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2006年11月 6日 (月)

旦那様、旦那様、旦那様、・・・だんなさま~」(仲間由紀恵)

「三成、三成、三成、三成、みつなりーっ」(永作博美)を抑えてタイトルに。やはり、主役の強みです。しかし、やはり『関ヶ原』ですから、仲間さんは心配の「だんなさま」と安心の「だんなさま」でお仕事終了。「本能寺」だろうが「山崎」だろうが、とにかく戦闘を一瞬で終らせてきた大石版不戦国大河ドラマ。もう、これでほぼ終りの「天下分け目の関ヶ原」の合戦、・・・まあ、大阪の陣もありますけど、お願いだ~。戦国見せて~の願いもむなしく、ま、またスカシだった~。し、島左近はどこ~。宇喜田軍必死の奮戦は~。薩摩勢決死の前進退却戦は~。ふえ~ん。それでも視聴率は20%越えたか~。

本題に入る前に好例の~、月曜日の視聴率チェック。連休入ったからいろいろたまってる~。

「たっ恋」↗13.6%。(初回越え、まだまだこんなもんじゃないだろう)、「セーラー服」↗16.0%。(武~、お前の死は無駄じゃなかったよ~、プラス6.4ってどんだけデスノート・・・来週はタヌキか~)、「家族」↗13,1%。(渡パーンチ、やっぱり焼きソバ~)、「コトー」↗22.3%。(やっぱりお祭りでしょうか。蒼井優すっかりとけこみ~)、「松子」→8.5%。(これが松子ファンの証)、そして「アカネ」↗10.3%。(まきまき~、フタケタ復活~、棺17.8の裏でよくがんばった~、サオリンのおかげかもしれないけど~)、みんな、あげた~。松子もきっと気持ちあげてる~。

で、『功名が辻・第44回・関ヶ原』(NHK総合061105PM8~)原作・司馬遼太郎、脚本・大石静、演出・尾崎充信を見た。オレ様(山内康豊=玉木宏)はお留守番だった。とにかく、負け組に優しい大石版。明智光秀(坂東三津五郎)と同様に石田三成(中村橋之助)も歌舞伎俳優でそろえてすっかりメロドラマ展開に。・・・まあ、いいですけどねぇ。

勝者=悪、敗者=善という歴史認識はものすごくとんでもない方向に向かうと考えます。

ともかく、キッドとしては三回くらいに分けて欲しい、「関ヶ原の合戦」を、まあ、勝敗の流れがそれとなく分かる程度に点描しました。すべては六平太(香川照之)の舌先三寸、歴史の闇に潜む忍者大活躍の巻なのです。・・・ま、いいんですけどぉ。

「24」方式で6時間の戦闘をリアルタイムでお届けする全8回なんて展開でもキッドは全然構わないのですが・・・。ま、やらないよな。とにかく、一豊(上川隆也)は勝ち組に属し、山内家は土佐のお殿様になり、支配者として代々、地侍を苛め抜き、やがて、反抗心強い下級武士・坂本竜馬とその他の皆さんを生み出すのだから、歴史の流れは止まらないのだなぁ。

今回、東西に分かれた家康軍VS三成軍。数で上回る西軍(10万4千)に対し東軍(8万2千)は鶴翼の陣左翼の石田本陣になだれこむ。結果的には石田シンパの武将、三万前後を残りの15万が袋叩きにする。それが関ヶ原の合戦の実情だったとキッドは思う。もちろん、勝負は時の運。少数が敵に勝つことも可能だが、野戦においては武田信玄に負けて以来、負け知らずの徳川家康と、ほとんど実績のない石田三成の戦い。戦わずして勝つという戦略面でも、それは大人と子供の戦いであっただろう。

戦闘の最中、指揮官自ら、友軍に参戦要請に出向くようでは戦争には勝てないのである。国内戦を勝ち抜き、朝鮮半島侵攻でも生き残った実戦武将たちは、敵も味方も石田三成を「このど素人がぁ」と嘲っていたはずである。

結果、「義よりも利を重んじた豊臣政権下の武将たち」はほとんどが三成を裏切るのである。三成に忠をつくした変人たちは全滅し、三成はただ1人落ち延びる。実に「お笑い」濃度の濃い戦であると言えよう。しかし、脚本家はそういう敗者にとことん優しいので、来週はたっぷり敗者の弁を聞かせる模様。それも一つの手ではあるな。三成死すとも反戦平和運動は死なず・・・なのか。でも、戦争を始めたのは三成なんですけどぉ。

一豊「生きるにせよ、死すにせよ、勝つにせよ、負けるにせよ・・・戦ってこそ・・・か」六平太「千代のために戦え、戦って生き延びよ。・・・死んだら死んだでいいけどな」(一部空耳)

いよいよ残り5回。戦国時代も今年も残りわずかになってまいりました。

で、『日曜洋画劇場特別企画・スペシャルドラマ・信長の棺』(テレビ朝日061105PM9~)原作・加藤廣、脚本・長坂秀佳、演出・三村晴彦も見た。まだアカネをチェックしていないのだがエレナ(片瀬那奈)様、ダブルブッキングですか~。こちらの石田三成は篠井英介でさっきまで井伊直政だったのに~。ついでに徳川家康(西郷輝彦)、秀吉(中村梅雀)、明智光秀(小日向文世)・・・プププ、なんか笑えるキャスティング。そして信長様は松岡昌宏である。松岡くんといえば森蘭丸なのだが、正月の『武田信玄』に続いてついに信長役である。もう、そういう年齢になってきたんですよねえ。

しかし、主役は松たか子パパ松本幸四郎演ずる太田牛一(信長の伝記である「信長公記」の著者)なのだった。彼が架空の漂流民「山の民」の娘・楓(片瀬)とともに本能寺で消えた信長の死体の在り処を探索するというミステリーなのである。他に太田の命を狙う娘で貫地谷しほりも登場する。

とにかく、信長大好きな太田くんなのでその簒奪者である秀吉は徹底的に悪く描かれている。今年、秀吉は受難の年なのだなあ。ま、下っ端から頂点まで登りつめた男が悪くないはずはないとキッドも思いますけど。でも、極端すぎて、ちょっと可哀相になりました。

さてネタバレですが、話は本能寺の変の真相と信長様の最後の実態という二つの謎に迫っていきます。まあ、結論は空想的であり、話としてもそれほど突飛ではありません。

本能寺の変の真相。つまり、誰が信長様を殺したか?には諸説あります。①光秀が疲れて謀反 ②光秀が怨みで謀反 ③光秀がチャンスで謀反 ④秀吉がそそのかした ⑤家康がそそのかした ⑥足利将軍がそそのかした ⑦朝廷がそそのかした ⑧キリスト教勢力がそそのかした ⑨仏教勢力がそそのかした ・・・まあ、みんな、信長様が邪魔だったわけです。16世紀最高の天才しかも英雄だから当然です。奇説の極めつけは「本能寺の変」は無かった・・・というのもあります。これは強力な弾薬を集積していた本能寺の火薬庫が自然発火で爆発し、信長様ごと本能寺を木っ端微塵にしたという説です。あわてた光秀が右往左往しているうちに謀反人にされてしまったという話。ここまでくるともはやSFです。今回は③+④+⑤+⑦って感じの設定です。

さて信長様の遺体ですが、実は本能寺と南蛮寺の間に抜け穴があったというのが今回の結論。まあ、抜け穴は定番だからいいでしょう。信長様に抜け穴は不似合いですが、とにかく、信長様は抜け穴に。しかし、秀吉が出口を埋めておいて、信長様は仕方なくそこで自害したというわけです。後に死体は運び去られ野辺に埋葬。そこはお花畑になっています。ふふふ、ま、いいでしょう。

美濃の地侍である川波衆を丹波の山の民に設定するなどとんでも説満載の物語ですが、松岡くんの信長様が素敵だったので不問に付すことにします。

歴史は勝者が作るもの。という認識を深める上では、秀吉が「信長様をおとしめ、自分を高める記述を強要した」かもしれないことを示してよかったと思います。当然、家康は秀吉をおとしめ、明治は徳川をおとしめ、そして戦後は戦前をおとしめる。しかし、歴史の真実は見える人には見えてきます。もちろん、それはその人が見たいと思う真実にすぎないのですけれど。真実はフィクションに過ぎないのですから。

関連するキッドのブログ『仲間由紀恵で上戸彩で岡本綾の夜。』

火曜日に見る予定のテレビ『火曜時代劇・太閤記・天下を獲った男・秀吉』(テレビ朝日)

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コメント

キッドさんこんばんは!
信長の棺は前半見たのですが後半から用事ができてしまってどうせ見返す時間もないと諦めたのでした。そんな抜け穴があったなんて信長らしくないのがいいですね。未だに謎なのですけど。そうそう、松岡の正月も良かったですね。あの時の信玄が出世して信長になったなと感無量でした(ウソです)実は来年の正月の白虎隊の予告が流れたらしいの。Pファンなのに・・これを取りこぼして泣いています(苦笑)

功名が辻、三成陣営があんなにばらばらだったなんてびっくり。数の上では勝ってたのに・・実に残念でしたね。
つか、家康が「佐和山を・・」とささやくのがぞぞ~っと怖かった。。。

投稿: かりん | 2006年11月 6日 (月) 18時14分

✿❀✿❀✿かりん様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

で、あるか。
キッドは何を隠そう信長様マニアなのでした。
信長様こそが世界史至上稀なるかっこいい人なのです。
信長様の信奉者である太田はまだまだ
甘い、信長様殺戮の歴史を隠そうとするなんて・・・。
信長様なら地球を滅ぼしても許される。
それが愛というものよ。

それはさておき『白虎隊』(テレビ朝日070106~07)脚本・内館牧子ですね。
キッドもCM飛ばして見てたので気がつきませんでした。

酒井峰冶の役。二番隊の隊員だから、山P死亡が確定ですね。なるほど、飯盛山の自刃組の篠田儀三郎が田中聖で、伊藤又八郎が藤ヶ谷太輔・・・会津藩のお殿様は東山紀之なのですね。ま、白虎隊だから全員ジャニーズでもできちゃうよな。

キッドとしては山Pのお母さんが薬師丸ひろ子、
おばあちゃんが野際陽子というのがそそりますねえ。

う、きっと涙なくしては見られない展開。
それにしてもみんな負け組が好きなんだな。

・・・ま、信長様も本能寺の変があったから・・・
負け組っていえば負け組なんですけどーっ。
光秀のバカバカバカッ!

投稿: キッド | 2006年11月 6日 (月) 20時04分

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