「長い夢を見ていた。生まれてくる夢を」と志田未来は言った。
「あなたに会うために生まれてきた・・・ありがとう」でも良かったのだが、すべてがフィクションであるキッドにとってはタイトルに相応しいのは目覚めのファンタスティックなセリフなのだな。すべては夢なのですから、あまり、真剣になられても困るのである。
それにしても未熟児、演技うますぎ、もう、どんな映像でも可能な時代なのだなぁ。
「おっぱいが出ないなんて母親失格ですね」と対応して、・・・女王の手術室でなくて、グレートドクター土田(反町隆史)だったわけだが、GDT曰く「不思議なことに赤ちゃんは生まれたときから自分の母親が分かる」のだから・・・新生児に触れた未希(志田)の乳がにじみ出るというオチかと思ったのに。・・・・・名付けかっ。
で、『14才の母・愛するために生まれてきた・第十話』(日本テレビ061213PM1030~)脚本・井上由美子、演出・佐久間紀佳を見た。ある意味、ハッピーエンドの最終回であり、これでやめるのが正解だと思うが、バランスをとるために最終回は次の段階へ向かう。次の段階が終らせるための最終回であるとすると、キッドとしてはエンターティメント失格だと思うが、まあ、お手並み拝見であるな。
人間らしく、どちらかと言えば、愚直な父親を演じてきた14才の母の父(生瀬勝久)が今回も脈絡なく行動。会わせないと誓った15才の父(三浦春馬)に一目会ってくれ懇願である。次から次へやってくる人生の新展開にあたふたと大人になるヒマもない15才の父であるが、「赤ちゃんなんて死ねばいいと思ったりしたからこんなことに」という人は瞬間的にとんでもないことを思ったりするが、子供はそれが心のすべてだと思いがちを示すセリフで昏睡状態の未希が目覚めるあたり、ねじれたロマンスの追求を感じる。
15才の父はわが子1648グラムと対面して恐怖におののく。しかし、父親としての自覚というロマンスに従って、母親と対峙、さらに狂人・北村にふたたび正論をつきつけてもらうために面会し、「認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというものを。ぼうやだからさ。責任を取るつもりなら自分で仕事ぐらい探せ」と言われるのだが、じっくり考えると、中学生のできる仕事を思いつかなかっただけとも考えられる。というか、「14才の母」を本にする場合、自分が当事者にならないことが重要だと功利的な計算も働いているとも考えられ、この狂人のそれなりのずる賢さを匂わせる。
14才の母の弟は母親に似て皮肉屋という設定なのだが、今回は素直に「姉ちゃん、起きろよ」と健気なセリフを与えられ、父親の血も引いていたのだなぁと微笑ましい。
教室では「食物連鎖」の授業中、まだまだ子供の中学生たちにまだ正体を明かさない裏未希と教師が暗黙の了解を交わす。一体、何故隠し続ける。
病院では恨みの出産祝い。こわいぞ。15才の父の母。
すべてが「最初からこうなることがわかっていたのかどうか」予告編はまたしてもハッピーエンドではありません展開。流産流産詐欺に続き、またしても詐欺なのか。それとも14才の母バッシングで終るのか。ま、キッドはどっちでもいけるという展開にワザを感じました。
それにしても今回、視聴率が21.1%なのである。キッドがなんて言おうが、作戦成功なのだな。もしも、南米代表の2点目が入らなかったりして延長、11時台スタートだったらどうだったのかしら。
それにしても14才も僕歩も20%を越えるのに越えられないのだめってシュテキ。
関連するキッドのブログ『第9話のレビュー』
金曜日に見る予定のテレビ『アンナさんのおまめ・最終回』(テレビ朝日)
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コメント
最終回も騙されてハッピーエンドになりそう。ラストに天海さんが出て来たりして!!それか最後まで子供の名前を明かさないで続きは映画で!!とかパート2で!!とか・・・。
投稿: お気楽 | 2006年12月15日 (金) 21時48分
なんと・・(°m°;)
視聴率20%超えたんですか!
ホンマ、のだめが超えてもおかしくないのに。。。
もともと今回で終わる話をよく1話分引き伸ばしたなぁ、よくやった!って感じですね。
来週は80分スペシャルなんですよね。
進行が突然スローにならなきゃいいんですが・・^^;
投稿: ろーじー | 2006年12月16日 (土) 03時02分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
ひとりぼっちの14才の母だっていいじゃないかの会としては
熱烈にハッピーエンドを希望しています。
女王の登場も熱烈歓迎です。
最後まで子供の名前を明かさないで映画化・・・。
14才の母~名付け~
名前が健子であってもいいと思います。
読みはたけこか、たけるこ・・・。
けんこだとウンコ~とか小学校でいじめられる可能性が
ありますが・・・。
試写会はマタニティー限定とかですかね。
投稿: キッド | 2006年12月16日 (土) 12時48分
☎aiko☎~ろーじー様、いらっしゃいませ~☎aiko☎
とにかく、批判は批判として
興味深い内容だったということですよね。
あの時間で20%越えはすごいです。
ある意味、一撃でワンナイを葬りさったわけですから。
14才の母は強しなのです。
ゴリエにはできない業ですからねーっ。
キッドは今回が最終回でも良かったと思うのですが
次は新しいスタートの話であって欲しいと考えます。
ま、ここまでが14才のたまごクラブだったとすると
最終回は14才のひよこクラブになるわけですから~。
投稿: キッド | 2006年12月16日 (土) 12時57分
>これでやめるのが正解だと思うが、バランスをとるために最終回は次の段階へ向かう。次の段階が終らせるための最終回であるとすると、キッドとしてはエンターティメント失格だと思うが、まあ、お手並み拝見であるな。
これで最終回であれば幾分無難でキレイ過ぎる感はあるものの
まとめ方としてはいいと思ったのですが
ここから一体何を求めるのか
着地点は見えませんが、ここはもう
制作サイドの技量にかかっているところですね。
>「認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというものを。ぼうやだからさ。責任を取るつもりなら自分で仕事ぐらい探せ」
別ドラマですが「アキハバラ@DEEP」で
北村さんがシャアの変装をしてるのを思い出しました(笑)
まぁ視聴率20%超えたという事で結果オーライなんでしょうね。
>それにしても14才も僕歩も20%を越えるのに越えられないのだめってシュテキ。
それはそれはとってもシュテキです。
後はのだめ関係者がそれを焦りに感じませんように(-人-)
投稿: ikasama4 | 2006年12月16日 (土) 19時16分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
ま、とにかく、キッドは14才の母親を絶対認めん人たちと
戦うこともなくなるのかと思うと
ちよっぴり淋しい気持ちもあります。
ほとんどホッとしてますけどぉーっ。
次には14才の母~子育てするために生まれてきた~
が始まってもいいと思います。
二時間ドラマや刑事ものだと
この出産そのものが事件の原因として
使用されるのですが
「過去のいまわしい思い出」
「失敗の出発点」
「捨てられた記憶」
ばかりでなく、楽しさや幸せがある。
それが人生ではありませんかーっ。
先週の「ライオン丸G」(演出の大根さんはアキバも演出)
に友情出演した北村さんは「クークククク」を
やってましたーっ。
のだめは最終回に突破するかどうかですね。
投稿: キッド | 2006年12月16日 (土) 22時53分