仲間由紀恵で上戸彩で岡本綾の夜。
三番目は小田あさみか、小林恵美であるべきなのだが、思わずバランスをとってしまいました。
北朝鮮の核実験前夜はキッドにとって時代劇の夜だったのだ。
『ライオン丸G』は違うだろうと言う人はふところがせまい!と言わざるを得ない。チャンバラはあるし、近未来という時代劇なのですから。立派に時代劇と認定します。
で、『大河ドラマ・功名が辻・三成暗殺』(NHK総合061008PM8~)原作・司馬遼太郎、脚本・大石静、演出・梛川善郎を見た。とにかく、合戦シーンをすかし続ける大石大河なのであるが、いよいよ、最大の見せ場・関が原の合戦が接近してきた。今回は発端ともいえる武闘派(高台院派→徳川派)の石田三成襲撃事件である。事件そのものがすかしであるからいいのだが、なんとなく関が原もすかす気満々の予感がある。
ゲストの唐沢寿明(前田利家)をナレーションで死去させたしな。さて、今回のストーリーは義理人情に弱い一豊(上川隆也)に千代(仲間)がどのように「正しい選択をさせるか」というメインテーマによって展開する途中経過である。つまり「反戦の人」が「勝ち馬にのる戦略家」に成長するという物語だからね。千代の決断は「徳川様にお味方する」に決まっているのだが、いろいろとしがらみのある夫にそれをさせるためには手順を踏まなければならないので内助の功は大変なのである。まず、高台院ルートの根回し。石田に恩を売ることで心の負担を低下。そして石田派=豊臣派ではないという宣伝工作。あげくの果てに「お前はどう思う?」と夫に問われて「もう少し様子を見ましょう」である。う~ん。男に生れたからには千代に操られたいものよ。
今回、石田の発案で家康の元へ説が採用されているが、状況から見て、そういうお膳立てを整えたのが家康であることは明白。もちろん、一豊がからんでいたとしても当然、家康→高台院の命を受けてのことに決まっている。石田ファンには申し訳ないが、三成は徳川家が幕府を開くための道具に過ぎなかったと思われる。戦国生き残りの大名と小坊主上がりの官僚とでは最初から勝負は見えているのであった。
そして、それを見抜けきれない一豊と見切っている千代の「勝ち馬に乗った人が生き残る」レースのための格好の道標にすぎないのである。今夜の夫婦喧嘩コントはバカ殿追っかけでした。なるか、平均視聴率20%越え。
関連するキッドのブログ『山内一豊の馬、いや妻の仲間由紀恵の例の馬の話』
で、『秋の映画スペシャル・あずみ』(TBSテレビ061008PM9~)原作・小山ゆう、脚本・水島力也(他)、監督・北村龍平を見た。う~ん、何回見ても面白いなぁ。こちらは関が原の合戦直後の世界なので、大河ドラマとある意味続いているのだ。上戸のあずみも申し分ないのだが、しつこいようだが後藤真希のあずみも見てみたいなぁ。ドラマでやってくれんかなぁ。ついでにこの監督のアクションはある意味ワンパターンだが斬新でいいのだよなぁ。
2003年の公開である。この時点で斬られ役のキャスティングが渋い。冒頭、上戸に斬られるのが小栗旬である。相思相愛で殺し合いで斬られるなち役。この時、石垣佑磨によって瑛太(ひえい)もさりげなく斬られている。斬られなかった仲間には成宮寛貴、金子貴俊(後に毒殺)などもいる。それから、伊武雅刀、遠藤憲一としぶいところをはさんで、オダギリジョーである。じい原田芳雄やひと夏のパパこと北村一輝は斬り殺せないが、仕上げは竹中直人(加藤清正役)だ。
そしてもう一人のヒロインとして岡村綾が登場。世の中がどう考えるかは別としてキッドにとっては豪華絢爛たる配役だ。クライマックスでは上戸が斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬りまくるのである。大石静に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいの斬りっぷりである。これぞTWA(サード・ワールド・アサシン=第三世界の暗殺者)状態なのだな。
関連するキッドのブログ『バカでバカでバカで(中略)バカなのです。(上戸彩)』
で、『ライオン丸G』(テレビ東京061009AM0130~)脚本・演出・大根仁を見た。時代ははるか未来に飛ぶが、遠藤憲一が輪廻転生してあずみとつながっている。前回、どうしようもなく三枚目以下のヒーローが変身したところで引いたわけだが、なんと変身後もダメダメヒーローだったのが、まずすごい。
いや、ライオン丸は強いのだが、中身の獅子丸(浪岡一喜)が三枚目を貫くのである。「うわぁ、なにこれ、ライオンになっちゃったよぉ、こんなのいやだょぉ」状態である。ここでお笑いの基本尽くし系に入る。ライオン変身恐怖症にかかった浪岡の目に次々にライオンがらみのものが。①ビアホール・ネオ新宿だけど銀座ライオン②三越デパートのライオン像③ライオンメークのヤマンバギャル④「ホントにホントにホントにホントにライオンだ」の富士サファリパークのCM⑤子供たちの野球帽が西武ライオンズのレオ・・・というライオン尽くし。
今回は縦の尽くしとしてライオン丸の中の人が下品を尽くすという展開もある。①変身のショックでゲロを吐く。②ヒロインがカーテンをあけるとオナニーしている。③恐怖のあまりにおもらししてしまう。④エンデイングでおならをする。⑤別れの言葉がバイバイブーである。・・・脱糞しなかったのが不思議なくらいのお下劣さである。ブラボー!
前回、名作ドラマ『傷だらけの天使』クサシをしていたが今回は尾崎豊クサシである名曲『ダンスホール』をとりあげ「なぜ、あたいなどという恥ずかしい一人称をオザキがとりあげたのか」というとんでも国語授業の挿入である。つまり、祭り上げられたものを否定するという志向であるのだな。う~ん。噛み付きすぎて逆襲が心配だ。
ま、いいか。前衛を望むなら、それはそれで意気を買う。後半のアクションシーンはアイディア満載で見応えがあった。あくまで水戸黄門よりも木枯らし紋次郎というラインである。仰向けで後ずさりしなから受け立ちしかも猛スピードで、なんてトレビアンだった。かっこ悪く、しかも迫真のアクション。狭い道を行くなぁー。大根仁さん大丈夫?と心配になりますぅ。
石橋蓮司が抑え目で登場し、そして二枚目敵役タイガージョー(大田恭臣)の変身である。黒だな。黒なのだな。やっぱり黒なのさ。
関連するキッドのブログ『風よ、光よ、忍法獅子変化!・・・(ライオン丸G)』
ああ、堪能したなぁ。日曜日の夜。バナナマン設楽のハリセンボンへのセクハラパンチも一応記憶に止めてくかぁ。そうかぁ、そういえば『30minutes』も大根仁だったのだなぁ。NHK→TBS→テレビ東京。こういうラインがアナログテレビの醍醐味なのだがなぁ。もうすぐ終りなのだなぁ。ま、それが世の中というものなのだな。
火曜日に見る予定のテレビ『僕の歩く道』(フジテレビ)秋ドラマはここからスタートですにゃ。
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