« 人の首を獲るのも野辺の花を手折るのも同じです。(貫地谷しほり) | トップページ | 大人になったらずっと一人ぼっちなんだと思ってました。(釈由美子) »

2007年1月 9日 (火)

上野樹里と・・・じゃなかった広田亮平と神木隆之介と速水もこみちとオダギリジョーと大泉洋とリリー・フランキー。(年令順)

ま、のだめじゃないのが残念なのだが、歴代日本一のマザコンヒーローである。久世さんが逝去し、極楽とんぼが解散し、難産のあげく、神木-大泉版がオンエアされてからふた月足らず。今度は広田亮平と速水もこみちがボク(中川雅也=リリー・フランキー)を演じる。オカンは田中裕子から倍賞美津子へ、オトンは蟹江敬三から泉谷しげるへバトンタッチだ。で、四月には映画でオダギリジョーと樹木希林と時々、小林薫なのである。

まさに200万部のベストセラーのなせるワザ、作家としてはうらやましいの一語につきるな。

歴代ボクではもっとも若い主役。上京の年は基本的に18才なので、なんちゃって高校生をやるなら若い方がいいわけだが、もう、どれがボクなのか、やや当惑気味なのだな。

で、『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』(フジテレビ070108PM9~)原作・リリー・フランキー、脚本・大島里美、演出・久保田哲史を見た。脚本家は『1リットルの涙』から『働きマン』経由でここである。神は与え奪うのだが、子にとって母親を奪われるのは神の不在を疑ったり、神を呪ったりするきっかけとしては実に王道なのである。『白虎隊』は子が母から奪われる物語でそれもまた恐ろしい出来事だが、寿命から言って子が母を奪われる方が自然とも言える。この物語は子が母を奪われるまでの物語でこわいこわいお話なのです。

同時に田舎の若者が都会へ出てくる物語でもある。都会の若者が田舎に出て行くこともあるにはあるだろうが、やはり、上京の方が普遍的だろう。そして、田舎の人が都会に出るのはやはりこわいこわいことだ。

つまり、この物語はダブルのホラーなのである。しかも、自然で普遍的なホラーなのである。みんな、やはり、こわい話が好きなのだなぁ。

愛してくれる親を子供も愛するので、その親から独立するのは難しい。愛を否定しなければ離れられないほど。そのために親に「汚い言葉」を投げつけるのはよくあることだ。そうでもしないと断ち切れないほど愛が濃いのである。だから、子供から汚い言葉を投げつけられる親は「親に向かってその口の利き方は何だ」と怒るのではなくて「ああ、ああ、そんなにも自分は愛されていたのか」と思うべきである。特に若者の方が記憶力が優れている。もこみちでさえ、上京の際に列車の中で、愛しい愛しい母の姿の記憶を思い描くほどなのである。あの小さな頭で立派なものだ。

そこそこ貧乏でそこそこ複雑な家庭に育った絵の得意な田舎の少年が上京し、やがて母を失う物語である。香椎由宇(ボクの彼女)と出会い、ちょっと浮かれたもこみちなのだが、こわいこわい東京でこわいこわい結末が待っているかと思うと、キッドはもう、ちょっと涙ぐんでいます。そして、例によってコブクロです。レガッタのリベンジなるか・・・で、視聴率14.2%・・・う、微妙だっ。

関連するキッドのブログ『たったひとつの恋を東京タワーが襲撃中

で『しにがみのバラッド。』(テレビ東京070109AM0230~)原作・ハセガワケイスケ、脚本・カロルコ(他)、演出・寺内廉太郎も見た。こちらは「半分の月がのぼる空」に続くライトノベルの原作シリーズである。「いちばん暗いのは夜明け前」から始まるフォーサイド・ドット・コムがらみのあやしいドラマ展開はまだ続いているのだった。でもそのあやしさにつられてつい見てしまうのである。ちなみに原作は累計発行部数130万部超であるらしい。

そして今回は主役の死神モモに浜田翔子。使い魔ダニエルに吉田里琴(よしだりこ1999年生、「みこん六姉妹」からここ)なのであるが・・・吉田里琴、キューテイーである。男の子のセリフまわしなのでさらにチャーミングである。しかも、「ご主人様~」なのである。だ、大丈夫か。

しかし、話はいたってオーソドックス。モモは死神のくせに白い。変わり者と呼ばれ、真面目な使い魔(早い話が奴隷である)ダニエルはとまどうことしばし。

生前の対象者(この話の死神は死者の魂を天上にエスコートするのが使命)に話しかけてはいけないのにモモは話しかけ、死者がこの世に思いのこすことがないようにアドバイスをしてしまう。今回はおかげで家族にいい遺言のできた死者に「あなたはいい死神だ」と感謝されるほどなのである。この調子で一話完結するらしい。

ま、キッドにはダニエルが可愛かったという記憶しか残っていませんが。

ああ、冬ドラマがスタートしているのである。しかし、「花より男子」も「東京タワー」もなんだか、新鮮な感じがしない。・・・当然か。次は釈と鳴海先生なのだが。どうなのかしら・・・。

水曜日に見る予定のテレビ『ハケンの品格』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

で、大量削除している内に次の皆様のTB削除してしまいました。

こちらでリンクさせていただきます。

アンナdiary 東京タワー オカンと僕と、時々オトン

乙女千感ヤマト 東京タワー オカンと僕と、時々オトン

まあ、お茶でも 東京タワー オカンとボクと時々オトン

多数に埋もれる日記 東京タワー 第一話

|

« 人の首を獲るのも野辺の花を手折るのも同じです。(貫地谷しほり) | トップページ | 大人になったらずっと一人ぼっちなんだと思ってました。(釈由美子) »

コメント

キッドさん、こんにちはです♪♪

「スパムフィルタ」ってどうなのですの?
ストレスで胃腸をヤラレないように
お気をつけ下さいね・・・。

もこみち君の東京タワー、
ヤマトは大満足でした。
まあ、理由は、もこみち君だからです。
て、まあそれもあるけど
演出、脚本等も大満足でした!

書いていいのかよくわからないけど、
ヤマトは大○洋さんが苦手なのです。
少し前、スーパーの食品売り場で、
彼の宣伝するスープの素が売ってて、
彼の大ーーきなポスターがあって、
彼が口の両端を上にあげてカメラ目線で
スープを飲もうとしている写真・・・
アレを見たときの胸のムカツキ具合・・・

人の悪口を言うのは良くありませんね。
それも、全く良く知らない人のことを。
実際には知らない人のことを。
ただなんとなく、なんとなくダメです。

そしてオダギリ様。
もうこれも、ヤマト的には二重丸です。
まあ理由は、オダギリ様だからです。
観てないけど。。。
「THE 有頂天ホテル」では、
三谷氏にあんなヅラをされていましたが、
いろんな味が出せるのはいいことなのかなあ。

投稿: ヤマト | 2007年1月10日 (水) 17時18分

さすがはキッドさん。
久世さんの話からしっかり触れられていますね。
そんなことも、あんなこともあって、
昨秋まで延期してしまったSPだけど、
残念ながら放送を見逃した苦い経験が(笑)。

だからこの連続ドラマ版で補完。
私はオカンの気遣いとコブクロの主題歌のWパンチで泣けたけど、
キッドさんはまだ「様子見」といった感じですか?
もしや、「速水いまいち」ですか?
まあ冗談はさておき、
また感想を書かれたら読ませていただきますので!

投稿: ads(あず) | 2007年1月11日 (木) 01時25分

視聴率14%ですか。。。
むむむ、月9としてはちょっとシビアですかね。
ま、評判はそんなに悪くはなかったと思うので徐々に上がってくといいですよね!
もこみちの髪型がいつ正常化するのかそればかりが気になって気になって(笑)

投稿: ろーじー | 2007年1月11日 (木) 02時12分

☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆

スパムで苦しむキッドへのお気遣い、
痛み入ります。
TB消しちゃってすびばぜーん。
すぱむたちはIPアドレス変えてくるので
もう長期戦の模様です。

キッドは東京生まれですが
大学入学と同時に一人暮らしを
したので主人公の気持ちは半分分かります。

それから、学生時代には様々な地方の人と
いろいろな意味でお友達になったので
残りの半分は想像できるのです。

仲のいい友達ができると
日本地図でその友達の故郷を調べるキッドなのですが
日本各地のあんなところや
こんなところ
そんなところにも
人が住んでいて
そっから来たのか
大変だろうねーと想像するだけで
少し涙するキッドなのでした。
だって二十歳前の若者が(三浪をのぞく)
列車や飛行機やバスに乗って
希望と不安を抱えて
東京に向かってくるその日は
想像するだけでセンチメンタルジャーニーです。

これに加えて
母と子の愛と永遠の別離。

反則だろーっ。りりーっ。
とキッドは荒野に向かって叫びたいです。

ま、もこみち版にはすでに
賛否両論渦巻いてますが
特にモンキーヘア。

ヤマト様の月曜日が楽しければ
それでいいとキッドは考えます。

投稿: キッド | 2007年1月11日 (木) 04時42分

♬keyboard♬ads(あず)様、いらっしゃいませ♬♬♬♬

もこみちはぶっきらぼうさが
仇となっている印象があるのですが
今回はスペシャル版をある程度
お手本にできるので
いい感じに演じることができている気がします。

内面の深みさえ得ることができれば
もこみちはいい役者になると思うのです。
それだけが気がかり。
東京出身のもこみちが
この田舎者を演じることで
一皮むければいいなぁと考えています。

投稿: キッド | 2007年1月11日 (木) 05時26分

☎aiko☎~ろーじー様、いらっしゃいませ~☎aiko☎

やはり、髪型にきましたか。

キッドは首の太さと頭が同じサイズというのが
気になりましたが。
小顔なんだか首太なんだか、微妙だ。

っていうか、火曜の関西テレビワクの釈に
微量ですが視聴率負けています。
ちょっと心配。

でもベースがいい話なので脚本次第では
ラストに向かって上がっていくことは
期待できると思います。

髪型は上京したら少しずつ
モンキーからリリーになっていくのでは・・・と。

投稿: キッド | 2007年1月11日 (木) 05時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 上野樹里と・・・じゃなかった広田亮平と神木隆之介と速水もこみちとオダギリジョーと大泉洋とリリー・フランキー。(年令順):

» 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 第1話 親子の別れ [テレビお気楽日記]
ごめんなさい!!こんな内容で・・・。 [続きを読む]

受信: 2007年1月 9日 (火) 23時34分

» 東京タワー 第1話 [渡る世間は愚痴ばかり]
まだ第1話なんですが 母の「大学合格おめでとう」から涙が止まらない私です(;∀;) [続きを読む]

受信: 2007年1月10日 (水) 00時08分

» 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 第1章:オカンとボクと時々オトン〜親子の別れ [あるがまま・・・]
あら、意外と…ヾ(●゚∀゚●)ノアハハッ 良かったりなんかして・・・{/face_ase2/} わざとイケてない風なもこちゃんの風貌。ドラマを見るまでは「ざぁ〜とらしい{/face_ang/}」と 思ってたんですけど、あの方言でしゃべってる姿は意外にマッチしてたぞー! 原作もSPドラマも見て無いのが幸いした?(笑) 原作者のリリーさんの顔を思い浮かべさえしなければ、ドラマのまーくんは「あり」です{/good/} ... [続きを読む]

受信: 2007年1月10日 (水) 17時45分

» 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン・第1話 [あずスタ]
リリー・フランキーさんのベストセラー小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が、このたびフジテレビ系でドラマ化されました。 [続きを読む]

受信: 2007年1月11日 (木) 00時31分

» 東京タワ- 第一回 [The Glory Day]
正直、この手の話は苦手というか身構えてしまいます。騙されないぞ~私の 涙腺はと。全く期待はしていませんでしたが、さすがに終盤にかけてはなかなか のもの。ただこれで終わりでも満足できそう。二時間ドラマや映画の中で充分 描ける内容では。連ドラだと余計なものが入ってきてつまらなくなりそう。タイトル 通り、単純に僕とオカンと時々オトンの物語であって欲しい。白夜行のように 初回だけが神ドラマだった・・・なんてならないといいんですが。... [続きを読む]

受信: 2007年1月11日 (木) 01時16分

» 東京タワー オカンとボクと、時々オトン・第1話 [めざせ生活向上!]
東京タワー オカンとボクと、時々オトン・第1話。 放送開始前から早々と レガる んちゃうか?!と前評判が出ていたこのドラマですが、予想に反して良かったのではないかと思います。 も... [続きを読む]

受信: 2007年1月11日 (木) 02時06分

» 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(TV) [京の昼寝〜♪]
 リリー・フランキーのベストセラー(200万部を突破したみたいですね)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のTV版のON AIRが始まりましたね。 昨年、2時間のスペシャル版が放送済で、4月にはいよいよ映画版が上映されるようです TV版は見ようかどうか迷っていましたが、第1話を見たかみさんの感想がイマイチだったので、HDに録画しておいたものを第2話を含め、夜中に続けて見ました 僕... [続きを読む]

受信: 2007年1月19日 (金) 08時16分

« 人の首を獲るのも野辺の花を手折るのも同じです。(貫地谷しほり) | トップページ | 大人になったらずっと一人ぼっちなんだと思ってました。(釈由美子) »