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2006年11月17日 (金)

女に手をあげる男なんてサイテーだよ。(藤原紀香)

のだめで千秋様の暴力的行為を見慣れてしまうとまりあ(藤原)が暴力ホストを平手打ちをして相手がぼぎゃーとも言わず、壁までぶっ飛んで壁につきささったりしないとなんだか、リアルじゃないと思ってしまう今日この頃です。

木曜日はドラマファンにとっては選択に困る日なんですよね。

8時台には京都に行くか、お江戸に行くかで迷う。今夜なんか、京都の『おみやさん』にはゲストで前田愛、辻沢杏子、お江戸では邑野みあを中心にその姉(小嶺麗奈)その母(北原佐和子)と元少女スター全員集合というメニューである。『おみやさん』はまきまきの顔立ちが前田愛系なのを確認できる貴重な回だったりする。

お江戸の『慶次郎縁側日記3・ふたり』なんて犯罪者の父を持つ姉と妹が凄まじい葛藤を展開する珠玉の一作であり、いくらでも語れる内容だ。

そして、10時台には恒例の「松子VSコトー」があり、特に松子は今回は女囚もの。罪を背負った女の生き様が激しく交錯して、普通に面白い。

間にはさまれた9時台にだっていつかは一度はレビューしたい『渡る世間は鬼ばかり』がある。それなのに、なぜこれをレビューするのかな。でもこれだって充実の秋ドラマの一翼を担っているわけだし・・・。一回くらいは触れても。・・・そこまで言うのなら。・・・どうなっても知らないぞ。

で、『だめんず・うぉ~か~・第五話・No.1美形ホストにハマった女!?』(テレビ朝日061116PM9~)原作・倉田真由美、脚本・高橋ナツコ、演出・麻生学を見た。今さら言うのもなんだが、ダメな男にはまってしまうダメな女の体験談が原作で、2002年には日本テレビの深夜ワクでドラマ化されたこともある。失敗談というのはネタの古典中の古典。女が語る男についての失敗はさらに古典中の古典である。それは男が語る女についての失敗と同様に古典中の古典なのである。だから、何をしても今さら感がつきまとうわけだが、今回はよりによってイケメンホストの外見に惚れて失敗するという・・・そりゃ、もはやネタ以前の問題だろう・・・話なのだ。

ホストに惚れるのは高見ナツ(山田優)である。ホスト(須賀貴匡)はナルシストで猫に顔をひっかかれただけでキレてしまい暴力をふるう「自分の顔が命」の困った男。しかし、ナツはホストの教科書的な常套手段にまんまとひっかかり、借金してまで金を貢ぐ有様。見るに見かねてまりあが乗り込み、ナツを殴ったホストを殴り返して啖呵をきるのである。

「ホストならサービスに命をかけろ。お客を喜ばしてナンボだろうが!」なのである。以上。

・・・・・・・おいおい。・・・・・・だってそれ以上何を言う。・・・・・青木とか。・・・・青木さやかはダメ女代表。以上。・・・・宮迫とか。・・・・宮迫はいつもの演技でダメ男代表。以上。・・・・・・・・。・・・・どうした。・・・・もういいや。

なんだか、どうでもいい感じが全体から匂い立つドラマなんだよなぁ。なにしろ、男で失敗する女は松子以上にいないしなぁ。おみやさんは犯罪をする女だし。渡る鬼には人生かかった失敗のエピソードだらけだし。それにのほほんOLの恋愛失敗談って・・・。太刀打ち出来ない感じ。

ま、世の中、ダメ男とダメ女のカップルで構成されているわけで、それを鏡で見て自虐にひたる人は少ない・・・・・・と思う。大体、失敗するのはギラギラしているからである。ところが田辺誠一というイケメンIT社長に思いをよせられているのに、ダメ男好きなので宮迫の方が気になる藤原という設定・・・。それって趣味の問題ですよね。そんな趣味をワンクール引きずり続けるって無理じゃねーの。

それより、一人一人に的をしぼってオムニバスにして・・・ココリコミラクルタイプでした。

ま、恋愛について失敗以前の人が見て、たまには恋でもしてみるかという気分になったら存在価値があると思いますけど。それだったらもう少しダメ男にも少しはある美点の探し方みたいなニュアンスを追及するべきかと。・・・う、企画の根底が。

藤原さんを活かすもっと素晴らしい企画が宇宙のどこかにきっとある。たとえば007の女版とか。ミッションインポシブルの女版とか。チャーリーズエンジェルの・・・そのまんまとか。そういう生活感のないエンターティメントの方が合う気がして仕方ない。ま、この間、スターの恋の再放送をやってた余韻かもしれませんが。パワフルでポジティブでヒーロー・・・ヒロインな藤原紀香をキッドは見てみたいのです。見せてください。・・・CAT'S EYEでいいじゃないか。・・・まだいけると思うぞ。

映画『CAT'S EYEキャッツアイ』(1997)からもう10年もたったのだなあ。稲森いずみに内田有紀・・・。思えば豪華なキャスティング。長女・泪はそのままで、瞳と愛を若手アイドルでそろえ、ストーリーを泪中心に組み替えればきっと面白いエンターティメントになると考えます。少なくともキッドにとっては。

・・・って言ってるそばから藤原紀香・陣内智則、結婚へって。これか。これがそそったのか。

土曜日に見る予定のテレビ『たったひとつの恋』(日本テレビ)さあ、来い、東京タワー! 京都殺人案内もこわいけど。 

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