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2007年1月16日 (火)

そしたらねー(美津子)そしたらねー(もこみち)じゃあまたね(美代子)

ああ、あんなにいいシーンなのに。あんなにあんなにいいシーンだったのに。そのバックボーンにこの歌が潜んでいたことに思い至り複雑な気持ちに。あの人は手をふる。夕暮れの人ごみに。もう姿が見えない。忘れられないけど忘れようあなたを・・・なのであった。

でもよく考えてみれば「そしたらねー」のよろしく哀愁が「じゃあまたね」で繋がっていても何の問題はないのである。会えない時間が愛育てるのである。

震えるほど痛烈にあの方の言葉はキッドの心の形成に忍び込んでいた。虹をこえてやってきて、あなたにもチェルシーあげたいのであった。何のことか分からない皆さん、ごめんなさい。ただ、キッドは愛、おぼえていますかと問われれば、覚えていることが愛なのですと答えるのです。そして東京タワーは視聴率がアガッタ。愛のピエロが数えると↗15.6%(プラス1.4)ですが。誰が歌うのか子守唄なのですねー。

で、『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』(フジテレビ070115PM9~)原作・リリー・フランキー、脚本・大島里美、演出・久保田哲史を見た。虚構と現実のスリリングな交差点。もしも、この原作が輝かしい成功だとしたら、どんなにか、どんなにか、その輝きをその人に見てもらいたいことだろうか。だが、その人はいないのである。その人がいないからこの輝きがあるのだから。・・・すみません。涙がとまらなくなってしまいました。それはたまたまのこと、この輝きはたまたまのこと。輝かずに埋もれていった星の数ほどある原石の中でたまたま輝いただけのこと。それにしてもその人がどんなにか喜んだろう。そう想像すると、その人の不在で胸はいっぱいになる。

それにしても、反則だろう。びっこの母親なんて。そしてその母親がろくでもない息子のために看病にやってくるなんて。ああ、そうなのです。この世界は本当はこういう無償の愛で支えられているのです。愛するだけで幸せだなんて。時々、起こるそうじゃないような母親の物語は幻。ただ何かが壊れてしまっただけ。そんな幻想を抱かせる初めての東京。倍賞美津子はそれでも期待をするのだなぁ。息子が何かとてつもないことを成し遂げるのを。そして、星の数ほどその夢は叶えられないのですが、たまたま、叶う人もいる。叶うけれどそこにあなたがいないのですから、一体、どうして輝いてしまったんだ。何のために輝いているんだと思わずにはいられない。じゃあ、またねじゃないじゃないですかーっ。

とにかく、速水もこみちは急速に成長。いいぞ、いいぞ、このままだ。今の自分を大切に。この役を与えられた幸福を祝うがいい。それはもはや祝福だ。恩寵だ。奇跡なのだ。そして自然に髪を伸ばし、かっこ悪い自分を知るかっこいい奴になってくれ。

ああ、ついにここまで、調子をとりもどせないまま、分かってもらおうという姿勢になれず、言葉が尽きてしまうのだなぁ。今、井の中の蛙のくせに大海に溺れ、挫折しつつある皆さん。だからといってみんなが輝けるわけじゃないことも確実ですからーっ。でも、それだってあなたが悪いとは限らないのですからーっ。それなのに、あなたを愛する人は言うでしょう。絶望は愚か者の結論だと。もちろん、絶望のふちでゆらゆらしている人には慰めにもならないんですけどねーっ。

ああ、ところでマドンナは鉄仮面(香椎由宇)でよかったのかーっ。まあ、良かったのかもなーっ。千恵子、美津子、日、月リレーだったのかーっ。結局、千恵子でなくて良かったよなーっ。美津子ならここでいったん復活が納得できるものなーっ。千恵子だったら、改心してももこみち許されないかもしれん。ああ、絶妙キャスティングだったのね。

それでも・・・ああ、センチメンタル。やめて・・・。あぁん。

ついに最後まで暴走。たまにはいいか。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ハケンの品格』(日本テレビ)相棒もとりそうだけどねーっ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

キッドさん、こんにちは~♪♪

ヤマトは本日、仕事上で、

ハラワタガニエクリカエル

事がありましたので・・・
やっと精神状態が正常な人間に近づいてきたので
やっとコメを書けます。ふううぅぅぅー。
頭に血が上りすぎて、頭上に穴が空いて
血が吹き出るところでしたよ。

ヤマトも、もこみち君の演技は
素晴らしいと思います。
これは、上司が個人的な感情で
部下を可愛がるといったおそまつな感情ではなく、
一人の俳優として見て、
素晴らしい演技だと思うのです。

姿形がカッコイイと、
それだけで婦女子の票を集められ、
「ダイコン役者のくせに」なんて
言われがちなのが二枚目俳優さま達だと
思うのですが、

もこみち君のまー君には、
なんていうか、
「心」が吹き込まれてるっていうか。
「まー君」がのりうつってるっていうか、
もう本物の「まー君」なんじゃないの??
っていうか・・・

ああまた熱くなってしまいました、
長くなるので、ここのところで失礼します。

ヤマトは他にこれといって
夢中なドラマがないので、
はやくまた月曜日にならないかなあぁー!
(なかなか失礼しない)

投稿: ヤマト | 2007年1月16日 (火) 17時22分

☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆

ハラワタが煮えくり返るのですか。
あったまっていいじゃないですか。

ま、世の中は悪意に満ちており
少しはセーブしろよと
思うことはしばしでございますからね。

特に始末が悪いのは
「お前の存在そのものがうぜえんだよ」
というような者たちが
意外に自覚がないことなんですよね。
ま、そのあたりがすでに
うざいわけですが。

でも、仕方ないのです。
それもそういう運命なのです。
おかんの無償の愛もリアル。
若者が彷徨うのもリアル。
それはもう普遍的なことなのです。

親の気持ちは親にならなければ
分からないというリアル。
じゃ、親になんかならないもんねー
というリアル。
リアルはリアルにおそろしいものです。

まー君は本当によくなっていると思います。
きっかけがあれば若者は豹変しますからね。

ドラマでもリアクションは大切で
セリフを言っているショットよりも
言われているショットの方が
演技力をためされるわけで
学友に「聞いてくれればよかったのに」
と言われた場面。
作家に「一緒にするな」
と言われた場面。
おかんに「まー君の作品も飾られるといいね」
と言われた場面。
バカボンに「いつもはたらいとった」
と言われた場面。
鉄仮面に「スタートなのよ」
と言われた場面。
どの場面のもこみちも良かったと思います。

人の話を聞いているからです。
それから人の話を聞かない演技が
できるようになるのですからね。

月曜日がいつもより早く来るように
祈りたいと思います。
ヤマト様が本当にそれをお望みならばぁ。

投稿: キッド | 2007年1月17日 (水) 05時17分

オカン、素晴らしい~~~!
素晴らし過ぎて、毎回自分のダメ母っぷりを反省デス…
まぁ、誰もがオカンみたくはなれないですもんね~。
だからこそ、皆が感動するんですもんね~。
と、反省する割にはあっちゅーまに開き直りですヨ。
でへへ♪~( ̄ε ̄;)

かっこ良過ぎが仇になるかと思えたもこちゃんも
すっかりダメダメマー君が板に付いて来ましたわ~!
板につく・・・・・・かっ、かまぼこが食べたーーーいデスっ!

投稿: まこ | 2007年1月17日 (水) 17時39分

●choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●choco●

まこ様、子供にとってお母さんは
いてくれるだけで素晴らしいのですよ。
と、思うのですよ。

っていうか、女子高生が何を言ってるんですか~。
はっ。もしや、14才の母。
広島に隠し子が・・・って妄想が危ない方向にーっ。
それがみのむしさん・・・ってますます危ない方向にーっ。

なにしろ、みのむしさんとかちーずさんとか、ミマムさんとか、
新キャラクターはかなりユニークな絵柄なんで
危ないことばっかり
思いついちゃうんですよーっ。
お気楽社長なら
何をしてもいいような気がするんでしょうけど
じいやは古い人間なんで
女性の方にはしてはいけないことが
あるような気がして口がはばかるので
ございます。
くうふう様でもギリギリこわかったのですよーっ。
ちーずさんなんか、間違って食べちゃうおそれが
あるんですよ。
だってチーズかまぼこが・・・。

投稿: キッド | 2007年1月17日 (水) 19時53分

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