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2006年8月 3日 (木)

これほど後味の悪い番組の記憶がない。

世の中には不正がつきものだし、フェアじゃなくて当たり前だし、贔屓するのが人間だし、インチキでまったくOKだし、汚い、卑怯は敗者のたわごとだし、悪こそものの上手なり、勝てば官軍だし、知らぬが仏だし、客が負けなきゃパチンコ屋は商売にならないし、ましてスポーツではなくて興行なのだから。

でもねえ。中学生の女の子で熱狂的な亀田ファンが試合の後で泣きながら言ってました。「芸能界って本当にドロドロできたないところだ。亀田がかわいそう。亀田はあんな風に勝ちたくなかったはず」って。そんな子供にも見抜かれる猿芝居を試合後のインチキニュースショーまでずーっとやり続けることのできるテレビ局は、あはははははは、やっぱりTBSテレビでしたかぁ。

未成年者にフェアでなくとも勝てばいいのだと教育することはとてもいいことだと思いますが、公明正大なテレビ局様がそれじゃ、まずいのでは。まるで街でチンピラにからまれた一般市民のように手をさすり、シッポをふりふり日本人の9割が敗者と感じた勝者インタビューってどんだけかっこ悪いんじゃぁ。

で、『プロボクシング・WBA世界ライト・フライ級王座決定戦ファン・ランダエタ(27・ベネズエラ)×亀田興毅(19・協栄)』(TBSテレビ060802PM0730~)解説・鬼塚勝也(元WBA世界スーパーフライ級王者)、竹原慎二(元WBA世界ミドル級王者)、畑山隆則(元WBA世界スーパーフェザー級・ライト級王者)、実況・土井敏之を見た。語るに値する試合だったので語る。ちなみに実際の試合は午後9時ごろからで、『劇場版NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ!!(2005年公開)』(テレビ東京)を見終わってしまった。このアニメは声優に黒川智花が参加しているのだが、ストーリーは「平和な理想郷を作るためにと子供たちをだまして最終兵器を手にいれようとしたまるでTBSテレビのワイドショーのような悪玉をナルトたちが退治する」という実に香辛料のピリリと効いたシンクロぶりである。

さて、未成年者であることに配慮して名前は伏せるが、金玉高貴くんはいきなり1ラウンドでいいパンチをもらいダウン。ここで10-8という採点を解説者が誰も発言せず、実況も「このラウンドは?」と解説者に求めない。この時点でボクシングではないような気がする。いや、この番組は金玉三兄弟とオヤジのふれあい家族ドキュメントであることを思いだす。そうだよな。プロレスとちがってボクシングはガチと子供の頃から信じてきたけど、テリーが怪しいボクシング理論をしゃべりだした頃から頭を切り替えるべきだったんだよなあ。確かに横浜アリーナで、相手は元WBA世界ミニマム級暫定王者だけれども、これはボクシング中継ではなくてバラエテイー色の強いドキュメンタリーショーというやつなんだから。

それからはほぼ一方的な試合展開、金玉くんのパンチは浅く、相手にダメージを与えられず、相手のパンチは確実にヒットし、ある意味、ボコボコ状態、終盤には限りなく二度目のダウンに近いよろけぶりで立っているのがやっとという状態に。顔面、口内から出血し、無惨な姿に。解説者も「これが世界ですよ。これでいいんです」と発言。たちまちマイクをオフにされる。中盤で相手がフィニッシュに入りかけた時も解説者のボクシング魂がつい「よし、決めろ」と口に出てしまいマイクをオフにされました。そして亀・・・金玉くんの攻撃部分だけをずっとアナウンスし続けた実況の声だけが「今、入りましたね?今入った」と答えられない解説者に問いただす作戦。いや、入った。ボディーが1発。確かに。それ以外はキッドは見逃してしまったようです。だって判定2-1で金玉くんの勝利。「プロの世界もアマチュア的要素が強くなり当たってないけど手数を出した」相手が有利と言っていた実況アナは「金玉くんの積極的な姿勢が評価されていたようです」となんじゃあそりゃあの発言。その時。元世界チャンピオン三人は絶句。あるいはマイクがすべてオフにされていた。

でもね。いいんですよ。それで、解説者の鬼塚さん(元協栄ジム)だって金で買ったチャンプとか、ずーっとインチキ野郎といわれて、でも網膜剥離するまで身体を張って戦って、最後はいい試合で感動をくれたんですから。金玉くんだって血まみれになって戦って勝負は時の運だからジャッジが素人には見えないプロのパンチを判別してたまたま勝者になっただけ。本人が泣くほどの感動をお茶の間に伝えてくれたのだから。それでいいのです。ボクシングファンはちょっと死んだけどねっ。

ずーっとボクシングを見ているわけじゃないけど、ボクシングは好き。だから日の当たらないスポーツに日を当てる企画を提案したし、キッドの企画ではないが『元気が出るテレビ』でボクシング予備校から後の世界チャンプが出たのは本当にうれしかった。だから亀田三兄弟がどんな形でもお茶の間に注目されるのはいいことだと思う。しかし、本番はもう少しアンチを黙らせるようなエレガントな演出ができなかったのでしょうかね。せめて12回のうちイーブンだった5/12を亀田のラウンドと解説しておけば明らかに亀田のラウンドだった2/12とあわせて7/12を亀田が獲り、5/12プラスダウン1/12でランダエタおよばずという図式になるはずです。これを基本に畑山、竹原はダメージを考慮しつつも亀田、鬼塚は出血はたまたまという主張で亀田つまり114VS113の3-0亀田という試合結果予想の演出だって可能だったはず、そうすれば1人のジャッジだけがダメージを重視したんだなあという感触を得ることもできる。できないのはTBSテレビが慣れてなかったということですよね。素人の女子中学生を泣かせるような中継してんじゃないよ。このド素人がぁ。・・・あ、少し気分よくなってきた。

土曜日(金曜深夜)に見る予定のテレビ『怨み屋本舗』(テレビ東京)

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