« 上野樹里とプリごろ太とサエコと瑛太と小出恵介とオレ様。 | トップページ | 「えっ、まさか生むっていうのじゃないでしょ」と志田未来は言われた。 »

2006年11月 8日 (水)

知らないなら知ってる人に聞けばいいぞな。(星野真里)

ねねの星野真里である。セリフは標準語だが、どうせ、11.5%↘*9.1%ぐらいの視聴率なら、もっと方言色を強めてリアル版でやった方が萌えると思うのだが、まあ、御年寄り向きの勧善懲悪時代劇ワクの固定観念がある以上難しいのでしょうね。

キッドとしては星野真里が毎週見れるというだけでそこはかとなく満足なのですが・・・。

星野真里(81年生)だから、安達祐実、池脇千鶴、内山理名、柴咲コウ、安倍なつみ、片瀬那奈、佐藤江梨子と同期なのだよなぁ。子役時代は安達、少女時代は池脇、内山、成人前後は柴咲、なっち、サトエリ、最近では片瀬と、時代時代でライバルに恵まれすぎてる。知名度やキャリアから言うと大スターなんだけどなぁ。作品にめぐまれない気がする。せっかくヌードになったのに「さよならみどりちゃん」・・・地味。

で、『太閤記~天下を獲った男・秀吉・第2話』(テレビ朝日061107PM7~)脚本・小木曽豊斗、演出・猪崎宣昭を見た。来週、殺される石田三成(功名が辻)の中村橋之助が秀吉である。もう死んだ秀吉だった柄本明がナレーター、信長様は村上弘明である。どちらかといえば三成、光秀タイプの似合う村上さんだが、古風な信長をそつなく演じている。

三代目橋之助が猿を演じるというだけでキッドには無理を感じるのだが、つまりイメージじゃないので、しかし、太閤記という素材だからそれなりに楽しい秀吉にはなっている。陰気で古めかしい・・・なにしろ苦悩ばっかりしている秀吉もたまにはいいかな。

で、ねねは機転が効くお転婆娘ではなく、大人しく、茫洋としたアドバイザーになっている。うわーっこんなの秀吉とねねじゃねーっという気持ちをなだめながら、いやいや、案外、これはありかもしれんぞーっと無理矢理思ってみるのだった。

パターンとしては信長様が無理難題を出題→秀吉がねねに相談、ねねがそこそこのヒントを出す→秀吉が苦心してどうにかこうにか正解というパターンである。

前回は桶狭間の戦(対今川義元)、義元の好物で足止め作戦が正解だった。これはもう爆笑するしかない。義元→肥満→食道楽→刺身→刺殺なのである。なんだ、こりゃ。

そして、今回は墨俣城築城である。歴史観も相当イージーな把握であり、道三・信長同盟の意味も、道三が何故息子に殺されたのかの解釈もすっとばし、美濃は美濃、尾張は尾張という発想である。だから、母系が違うために父・道三の仇である兄を憎んでいるはずの帰蝶姫(吉本多香美)が美濃を攻めるなんて・・・と悲しんだりしている。なんじゃ、そりゃ。

ついでにお市の方(相田翔子)が兄様への近親相姦的部分をまったくださず、秀吉にちょっと気のある風情なのである。ふはははは。もう笑うしかないではないか。

さて、墨俣築城。お歴々が失敗した後に秀吉の出番。秀吉「城の作り方など知らないし・・・」ねね「じゃ、大工さんに聞けばぁ」なのであった。ところが、大工は敵前で築城など無理だと言われる。そこで秀吉が見たのは子供が遊ぶ筏のおもちゃ。「おう、これじゃ」と手を打って、蜂須賀小六(的場浩司)の元へ。野武士を率いて墨俣上流の山へ。材木伐採部品加工、現場組み立て方式で一夜城が完成する。

しかし、対岸には美濃勢の砦があり、完成したら乗っ取るという流れ。それって墨俣一夜城の意味を根底から覆す話ではないのか・・・。そしてここを乗り切るのが川に油を流し火をつける忍法火炎の術である。それはどんな油なの? あわれ、美濃の兵は火炎に包まれるのであった。ぎゃぼー。のだめものけぞる予想外の展開である。

話は疑問を投げる暇を与えず、稲葉山城攻略戦、そして竹中半兵衛(天宮良)獲得作戦へと展開する。歴史的にも諸葛孔明獲得三顧の礼のパクリであるこの場面。最後はねねが絹の着物を仕立てて半兵衛の心をつかむのだが、キッドは、これはねねが女の武器を使った展開にしか見えませんでしたーっ。妄想はうぅん。

「戦のない世にするための戦」この矛盾した理は現代にも通じるもの。しかし、それは血なまぐさく善悪を超越した理である。ちょっとこのワクには荷が重いと考えます。しかし、まあ、何とか新しい太閤記を生み出そうという熱意は買えますね。大失敗してますけどーっ。

とにかく、隠し道発覚で稲葉山城は落城。岐阜城と改められ信長様の天下布武がスタートしました。秀吉も武の蜂須賀、知の竹中と良い部下を獲得して、次回は将軍獲得、お市輿入れ、星野真里ジェラシー、愛の裏側の巻なのでございます。NHKが一年がかりでやるところを1クールでやろうという発想がまず間違っていますけどねーっ。ああ、もったいない。今、猿をやるなら岡田准一か、二宮和也か、櫻井翔がいいと思いますけどね。ま、みんなジャニーズだけど。そーゆー方が民放歴史時代劇は楽しくなると考えます。

木曜日に見る予定のテレビ『嫌われ松子の一生』(TBSテレビ)VS『Dr.コトー診療所2006』(フジテレビ)

|

« 上野樹里とプリごろ太とサエコと瑛太と小出恵介とオレ様。 | トップページ | 「えっ、まさか生むっていうのじゃないでしょ」と志田未来は言われた。 »

コメント

こんばんは はじめまして 雪猫と申します
TB有難うございました

この「太閤記」ですが大河ドラマを毎年のように見込んでいたり歴史などに詳しい方がご覧になると
物足りない部分があったり突っ込みどころ満載であったりするかと思いますが
ワタシはそこもなかなか面白いなぁと思って見ておりますです^^
来週も楽しみにしております

投稿: 雪猫 | 2006年11月 9日 (木) 00時09分

❄❅Kyoto❅❄~雪猫様、いらっしゃいませ~❄❅Kyoto❅❄

素敵なイラストレーターさんですね。
とぼけた秀吉、味があってトレビアン。
同好の士(趣味・妄想)としてよろしくおつきあいください。
戦国時代入門編としてこの作品だと
秀吉=猿のイメージがすりこまれなくて
それはそれで面白いですよね。
なにしろ、信長様は秀吉を
ハゲネズミとまで言ってますから
三代目が演じるのは
美化の極みと言えましょう。
ま、キッドは歴史そのものを妄想複合体だと
考えますので
美しい誤解も大切にしたいと思います。
ま、誰も本当の秀吉に会ったことはないわけですからぁ。
妄想以外では。
また、遊びに来てくださいね。

投稿: キッド | 2006年11月 9日 (木) 01時11分

初めまして。
TBどうも有難うございました。

確かにここ迄いったらいっそ笑いながら見るのも一興かもしれませんね(笑)。
私も橋之助さんの秀吉はイメージでない…のですが、下手に自分らしさを出そうとせずに必死で演じてらっしゃるのは嫌いじゃないです。
信長も妙な色気や情がないので好きかも。

こちらからもTBさせて頂きます。それでは。

投稿: なると | 2006年11月 9日 (木) 12時17分

((・◍・))~なると様、いらっしゃいませ~((・◍・))

歴代信長様(主に大河ドラマ)で言うと、
ツンデレナンバーワンは
『秀吉』(1996)の信長様(渡哲也)だと思いますね。
「侍とは秀吉である」的なおほめの言葉を・・・。
ちなみに2位は『利家とまつ』(02)(反町隆史)
脚本家・竹山洋は信長様ツンデレ論者なのかな。

ついでに狂気ナンバーワンは
『信長KOZ』(92)の信長様(緒形直人)・・・。
今でも時々「わしを刺せ」と夢枕に立ちますぅ。

どんな信長様でも、信長様ならキッドは
受け入れる覚悟。

村上版は肉体のもっちり感で勝負か・・・。

投稿: キッド | 2006年11月 9日 (木) 19時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 知らないなら知ってる人に聞けばいいぞな。(星野真里):

» 太閤記・第2話〜墨俣一夜城の真相!? [一言居士!スペードのAの放埓手記]
太閤記ですが、今回は墨俣一夜城で、秀吉役の中村橋之助はたった2日で石田三成からあれだけ切り替えて演じているのですから流石です。 墨俣一夜城といっても、別に一夜明けたら、斎藤軍が「昨日無かったのに、あんなところに城が!!」などといった感じでは無いようです。今回は、お市役の相田翔子と秀吉の触れ合いや、竹中半兵衛なども登場します。(太閤記、第2話感想は、以下に続きます) ... [続きを読む]

受信: 2006年11月 8日 (水) 16時14分

» おはこんばんち〜 [はみだし画廊]
さあ今日からこちらでタラタラいきましょうか よろしくでぃす☆ さて今日も太閤記を観たわけですけども 今週もなかなか青春しておりましたねぇ ターゲットは若年層なのですかね 時間も7時からとずいぶん早いし しかし大河のリズムに慣れてるとテンポの早いこと早いこと 来週などもう浅井長政裏切りによる金ヶ崎の退き陣ですよ 予告を観て思わずTVに向かって「早!」と突っ込んだワタシでありました... [続きを読む]

受信: 2006年11月 9日 (木) 00時11分

» ドラマ「太閤記」第2話 [ごった煮。]
続いて第2話の話。ちと帰宅が遅れてしまったので、約10分遅れでの観賞となりました [続きを読む]

受信: 2006年11月 9日 (木) 12時17分

» さよならみどりちゃん [映画の週末 芝居の週日]
映画さよならみどりちゃんの感想です。 [続きを読む]

受信: 2006年11月11日 (土) 13時15分

» テレビ朝日の「太閤記」と、10年前の「秀吉」は? [クニの部屋 −北武蔵の風土記−]
火曜日夜7時にオンエア中のドラマ「太閤記 天下を獲った秀吉」。 中村橋之助、星野真里、村上弘明らが出演し、 足軽身分から天下統一を果たした豊臣秀吉の成り上がりを描いたドラマ(のよう)です。 太閤記と言えば、10年前の1996年に、 NHKの大河ドラマ「秀吉」がオンエアされていました。 竹中直人が秀吉役で、織田信長は渡哲也。 そして今年の「太閤記」にも登場している村上弘明が明智光秀役でした。 1996年以来、豊�... [続きを読む]

受信: 2006年11月11日 (土) 14時22分

» 信長などの戦国武将フィギュアコレクションを展示中 [信長フィギュア!これが戦国時代の風雲児!!]
乱世の時代がフィギュアで忠実によみがえる! [続きを読む]

受信: 2006年11月23日 (木) 11時45分

« 上野樹里とプリごろ太とサエコと瑛太と小出恵介とオレ様。 | トップページ | 「えっ、まさか生むっていうのじゃないでしょ」と志田未来は言われた。 »