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2006年6月25日 (日)

ギャルサーの小野妹子から蘇我馬子まで。

ま、春ドラマも続々最終回なのだが、視聴率的には『アテンションプリーズ』『トップキャスター』『ブスの瞳に恋してる』とフジテレビが強かったのだが、密林からよく見えたのは『吾輩は主婦である』(TBS)『富豪刑事デラックス』(テレ朝)そして、この『ギャルサー』(日テレ)だった。こうしてみると各局とも健闘しているな。

『ギャルサー』のスタッフが算数が嫌いで、国語はまあまあ好き、社会は興味のあるところとないところの差が激しい。理科、それって何ですか・・・。という小学生だったことに疑いの余地はない。

もうひとつ、結局、ドラマはギャルズサークルを否定する立場だったということも確認しておきたい。つまり「お前らのことは認めない。だけど利用できる限りは利用してやるよ」というある種の悪い大人たちの本音が明確にされており、若い人たちは気づいておくべきだろう。

で、『ギャルサー・最終回』(日本テレビ060624PM9~)脚本・藤本有紀、パラパラ振り付け・前田健、演出・岩本仁志を見た。ありえない展開連続の痛快道徳メルヘンである。「やわはだのあつきちしおにふれもせずさびしからずやみちをとくカーボーイ」という言葉を捧げておく。岩佐真悠子や、新垣結衣、矢口真里、鈴木えみもいたのだが、結局、戸田恵梨香のためのドラマだった。いや、もちろん、藤木直人の熱血教師パロディーでも藤木直人を軸にした生瀬勝久と佐藤隆太のプラトニックラブの話でもあるのだが。古田新太と山内菜々による日本人とネイティブアメリカンのDNAは近しいこと教えちゃいます。でもいいのだが。

最終回のありえない展開特集。瀕死の重傷なのだが、誰もカーボーイハットを取ろうとしない。かぶったまま緊急手術。輸血が必要なのだが、申し出たのがギャル、感染率高そう。家族を呼ぶために一ノ瀬巡査がアメリカへワープ。ハリケーン被災地でモモが単独、父親捜索。ジェロニモⅢ世が湘南海岸の砂浜にいるかのように埋まっている。三人で日本へワープ。蘇生しない進之助のために復活の儀式で、五つのアイテム。一番険しい崖に咲く花、一番青い羽根の蝶、・・・(以下略)、レコードで作ったブーメランがよく飛ぶ。乙女の祈り(ギャルの命)でとにかく蘇生。投げ縄で落雷を誘導して東京大停電。曇りだったら如何する満天の星。東京電力即行復旧。三年間、かぶり続けた帽子から手紙がポロリ。原子力潜水艦からダイバースーツで潜入。ま、進之助がCIAなのは最初から明確ですが。水中早着替えにギャルたちの息がぴったり。・・・総勢500名のギャルたちがいつも20~30人ぐらいにしか見えない。

楽しかったなあ。「見ろ、飛雄馬、あれが巨人の星だ。お前もあの星になるんだ。ならなくてもいいから、せめて、もう少し巨人戦の視聴率があがるように祈ってくれぃ。そうすれば日テレ社員は迷うことはない」という気持ちは分からないでもないが、あきらめて、こういうドラマにもっと力を入れたらいいと思うんですけど。何か問題でも。

インディアン嘘つかない。でもテレビは嘘つく。これ、ホント。でも、すぐ、ばれる。

『吉祥天女・最終回』(テレビ朝日)も淡々と終結。岩田さゆり、一味違うアーテイスト展開。今なら黒井ミサができる。やってくれ、本格的に魔女と天使の融合を見せてくれ。テレ東、白羽の矢をたててくれ~。

月曜日に見る予定のテレビ『アンテナ22 』(日本テレビ)

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