そよ風で目覚めるとゴミ屋敷で上野樹里。
はにゃ。あいゃーぁん。ぷぷぷっ。へいへいぶーっ。ってお前はマンガか。・・・マンガだ。いえ、野田恵なので「のだめ」って呼んでくださぁぁぁい。・・・なのだな。
秋ドラマ若手女優戦線の最終章は上野樹里(86年生)である。コミックの実写化はそっくりショーという別次元の要素が加わり、そこに拘泥するあまりに、たしかによく似ているけれど、面白くなくなっているという場合がある。たとえば『動物の・・・』とか『柳沢教・・・』とか・・・。いえ、あくまでキッドがそう思うだけですから。逆に似てないけれどそこそこ面白い場合がある。『おたんこナース』→『ナースのお仕事』なんかがそれでタイトルまで違うじゃないかっ。フジテレビとしてはそっくりで面白いラインとして『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』があり、毛色は違うが『のだめカンタービレ』はここに属した。もう傑作に決定です。
本題に入る前に女優戦線ドラマ初回のメモのまとめ。
火曜日『僕の歩く道』香里奈(84年生)は19.3%、まさにダークホース。来てます。
水曜日『14才の母』志田未来(93年生)は19.7%、子役と女優のダブルステータスだな。脚本、手堅い。
木曜日『Dr.コトー2006』蒼井優(85年生)は23.2%、柴咲コウ(81年生)とタッグは反則ですけれども。
金曜日『セーラー服と機関銃』長澤まさみ(87年生)は17.3%、ここまで高すぎなので及第点。
土曜日『たったひとつの恋』綾瀬はるか(85年生)は12.8%、踊る殴る蹴る爆破する攻撃で、ジブリ砲炸裂の『タイヨウのうた』のような大苦戦。枠との馴染みもあるがこれ以上は落とせない。ちりばめられた伏線が効かなくなってしまうものな。踊る攻撃の間に15%までは戻さないとね。戸田恵梨香(88年生)もいるから可能。
日曜日『鉄板少女アカネ』堀北真希(88年生)は11.0%、今からでも土9→日9トレードしたい内容だが、ケータイ刑事の神オープニングを越える舞を見せられるかどうかしか興味がわかないところがトレビアンだ。まきまき、がんばれー。もうやりたい放題でも誰も文句は言わないぞ~。シリアス苦手なみなさ~ん。こっちですよーっ。ゆずやみかんも隠し味にしてしまえばいいのさ。それにしてもヤングキング(少年画報社)って、・・・ギョーカイで愛読している人いたのか。
さて、月曜日はどうでしょうか。数字はともかく秋ドラマ。ここまでハズレなし。内山理名(81年生)は別枠とさせていただきます。
で、『のだめカンタービレ』(フジテレビ061016PM9~)原作・二ノ宮知子、音楽・服部隆之、脚本・衛藤凛、演出・武内英樹を見た。「スローダンス」の脚本家とドラマ「電車男」の演出家である。これが見事なアンサンブルを奏でているようだ。この春、ブームになった「涼宮ハルヒの憂鬱」のナレーションを少しツンデレ化してパクったような玉木宏のモノローグがベースとして効いている。「たまごっちが縁で知り合った(がんばれ元気の父と子のように)ただ一人の師と決めた世界的なマエストロ・ヴィエラからモーツァルトはスカトロジストだと教わったエリート音大生のオレ様(千秋真一=玉木)が、他人の弁当(しかもデパ地下の二十個限定品)を食い逃げして部屋でハエを舞わせ、ベランダにアリが群がり、転寝する間に服はほこりにまみれ、蜘蛛の巣がはるほどの(悪魔のような)かたづけられないシンドロームでしかも天才的ピアニストなのに幼稚園教諭希望の女(のだめ)にベルトを抜かれるなんて、胴体着陸トラウマで飛行機に乗れず、溺死体験で船にも乗れず、日本から一歩も出られないオレ様の設定以上にありえん。ありえんぞっ」(一部空耳)なのです。『リモート』(02日テレ)で深キョンのフィアンセなのに堂本光一が呼び出しをかけるのでいつもいつもいつもエッチをさせてもらえなかった玉木宏の秘められた怨念が噴出したような独白になっていてトレビアン。
このモノローグにカンタービレ(歌うように)でからむ上野樹里の「ドキドキして先輩の背中に飛びつきたい、これはもうラブラブなのですーっ」(一部意訳)がなんとも言えぬハーモニーを響かせるのである。ハートの大きさも微妙に手頃だし、ヴァイオレットスライムもきれいな色合いだし、ハリセン教授(豊原功補)の飛び方も見事だ。
「電車男」からは秋吉久美子(ミーナ)も来ているがエルメスの母の仕事はこれだったのかと思うほどである。瑛太も、サエコも、水川あさみも、上原美佐も、岩佐真悠子も、小出恵介も、ハムの原材料も、みーんな、とっても生き生きしている。
西村雅彦は久しぶりにストレートにいい人の役で和むし、竹中直人はいちいち鼻つけるのにいつか飽きないか心配だ。
クスクスクスクス。見ている間、なんとなくずーっとこうで、時々、ブヒョッと噴き出してしまう。実に艶やかな笑いのコンサートです。
ツンデレなので「アジのひらきのマヨネーズ添え」を「スミ!」といいつつ「美味しいものとはこういうものだ」とミラリーゲ・アラ・バンナ・コン・イ・ブロッコリなどの手料理を作り、「お風呂は二日に一度、シャンプーは三日に一度、こう見えてもキレイ好きなんですぅ」と言われれば「じゃかぁしーっ」といいながら「おかゆいところはございませんか」シャンプー&トリートメントである。
・・・ああ。なつかしい。ああ。せつない。遠い学生時代。「こいつのピアノは特別だ。そしてこいつに合わせることができるのはオレだけだ」二人の奏でるモーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」の旋律にいつしか、涙が。ああ、もう連れてってくれぇ。タイムマシンにお願い~の気分ですが。エンディングはガーシュウィンかよぉ。
はい。オタクドラマです。とにかく、もう今期はのだめだ~。おタクだからしょうがね~。
関連するキッドのブログ『上野樹里と瑛太と小出恵介とオレ様』
「灰皿をゆすっているのはシケモクを探しているのねあさおちゃんてば」とは学生時代尊敬していた先輩を詠んだキッドの思い出の短歌ですが、この先輩は相当に優秀な人だったのですが、片付けられない人だった。初めて先輩の部屋に行ったとき、部屋には家具らしいものは何もなく、あるのはパンパンのゴミ袋の山。当時は不透明な黒やブルーのものです。ここから、パンツとか、本とか、カメラとか、ティーカップとか、スプーンとか大事なものが次々に取り出された時にはキッドは失神寸前でしたよ。ま、世の中には才能もなく、その上、かたずけられない人もいますけどね。そういうとき、神様ってなんだかなぁと考えます。
月曜日『のだめカンタービレ』視聴率18.2%。同時間帯トップ(②日米対抗フィギュア・TBS15.2%)なので及第点。
水曜日に見る予定のテレビ『14才の母・愛するために生れてきた』(日本テレビ)とりあえずもう一回。深夜の『青春★ENERGY・お台場湾岸テレビ』(フジテレビ)も人の噂も七十五日の高岡蒼甫が出るからちょっと見てみる。
★明日18日(水)はメンテナンスのために更新がありませんのでご了承ください。★
木曜日に見る予定のテレビ『慶次郎縁側日記3』(NHK総合)しっとりと。
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コメント
お久しぶりです!
TBありがとうございました!
久々連ドラみそうですぞ~のだめ!
投稿: ぽんた | 2006年10月17日 (火) 06時19分
))))))ぽんた様、いらっしゃいませ。(((((((
おはようございます。
早起きですね。
「のだめ」面白かったですね。
原作の二ノ宮さんには
『天才ファミリーカンパニー』という作品もあって
これも結構、好きでした。
それはSHINJOシンジョー!(天才)が好きって感じと
ほぼ同じです。
投稿: キッド | 2006年10月17日 (火) 06時31分
キッドさん、こんばんは。
面白かったですよね。上野樹里ちゃんはもうぴったしかんかんというか、「花男」の井上真央ちゃんか、「のだめ」の上野樹里ちゃんかっていう感じです。千秋くんは玉木くんが一人シリアスやってると我が家では大うけでした。まあ、欲をいえば千秋くんはもう少し若い感じの人が良かったんだけど。玉木くんって声が低いものね。
でもね、ちょっとばたばたし過ぎじゃないかな、って思うんだけど。あんまり、コメディを強調しないで欲しいのよね。原作のホワッと変な雰囲気をできるだけ出して欲しいと思います。
私的には「アカネ」が一押しですね。
投稿: youko | 2006年10月18日 (水) 21時40分
こんばんは♪
ようやくメンテナンス終了みたいですね。
TBだけ出来て、コメントが付けれなかったんで、
改めて伺いました。
面白いって言うより、興味深いって印象のドラマ。
退屈はしないけど、残念ながらほとんど笑えませんでした。
爆笑の準備をしてたのに肩透かしで、2台のピアノの
迫力も、合格点の上野もかすんでしまった感じ。
教育テレビの音楽番組を見るように、たまに正座して
勉強させて頂くにとどめようと思います。。
せめて萌えの対象がいればなぁ。。
投稿: テンメイ | 2006年10月19日 (木) 23時56分
♢堀堀堀♢youko様、いらっしゃいませ♢北北北♢
花男の井上真央ちゃんが
友達のために土下座しようとしたとき、
「ざけんじゃねえっ!」って言うんじゃないかと
ドキドキしましたぁ。
マンガだと許せることがドラマだと許せない。
そーゆーことはありがちですが
キッドは何でも許しちゃうタイプ。
のだめが原作通りにDカップでなくてもOKだ・・・
って何を考えてるのこの子は。
音大ってだけでもすでに才能の集まりなのに
その中でも特別って。
二ノ宮さんはホントに天才が好きなんだなーっ。
キッドとしてはアカネものだめも応援していきますーっ。
投稿: キッド | 2006年10月20日 (金) 00時51分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
テンメイ様から教わった日付変更線越えをしてしまいました。
なんだか、48時間は長かったーっ。
ただでさえ、無理目のスケジュールが
タイトになること、タイトになること。
そうですか。
のだめはもうひとつですかぁ。
キッドはとにかく、ハルヒとリモートの上乗せで
玉木=オレ様に感情移入しまくりでしたが。
上野さんも『ジョゼと虎と魚たち』や
『スウィングガールズ』の映画のイメージや、
この間の『僕たちの戦争』の体当たり演技が炸裂して
ふぎゃーっかわいーって感じなんですけどぉ。
ま、キッドはストライクゾーンが銀河系なみに広いと言われるので・・・遠まわしに趣味が悪いと言われている。
・・のだめが弁当食い逃げした後姿に激しく萌えましたぁ。
ま、蓼食う虫も好き好きですからね。
投稿: キッド | 2006年10月20日 (金) 01時15分