上野樹里とサエコと瑛太と小出恵介とオレ様。
サエコ「見られたのがのだめちゃんでよかった。音大って、イーとこの人多いから、見られたら恥ずかしくって」上野「のだめだといいんでしゅか・・・?」サエコ「あー、いーの、深く考えないで」上野(フンフンと頷きながらもらった期限切れコンビニ弁当を食す)は原作で初めてのだめゴミ部屋を訪れた桜(サエコ)の「ものすごい部屋だね」のだめ「何が・・・?」桜「ううん・・・いいの」のアダプトというか、アレンジである。エピソードのやりくりで「こたつ」の巻以前にのだめ桜を親密化してしまうので穴に入る桜も消えてしまったようだが、街角の迷子の桜発見では桜をしゃがませておチビちゃんを強調したり、なかなか、やりくり上手なのだなぁ。
演出がバトンタッチしたので、やや、トーンが変わったが、(少しすべる)・・・ま、最初からすべるところはすべっていたのでそれほど気にならなかったのです。
なんといっても、今回はベトベン(のだめ発音風)の第9や運命ほどメジャーじゃないが躍動感あふれる(オレ様談)交響曲第7番の千秋バージョンとミルヒバージョンを聞かせてくれる展開である。原作なら、千秋が失敗し、ミルヒが成功する風に描けばいいのだが、両方とも技術的には未熟であるというのがミソ。技術的に未熟でさらに鳴らない演奏と、技術的に未熟だが鳴ってる演奏。それを素人にもわかりやすく聞かせることができなければならない。・・・結果は皆さんのお耳にもよるだろうが、難聴ぎみのキッドの耳にはそれらしく聞こえ、かろやかにオープニングに突入していったのだった。問題はミルヒが「本物のマエストロ」に見えたかどうかだが、キッドには・・・ううん、いいの。
で、『のだめカンタービレ・Lesson3』(フジテレビ061030PM9~)原作・二ノ宮知子、脚本・衛藤凛、音楽・服部隆之、演出・川村泰祐を見た。今回もやりすぎとか悪乗りとか一人で雰囲気壊しているとか評判高い竹中シュトレーゼマンの二つの顔、キャバクラ連日同伴のセクハラジジーと、キャバクラ連日同伴でセクハラで嫉妬深くお下品で根性がくさっているけれど気高い演奏をするマエストロに千秋(玉木宏)が翻弄される。スポットライトがあたるのはコントラバス奏者の桜である。
「で、オレ様はミルヒをのだめが一撃で倒してしまったため、願ったり叶ったり状態でSオケを指揮することになるのだが、あんな威力を秘めた女を画面外にいつもぶっとばしたり、フライパンでたたくつぶしているオレ様はいったいいつ武術の奥義を極めたのか、謎と言えば謎だが、そういえば上野樹里に体当たり演技はつきものだが、ボインタッチまで許すとは流石と言えるのだな。・・・それにしてもなんてひどいメンバーを集めたのだ。人の話を聞かず、学習能力もなく、ピッチあってねえ、音がでてねー、どヘタクソで、その上、音楽を冒涜するような低俗な嫌がらせをするような奴らをオレ様が指揮するなんてやってられるかよ。・・・そんなオレ様の心を揺さぶるマエストロの実力。くそ、くやしいが、ここは弟子にしてもらう他はない。そうか、鼻をかみたい奴にはかませ、うっとりしずきの奴をなだめ、女だったのか!はカットされたが静香(小林きな子)ちゃんを泣かせないように気をつけ、クラリネットの玉木(近藤公園)といってもオレ様の中の人ではない大人計画の人が鈴木薫に寄せる思いにも気を使い、そして夜中にドアの前に立つ茶碗差出し心霊現象一号(桜)二号(のだめ)にありあわせの野菜入りパスタとスープとサラダとを作ってやる。ってか、これでは指揮者は専制君主ではなくて、ボランティア団体の人ではないかって、いつもいつもオレ様がやっていることではあるのだが、ああ、やはりオレ様には天性の指揮者としての資質が・・・ってなんか違うような気がするが、そんなオレ様の前にたちはだかる未知の領域、それは貧乏。・・・お金がないから音楽活動が続けられないなんて考えたこともなかったオレ様だが、貧乏くらいは知っている。マッチ売りの少女(のだめ)とフランダースの犬、お願いパトラッシュを殺さないで・・・ってなぜ、オレがラララーラララーの歌声をガスとめられチャーミーグリーンやジョイやママレモンで洗髪する風呂借り女から聞かせられねばならんのだっ。本当の貧乏を知らんだと、のだめの場合、オレ様の写真入りペンダントやらマンガやら、ただの「無駄使い」じゃねーかっ。それにつけてもサエコはすっかり落ちこぼれ役者になってしまったな。キャラが優先されるキャスティングシステムでは諸刃の剣だが、落ちこぼれ集団の中でさらに落ちこぼれるのが似合う女ってそれなりに貴重だからな。いじめブームの現在、需要にはことかかないわけだ。しかものだめより飢えた役がぴったりってすごいぞっ。・・・そして、サエコが貧乏な理由がオヤジのヴァイオリンコレクターという「無駄使い」だったとは。くりかえしのギャグなのか。さらに住んでいるのは博物館のような家(たっ恋のセリフより)、コントラバスに固執するのは大きくて、かっこいいから、東大に入ってアイドルになるかのように(ドラ桜のセリフより)女には入れないウィーン・フィルに入るというでかいというより無謀な夢とたたみこまれるともう、オレ様には何がなんだか、・・・しかもマエストロとしては巨匠、青空バックに逆光シルエットなら一瞬だがそれらしく見えるのだが、実態は人格最低にしか思えないミルヒの後はまかせた、千秋、私と勝負しなさい予想外だ展開、今回はオレ様は誰かをこいつものだめだったのかと言えないままに、そんなに短期間に業績回復するなんてどんな会社だとつっこめないままに、ジークジオン、ジークジオン、ジークジオンって原作通りだけどお前らファーストガンダムの頃に全員生れてなかっただろうという言葉を飲み込みつつ、オレ様VSミルヒの勝負の行方はこたつともどもつづくなのである・・・」
ああ、今回も次々に繰り出される必殺技の数々にあっという間の一時間だったなぁ。サエコ登場には岩佐・高瀬のお弁当展開もくりかえしのギャグとしてあり、レモン丸ごとはちみつ漬けで「野球部のマネージャー?」「南ちゃんですぅー」「キーッ」の双おたふく攻撃カメラに向かって横歩きは原作越え。CFECC音声認識?で開く隠しコレクターズルーム。他のよからぬものも隠せるようでこわいぞ。
Aオケのコンサートミストレス(優等生代表)清良(水川あさみ)とSオケのコンサートマスター(落ちこぼれ代表)の龍太郎(瑛太)との接近遭遇。ああ、恋の予感。コントラバスのボウイング(弓使いのあれこれ、オーケストラでは基本的に同調させる)のメモをめぐり桜(サエコ)と一志(山中祟 )もそこはかとなくカップルモードに。どちらもそこそこオリジナル展開可能なメンバーなので遊ぼうと思えば遊べるのだなぁ。楽しみだなぁ。
それにして原作通りの呪いのヴァイオリン展開。デスノートなみの怪奇現象公認は日本の常識ですかぁ。みんな、迷信に溺れていると危険ですよぉ。ま、ドラマの中でふざけているぶんには全然オッケーですけどぉ。
キャバクラ?「ONE MORE KISS」で接待するクラシック専門誌の編集者・河野けえ子(畑野ひろ子)はキャパクラ嬢とまったく区別がつかないのでミルヒが営業接待を受けている状況がまったく伝わらない気がしてならないのはキッドだけなのでしょうか・・・。
いよいよ、来週は「こたつ」だ。日本人ならやっぱり「こたつ」だろうというエピソード。それを前にして第3話は視聴率18.4%と過去最高に到達。どっちに行くのかなーっ。過去の思い出展開という必殺技もあるしなーっ。こたつの後に夏休みっていうと馴染めない感じもするし、かなりオリジナルな展開になっていく気もするのだなーっ。何と言っても鈴木姉妹はGカップに見えないからなー。・・・どこ、見てんのよ。
関連するキッドのブログ『Lesson2』⇔『Lesson4』
水曜日に見る予定のテレビ『14才の母・愛するために生れてきた』(日本テレビ)
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