彼女に似ていると言われて微妙な片思い。(戸田恵梨香)
恋愛を料理にたとえたショートドラマ連作の第一回なのだが、メインディッシュであるセックスについては軽くパス、アプタイザーとしてのキスシーンもないので、・・・ま、戸田だからな、こんな深夜のチョイチョイとしたドラマでいちいちキスしてられっかよ。という態度か・・・スイーツというか、デザートというか、食前のゴブレットに入ったミネラルウォーターというか、コンビニの駄菓子っていうか、そういう食べ心地です。・・・ま、そこそこ文学的ではありますが。
『ギャルサー』(日テレ06春ドラマ)のサキ(戸田)とヨーコ(高瀬友規奈)はこんなところで女子大生になっていたのだなという設定で見ることにする。だから、そんなに偏差値の高くない大学だ。カウボーイ・ハットはもう捨てたのか。学生食堂がまあまあきれいな大学だ。専攻は英文科かな。CIAのエージェントになってシンノスケとスパイ活動を始めるつもりか。
そんな恵梨香が恋をしました。相手は同じゼミの男子学生。しかし、彼には社会人の彼女がいたのです。雑談の中で彼から「そういえば俺の彼女って少しお前に似ている」と言われた恵梨香は「ちょっとうれしかった」りするのでした。
で、『青春★ENERGY~もうひとつのシュガー&スパイスVol.1』(フジテレビ060831AM0045~)原作・山田詠美、脚本・渡辺千穂、演出・松山博昭を見た。映画『シュガー&スパイス~風味絶佳~』の関連作品である。酸いも甘いも恋の味であるから、別にいいのだが、そういう恋は本当はどうでもいいと思うキッドがいたりもする。慰めも言葉もいらないさ。ただぬくもりが欲しいだけ。ま、さっき『セカチュー』(第三回の再放送)見ちゃったからかもねー。
でも恋というエンターティメントをドラマというエンターティメントにするのは本当にむずかしいのだよな。恋は情報処理。愛は記憶だからな。オンエアとDVDぐらい違うからな。だから人は恋を求めて求めて、そして失って失っていくのだな。
恋のシュガーな部分とスパイスの部分の見分けがつかないって、そりゃあたとえとして難しい。シュガー&ソルトなら、まだ分かる。砂糖と塩は似ているからな。でも、砂糖と香辛料の見分けがつかないなんて単にバカだろう。
でも人はバカだからなぁ。今回はそんな恋の一人相撲の話。男の子がふられて、恵梨香は後釜にすべりこむのだが、元カノのことが気になってしょうがない。①料理の味付けをくらべられた ②天気予報とおしゃれの関係など生活態度をくらべられた ③元カノとの思い出の場所に連れて行かれた・・・など恋愛情報番組で「こんなことをしたら恋人を傷つける」というテーマで話を進められている感じ。こんなことをしてしまうのもバカだが、こんなことを気に病むのもバカである。
着信音を恋人専用にしかも恋人の好きな曲に。自分もそうされた→うれしい。彼女にもそうしていた→くやしい。 なのである。ま、こういうことに対してうかつなキッドが言うのもなんなのだが、そういうのなんだか面倒くさいので「結婚できない男」は多いと思うのだなぁ。パッフェルベルのカノンとオアシスのライラどっちが好き?と問われた方がまだマシだぞ。
で、恵梨香は幻想の元カノへの嫉妬に押しつぶされてしまうのだが、そりゃあ、もうビョーキではないのか。本当に好きになったら相手のすべてを受け入れてしまうのではないか。ご主人様と呼べないならそれは愛とは言えないのではないか・・・って、違う、違うよ。キッド。それに今回は恋の話だよ。
そそそそそうでした。ま、嫉妬するなんてかわいいじゃん。とほろ苦い青春をかみしめたいあなたには絶好のドラマであることを保証いたします。恋は欲望ですからね。
しかし、やはりたとえが気になる。シュガーをスパイスと感じたり、スパイスをシュガーと感じたり、それではお料理は失敗しますよぉというお話なのだが、恋なんて本来、ちょっとした誤解ですからね。それよりやはり問題はさじ加減でしょう。
昔、愛人に昔の愛人の写真をすべて捨てられたことがある。そもそも新しい愛人を作る時点で昔の愛人の写真を保持していることが問題なのだという。そんな俺の全人格を否定するような女とつきあっていられるかぁ。まぁ、しばらくはつきあいましたがぁ。
土曜日(金曜深夜)に見る予定のテレビ『マシューズUV』(テレビ朝日)マッチ&綾VS孝之&エリカの対決から逃避しました。夏バテなのです。>>room837さん、復刻投票ありがとうございました。
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