志田未来のピアノ発表会で白石美帆が手を出す件。
手を出されたのは父親で愛人の佐藤浩市である。そんな佐藤の亀梨和也へのアドバイスは「別れるときにいろいろ約束するのが子供、大人ははげましの言葉をかける」なのだが子供の亀梨は「約束」しようとする。伊東美咲は涙攻撃。亀梨たまらずキス。なぜなら二人は「あなたと一緒にウォッチング」だから。
そして、伊東と亀梨は手をつないで波打ち際を歩きました。
・・・って。金子ありさ、辛いのか。辛かったのか~。誰かに手をにぎってもらいたいぐらいかぁ。りょうと瑛太にも握手させておけば三点セットだったのになあ。ところで、伊東と亀梨二人の時計は「六時二十五分」でしたかあ。それとも「五時三十二分」ぐらいかなぁ。そこに仕掛けはないんですよねぇ。そういうところが残念だ。
で、『サプリ(最終回)』(フジテレビ060918PM9~)原作・おかざき真理、脚本・金子ありさ、演出・成田岳を見た。一人が好きな伊東が今は亀梨が好きなので仕事をさぼって逢いに来る。「初めてなの。こんなことしたの初めて」素早く説明っぽい部分を抜いて脳内編集しています。遡ると伊東は職場で時計の広告案をプレゼンしながらスポンサー相手に愛の告白。「時計に体温計をプラスしました」いや「時間に体温があるのではたりゃひゃくのです」いや・・・ま、いいか。さらに遡ると「腕時計が見ているお。あなたを見ているお」すると佐藤が「抜けたな」・・・佐藤「エンジョイ」志田「エンジョイ」・・・白石「淋しくなっちゃったの。じゃ、私がいてあげよっか」・・・・・・金子ありさ、辛いのか。辛かったのか~。
ま、最終回のプレゼンは100点なのかな。拍手ももらったし。とにかく、伊東と亀梨の恋愛は大失敗なのでした。これはやはり『魔女の条件』(1999TBSタッキー&松嶋菜々子)とほぼ同じ年の差カップルなのにちっとも禁断じゃなかったのが最大の原因だと考える。
ま、それはそれとして、禁断について考える。今回、禁断なのはやはりスポンサーだよな。最終回腕時計でいえば、キッドの20代の弟子が腕時計をしていないのは携帯電話についてるからと教えてくれてから数年。腕時計はもはやおしゃれアイテムではないのか。あんなに若者が腕時計に目を落としている場面、最近リアルに見るのかよ・・・で躓くのである。
腕時計より願いが叶うミサンガ、とか、クルマは走る凶器だし、とか、お酒なんて人間をダメにするし、とか、生命保険って払い渋りするんでしょ、とか、サラ金グレーゾーンってOK? とか、パチンコなんてギャンブルじゃないか、とか。そういう、禁断の部分に純真にふれて木っ端微塵になる亀梨、優しく大人の処世術をコーチする美咲みたいな展開が望ましかった。・・・いや、ありえませんね。
おかしいんだよなぁ。美咲と和也でハッピーエンドなラブストーリー。それでいいじゃないか。やはり失敗要素があるとすれば虚構内虚構のCMかな。CMコピーは脚本外にするとか。やってたのかもしれないが、そういうスタッフワークが不足していたのでは。もちろん、ドラマのストーリーとドラマ内CMの内容が見事にとけあったシナリオが理想だけれど、さらには原作に負う部分があってもいいのだが、美咲と和也の恋に集中するためにはドラマ内CM部分の別スタッフのハイ・クォリティーが必要だったのではないか。どうかな。金子ありさ、そうじゃないのかな。でも、最終回のセリフはどれもとても良かったのだがな。浅見れいなと原口あきまさ以外はな。ま、とりあえず、がんばっていきまっしょいっ!と言いたくなったよ。
裏の小泉総理大臣物語は竜雷太の亀井静香がネ申だったのだが、なんだか、大事なポイントを忘れているような気がしないでもない。とにかく、任期中にこのようなドラマが企画されること自体、小泉総理が特殊な政治家だったことは間違いないだろう。森を持ち上げるあたり、日テレが旧体制懐古であることは明白だが、小泉が危機を招いたのではなく、危機だから小泉がネ申になったと考えるべきだと思う。目の前にある危機。人は見過ごすものだからな。伊東美咲が突然サプリに出会ったごとくに。
木曜日(水曜深夜)に見る予定のテレビ『青春★ENERGY・もうひとつのシュガー&スパイス(最終回)』(フジテレビ)
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