堂本光一がトールで獣王の件。
ま、少女マンガ家(キッドとほぼ同世代)の描くSFが原作なので、分かると言えば分かるのだが。
前半ル・グィンで後半ティプトリーJr.です。とミもフタもない感想を述べておく。でも弱肉強食の世界と人類の種の保存をテーマにすれば誰もがこの道をたどるわけですが。アニオタたちの「あれと同じ」の大合唱がこだまするのは当然なのである。
弱肉強食と恋愛が切っても切れない縁で結ばれているのは明白なのですが、基本的にシコシコと作品を書こうとする人間が恋愛と縁遠いのはほぼ事実なので、恋愛にはどうしてもモザイクがかかります。もちろん、殺人をしなくても殺人は描けるのであり、童貞処女が性に関するものすごい体験談を書くことになーんの問題もないわけですが、おいおいと思うことはあるわけで、深夜とは言え不特定多数の見る時代、キッドも知らず知らずのうちにおいおい、おいおいとつぶやいているのです。
で、『獣王星』(フジテレビ060616AM0045~)原作・樹なつみ、シリーズ構成・吉田玲子、監督・錦織博を見た。主人公のトールの声優は少年時代の高山みなみから青年時代の堂本光一にタッチしている。小栗旬も参加しているので、いわゆる声優ボイスじゃないので浮く状態は回避できている。っていうか、現代の技術をもってすれば声なんて誰でもできるんじゃねとも思うのだが。本当の二枚目にこられた時に負けないように二枚目声優たちも努力しなければ獣王にはなれないというか、この業界も染める計画なのか、ジャニーさん。
バルカン星系である。バルカン半島、スタトレと連想してしまうが、さらに死刑惑星キマエラである。接合生命体、キマイラと連想してしまう。ついでに主人公がトールである。北欧神話・・・ああ、今日もまた「あんたも好きねえ」と言わざるをえない。で、まあ、オーディンだのワルキューレだのゲルマンの匂いがプンプンするところに「最高の白人」登場である。血統が遺伝子に変わっても目的のためには手段を選ばずの敵役よ、永遠なれだ。
一日一日を大切に生きたい。獣のように鳥のようにあるがままに生きていたい。と願う庶民にとって、理想に燃えたり、人間はこうでなくてはならぬと妄想したりする権力者は迷惑な存在だが、どちらも「滅びたくない」という点では意見が合う。キッドは滅びるのもまた一興と思うのですが、そういう風にわが子を教育できるのかと問われればちょっと戸惑う。どうなんでしょうね。少子化に杞憂する国家と毎年8000万人増加している世界人口とどちらが正しい心配かと同じくらい迷うところだ。ちなみに今65億2千万人なのであと一年とちょっとで人口が6666666666人になる日が来るのでちょっと楽しみだ。
愛するものに愛されれば世界が滅んだっていい。という恋愛至上主義と、世界が平和で平等で楽しく永遠に続くようにという願望の間に立ち、トールは仲間たちとともに作戦を開始するって、おいおい、ハルマゲドンかよ。いや、ラグナロクか。
そうこうするうちにチェルノブイリでお馴染のロシアのこわい権力者が白海で浮遊する原発の着工を発表。白海って、北極海をはさんで日本の北方じゃねえの。おいおい、物騒だネエ。大丈夫なのかい。・・・だれか、とめてやってください。がんばれ、北欧の心配性の人たち。
関連するキッドのブログ『いぬかみ!にサトシ(メガネ)が来襲!』
日曜日(土曜深夜)に見る予定のテレビ『バリューナイトフィーバー・死ぬかと思った』
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