・・・どっちもどーでもいいんですけど。(釈由美子)
これも第三の選択なのか。二者択一を迫られて全否定。それを言ったらお仕舞いだろう。いや、渥美清ではないのですが。でも、まあ、本当にどうでもいいことだからいいのか。「パパとママどっちが好き?」とか訊かれたときに「どっちもどうでもいいんですけど」とか子供が答える・・・ん? ちょっと面白いな。
「おタクの空腹問題と他人の領収書の整理、どっちが大切だ」と訊かれた場合の答えとしては妥当か。いや、微妙だよなぁ。特異な才能のある労働者と一般職の労働者の職業に貴賎はないという前提に立てばな。でもなぁ、希少価値も認めてもらえんとやっとられん時もあるからなあ。
「自民党と民主党、どっちがいい?」「どっちもどうでもいいんですけど」「米国は間違っていたと女性は出産する機械、どっちが失言?」「どっちもどうでもいいんですけど」「あるある捏造問題と不二家不衛生スキャンダル、どっちが重要?」「どっちもどうでもいいんですけど」・・・ああ、自分でも何が言いたいんだか、わからなくなってきた。きっとどうでもいいからなのだな。
で、『ヒミツの花園・第四話』(フジテレビ070130PM10~)脚本・永田優子、演出・小松隆志を見た。主題歌を歌う安室奈美恵はかって沖縄の空手少女としてテレビで紹介されたことがあるが、その時、すでに沖縄アクターズスクールの所属だったのかどうか、キッドには記憶がない。もし、「そうだった」として、視聴者が「素人だった」と思ったとしよう。そして「素人だから好感をもった」としよう。彼女が所属事務所のあるプロだと知って「だまされた」と言って怒り出す人がいたら、それはキチガイだと思う。今、あるある捏造問題で騒いでいる人がそうだとは言わないが、テレビでまったく実証性のない死後の世界を語る人々がまったく問題視されていないのに、テレビから発信される情報が正確無比だと考えるのは愚かしいと言っておく。いいですかーっ。この世のすべては基本的に虚構ですからーっ。どうでもいいんですけどーっ。この主題歌。「Put 'Em Up」の次くらいに好き。
「すいません」(月山夏世・釈)「いえ・・・こちらこそすいません」(片岡航・堺雅人)と意味もなくあやまる二人。そして「・・・あの、じゃ、そういうことで、おやすみなさい」(堺)、「おやすみなさい」(釈)である。どういうことなんだーっ。
とはいうものの、なんか、ほのぼのしていていいなー。キッドは意味もなくあやまるタイプなので目上の人に頭を下げない主義の人から「意味もなくあやまるな」と注意をしばしばされたが、あやまると気持ちいいんだよなーっ。とくに意味もなくあやまるのは気持ちいいーっ。どういう性格なのじゃーっ。
そして、職場へ向かう釈。編集長に「原稿はどうしたーっ」と言われ「すいません」とまたもやあやまるのだった。ほのぼのするなーっていうか、それでいいのかーっ。この釈の仕事量の少ない感じ、とってももやもやするのーっ。で、思ったのが、釈は「仕事をやめよう」と思っていたのではないという妄想である。そうだ、この主人公は「人生をやめよう」と思ったのではないのかということなのだな。だけど、実行にふみきれないでいる。そういう設定なのだ。縄を渡せば首をつり、崖に連れ出せば飛び降りる。そういう精神状態なのだ。なぜ、素直に見ない。なぜ、主人公をビョーキにしたがるのだ。
そう考えると辻褄があってくるのである。仕事に対する情熱なし。「だって死ぬんだもん」、恋愛に対して来るものを拒まず、「だって死ぬんだもん」、立場を考えずに本音で対応、「だって死ぬんだもん」・・・そうか、そうだったのか。そして、それが死を覚悟した開き直りにしては弱すぎるのは根は努力家で不器用な性格だからなのだな。う~ん。スリリング。
ちょっとした「からかい」のゲームが、断崖絶壁ギリギリで展開しているのである。だから、バイク便なのだな。おいおい、その必要経費、ワークシェアリングにもほどがあるだろう。経営者が自殺したくなるぞ。そういう心情を無視して(察しているという解釈も可)田中一郎(寺島進)登場。釈を説教して自分のくしゃみ脱力(テレビを見ながら読んでいた『エロイカより愛をこめて34』青池保子のシュレッダー裁断書類復元作業を妨害する部長のくしゃみとシンクロニティーして恐怖する)の作業、確定申告のための領収書の分類作業を押し付けるのだった。あーっ、もうそんな時期かーっ。しかし、あたえられた仕事はやれる釈。「だって死ぬんだもん」そこへ空腹の次男・修(池田鉄洋)登場。「どうでもいいんですけど。(だって死ぬんだもん)」があって片岡家のカードを持って買い物へ。カードの残高が「二億円・・・」(全額、引き出して逃亡。どうせ死ぬんだもん。いや、どうせ死ぬんだからそれも面倒だな)ということでカレーを作る。「抱擁、どうよう」の動揺のある航は無口に。
そして物語は片岡家のヒミツへ。四男・陽(本郷奏多)には「大切な思い出がない」というのだがそれと奥の部屋には何か関連があるらしい。そして長男から三男までは四男に対して何か負い目があるらしい。だが、「死のうとしているのに」流されて生きている釈の心のヒミツよりもヒミツなのか。だからそれはキッドの妄想だろーっ。
さて、周囲をまったく気にしないのに自分は気配りができていると思っているタイプの真矢みきはカフェの客、全員を硬直させる、恋の悩み相談を展開するのだが、なにしろ、今度はちゃんと着ろよ、ウエディングドレスなのだからな。まあまあ、面白いのだが、キッドにはどうでもいいんですけど。
「ハワイアンセンター」「ドボン」はプールなのか、プールに飛び込んだのか、水着サービスはないのですかーっ。そりゃ、どうでもよくないぞーっ。
「お金があるのに使えないなんてかわいそう。三男(要潤)は据え膳食わないので私に恥をかかせた上に遊び人風でなんかむかつくから意見してやる。だって死ぬんだもん」という展開。キッドも四歳くらいの時に、祖母に向かって「おばあちゃんは働いていないからなまけものだ」(専業主婦だった)と言って烈火のごとく激怒された記憶があるので釈の精神年齢はキッドの四歳児レベルなのだな。
そのために三男の精神は破壊され、片岡家に崩壊の嵐が吹く。ああ、年に一度の家族旅行が・・・。ま、「死ぬ気になってる」人間にはどんなことでも可能だからな。
四男の高校時代の同級生と大学で交際しているのに四男に「高校生?」と訊くみすず(松岡璃奈子)はキッドにとって渡辺満里奈と区別がつかないタイプ。猛獣使いに成長するのかな。それにしても四男、直観力強すぎて壊れるタイプなのだなぁ。
それにしても釈、要を拒絶するとは・・・死ぬのをやめたのか。「カレーがおいしかった」と言われたからか。前半、そこそこいい感じで、後半失速。釈が本当に死にたくなりそうな展開はつづく。
謎の女・滝沢沙織のくりかえしのギャグはついに子連れになった。エスカレートさせていけるかどうか。パターンだと次は次男が目撃することになるのだが。
だが担当作家三人の大東俊介や、五人の岸博之にも秘密にしていることをなぜ新人の釈に明かすのだーっ。この理由は相当難しいと思うのでごまかす気だと思う。脚本家の方、まさか「だって死ぬんだもん」状態なのではーっ。
関連するキッドのブログ『第三話のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『拝啓、父上様』(フジテレビ)木曜日はもう、どうでもいいんですけど。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
ここより、H☆C情報。赤坂のヘイセイ・ホールにてステージ感覚を磨くための模擬リハーサルをするメンバー。お気楽社長をはじめとしてメイキャップ・アーチストくうふう3様、ボイストレーナーミマム様、振付師aki様、ローディーのろーじー様などH☆C専属スタッフが集結していた・・・。ステージでは歌唱とダンスのバランスをミマム先生とaki先生がチェック中。
休憩時間、歌詞の内容と歌いまわしについてミーティングする作詞家のads(あず)様とミマム先生。ミマム「あずさん、ヒゲのびるの早いですね」
一方、掘出学園中等部在籍(H☆C親衛隊長・お気楽プロアルバイト)のぷっち☆翠ちゃんは楽譜をチェックするかりん☆スーちゃんにしのびよる。翠「ピーピーピー!」スー「ピー?」翠「ピーピーピーピー・・・」謎の会話である。
イメージ戦略部長のikasama4様の新作・Tシャツでダンスの部分修正をaki様に指導されるH☆C。
aki「カレンダーが一月の終わりに届くってどうなのよ。ま、show your smileだけどもさ」アンナ☆ラン「東京タワーでね。内緒だけどね。泣いちゃうとね。10時でね。気持ちを切り替えないといけないの。それが困るの」謎の会話である。
楽器編成について打ち合わせるろーじー様とミマム先生。ろーじー「コブクロがリリース遅すぎですねん」ミマム「とりあえず見とくっしょ」 お気楽「はいはい、みんな、がんばってーっ。今日はリンカーン見ないといけないんだからー」あず「歌詞がねー。スランプでねー」ikasama4「ミツがねー。死んでしまいましたーっ」aki「韓流がちょっとピンチなのよねー」くうふう3「今年ロクなことがないあなた。いいえ、旧正月は二月十八日ですから。大丈夫。そこから再スタートするのよーっ」・・・
もうなんだか分からない。
すべてのスケジュールを終えて・・・。まこ☆ミキ「あ、くう先生。おみやげなのデス。かまぼこをどうぞ」くうふう3「あら、どうもありがとう、ミキちゃん」ろーじー「くうさん、お腹は丈夫な方なの・・・」・・・危険な会話である。
H☆Cついにメジャーデビュー。インディーズ版でミリオン達成しているのにまだまだ売る気らしい。2007年2月1日ヘイセイレーベルよりリリース決定。初回限定版にはハワイでの水着ミニ写真集付き。ちなみにジャケット写真の背景はヨーロッパの有名な教会に似ているが都内にある平成財閥の本家お屋敷らしい。どこだーっ。どこにあるんだーっ。
ぷっち☆翠「またおこづかいが足りなくなっちゃうのデスー!」
※記事の内容はキッドの妄想が責任を転嫁します。
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