メダカは海じゃ泳げないのに・・・。(長澤まさみ)
メダカでもクジラにかみつけるという若頭・佐久間(堤真一)のボケにクールにツッコミを入れる八代目組長・星泉(長澤)・・・。この味わいが平成・ドラマ版の特色ですかね。ま、いろいろと物足りなかったけど。これはこれで可愛かったーっ。
平田満が映画版の黒木だったような錯覚を覚えるのはなぜだろう。柄本明だったのにーっ。それはヤスーっのイメージが重なるからなのか。角川映画、二代目はクリスチャン、つかこうへい、平田満という連想なのか、ラストで死ななかった小市慢太郎がヒゲを剃ったわけではないのですね。
これで、DVDには「か・い・か・ん」、「死体とファーストキッス」、「マリリンモンロー」がついてます。・・・などと言ってくれるとやられた~感が漂うのですがーっ。
で、『セーラー服と機関銃・最終回』(TBSテレビ061124PM10~)原作・赤川次郎、脚本・いずみ吉紘、演出・平川雄一郎を見た。ま、一番最初に目をつぶるのが、若頭と組長が殴りこみをかけるその先にいくらヘロイン奪還記念打ち上げパーティー開催直前にせよ。悪の組織が末端にいたるまで全員集合していることである。・・・ま、いいか。
そして、『目高組、八代目組長、星泉、ヘロインをいただきにまいりました。・・・ふざけるなーっ。とぼけるなーっ。バカにするなーっ。武さんは汗っかきで握手するだけでベトベトおもわず手をぬぐうハゲタコおやじおタクだったけど、私の命を守ってくれた・・・金造さんは顔が長くてちょっとこわかったけれど私が武器を使っちゃダメー、殴りこみに行っちゃダメーって言うのを応援してくれましたーっ、英樹さんはすぐに暴力をふるうのでこわかったけれど私にとっては初めて男の人に好きっていわれた大切な思い出の人だったんですーっ、健次さんはドラゴン桜では山Pや小池徹平クンと違ってくさったお弁当食べてお腹こわしちゃうような三枚目だったけれど東大には合格したんですーっ・・・みんな、一緒に笑って泣いてくれる大切な家族だったのに。そんなことも分からないあなたに日本なんか背負ってもらっちゃこまるんですよ。だから、快感じゃなくて、正義じゃなくて、これが今の私の気持ちです。受け取りやがれーっ!」
さあ、最後の見せ場です。大きく開いたそのお口。さすが東宝系。ゴジラを連想したのはキッドだけではないはずだ。連射、連射、また連射。放送禁止のめくら撃ち。やれ撃つな。みんなのけぞるしゃがみこむ。マホガニーなのか、弾痕が、まとわりつきます、めりこみます。手入れがいいのか、観音様のご加護なのか、弾詰まりを起こすこともなく、作動不良もありません。一体何がしたいのか投げつけられたクッションからは羽毛も飛び散るお約束。ヘロイン粉砕、空中散布、呼気すればたちまち天国酔い心地、これは夢か幻か、全弾丸撃ちつくしのその果てに死傷者ゼロとはこれいかに。素手で握った機関銃にベットリ指紋はついたけど、銃刀法違反はセーラー服着用の女子高生には適用されません。これ、ここだけの常識。
・・・ああ、堪能した。佐久間が「あんたにも分かったはすだ。組長をおこらせるととんでもないことになりますぜ。これで仕舞いにしてください」といえば組長ひとにらみデス。
そこへ警官隊突入。真由美(小泉今日子)が通報。全員逮捕。どさくさにまぎれて黒木を刺す森(森)、そりゃ本田博太郎のできないことは子分(学歴なし)がするんです。それが渡世の義理ですからーっ。そしてふとっちょ(緒形拳・特別出演)ピストル自決。真由美思わず「お父さん・・・」うわぁ、ついでに逮捕。容疑はなんだ。自殺幇助か? この世界の法律は謎だらけ・・・でも誤認逮捕っていうか、泉に「お勤めご苦労さまです」言わせたかっただけかーっ。
さあ、後日談へと流れ込み、いや、この話はまだ見せ場が残っているからーっ。さあ、どうする。えーっ、指きりの約束ですか。そ、それは星泉の必殺技「秘儀・死の指きりげんまん」ではーっ。指きりしたものは必ずや非業の死を遂げると言うーっ。もう、だめだー。佐久間さん死んだーっ。
学校に戻った泉、親を亡くした二人の変則家族に電話が・・・。出会いの吾妻橋で待ち合わせ。ここだ。地下鉄ないから、橋の上だ。マリリンモンローチャンス。佐久間が死んでその魂魄が一陣の風となり、川面からつむじ風。スカートを・・・キャーっ、電話だったーっ。キッドの夢破れたりーっ。
ま、いいか、あれは本来、つけたしだからな、高校を卒業した泉がストリップ劇場に就職マリリンモンローショーをやるっていう最後の最後かもしれんしな。ここは気をとりなおして、死体安置所のご対面。「おやじに初キスあげました」シーンだ。そうそう、唐突でもいい、薬師丸は唐突に耐えて、それでも可愛かったんだから。「どうして営業マンがヤクザのケンカ止めたりするんですかーっ。かっこよすぎるじゃありませんかー」・・・わーっ、キスしているようにも見えるし、してないようにも見える。なんじゃー、そりゃー。
そして、衝撃のラストへ。やっぱりな。近親者の死が女子高生をそのままの精神状態にしておくわけないもんなー。見えるんか。見えるようになってしもうたんか。そら、しゃーないわなー。ま、いやなもんが見えるわけじゃなし、幸せだったら、それでええやんなー。そや、そのままでええんやー。そのまま、まっすぐにお行き。真由美はんが待ってるさかいって何故急に関西人?・・・だって、都会の人間にこのラスト。沁みすぎますからーっ。
ふーっ、終ってみると早い七週間だったなぁ。毎年、やるといいのになあ。二時間スペシャルでいいと思うね。さあ、あなたは誰の星泉が見たいですかーっ。キッドは来年はとりあえず、堀北真希でーっ。だってアカネのことを忘れさせてあげたいからーっ。きゃー、う、撃たないでーっ。機関銃はやめてーっ。
長澤まさみは来年は「二代目はクリスチャン」をやればいいのさーっ。
関連するキッドのブログ『第六話のレビュー』
日曜日に見る予定のテレビ『氷点(後編)』
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コメント
こんばんは。先日はお祝いどうも♪
最後なので久々に軽く記事を書きました。
メダカも含めて、やっぱり色々とボケが
あったんですよね。笑えませんでしたけど。。
銃刀法違反と殺人未遂は、セーラー服美少女でも
マズイんじゃないでしょうか。
「お勤めご苦労様です」は、逆に泉が
言われるべき言葉だったと思います。
まあでも、映像と音でそこそこ満足しちゃいました。
あんまし期待してませんでしたしネ☆
投稿: テンメイ | 2006年11月25日 (土) 04時54分
そっか薬師丸さんのはラストで死体にキスしたのね!!
でもしたらしたで、色々言われそうですね。まぁ長澤さんのラストセーラー服が見れただけで、良しとしないと・・・。
投稿: お気楽 | 2006年11月25日 (土) 11時32分
堀北真希ちゃん編も見たいのは山々ですが、
過去の映画版:薬師丸さんとドラマ版:知世ちゃんの
星泉が見たーーーいっ!!!
これがフジテレビのドラマなら、ドラマ開始前後に
映画の放映、そして夕方の再放送枠に過去のドラマを
流してくれたんだろうに・・・
投稿: まこ | 2006年11月25日 (土) 14時18分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
『女王の教室』で「何故、人を殺してはいけないのか」
という子供の素朴な疑問に
教師が命をかけて答える展開がありました。
この答えには「絶対的な回答」と「相対的な解答」があり
絶対的なものでは「それが悪だから」というものがあり
相対的なものには「人は人を殺すことができるがつまり人を殺せないわけではない。しかし、人が人を殺すのは人が人に殺されることであり、殺されることを否定する場合、殺すことも否定しないと合理的でなくなる。殺す優先社会よりも殺されない優先社会の方が優先される場合、人は人を殺すことができるがあえて殺さない方が肯定される」といったものがあります。
で、フィクションというものはこの論理を適当に使い分ける。
時代劇というファンタジーでは、大筋では相対的に話を進め、最後は絶対的にまとめるのが王道で勧善懲悪などと歓迎されたり、批難されたりするわけです。
ま、「セーラー服と機関銃」というフレーズは
これはフィクションですというレッテルと同じですから。
キッドとしては全員皆殺しで
その上お咎めなしくらいの方が痛快ですが。
全国のその筋の組織には女子高校生の組長は今日現在0人。
とヤクザおタクのダチが言ってましたから・・・。
夜な夜なセーラー服を着るのが趣味の組長はいるかもしれませんが。
投稿: キッド | 2006年11月26日 (日) 00時47分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
フフフ。でも「おかあちゃーん」だと
意味不明のコメントになっちゃうんで。
ショーケン殉職の
あのシーンのヒントは力道山にあるとも思いました。
もっとも力道山の死は
医師の気道挿管に失敗したせいらしいけど・・・。
なんの話ですかー。
薬師丸版は男まさり(死語)の女の子。
そして悪を討つことにためらいはなかった時代。
だからこその「カ・イ・カ・ン」だったわけですが
長澤版はメガネっ娘。
そして悪の定義も難しい時代。
まあ、できることはやったと拍手をおくりたい気持ちが
ちょっぴりあります。
投稿: キッド | 2006年11月26日 (日) 01時05分
●chocolate●まこ様、いらっしゃいませ●chocolate●
まさにドラマのTBS(死語)が泣きますね~。
この展開力のなさが退潮のすべてです。
まあ、結果論ですけれど。
原田知世が選択されたときも
角川春樹さんは「見る目」がない
などと影口たたかれたんですけど
角川三人娘で未だにCMに出ている
原田さんを見ると
その慧眼におそれいるのです。
「萌え」を20年以上前に察知していたわけですから。
ちなみに原田さんもキスはなし。当時14才だったから
という理由なのですが
こっちの世界(現代)では志田さんはもう妊娠しているのに
時代を感じます。
堀北版なら
「女子高生が組長で悪いか~」
「子分が少なくって悪いか~」
「機関銃撃って悪いか~」
「まこ様とかりん様を呼び間違えちゃダメ~っ」
は禁止の方向でお願いしたいデス。
はううぅん。
投稿: キッド | 2006年11月26日 (日) 01時29分
キッドさん、こんにちは!
>「か・い・か・ん」、「死体とファーストキッス」、「マリリンモンロー」
はい、私もこの3点に大注目しましたとも!
「そこだ! 今だ!」と思っていましたとも!
まあそれらは全て無かったんだけど(苦笑)、
平成版のラストは割と爽やかな締めで、
結構良かったんじゃないかと私は思いました。
ストーリーとは別で気になるのが、最終話の視聴率。
今回は金土と強力なラインナップだったけど、
その話は「たっ恋」の時にでも!
投稿: ads(あず) | 2006年11月27日 (月) 02時58分
❍❍Orange❍❍ads(あず)様、いらっしゃいませ❍❍Orange❍❍
薬師丸三点セットはなかったけど
キッドは本当はとても満足しました。
ま、『氷点』のようなサイズでもよかったですけれどね。
前編は「組長襲名編」でコミカルに
後編は「抗争決着編」でシリアスに
というような形だともっとスカッとしたと思います。
スペシャル感も漂うし。
でも、それは結果論で
「セーラー服と機関銃」という素材の
料理の仕方としては全7回もまったくアリでした。
ま、アイドルおタクとしてはこれ以上
何を望むというのでしょうか。
ストリップぬぎかけ
緊縛つるしあげ
・・・う・・・マリリンモンローは
できたら・・・ちょっと。
パンチラなしでいいから。
太ももだけでも~。
投稿: キッド | 2006年11月27日 (月) 04時52分