キツネ、ちょうちょ、ワシ、モスラーッ!(長澤まさみ)
脱ぐ脱ぐ詐欺に続き、死ぬ死ぬ詐欺のTBSテレビなのだが、縁結びのお守りに秘められた五円玉の意味=ご縁(五円)があるますようにという呪術的な意味は説明しなくともまだまだ日本の常識なのだろうか、五円玉で弾丸がくいとめられるかどうかは別として、なんで五円玉なのか、首をかしげるような人ばっかりだとそれはそれで美しい国日本としては問題なのである。
呪術的な問題といえば人気コミックのオリジナル映画化の前編をDVD販売に先駆けて放映、後編劇場公開の宣伝をする日本テレビの戦略がどのような効果を波及させるのかも、ちょっと興味深い。金曜ロードショーのクレジット入れっぱなしというのもビジネスとアートのボーダーラインとしてどの程度反感を買うのかもデータとしては欲しいところだな。
そのような様々思惑渦巻く中でテレビ朝日のドラマは淡々と幼稚園に持っていくお弁当で軽く一本である。お弁当でいじめが発生するようだから、今やいじめは日常茶飯事であり、キッドのブログでも本筋とはあまり関係ない「いじめられてよかったよ(蒼井優)」というレビューにアクセスが集中したりするのである。件の映画も本来はいじめの妄想的解消が原点だ。誤解を承知で言うがこの世の原理が弱肉強食である限りいじめのなくなることはない。そしていじめられないためには強くなるしかないのである。みのもんたがいじめ問題に天誅を下すと発言していたが、その発言そのものが、場合によってはすでにいじめですから~。
で、『家族~妻の不在・夫の存在~・第二回』(テレビ朝日061027PM9~)脚本・清水有生、演出・唐木希浩を見た。夫のワンマンぶりに耐えかねた石田ゆり子が家出、建築家としての野望もあり、チヤホヤしてくれる若い男もあり、弁護士の友人ありと恵まれた環境での離婚調停モードなのだが、仕事が忙しくて子供を夫に預けるという展開。悪女バッシングに耐える気満々である。
そういう状況で子育てする夫は竹野内豊である。今回は幼稚園のお弁当。夕食もコンビニ弁当なので、幼稚園のお弁当もコンビニ弁当だった。この展開を見て、コンビニに幼稚園のお弁当というメニューが出る日は近いと思った。いや、もうあるのかもしれないが。
とにかく、それではダメだというので竹之内は手作りお弁当にチャレンジするのだが、これがクロコゲ弁当になり大失敗。まずそうな弁当に園児がむらがり「まずそー」攻撃である。子供・悠斗(宇都秀星)はお弁当をそっと花壇に埋める。翌日はドラえもん弁当という謎の弁当なのだが「リストラされてよかったよ、皮肉じゃなくて、ガンの妻を看取れたから、五歳で死んだ子供は看取れなかったから」という渡哲也さんさえもが「うっ」と息を飲む危険な弁当だったらしい。
次の日も「クレしん弁当」やら「新幹線弁当」やらの怪しい弁当、いただきますの合図とともに弁当まずいいびりの園児たち、しかし、父の作った弁当だからと必死に食べる悠斗・・・全部は食べれませんでした。それを見て青ざめる石田、悠斗を迎えに来たのだが、あやしく引渡しをこばむさくら先生、悪気はなくても悪く見えるのはなぜなんだ。
夫と妻のケンカ「悠斗の誕生日忘れただろう」「悠斗はお弁当でいじめられてるのよ」「パパ、ママ、ケンカはやめて・・・」・・・本当にやめてくれるのはまだましなパパとママですけどね。竹野内は渡の家を訪ね「お弁当の作り方」を教えてください。渡さんちの夕食アップが少なくてガッカリしていたのだが(かぼちゃはあったような気がします)ここでたっぷり男の手料理サービスです。タコウインナーの包丁の入れ方から指導。「包丁入れすぎだ。それじゃ足ばかりで首がなくなる!」「卵はサクサク、斬るようにまぜるんじゃー」「鳥の唐揚げだとーっ・・・・」(一部空耳)、トリの唐揚げ味見の件では竹野内の命は風前の灯に見えましたぁ・・・。
早朝から弁当作りに励む竹野内。ウインナーがタコになった瞬間、うひょひょひょっと歓喜を感じるのだった。完成した弁当に対する園児たちの評価は「うまそー」「まあまあね」「つまんねー」でした。いじめは解消され悠斗は「うめーっ」と言って完食。
ほっとしたのもつかのま、弁護士登場(木村多江)です。来週は渡さんちの夕食シーンが無いような悪寒が走ります~。
で、『セーラー服と機関銃・第三回』(TBSテレビ061027PM10~)原作・赤川次郎、脚本・いずみ吉紘、演出・平川雄一郎を見た。予告の「若頭が撃たれる」をどう回避するのかが視聴ポイントだったが、①大掃除で銃刀法違反が組長(長澤まさみ)に発覚 ②組長から禁止命令 ③一度目の狙撃(かすり傷→血→ヒィー) ④ヒットマンは若頭(堤真一)の死んだ恋人の弟(田中幸太郎) ⑤お守りをプレゼント(安全祈願が縁結びに)およびコンタクトをプレゼント(めがねッ娘長澤終了) ⑥二度目の狙撃(五円玉オチ)というそこそこの展開で乗り切った。こういう辻褄がきれいでないと見捨てられるからなぁ。
長澤組長の発言とキッドの妄想。組長「私が狙われた・・・」組員「組長のタマ狙うなんてどこのどいつだよ」組長「えーっ、私タマなんて、もってませ~ん」・・・はいはい、空耳ですよ。
コンタクトの視力検査で田口浩正がものまね出題。(答えはタイトルになっています。モスラを入れるところが東宝芸能です) ダイナマイトのかわりに煙草の火を頭に乗せたり大活躍。来週、またまた死亡予告なのだが。も、もう、逝っちゃうの?
田中の殺意の抱き方が不自然といえば不自然だが、まあ、長澤を監禁、柱に呪縛したので相殺しておきます。おいおい。発言削除するぞ。
組長「撃つならとっとと撃て、だけどそれでこらえてくれやー、若頭のタマはとったらあかんぜよ。あんたはんが身内の方をお守りしたかったように、こっちも一家のもんが可愛いんや。若頭のことは許してやっておくんなはれ。この命で不足とは言わせませんぜ。さあ、はよ、撃て。撃たんかい。しまいにせえやーっ」って感じの啖呵。惚れ惚れしました。おいおい、標準語だったろう。勝手に翻訳するな。しかも方言まぜこぜだし。時代劇もはいってるし。
そして、若頭の仮死状態を受けて「ふざけんな、・・・ふざけんなーっ!」とチャカを構える組長、いよいよ、折り返し地点を控え、戦闘モードに突入か・・・と思ったらやっぱりふえ~んでした。まあ、全開まではまだまだだよな。残り四回とはいえ。それにつけても、田口さん、本当に、も、もう逝くのかーっ。
小泉今日子と緒形拳の別次元対決。謎の深まるキョンキョンの行動って本当は知ってますが・・・。いい味出してます。もっと見せてーっ。
関連するキッドのブログ『第二話のレビュー』⇔『第四話のレビュー』
で、『金曜ロードショー20周年特別企画・DEATH NOTEデスノート・前編』(日本テレビ061027PM9~)原作・大場つぐみ(他)、脚本・大石哲也、監督・金子修介も見た。ここはまず死後の世界を信じる方のキッドから。・・・原作は一応、死後の世界として死神大王と死神というシステムを妄想している。死神大王は寿命を司る冥府の指揮官なのでまあ閻魔の系譜である。死神はどちらかといえばヨーロッパ系のイメージなので、ま、和洋折衷によって国際性をかもし出している。閻魔帳からの発想と思われるデスノートがキーワード。呪術による復讐は「エコエコアザラク」などの発展系である。原点は前述の通りに「いじめっ子の名前を書くだけで殺せるノートがあったらいいのに」という発想なので、作中「幼稚」という言葉がくりかえされるようにいじめられっこの幼児的願望の実現というのがヒット要因であり、発展系の映画作品では「幼稚なゲーマー」と「幼稚なゲーマー」のゲーム的には高度な争いにいい大人がなすすべもなく巻き込まれるという展開が強調される。象徴的なのは映画のオリジナルキャラクターである秋野詩織(香椎由宇)だろう。彼女は幼稚な正義に高度な倫理観ではむかったというだけで恋人に計画的に殺されるためだけに付け加えられたキャラである。ま、とにかく、実在しないデスノートを推理の枠にはめこんだときにすでにリアリティーはないんですけどね。・・・こんなところでどうかな?
どうも。それではここからは死後の世界を信じないキッドが記述してね。・・・まず、名前を知ることによって死命を制するというのは呪術の基本ですが、デスノートの場合には匿名社会とリンクしていると考えられます。つまり、匿名での命は実名暴露で死ぬということですね。架空高座の実態が明らかになったときに意味を失うように匿名者は実名が明らかになったら死んだも同然になるということです。映画では同姓同名の問題を軽くネグっていますが、原作では単なる名前でなく、個人と特定された実名が問題になるわけです。ま、原点は西遊記の名前を読んで返事をすると吸収されてしまうひょうたんと言ってもいいでしょう。そして、匿名者が悪の告発のためになかなか有効なスタイルであると同時にそれ自体がたやすく悪に転化するということを明確にしているのがデスノートの特徴なのです。
キッドとしては殺人を絶対悪と規定しない立場から何かあるかな。キッドの場合まず、意識ある個人の命=全世界という大前提から出発し、私を最優先すれば、安楽死、自殺、国家による殺人などと単なる殺人は同一視できないという論理なので、単なる命の軽視とは違うのですが、この作品では「呪術的殺人システム」の導入でこのあたりは非常に殺伐としていますね。主人公の目指す「静かなるユートピア」のために犠牲となるのは誤差の範囲という展開ですから。同時にそういう冷酷さがひとつの売りになっていて、これを多くの若者が支持するのはみんな閉塞してんのね~という感じです。
一番の問題点は「名前を知れば殺せる」という論理を捜査側が直感的に受け入れてしまうところですかね。推理ゲームとしてはいきなりスーパーナチュラルホラーOKですかということで破綻しています。まあ、犯人側がなんでもできる状態。捜査側が現実に即してというのは最初から無理があるんで、まあ、ストーリーテラーとしては優秀かなっと。
結論は。主人公の妹(満島ひかり=ウルトラマンマックスのエリー、ダンドリ娘からここ)の出番が少ない! ということですかね。キッドはそれが楽しみで見てたのにふえ~んです。
藤原竜也、松山ケンイチはふたりともポテチを上手に食べます。どうしてキッドはボロボロこぼしてしまうのか。すごく反省しました。
ま、14才の母は親子で語らって実りあると思いますが、この映画を語らうと開けてはならない封印を解いてしまうかもしれません。それはそれで面白いか。
さあ、どうなるのかなあ。視聴率。ワクワクどきどき。ドラマ流れで共闘と読んだ「家族」「セーラー」のラインだが、テレ朝は報道ステーションにSHINJO(新庄)独占インタビューを導入。うう、昨日の友は今日の敵かよ。結局、長澤まさみ組長には左右から強力パンチが炸裂しているような気がする。みんな、馬鹿だな。長澤組長は今日もとってもとってもとってもかわいかったのにさ。
それはそうとそろそろ「アンナさんのおまめ」や「クピドの悪戯」に触れなくていいのか? ・・・ま、セーラー残り回数少ないからいいか。
日曜日に見る予定のテレビ『亡国のイージス』(テレビ朝日)まきまき、許してたもれ~。国家存亡の危機ですから~。
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コメント
【家族】渡さんよぉ、ちょいと事務所のの若いもん集めて
石原軍団名物の炊き出しを毎夜上川家に
運んでは下さらんかよぉ…(メ▼Д▼)y─┛~~ .。o○
【セーラー服】初めて持った割りにゃ、機関銃や
ピストルのかまえ方がさまになっとるんは
どうした事じゃろか?
うちなんか、多分どこをどう持ってええんかも知らんのに。
泉には組長の素質があるんじゃね~♪
↑正しい方言の使い方(笑)
投稿: まこ | 2006年10月28日 (土) 16時47分
キッドさんこんにちは~♪♪
ヤマトは本日、某大型チェーンネットカフェの
200円割引件を手に入れたため、
いつものネットカフェではなくそこにいるのですが、
物足りないです。音楽が・・・音楽がイマドキすぎ。
だめ、もう行き着けカフェの店主の呪縛が解けない。
ポテチの件ですが、そんなに気を落とさないで下さい。
ヤマトはボロボロにしてしまうだけでなく、青のりを
口のまわり、髪、洋服に沢山着けてしまい、
ポテチを食べるときは、
大量のティッシュが必ず必需。
これは青のりポテチの場合であり、コンソメの場合は細かい
粉みたいのが・・・あ、長くなるので止めます。
ヤマトは、あの映画に関しては、L/竜崎が好き、その
想いが強すぎて、細かいところまで目がいきません。
L/竜崎が好きなのです、心から。
投稿: ヤマト | 2006年10月28日 (土) 17時01分
●chocolate●まこ様、いらっしゃいませ●chocolate●
【家族】幼稚園は実は渡組長の経営。さくらは当然情夫。
さくらにうっかり手を出した日にはひとりの命は風前の灯なのだが・・・。
('A`)y━・~~ああ、そんなコントも見たい。
もちろん、広島県では日常の風景なのだろうが・・・。
いーなー。かたぎには肩身のせまい土地柄。
義務教育が終るまでには背中に刺青必修。
家庭科では火打石の打ち方をならうそうですね。
なんか、うらやまし~。
【セーラー服】えーっ持ち方が様になってるのが分かるなんて。
さすがは極道の心のふるさとのお生まれ。
ご幼少の頃からチャカやドスに親しんでこられたんですねえ。
尊敬!(`・ё・´)アネサントヨンデイイデスカ!
持ち方がわからないなんてとぼけ方
素人さんにはなかなかできませんよね。
さすがだなあ。
それにしても星泉、血筋というか、血は争えないというか。
かえるの子はかえるというか。
まあ、まこ様には当然のことでしょうけど・・・。
アネさん! またのおはこびお待ちいたしておりやす。
投稿: キッド | 2006年10月29日 (日) 04時27分
★*☆*★ヤマト様、いらっしゃいませ!!!★*☆*★
L/竜崎の松山ケンイチくんはヤマト様未視聴の
「ごくせん」では白金学院編の生徒。
「1リットルの涙」ではエリカの先輩。
映画「NANA」ではシン。
映画「男たちの大和/YAMATO」では海軍特別年少兵。
なのですが役柄によってキャラが変わると評判です。
・・・それって当たり前のことだけど、
それが評判になるのが日本のショービジネス。
そういう意味で
キッドはL/竜崎は「呪怨」の男の子が成長した人だと思いました。
ポテチは小学校、中学校、高校、大学、職場のいずれでも
「キッドはポテチをもっと上手に食べるべき」
と叱られ続けたので、もうそんなに気にしていません。
しくしくしくしく。
こんなネットカフェはイヤだ。
「BGMが軍艦マーチ」
「BGMが森田童子」
「BGMが導師のありがたいお話」
「BGMが静寂」
「BGMが六甲おろし」
「店長がケーシー高峰」
投稿: キッド | 2006年10月29日 (日) 05時41分
こんにちは!
機関銃とデスノートのどちらを見るかで迷いました。
いずれにしても録画だけど、都合で生では見られないので、
一つしか選べなかったんです。で、機関銃を選んだんですけど。
コンタクト姿に変身して喜んだ泉。
組員からの問題に「モスラ!」と言って喜んでいたけど、
あの泉が良く分かったなあと(最近の女子高生でも分かるのかな?)
ラストでは奇跡が起こって佐久間が生き延びました。
五円玉を持ち歩くのも悪くない?
投稿: ads(あず) | 2006年10月30日 (月) 03時04分
❍❍Orange❍❍ads(あず)様、いらっしゃいませ❍❍Orange❍❍
秋ドラマの充実ぶりはもはや凄まじい感じですが
その他のコンテンツもなんだか常識を越えた展開なんですよね~。
フィギュアスケートでは安藤美姫が復活するし、
宮里藍も毎週優勝あらそいにからんでくるし
メグカナ抜きだけど世界バレーも始まるし
お笑い番組のレビューなんか全然無理~って感じ。
おいおい、本筋だろーっなのですが。
長澤まさみ=星泉組長に関しては
長澤実年齢で言うと
1987年生まれ。
1992年5才の時『ゴジラVSモスラ』公開。
1994年7才の時『ゴジラVSスペースゴジラ』(成虫のみ)
1996年9才の時『モスラ』(平成モスラシリーズ)公開。
1997年10才の時『モスラ2』公開。
1998年11才の時『モスラ3』公開。
2001年14才の時『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』
2003年16才の時『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』
長澤まさみ本人が大塚ちひろとコンビで
小美人を演じる。
2004年17才の時『ゴジラ FINAL WARS』でまたまた
小美人を演じる。
ま、少なくとも本人はモスラを熟知していると思われます。
最近は女の子も怪獣映画を見るので
ややなんちゃって高校生(堀越高校卒業したて19才)の
長澤まさみさんの演じる星泉がモスラを知っていても
時差1~2年なのでそれほどおかしくないでしょうね。
おそらく亡き父が映画に連れて行ったと思われますーっ。
・・・う、涙がとまりませーん。
五円玉問題。おそらく拳銃の射出速度に問題があり、
九死に一生だったのでは。
衝撃で骨の1~2本は折れてると思いますが・・・。
ま、佐久間は頑丈っていうことで。
来週でもう半分なんですよね。
こういうミニシリーズ展開、物足りなくならないのかな。
投稿: キッド | 2006年10月30日 (月) 09時23分