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2006年6月30日 (金)

スガシカオとスピッツ。逆か。ま、いいか。

過去も未来もない。今を爆発することが芸術だ、と裏で大芸術家の人がこの後、叫ぶことになるのだが、これは第一回の「ふりかえり」を予測した天才編成者の仕業か。それとも単なるシンクロニティーなのか。キッドは愛とは過去であると考えるものなので、「ふりかえり」は認めます。

美大で片思いの集合体ってそのまんまじゃねえか。と思うのですが、少女マンガですからぁ。素敵なポエムを紡ぎあげるのも立派なお仕事だと思います。

三角関係の果てに暴行合戦、生き埋めというルートがリアルというのならそんなリアルいらねえし。ま、キッドがこの年代の頃にも晩生の人々はいましたし、特に芸術家にとってはセックスは諸刃の刃。肥やしにできる人もいれば、溺れる人もいる。こわくてこわくて近づけない人や縁のない人もいる。何、過ぎ去ってしまえば爆発のメモリーがあるだけなんですけどね。ああ、夢の中ならいつだって恋愛シミュレーションゲームの主人公なみに後先考えずやってやってやりまくるキッドにだって戻れるのです。片思い・・・何ですか。それ。でしたから。

で、『ハチミツとクローバーⅡ』(フジテレビ060630AM1~)原作・羽海野チカ、脚本・黒田洋介、監督・長井龍雪を見た。武蔵野美術大学(のような美大)を舞台に幼女のような芸術家の卵に天才肌と凡人の男子が片思い。年上の女に懸想する男子に普通の女の子が片思いするというⅠのあらすじを総集編でふりかえる第一話です。映画版では幼女を蒼井優が演じていてすっげえ納得のキャスティングだ。そうじゃないと美山加恋か、志田未来が演じねばならんからな。

創作の基本はダイジェストですから、24話を1話にまとめるなんてすごく勉強になります。創作者としてはセンスを問われるところですが、元がポエムですから、まあ、どうつなげてもそこそこポエムになりますねえ。

夏はやっぱり花火ですわ。この後『HOLIC』が秋で『女神さまっ』が春なので密林は季節感グジャグジュになるのですが、初夏、夏、夏の終わりが恋の盛りですから、『ハチクロ』は永遠の夏に閉じこもってもらいたいくらいです。

片思いの女に第三者がきつめの言葉をぶつけて泣かすのは性行為よりも甘酸っぱいメモリーですわね。これはダイジェストから落とせないですね。実際にはついでに愛されようとするとドロドロですが、慰めついでに性行為というのは可能です。そういうところは太郎先生は正しいですね。その場その場を生きる。爆発です。

多摩川の波光に魚がはね、黄金の月に帰るために夜を駆ける自転車で。ドラマチックでワルツでそろそろいかなくちゃということでいよいよ来週から本編です。恋愛に不器用な若者たちがみんな美形であるのは、まあ、かなりMistakeですが、もちろん、少女マンガですからぁ。そして、僕らはまた空回りを始める・・・のです。

人間はこわがりだ。恐怖の根源は死であるが、死というものが不明なので、わからないものがこわいとも考えられる。片思いの人間にとっては失恋と同じように両思いは恐怖であり、両思いの人間にとっては失恋は新しい恋と同じように恐怖である。・・・まあ、そのうち、すべてに慣れますって。時は容赦ないですからねっと。

土曜日に見る予定のテレビ『探偵学園Q』(日本テレビ)

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