深キョン、堀北、智花。ぽっちゃり系満開。
・・・の金曜日であったな。深田恭子はいったりきたりの激しいタイプ。毎回、顔立ちが変わるというのもすごい。堀北は貧乏な役だったためか、栄養が不足していたように見えたのだが、最終回、疾走のシーンで下半身が妙に安定していた。いいいいいいいつの間に。そういう意味で黒川智花はずっとむっちりしていて清々しい。彼女は鈴木京香のムードがあるのだが、微妙に体重を落とすとさらにそうなるだろう。
で、金曜日は深田恭子の『富豪刑事デラックス』、堀北真希の『クロサギ』、福田麻由子の『てるてるあした』とアイドル・プログラム・ピクチャア三本立ての三時間であり、やや、脱力感がただよう。1-4で破れ、グラウンドに倒れた中田なみの脱力感だった。立て。中田。33歳の南アフリカでもう一度君が見たい。それまでには憲法9条を改正して戦える国になっていたいものだ。それから勝敗は紙一重だというクレバーな思考のできる選手をもっと育てるといいと思うな。少なくとも45分間はキッドの予想した通りの展開。しかし46分で選手はセレソンであることをやめ、ただの負け犬になってしまった。それでは100回やっても勝てないぞ。
しかし、ニヤニヤ嫌いを絶句させた稲本→三都主→玉田の先取点は希望の光だ。絶望は愚か者の結論なのだから。って、結局サッカーの話かよ。
で、『富豪刑事デラックス・最終回』(テレビ朝日)を見た。視聴率以上に熱狂的なファンを確保したお約束の展開。つまり、くりかえしのギャグの多用にぞっこんの人も多かったのではないか。スカシばかりの世の中でストレートは苦しいが信じてやればそこそこ面白くなるのである。代表は「勝手に帰るなあ」であり、バリエーションを出して、ひねりのリフレイン。最後はこれ以外ない刑事全員の合唱である。お疲れ。前シリーズの最終回は最高の最後のセリフを美和子が決めたのだが、今回はフリオチの展開できれいにまとめている。
冒頭、「ここにある一億円はどこにでもころがっているようなありふれた札束に見えるが実は秘密がある」幼い美和子を前にキク様が語るこの言葉がキーワード。美和子にとっては「一億円ぽっち」だが、実は命を救う何倍もの価値を持つ秘密の札束なのである。そしてラストシーン。お約束のひとつである「お金を消費したいのだがさらに儲けてしまった」ので卒倒したキクさまに美和子が「おじいさま~」と連呼。う~ん、決めたな。
犯人が一億円を美和子に見せなかったらどうするという疑問があるかと思うが、人間の心理を考えれば、犯人は必ず美和子に一億円を見せる。一億円を持ちなれぬ人間が一億円を持ったら、誰かに見せびらかしたくなるに決まっている。そして犯人が見せることができるのは人質の美和子だけなのである。マジカル、マジカル、マーベラス。
で、『クロサギ・最終回』(TBSテレビ)を見た。堀北はこの後、マシューUVにゲスト出演、アナキンになって一言で「勘弁しろ」という名コメントを残すのだが、盗人にも三分の理を強引に展開するこのドラマ。もちろん、権力機構であるマス・メディアでは許されざる展開だが、山下くんのあどけなさ、山崎努の深み、哀川翔の狂おしさでしのぎきろうとする。しかし、やはり堀北真希の妥協のない純愛が肝なのだろう。宮崎あおいが濡れ場拒否でNANA2に抜擢された市川由衣よりも堀北の愛は頑固なのだな。そして最後は銭形姉妹だけに銭形的に「逮捕しちゃうぞ」宣言。山Pがルパン三世でまきまきが銭形警部というパクリ構造を明確にしてオチとしている。バーン。(ドシラソドシラソとメインテーマがくだっては上る展開だけに吉野版エコエコアザラクのようなどんでん返しだったな)
で、『てるてるあした・最終回』(テレビ朝日)を見た。あらゆる意味で草分けの草笛光子さんが息をひきとるのだが、これもシンボリックなことだ。魔性の女・荻野目慶子が妖怪・天井女と化す。その少女時代を演じるのが福田麻由子である。ネグレクトされた慶子の生霊だったのだ。おそらく、よりましとして座敷童子系の精神寄生体が逆憑依された形態と思われる。福田麻由子(=慶子)の魂が娘である黒川を守り、黒川が母である慶子を守ることで愛が蘇り、円環としての補完が成る。こうして束縛されていた座敷童子はようやく解放されるのだ。めでたし。地域社会に貢献した老女の最後の仕込みは完了した。女たちは女たちで世界を紡いでいく。所詮、男たちはこの世の傍観者に過ぎないという結論。果たして何人がこの構造を把握しながらこのドラマを見たのだろう。沢村一樹がポスターなのはそういうわけなのだ。カズキでなくてイッキですからと主張したくもなるではないか。
ふう。ようやく、金曜日から開放された。夏クールはなんとか『タイヨウのうた』ぐらいにしてもらいたい。
日曜日に見る予定のテレビ『涼宮ハルヒの憂鬱』(チバテレビ)じゃなかった『トリック劇場版』(テレビ朝日なんどめだ)
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