがった高校生(後の坂上忍である)は死体の第一発見者となり逮捕され冤罪を引き受けて少年刑務所にて服役。

そして時は流れた。中学生は菌類学者に、高校生は出版社社長となっていた。

一方、関西圏を騒がす連続女性刺殺事件が発生。しかし、犯人は発見されず突然犯行が途絶え・・・二年の月日が流れていく。

菌類学者の研究施設に留学していた猟奇的な男が帰ってきたのと、菌類学者と出版社社長が再会したのが重なったのは運命の悪戯だったのである。

猟奇的な男が殺人犯である動かぬ証拠(記念日ナイフ・コレクション)を発見した菌類学者は・・・横領の罪で窮地に陥った・・・自分の身代わりに罪を償った男に報いるために・・・猟奇的な男を使って邪魔者を消す悪魔の計画を実行する。

①二人を誘導し猟奇的な男に探偵を刺殺させる(冒頭の事件) ②その現場を出版社社長を糾弾する部下が目撃したと偽装・・・猟奇的な男に刺殺させる。

しかし・・・「なぜ・・・男ばかり刺殺するハメに・・・」と猟奇的な男が嘆かずに出版社関係者を連続して殺し始めたために菌類学者は舌打ちをする。そこで猟奇的な男の毒殺をはかる。

そこへ・・・科捜研から菌類学者に残留物の鑑定依頼が舞い込むのである。

背中合わせの犯人と探偵は「手」の一つだが・・・ここでは三つ巴の「犯人」と「探偵」と「黒幕」である。まあ・・・京野ことみがキャスティングされた以上そうなるしかないのが運命というものです。

さらに新たな糾弾者が出現して・・・菌類学者はついに自分で刺殺。

さすがにいろいろな方面に協力を要請した佐久間刑事部長(田中健)とマリコの父(小野武彦)のおかげで真相にたどりつく土門刑事(内藤剛志)とマリコだった。

追い詰められた菌類学者死のジャンプである。

京都の空の下。「なんで彼女はあんなことを・・・」と疑問に思うマリコに(そんなの中学生が高校生に恋をしたからに決まってるじゃないか)とは答えずに「人生をやり直そうとしたんじゃないのか・・・」と意味不明な言葉でお茶を濁す土門だった。

それに対して「犯罪で失敗した人生を犯罪でやりなそうとするなんて無理に決まってるじゃない」と最後のセリフを決めるマリコだった。まあ・・・聞き方によっては「一度罪を犯したらやりなおしなんてできない」と聞こえるのだが・・・それが職業に忠実なマリコの信念だからーっ。・・・なのである。

で、『ふたつのスピカ』(NHK総合090702PM8~)原作・柳沼行、脚本・松居大悟、演出・塚原あゆ子を見た。ドラマの中で重要な要素となっている日本主導の有人宇宙船の墜落事故。「なんで墜落しなければならなかった」と問うセリフがあるのだが・・・そんなもの・・・中華人民帝国の工作員の仕業に決まってるだろうと思うのである。・・・おいっ。

アスミ(桜庭)は自ら危機的状況を作り出し(うっかり頭をぶつけて通信機破壊)、敵対媒体(遠隔操作ロボット)を暴走させ(うっかりスイッチレバーを下げて熱パイプから蒸気噴出させ制御不能に追い込む)、最終的な勝利を演出。宇宙で一番大切なものはやはりラッキーということである。

それともアスミ・・・本当はどす黒いのでは・・・。

まあ・・・1/5・・・こんなもんか。

土曜日に見る予定のテレビ『MR.BRAIN』(TBSテレビ)『魔女裁判』(フジテレビ)『真マジンガーZ』(テレビ東京)

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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2009年7月 2日 (木)

夏ドラマはなんちゃって女子高生から始まる(松本若菜)私のこと?(福田沙紀)

メイド刑事・若槻葵(福田)の設定は18才で女子高校生ではなく元・レディースのメイドである。メイドが亭主を「旦那様」と呼ぶか「ご主人様」と呼ぶかは好みの問題だが、亭主が女性だった場合は「奥様」と呼んでは語弊がある場合があり、ここは「ご主人様」で良いだろう。使用人が主人を呼ぶわけだから。

ただし・・・主人の娘に対してはお嬢様、姉妹がいる場合には名前プラスお嬢様、主人の母は「大奥様」、主人の姉妹は名前プラス様、こういうメリハリも大切です。

福田沙紀は堀越高校を卒業、制服を着る時はなんちゃって女子高校生1年生だが、すでに「ゴーストフレンズ」でなんちゃってデビュー済みです。

「メイド刑事」は石野真子・国広富之をゲストに迎え、第1回をスタートしているのだが、「キューティー☆クリーナー」を使った殺陣を始め・・・すべてが中途半端。岩下悠子やハセベバクシンオーなどのクセのある脚本家待ちだな。・・・単に福田の特攻服サービスがものたりなかっただけじゃないのかよ。

「深夜のローカルテレビ」では「涼宮ハルヒの憂鬱」が実に変則的なカタチで新作発表しているのだが、同じ一部世代的カリスマ・アニメの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の公開によって津波に押し流される傾向にある。

同様に・・・金曜日にはテレビ東京に「怨み屋本舗REBOOT」が来るし、タッキー&錦戸という強力なジャニーズが「オルトロスの犬」で襲い掛かるのである。「メイド刑事」絶対絶命だ。

で、『新・警視庁捜査一課9係・第1回』(テレビ朝日090701PM9~)脚本・深沢正樹、演出・吉田啓一郎を見た。・・・・・・・そっちかよ。まあ・・・水曜日はダンスの日だからな。これまで「9係」はSeason1~3までが放送されてきたのだが、今回は「新」を銘打ってきた。登場人物たちは加納係長(渡瀬恒彦)と浅輪刑事(井ノ原快彦)を中心に引き継がれているのだが・・・今回から監察医として早瀬川(原沙知絵)が登場する。それはそれでいいのだが・・・二人も殺人死体が登場したのに・・・鑑識チームが不在なのである。そのため鑑識課の夏樹(加賀美早紀)も登場しない。「夏樹ちゃん、この土調べといて」「夏樹ちゃん、この汚れも採取して」「夏樹ちゃんこっちも」がないのである。フェイドアウトなのですかーっ。「9係」唯一の「萌え」ポイント消失。

村瀬主任(津田寛治)、青柳刑事(吹越満)、矢沢刑事(田口浩正)に紅一点が小宮山刑事(羽田美智子)という布陣である。ヒロインとして加納の娘で浅輪の交際相手・倫子(中越典子)がいるのだが・・・それにしたって萌え処がありません。

その上・・・夏樹ちゃんがいない「9係」なんてレビューの可能性ひたすら減少である。

で・・・今回、ゲストでなんとかしようとした気配があり・・・投入されたのが強力ななんちゃって女子高校生二人組である。一人は意志薄弱のために悪い友人に誘われるままに売春サークルに参加し、覚醒剤に耽溺したあげく自殺した弥生(松本若菜・・・1984年生の25才。「仮面ライダー電王」の美貌の姉・愛里でおなじみである)ともう一人は悪女で恐喝を得意とする後の占い師マリー(伴杏里・・・1984年生の23才。「ULTRASEVEN Ⅹ」のエージェント・エスである)なのである。・・・まあ、無理があります。

しかし・・・些少の無理こそはなんちゃって女子高校生の醍醐味ですから。

今回の事件の背景にあるのは「スーパーフリー事件」(2003年)早稲田大学正規のサークル団体だったこともあるスーパーフリーが起した集団強姦事件であることは言うまでもない。強姦罪に集団強姦の条項が新設される契機となった事件である。

まあ・・・この事件を知ったいい大人たちの感想がドラマでは事件の取調べにあたった刑事たちの口から事件の黒幕である議員秘書(加藤虎ノ介)にあびせかけられるわけです。

草若師匠「男と女は助け合ったり愛し合ったりするものでどちらかがどちらかを一方的に利用するものじゃない・・・そのことを刑務所で勉強して来い」なのだった。まあ、大学では教えてくれないことを刑務所では教えてくれるということなのでしょう。

ちなみに秘書が殺した死体の第一発見者であることを偽証する秘書の婚約者(浅川稚広・・・1978年生の30才。浅川千裕などの芸名でかってのいわゆる一つのお菓子系写真誌のグラビアアイドルだった)・・・幼い顔立ち(いわゆるひとつのロリ顔)はある・・・という見本である。

まあ・・・芸能界は最高のサバイバルワールド・・・愛しい人々の健闘を祈るばかりの今日この頃です。

関連するキッドのブログ『ちりとてちん・ミニミニレビュー

で、『となりの芝生・第1回』(TBSテレビ090701PM9~)脚本・橋田壽賀子、演出・荒井光明を見た。夫・井ノ原と妻・瀬戸朝香の裏表である。春ドラマでは平均視聴率が「臨場」14.5%、「夫婦道」*7.7%とほぼダブルスコアだったこの枠だったのだが・・・初回の対決は「9係」13.5%、「芝生」11.4%とさすがに橋田壽賀子ドラマなのだった。

まあ、NHKの「となりの芝生」(1976年)から33年の時の流れを越えてやってきたこのドラマ。100%橋田壽賀子ドラマなのである。清少納言の「枕草子」から嫁姑は犬猿の仲と・・・実家の小姑の聡子(渋谷飛鳥)が言うほどの永遠不変のテーマなのだから。

とにかく・・・松尾瑠璃(11)のファンは必見だが・・・それ以外の人は別に見なくても困らないと思うよ。

水曜日はダンスの日だが・・・「赤鼻のセンセイ」のパートナーがどちらになるのかは予断を許さない状況なのであります。

夏ドラマ何を見るのか迷っているあなたはコチラへ。

エリお嬢様の夏ドラマメモ

アンナお嬢様の夏ドラマ覚書

まこお嬢様の夏クールドラマチェック

くう様の7月期ドラマ見る予定表

ikasama4様の第3クールのドラマあれこれ

みのむし様の夏ドラマ一覧

金曜日に見る予定のテレビ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(日本テレビ)『怨み屋本舗REBOOT』(テレビ東京)『コールセンターの恋人』『福田沙紀のメイド刑事』(テレビ朝日)

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