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2007年1月 5日 (金)

こわがりだから生きていけるの。(神田沙也加)

Hcinhawaii0004 本題に入る前にH☆Cハワイ速報。かりん☆スーちゃんが体調を崩したと心配されたのだが、順調に回復。予定通り、クルーザーで孤島に渡り、水着撮影が行われた模様。

かりん☆スー「白虎隊があるのですもの。体調崩している場合じゃないのです」

Hcinhawaii0010 正月四日はスーちゃんのソロパートが中心に。

かりん☆スー「もうすっかり、元気です。皆さん心配かけてごめんなさい」と心はすっかり山P方面に向かっているようだ。山Pといっても「たっ恋」で問題になった波岡一喜の役名ではありません。念のため。

Hcinhawaii0011 ・・・などといっていると海亀がひょっこり出現。

かりん☆スー「いえいえ、亀ちゃんだって大好きなんだけどね」

メンバーの中で一番おしとやかなのに一番恋多きアイドルになるらしい。

それでは本題に入ります。昨日は滅びの美学の男と女の話だったのだが、今回は滅びの中での男と女の生き様の話である。

で、『ドラゴンヘッド(2003年公開)』(TBSテレビ070105AM0114~)原作・望月峯太郎、脚本・斉藤ひろし(他)、監督・飯田譲治を見た。傑作なのだが、評価は低い。なにしろ、ヒーローもいないし、ヒロインもいないし、ただひたすら滅びていく世界の物語である。原作も傑作であるが『漂流教室』や『サバイバル』など先行系がないわけではない。あえて特徴付けると「救いがない」ということだろうか。「生き残り」の物語ではあるのだが、とにかく地獄へまっしぐらなのである。・・・そりゃ、受けないよな。

まず、原作と違うので観客が引く要因となると、トンネルの中で「非常灯」がついているという冒頭のシーンがある。状況からいって送電はないと思うのだが、ま、難しかったんでしょうね。しかし、闇の恐怖の描写は必要だったと思う。ノブオ(山田孝之)が一人『地獄の黙示録』を演じるに至る過程はもう少し丁寧に描いた方がテーマが分かりやすいだろうに。

テル(妻夫木聡)もアコ(SAYAKA・当時)も普通の高校生でサバイバルには不向きであるが、執念で生き残るタイプだった。体力や技術ではなく生き残りは運もものをいうが、最終的には執念である。ふたりは「正気であろうとする」人間として終始行動していく。世界が狂気に彩られようと自分たちを変えない姿勢。それがタフということなのだから。

ストーリーはざっくりと端折られるのだが、自分の欲望に忠実であろうとする仁村(藤木直人)も、「恐怖」の前には無力であることが示される。人間にとって根源的な恐怖とは「死」なのであるが、逆に「死ぬのがこわい」という執念を失えば、人は生きてはいられない。ノブオはたやすく狂気に傾斜し、恐怖心を猜疑心に置き換えた人々は殺し合い、恐怖心を除去した人々は自滅する。狂った大自然の描写もそれによってもたらされた廃墟の光景も素晴らしいのだが、少なくとも恐怖についてのロジカルな展開は絶妙である。しかし、そんなことで一般大衆はよろこばんのだなぁ。

で、すべてが、滅びにむかって突き進む状況。しかし、テルもアコも飲まず食わず、負傷、あるいはヘリコプターから墜落しても、前へ前へと進んでいく。ありえない偶然の連鎖は続くのだが、この二人が生き残ったことそのものが奇跡なのだから問題ないのである。

生への欲求が希薄化する時代。恐怖を失う人間は理由なき全能感に身を委ねる。まさしく「見下す」体制である。その中で弱々しく、しかし、滅多にいない少年と少女を二人は好演しているのだが、それも一般大衆には読み取れないのではないだろうか。二人はお互いを特殊な人間であると認め合い抱きあう。「あなたを失った悲しみを失うよりこわい方がいい」というアコ。どうあがいても死にそうな状況に「生きて生きて生き抜いてやる」というテル。こういう勇気ある若者はもはやこの映画の中にしかいないのではないかとふと思う。

絶望のしたたる映画。できればもう少し長編で見たいものだが。

ラストがなんだかわからないという人もいるだろうが、まあ、理由もなく滅びるときは突然来たりするのだということだと考えます。さて、年末年始、キッドとしては怪獣映画がないのが不満でした。いや、ジュラシックパークもエイリアンもあったのだけれど、ゴジラかガメラが欲しかったのです。

土曜日に見る予定のテレビ『新春ドラマスペシャル白虎隊』(テレビ朝日)VS『瑠璃の島スペシャル2007』(日本テレビ)山下・薬師丸VS成海・神木・・・そんなぁ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

【ドラゴンヘッド】は原作を途中まで読んでいたんですが、
絵があんま可愛くないので途中で見なくなっちゃいました…

ふふふ♪今頃スーちゃんは山Pに向かってまっしぐらの
最中デスネ☆
亀と名がつきゃ海亀だろうが平気でなでなでしちゃう
スーちゃんが素敵デス♪

で、事後報告ですみません。次々発表される
キッド会長の妄想画像、勝手に記事内にリンクしちゃってる事を
ご了承下さいませませm(_ _)m

投稿: まこ | 2007年1月 7日 (日) 21時28分

●choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●choco●

ふふふ、あの硬い画風が好きな人には
たまらないのです。
キッドは「お茶の間」という作品もちょっと好きでした。

SAYAKAもデビュー当時の聖子のように
可愛いのか可愛くないのか
よく分からないところが
また好きな人にはたまらないのです。

リンクしていただけるのは大変ありがたいです。
喜んでくれる人がいない
妄想はただアブナイだけですからーっ。
キッドもなるべくリンクをはりたいのですが
なかなかに手がまわらなくて
逆にすみません。

時々、自分の記事がどこにあるか
わからなくて
まこ様のところに捜しにいくのですじゃ。
ホッホッホ・・・トホホ。


投稿: キッド | 2007年1月 8日 (月) 13時41分

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