心霊探偵八雲は全編CGにすればいいのに。
と思うくらいオープニングはファイナルファンタジーの映画のような画質だ。
テレビ東京の深夜ホラーといえば『佐伯日菜子のエコエコアザラク』が金字塔でそれ以後はドロドロですねえ。愚かな現実に撃たれてあれが封印されてしまい、『奈良沙緒里のHeartBeat』は遊びが過ぎたし、『ウルトラQ』は回顧が過ぎたし、『ヴァンパイヤホスト』は消化不良。『上野なつひのエコエコアザラク』も出来はまずまずだったのですが、スピードが足りなかった。『ソニンの一番暗いのは夜明け前』は引っ張りすぎ。
もちろん、脚本が悪いのだと思います。特に今回はひ、ひ、ひどい。
で、『心霊探偵八雲』(テレビ東京060516AM0230~)原作・神永学、脚本・監督・山本清史を見た。山本さん、ごめんなさい。確かに主役の輿真司郎(AAA)さんが標準語もままならない演技力だということも分かる。石井めぐるも、石坂ちなみ(JMO)もグラビア系だ。原作はヒット作だからそれなりに縛られる。しかし、どうせ逸脱するならそれなりの方法論があると思うのです。
まず、世の中にあふれるやがて地獄に落ちる心霊家たちを研究するべきだ。彼や彼女たちのまがまがしさに対する、批評というものが根底になければフィクションの霊能力者は造型できません。彼や彼女たちにはできない本当の霊能力というものを表現しなければならないのですから。
主人公グループは絶対的に善でなければならず、善ゆえの逸脱を設定していかなければ筋は通らないのです。
まず、霊視能力者は常に赤い目を光らせているべきです。都会は霊の坩堝なんですから。それは解釈の問題ですから。『木更津キャッツアイ』なんて主人公を含めて全員死者と読み取れるほど笑えるホラーになってましたから。
井戸なんてあの現場をセットするだけで、もう力尽きてる気がするんですけど・・・。あそこからこわくしていかなければならないのです。そのもう一手間が大切だと思うのです。
・・・ちょっと取り乱しました。少女編②です。中盤ですから、今日は面白くなくていい。という姿勢で見なければいけないドラマというのはちょっと寂しすぎたものですから。この枠の灯を消すな。
水曜日に見る予定のテレビ『水10!』(フジテレビ)
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