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2006年10月23日 (月)

一生、怨んでやるっ!(沢尻エリカ)

やがてミムラになる沢尻エリカ(ならんだろっ!)がやがて要潤になる市原隼人(ならないと思う)と小西真奈美(時が止まるので誰にもならない)に向かって言う言葉だ。

映画『天使の卵』の10年後を描いたドラマ『天使の梯子』のほぼ同時公開なのでこのようなとんでもない展開が起こるのである。作品そのものはまあまあの三角関係物語なのだが配役でとんでもドラマになってしまいましたぁ。

愛しい美輪明宏先生がライブの曲間のトークなどで「時は残酷です。美人に生れた人は不幸なんです。最初からブスの人は幸せなんです。ブスの人は美人が若いときにチヤホヤされて、やがてシワシワになり、誰にもふりむかれなくなった時のいや~な気持ちを味わうことがないんですから。チヤホヤされて美人であることを鼻にかけていた人間の老後は悲惨なのです」などと異次元の論理展開でおっしゃるように時はあらゆるものを変化させていくわけですが、沢尻エリカがミムラになってしまうなんて、ミムラと吹石一恵の区別が時々つかなくなるキッドの目から見てもありえないのだっ。

で、『日曜洋画劇場特別企画・ドラマスペシャル・天使の梯子』(テレビ朝日061022PM9~)原作・村山由佳、脚本・福島治子、演出・新城毅彦を見た。回想シーンとして映画『天使の卵』が使用され、要するに映画の宣伝を兼ねるのだが、はたして効果があるのかどうか、とてもとてもとても疑問です。

『天使の卵』では沢尻と市原が十代のカップル。ところが市原が沢尻の姉・小西真奈美をそうとは知らず好きになってしまう。八歳年下の男の子を愛したいお姉さまたちのハートを直撃するラブ・ストーリー。二人の関係を知った沢尻が叫ぶのがタイトルのセリフなのです。ところが、直後に姉が死亡。何も知らない市原が沢尻に「怨むなら、俺を怨め・・・」「・・・お姉ちゃんがぁ、今、死んだぁ・・・」と素晴らしくおしゃれな展開です。

それから十年。もちろん、子供じゃないんだから、役と俳優は別という見方で見ようと思うのですが、十年たつと沢尻がミムラになるという視覚効果がなかなか、視神経を納得させてくれません。だって、ちょくちょく回想シーンで十年前のミムラである沢尻が挿入されるんですもの。こ、これは小学校の遠足以来の乗り物酔い感覚ーっ。

『天使の梯子』では「あんなひどいことを言った後にお姉ちゃんが死んだ」ことを引きずるミムラと「今でも死んだ恋人が忘れられない」要潤が十年間、心の呪縛をかかえたままでいる状態で再開されます。今では姉の年齢を追い越したミムラ。そこへかって教師をしていた時の教え子フルチン(渡部豪太)が現れます。ちょっと小西真奈美に似たところのある可愛い子です。(おいおい、そんなこと感じるのは日本でキッドだけだと思うぞ)・・・フルチンはずっとミムラが好きだったので再会直後にミムラのセックスフレンドになります。・・・って違うような気がするぞ。だって「恋人でもなく友達でもなくお互いに必要な間柄」ってセフレじゃないのか。・・・全国の皆さんは違うって絶叫するぞ。・・・ともかく、姉と同じように八歳年下のフルチン(役名・古幡真一から来たドラマ内の本当の仇名でふざけているわけではありません)と付き合ううちに「私もお姉ちゃんの気持ちが分かってきた」と言うのです。

親の気持ち子知らずといいますし、母になって母の気持ちが初めて分かるともいいます。だから、男の子は一生、母の気持ちが分からない・・・とはキッドは思いません。そんなこと言ってたらミステリー作家はどれだけ人を殺さなきゃならないんですかぁ。

フルチンの二人暮らしの祖母が死に、不安定になるフルチン、そしてフルチンがふたまたかけていたけどミムラに一本化したのでふられることになった元カノがミムラに「一生、許さない」宣言。ああ、生きているってことはそれ自体が罪つくりなことなのさ状態です。

そしてたどりついた西の果て(車でいける日本国の西の果てってどこなんじゃい)つまり西方浄土のある方向ですれちがう三人。どうみても要潤は小西が忘れられない、ミムラは要(市原)が忘れられない。渡部はミムラが忘れられない状態なのだが、要がきれいごとですませるためにミムラと渡部がお似合いのカップルだよとまるめこむ決着。・・・おーっ、どうやら天使の梯子が降りてきたのでおひらきみたいですーっ。ま、それはそれで大人の恋愛模様と言うわけなのだにゃーっ。

で、『ライオン丸G』も見た~。まきまきはとりあえず、今回はスルーっだっ。身が持たないし。今週も特撮史上最低のヒーローは全開バリバリだぜ~。悪い組織にお金と友情攻撃ですっかり乗せられてしまう獅子丸。まるで新興宗教の勧誘の瞬間を見るようだ。それでもほんとにほんとにほんとにライオン丸なのかー。それにしても石橋蓮司と遠藤憲一コンビ。『慶次郎縁側日記3』と同時進行で共演なのだが、まるで南極と北極・・・いや、極地と赤道直下ぐらい落差があるんですけどー。遠藤さんなんか、今回、スチュワーデスとウェイトレス、ダブルでコスプレお仕事ごっこですから~。う~ん。しびれる。この快感、一体、日本で何人がわかちあってくれるのだろうか。それとも、こんなに幸せなのはキッドの死期が近いのかにゃ?

水曜日(火曜深夜)に見るテレビ『ヤマトナデシコ七変化』(テレビ東京)もう、辛抱たまらんっ。

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コメント

トラックバックありがとう。
ちょ、偶然ですねー!!
実はトラックバックを頂く前に、ココログの新着記事から、この記事を読んでいたんですよ。
だから、トラックバック来てるのを見た時に、エッ!!って思いましたよ。
キッドさん、ドラマたくさん見てるんですねー。

投稿: GTゴクウ | 2006年10月23日 (月) 13時21分

NEO1.0NE0GTゴクウ様、いらっしゃいませNEO0.1NEO

キッドにとってテレビ視聴は
ゲームのようなものですから。
10年ほど前アクション系を、
5年ほど前にシミュレーション系を、
やりこめなくなってしまい、
もう、すっかりテレビ三昧。
アナログテレビの終焉を見守っているのです。

ま、目を大切にね。目薬を忘れずにしてくださいませ。

投稿: キッド | 2006年10月23日 (月) 14時36分

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