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2006年5月29日 (月)

山内一豊の馬、いや妻の仲間由紀恵の例の馬の話。

昨日、スカシの話で何なのだが。さあ、きましたね。山内一豊夫妻の見せ場。馬揃え・・・ってナシかよ。

スカシついでに悩める三津五郎光秀が和久井お濃の膝枕の舘信長を刺し殺す夢を見る。夢オチもまたスカシの一形態なのですね。

予算不足と脚本家の趣味で戦闘シーンがスカされまくる大河ドラマですが、それなりに面白い。今回は特にかなりアクロバットな展開でしたが、司馬遼太郎的な一豊一家と、ある意味大河ドラマ『信長』(津本陽的といえる)を意識した信長、そして脚本家がのめりこむお濃・光秀愛その三くらいが渾然一体となりいい味出してました。さすがに次々回「本能寺」はスカシなしでお願いしますよ。もう信長おタクはソワソワとお祭り気分で集まりはじめているのですから。是非なし、弓取って、人生50年舞って、本当はそこにはいない老女おのうがなぎなたで、お寺炎上をセットでね、神様、仏様、大石様~。

で、『功名が辻』(NHK総合060528PM8~)脚本・大石静、演出・梛川善郎を見た。山内一豊の妻のもっとも有名なエピソード。へそくりで馬を買うの巻である。なかなか可愛い馬だったねえ。養い親の津川・多岐川夫婦の回想シーンつきですから、どうしても泣かせないといけない。・・・泣きました。もちろん、仲間千代も泣きますが、こちらは女の武器としての涙ちょちょぎれる嘘泣きです。ああ、こんな風に操られる一豊って幸せ者だなあ。BGM は『夢芝居』(作詞作曲・小椋佳)が心の中で鳴り響きます。まあ、一豊夫妻の場合、上川一豊が一方的に操られ続けるのですが。

琵琶湖周辺には長浜-安土間を女性が馬で往復できるほど平和が満ちている。これは信長が修羅の果てに勝ち取った平和なわけですが、そういう大局がつかめない人々には信長のその場その場の狂気が恐ろしい。特にお姫様育ちのお濃は信長の今に馴染めない。しかし、一豊と千代の夫婦げんかと仲直りを垣間見ることで眠っていた信長への愛情に火が灯る。うーん。ロマンチックだ。・・・もちろん、濃姫は現実には斉藤滅亡の際から後には消息不明なのですが・・・。これで本能寺の変で夫とともに初恋の人に殺されるという前フリが整ったわけです。こういう点には力はいってるな。

仲間由紀恵は呼吸が上手ですねえ。冒頭、踊りの輪に加わる場面。あわてて転ぶ場面。一豊に怒られて泣き出す場面。お濃の登場に驚く場面、ハッと仕方が実に多彩だ。新・視聴率の女王様の秘密のひとつだと思いますね。まあ、キッドもようやくこの人が喜多嶋舞ではないのだということが分かってきました。

紅葉散る光秀と帰蝶(お濃)の密会。で、次々回に本能寺となると、武田本家殲滅戦や中国最前線水攻めなんか、もう飛ばしまくる予感。ねえ、今年の大河は戦国シリーズですよねえ。戦まだあ。・・・ま、いいか。今回、「開運の馬」の話は単発でも見れるほどの完成度だったしなあ。

火曜日に見る予定のテレビ『ハートをつなごう』(NHK教育)

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