ごめんねぇ、痛かった?(蒼井優)VS血ィ、止まっちゃった!(内山理名)
まあ、勝負あったも同然の対決だったのだが、
コトー①23.2% ②21.5% で①→②がマイナス1.7
松子 ①*8.8% ②10.1% で①→②がプラス1.3
ぴったり3%もつめたのである。ま、14.4%差が11.4%になっただけなんですが。このまま、行くと後4回で逆転することになりますーっ。・・・ないない。・・・とにかく、対決レビュー再開だ~っ。
それにしてもSHINJO(新庄)は44年ぶりの日本一の日本ハムを決めた試合の現役・公式戦最終打席で三振。涙のフルスゥイング。もう、何にもみえませ~ん。なのだが、そりゃぁ、面白すぎるぞ。逆転されてたらどうすんのよーっ。
で、『Dr.コトー診療所2006・第三話』(フジテレビ061026PM10~)原作・山田貴俊、脚本・吉田紀子、演出・平井秀樹を見た。前回、ナース彩佳(柴咲コウ)が乳ガン治療のために離島して、いよいよナースミナ(蒼井優)が本格始動である。前回、幼くして両親を亡くした過去が提示され、松たか子に続き今クール二人目の孤児ヒロインである。今回の主要病人である小沢ひな(尾崎千瑛)と両親の絆を見て時々、止まる視線がせつないぞ。
初回から引きずる「ミナの注射は痛い」ネタをパワーアップさせるための島民健康診断。全員採決という罰ゲーム展開。しかし、泉谷しげるをはじめ、島民たちはコトーの列に並び、ミナの列はゼロ状態。キッドならどんなに痛くても連続で抜かれるのになぁ。そこへ、ひなが勇気を出して登場。ミナの採血を受ける。
ひなの両親は現在様子がおかしい。それというのも、妻・小百合(神野三鈴)が離島の希望が叶えられず、鬱屈しているためである。ナーバスになっていて、近所付き合いも拒否し、夫との口論も耐えない。困ったタイプなのか病気なのか判断に迷うところだが、神野の演技はやや狂気に傾き、コトーの診断は「まじめな人ほどストレスをためこみやすいから」である。このボーダーラインの見極めは本当に難しいな。
ひなは心を痛め、両親の結婚記念日におそろいの貝殻のブレスレットをプレゼントしようと考える。しかし、ミナの採血痕があざになるほど内出血がとまらず、鼻血フェチを喜ばせる展開の後で免疫異常の診断が下る。血液の凝固能力が低下しているのである。ミナの能力に対して猜疑心いっぱいの小百合は入院することになったひなを付き切りで看護する。これ、パラノイアっぽい感じになっちゃっているが、その方が面白いから仕方ない。
結婚記念日がせまり、病院を脱走したひなは貝殻収集のために海岸へ。ミナが発見するが母の不用意な一言でひなは岩場から転落。内臓から出血し、緊急手術展開である。
ナース彩佳がツッコミ、コトーボケのコンビが解散し、コトーは仕方なくツッコミに。かぼそい声をはりあげてナヨナヨとツッコミ開始。「目を開けてちゃんと見て」「目をつぶらないで」「ミナさんが頼りなんです」「吸引して」「ミナさんがんばって」である。ミナのボケはメスを刃先から渡す。吸引機の方向が違う。目をつぶりそうになる。何をしても可愛い。・・・そういう場面じゃないだろう。
手術は輸血が必要な展開になり、ミナが「採血させてください」ってそんなに緊張しなくてもしますよ母親なんだからぁ。かけつける島民たちの姿を見て母は猛反省。態度をあらためる。ビョーキではなく単なる我儘だったようだ。コトー、精神科医としての診立ても神かぁ。
ミナと島民距離が一歩つまったところで原の父が働きすぎでミス、原の息子が成績悪しのピンチの予感でつづくである。予告ではコウの母も倒れており、来週も島は大騒ぎらしい。抜かりなく。
で、『嫌われ松子の一生・第三話』(TBSテレビ061026PM10~)原作・山田宗樹、脚本・成瀬活雄、演出・堀英樹も見た。前回、脱衣予告をしておいて、そのシーンが今回のラストシーン。これ以上なくあざといプレーだが。ま、いいでしょう。後姿ながら下着も脱いでフルヌードである。いや、局部のアップなんてありませんよ。あくまで状況がです。ま、キッドは防寒具を着用していても透視する妄想力があるのでどうってことのないシーンでしたが。あ、引かないで。
毎回、気になるのだが、現代(作品内のノンフィクション部分)と過去(作品内のフィクション部分)の落差が効いていない。原作とドラマ版では年代に些少の違いがあるのだが、少なくとも今回は2000年代前半と1970年代前半という30年の落差があるのである。もちろん、牛乳配達とか、旅館で逢引とか、古臭い喫茶店とか、それらしいアイテムはあるのだが、なんかピンとこないのである。メイクとかファッションとか、細かい点も含めて、もう少しなんとかしてもらいたい。時代を超越するイン・ザ・ムードが効かない理由を考えるべきだな。もちろん、なんのつもりか分からない最後のモノクロNG集も含めてださすぎ。
さらに脚本も演出も男性なのに現代の視点を鈴木えみに変換している安易さがもう深刻に痛いのである。
それはさておき、内山理名をはじめとするキャストの熱演は光る。今夜の松子は自殺した恋人の葬儀の後、恋人の家庭持ちの友人と恋に落ち、暴走して家庭訪問、手切れ金を叩きつけられ破局、自殺未遂。風俗店を尋ね、笑って脱衣。という展開。
途中で借金を返すために実家へ。亡き父の日記を発見し、「松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。松子からの連絡なし。・・・・・」の記述で涙にくれる。弟の嫁に遭遇して、少しイラッと来た後で、天敵である身も心も病んだ妹にすがりつかれ、爆発、妹を蹴り飛ばして脱走する。この狂乱ぶりこそが物語の肝なのだよな。
現代編の日本初のAV女優役の小池栄子「あんたらなにやってんのよ。どう落とし前つけてくれんのよ。遅刻とか、連絡ミスとか、このご時勢、ケータイがなんたらかんたら、ピーピー泣いてなんたらかんたら・・・」ダブルピースをしたい気分になりました。
要潤は泣きながら机を叩き、谷原章介は脅したりすかしたり懺悔したり、そして北村一輝はニヒルに笑う。う~ん。地味な演出だがこれはこれでオツなのかもしれんな。この調子でいけば夢の大逆転も・・・・・・・ない。かな?
キッドはまったく興味がないので想像もつかないのだが、松子のつとめたお店はごくノーマルなお店のようだ。「大奥」とかいう店で客が入店すると「殿のおな~り~」とか言うようなアレンジを楽しみにしていたのだが・・・やるわけないだろう・・・「ゆきのでございまーす」と30年前のトル・・・・・・・特殊浴場の時代考証には力が入っているような気がしたのはキッドだけなのだろうな・・・。とにかく来週はトル・・・特殊浴場お嬢様編である。文学と言えば文学。時代といえば時代なのだが。テレビとしてはやや異常。さあ、視聴率はどうなったのかしら。
視聴率はコトー21.6%、松子8.5%、日本シリーズさよなら新庄25.5%、ビール待ち報道ステーション20.8%でした。
松子、まさに一から出直しだ。その差13.1%・・・・。がんばれ~。
関連するキッドのブログ『第一話』VS『第一話』
土曜日に見る予定のテレビ『たったひとつの恋』(日本テレビ)昼下がりは今からでも間に合う再放送。気持ちは分かるけどそれをやるから裏を見るってことも考えての・・・ま、できることはしないとなぁ・・・。
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