« 私のこと忘れないでね。(香織=岡本綾) | トップページ | 早く行かないと泣いちゃうよ。(前田亜季) »

2006年7月26日 (水)

心霊写真・・・いいえ、家族写真でしょ。

10年前のおしゃれアイテムはデジカメでなくてポラロイドカメラだったのだなあ。ま、ポラロイドは今でもそこそこおしゃれだけどさ。写メもないから、盗撮犯人もいなかったし、花火を見ながら阿部寛が新型をメモすることもなかったのだなあ。関係ないけど『結婚できない男』絶好調だな。はとバスガイド(加賀美早紀『鬼嫁日記』→ここ→新人間交差点)を泣かすなよ。夏川結衣まで。

一方、田舎の男の子(阿部大和)は都会から来た女の子(竹中夏美)を「絶対、泣かせてやる」と誓って落とし穴まで掘ったのに最後はいいセリフで泣かされちゃった。昨日に続いて夏休みは田舎の学校です。ただし、映画の中は春休み。4月4日午後4時44分に事件が起こるからです。ま、ロケスケジュール的に都合が良かったんじゃね、とも思いますが。

前回のオープニングのつかみホラー(メリーさんからの電話で空飛ぶサンクスギビングウォーターメロン)と同様につかみがあります。3の金子修介監督は「平山さんはあまり美少女にこだわらないから」と遠まわしに平山監督の美醜に関する趣味の悪さを評しているのですが、それを予感したのか「俺だって何がブスだかくらいは分かっている」と言わんばかりに岸田今日子さんの起用です。天井からしたたり落ちる鮮血。見上げると天井には血文字が「ブス」と・・・そりゃ、岸田さんに失礼だろう。・・・こわいですねえ。岸田さん、途中でもっとこわいことになります。それではまた後でお会いしましょうね。

で、『午後のロードショー・学校の怪談2(1996年東宝映画)』脚本・奥寺佐渡子、監督・平山秀幸を見た。前作に引き続き野村宏伸が出演。今度はなんと坊さんや教師を装う泥棒役である。いや、実は1の後で花子さんと全国怪奇ツアーに旅立ち、資金繰りに困って窃盗犯になってしまったという説もあるのだが。今回の本当の引率者は塾講師の西田尚美なのであるが、これが気絶ばかりしている。人面犬を見ては気絶。骸骨を見ては気絶。きたろうを見ては気絶である。くりかえしのギャグ最高。

今回、花子さんは石丸奈菜美にチェンジしているのだが、判別不能ではあるな。「時のはざま」がテーマの今回。時の狭間って、結局、時間のことだが、この時間って奴は一瞬が永遠であるように感じられることがあり、そういう一瞬には何が起こってもおかしくないという主題なのである。説得の要素として44444ゾロ目を使用。ま、説得力ないですけど。ただし、辻褄の合わないところはいくつもあり、監督はこちらを説得しようとしているわけではない。ってところがポイント。

おそらく『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1989香港映画)の影響があり、ラスボスの造型などに反映している。もちろん、幼い恋の物語なのであり、今回は幼馴染をひたすら慕う分裂症気味の女の子(前田亜季)が美少女丸出しなのだ。途中参加の女の子(皆川香澄)はあまり丸出しではないのだが、実は戦前の少女のしぐさを忠実に再現するという隠しネタがあり、また、田舎の少年とどこか似ているという必要性からそうなったのだと思う。監督はそういうリアルがセクシーと考えるタイプなのかもしれない。

しかし、まあまあ美少女の竹中にはピンクのタイツをはかせ、前田は昆虫採集のピンで留めているから猟奇性もそこはかとなくただよい、少年たちの官能を刺激することはしっかりとしている。なかなか職人である。もちろん、そういうことで後ろ指をさされないようにタイムパラドックスな展開の中で、見守る血縁的先祖のエピソードが盛り込まれている。お涙ちょうだいなので充分言い訳が立つのである。ただし、少しつっこむと戦地で死んだおじいさんは本当は死後の姿は若いはずで、おばあさんのイマジネーションでおじいさんにされてしまっているのだなあと解釈をする努力を観客に要求している。ま、勘弁しておきます。

なぜ、勘弁するかと言うと天井を行進する兵隊さんの亡霊たちが登場するからです。ああ、あの中におじいさんがいたのだなあと思うからです。登場する妖怪は鳩時計のテケテケ、ムラサキババア、岸田ろくろ首、笛吹き小僧の翻訳ができる野村、図書館に返却する二宮金次郎、青紙赤紙トイレの手、壁の百顔、火の玉、巨大昆虫採集、からくり人形、時計台もののけ、『小さな喫茶店』のメロディで踊る老夫婦、ムラサキの鏡、聖徳太子の描いた妖怪である。みんな、お疲れ様。

はい、面白かったですねぇ。私は笛吹き少年が笛を吹くたびにとてもとてもとても良かったのですが、皆さんはやはり前田亜季ちゃんがかわいくてかわいくて、頬ずりしたかったのではないでしょうか。「かつらかぶっちゃうぞ」「こたつ出しちゃうぞ」「おすもうさんにサインもらっちゃうぞ」「嫌いになっちゃうぞ」「靴下脱いじゃうぞ」「餃子焼いちゃうぞ」脚本の段階で作者が気が触れているのかとも思えますが、ま、こういう女の子の描き方もあるんですね。ゾッとしますねえ。こわいですねえ。私、本当に震えてしまいました。それではまた明日、お目にかかりましょう。サヨナラッサヨナラッサヨナラッ。

関連するキッドのブログ『学校の怪談

木曜日に見る予定のテレビ『学校の怪談4』(テレビ東京)

|

« 私のこと忘れないでね。(香織=岡本綾) | トップページ | 早く行かないと泣いちゃうよ。(前田亜季) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 心霊写真・・・いいえ、家族写真でしょ。:

« 私のこと忘れないでね。(香織=岡本綾) | トップページ | 早く行かないと泣いちゃうよ。(前田亜季) »