昨日は大日本帝国の敗戦記念日。
そして、日本国の終戦記念日です。列島は平穏でしたが、ソビエト連邦は8月28日から北方領土に侵略を開始し、9月5日までに北方領土をすべて占領しました。日ソ中立条約を無視した犯罪的行為です。政治的空白地帯となった朝鮮半島では現地の日本人、朝鮮人、中国人を大量に虐殺、強姦、強奪と暴虐の限りをつくしました。北海道侵攻を米国の圧力で抑制されると日本人(軍人・民間人を問わず)捕虜およそ58万人を拉致・監禁・強制労働させ、およそ6万人を処刑しました。このような国家が滅亡したことはまことに喜ばしいことですが、跡目を相続したロシアが反省・謝罪・不法占拠地の返還の姿勢を見せないことに耐えがたきを耐え、しのびがたきしのぶのが日本国の宿命なのでしょうか。
終戦の日まで日本の領土であった朝鮮半島や日本の同盟国である満州国があった中国東北部はその後、ソ連、北朝鮮人民共和国、大韓民国、中華民国、中国共産党などに分割統治されますが、その後、中華民国と共産党が戦闘をして中華民国が台湾に後退。中華人民共和国が誕生します。あの戦争が終った後に誕生した国家が、あの戦争によって滅亡した国家にどのようにして責任を問うのか甚だしく疑問ですが、日本国には多数の旧大日本帝国国民が生存しており、中華人民共和国には多数の旧中華民国国民がいることに論拠があると考えられます。日本国の歴史が61年。責任能力を20才以上の成人と考えると実質的な責任を負う旧大日本帝国国民の最低年齢は81才です。日本国の平均寿命を考えると、もはや日本国総体に実質的な責任があるとは考えられません。それでも日本国民はたえがたきをたえしのびがたきをしのび謝罪と賠償を続けなければならないのでしょうか。
レジウムチェンジ(政権交代)が行われていても領土と言語あるいは文化による国家の継承が行われていると考えると中華人民共和国は旧清国時代に大日本帝国に対して砲艦外交という武力による威嚇を公然と行いました。この後、日清戦争が勃発、敗北した清国が滅亡したことは言うまでもありません。この後、大日本帝国は欧米勢力との離間の計にかかり、滅亡することになります。その根本は経済界が中国大陸の利権の独占を指向したからです。今、中国に眠ると考えられる巨万の富に目がくらみ、それを最優先することはかって中国で獲得した既得権益の保護を重視するあまり、米英を敵に回した無謀の道を繰り返すことです。
短期的利益を追求する資本主義のもとでは成長する中国経済への投資、利潤の獲得、回収が有効であることは明確です。しかし、そこには多数のリスクがあることを認識しなければなりません。中華人民共和国が崩壊する危機。中華人民共和国が内戦する危機。中華人民共和国と欧米勢力が交戦する危機です。可能性を考えるというよりは歴史的必然と考えるべきです。
日本国が同じあやまちをくりかえさないためには次の点に留意する必要があります。①米英と決して離反しないこと。②そのためには交戦権や軍事同盟における不平等性を排除するための法整備を行う。③国民の情報収集力の統合整備を行い国民が実態にあった情報を共有することです。
もう少し簡単に言うと①強いものを敵にまわさない ②殺されそうになっても戦わない戦争の放棄をやめる ③外国の人々が何を望み、実行しようとしているのか。それが日本国国民にとって有利なのか不利なのかを国民が知ることができるようにする。そして国民はどんな意見に対しても賛成も反対もでき、暴力でこれを封じることは許されないと教育することです。同時にそういう教育をしても暴力はなくならないことを知らしめることです。
そこで靖国神社について政治家もマスコミも何故か語らないことを述べます。
靖国神社で祭られるのは軍神である。
軍神とは国と国に属する人々を守るために命を捨てた人々です。
戦没者とは軍神が守りきれなかった人々です。
しかし、現代においては総力戦が必至なので軍神と戦没者の区別はありません。
軍神は戦没者であり、戦没者は軍神なのです。
そして軍神なき国家は国家とは言えません。
軍神の消えた空白期間、つまり大日本帝国の滅亡から日本国の誕生まで、中国東北部、朝鮮半島、北方領土でどのようなことがくりひろげられたかを知ればそれは明白なことです。
敗残の歴史は軍神のもたらしたものと考えるのはたやすい。しかし、軍神なき歴史がどのような敗残をもたらすのかを平和愛好家は想像しなければなりません。
軍神存在から一歩退くことは平和な日本を北方領土にすることに一歩近付くことなのです。
で、『筑紫哲也NEWS23』(TBSテレビ060815PM1054~)を見た。あえてコメントすることは何もない。っていうかコメントする価値がまったく見当たらない奇妙な番組だ。
昨日、300人の報道陣、2500人の警備体制に見守られて内閣総理大臣小泉純一郎は早朝、靖国神社を公式参拝した。「特定の人物(たとえばA級戦犯)のためではなく幾多の国家のために心ならずも命を落とした人々に哀悼の意を捧げ、不戦の誓いをした」のである。彼は国民に質問している。「私は間違っていますか?」と。死後の世界を信じないキッドはこう答える。「死者はどこにも不在です」と。死後の世界を信じるキッドはこう答える。「あなたは間違っていない。英霊のほとんどはあなたを暖かく見守る。もちろん、へそまがり(悪霊)はどこにでもいるけれど」その夜、小泉の質問に答えないマスメディア(国民の一部で構成されている)を代弁してへそまがりの矢面に立たされた加藤紘一あんたが大将の自宅は何者かによって放火され全焼した。老母が散歩中で無事だったことが善き軍神たちの配慮であることを信じたい。
関連するキッドのブログ『季節はずれの東京大空襲』
木曜日に見るテレビ『学園アリス』(NHK教育)
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コメント
一週間分まとめ読みさせて頂きました。
また授業を受けているかの様なテンションになったので、この日のブログに書き込みしました。
加藤紘一氏の実家全焼、衝撃でした。選挙前に酒田の元私の夜のパート先であるゴルフ練習場にもお顔を見せられました。
私のPCはカードスロット式(?)で、アドレスがないのです(涙)
またコメント書かせて頂きます。 かしこ
投稿: 美穂(みお) | 2006年8月19日 (土) 23時40分
美穂様、コメントありがとうございました。
みじゅーくなキッドなのですが
切手はたまたま、あの組合せだったので
使用しました。
おそらく今の封書が80円か90円か微妙だったから。
BBS代わりにこれでコンタクトします。
公開になってしまいますので
ご注意くださいね。
投稿: キッド | 2006年8月20日 (日) 12時20分