あけましておめでとうございます。・・・生じゃないけど。
本題に入る前にH☆C速報から、平成キャンディーズはハワイに無事到着。オフに入っているのだがホノルル周辺であるがままにくつろぎダイアリーな日々を過ごしているらしい。ファンに届いたメール年賀状を入手したので報告しておきます。
ラン☆アンナ、 スー☆かりん、 ミキ☆まこ の三人はハワイではかなり盛り上がっているらしい。どのような盛り上がりなのかは情報が入りしだいお伝えします。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
それでは本題にはいります。昨年最後に見て今年最初のレビューがこの番組なのはやはり愛なのです。
で、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル絶対に笑ってはいけない警察24時!! 』(日本テレビ061231PM9~070101AM0015)企画・松本人志、浜田雅功、構成・高須光聖(他)、総合演出・斉藤敏豪を見た。キッドは初期スタッフとして特別な思いいれがあるので、レビューは控えていたが、あまりにも面白かったので記録しておくことにした。
まず、罰ゲームは『底抜け脱線ゲーム』のパクリである。スタッフそれぞれに思い入れはあるだろうが、キッド的にはそう。日本史上最高の漫才コンビの青春ドキュメンタリーとして企画された本番組は二人が雌雄を決する対決とそれに続く罰ゲームが重要な要素となる。現在では発展を重ね、二人をとりまく仲間たちが参加する形式になっているが、お笑い芸人の魂と魂のぶつかり合いはやはり、ボケとツッコミのどちらがお笑いの本質なのかという、ある意味虚しい、しかし、青春だけにやるせない情熱の炎を感じさせる。今回はすでに対決の終った「タライアンルーレット対決」の結果、負け組となった浜田、遠藤章造(ココリコ)、山崎邦正の三人が罰ゲームとして『絶対に笑ってはいけない警察』で研修生として24時間を過ごすという長いコント。録画番組で越年をするという画期的なスタイルもコントの一環であるし、一応、VTRをスタジオで受けるお約束の安全システムも松本の「VTR回転」というフリをやりたいだけのコントの一環なのである。
負け組三人が集合し、スケバン刑事鉄仮面のパロであるインチキな高知弁「おーい、ぜよ」を叫ぶガイド役の婦人警官(藤原寛・元・ダウンタウンマネージャー)の登場で罰ゲーム開始。ルールは「笑ったら、アメリカンなポリスにケツを棒でたたかれる」である。
基本は「にらめっこ」であり、罰ゲームとして「痛い目」に遭う「罠」が各所に仕掛けられている。「お笑い」の分析はある意味無意味なものであるが、そうと知りつつ、ある程度は分析していく。たとえば「ボケ」と「ツッコミ」とは何かと問われれば、それは「役割」であり、どんな役割がと問われれば「お笑い」と「お笑いの解説者」という役割であるという程度には認識する必要があるからだ。
本質的なお笑いは「快感」に基づくものである。たとえば欲求が充足したときの「快感」では赤ん坊が乳を与えられた場合の天使の笑いが出発点となる。それはさらに優越の笑いに発展する。「勝者の笑い」がそれで、これはたやすく「敗者への笑い」に転ずる。「ボケ」が文字通り、焦点のズレを意味するなら、「ボケ」に対するのは基本的に嘲笑なのである。ここで「笑い」は複雑性を帯びる。「笑うことの快感」と「笑われることの不快感」が交錯するからである。それほど単純ではないが、あえて簡略化すると、そこから「社交上の笑い」が発生する。代表的なものは「愛想笑い」である。人間の感情表現のどこからが「笑い」でどこからが「笑い」ではないのか、判別することは困難だが、不条理にも「笑ったか否か」は即座に判定されるという「お笑い」が進行役によって展開される。こうして負け組は「あらゆる笑い」を禁じられてしまう。
客観的な笑いに視点を移すとそれは劇的状況から「構図のズレ」として集約される。観客は「あるべき主観」を捻じ曲げられると「笑う」というのが基本だ。
一行がたどりついたのは「しゃくれ警察署」(この場合しゃくれは顔つきであり、ある意味下あごが発達し、下唇及び下の歯がつきだした状態でのしゃべり方も含む、こうした特定の特徴を区別することは差別であり、それがお笑いの重要な要素であることを注意しておく)ココリコ遠藤が「指名手配の写真」に番組プロデューサーの顔を発見し、最初の尻たたきの刑を受ける。一つのお笑いは多くの場合、複合した素因で誘発されるのだが、この場合は基本的に認知のドーパミンが大きく関与する。人間の記憶は感情と密接に関わり、コンプレックスを形成しているわけだが、「親しい、よく知っている事象」に対しては認知のドーパミンがエンドルフィンの分泌を促す。基本的に脳内麻薬物質であるから、「知っているものを見た快感」は正常な人間には抗うことのできない「笑い」の素因となる。これに相手が番組の権威ある立場にあるという記憶とそれが辱められているという矛盾認知が伴われ、それはシェーマ(構図)のズレであると同時に発見の喜びをもたらす。好奇もまた体内麻薬性物質の誘発を即すのでもはや辛抱たまらんのである。その他にも個人的な好み、たとえば下克上的な現象が好きであるとか、菅氏の顔立ちが好みであるとか、様々な素因が混然一体となり、「笑ってはいけないという実は無意味なルール」がタブー逸脱の笑いへの要求を承認し、ついに遠藤は最初の犠牲者となる。
まあ、キリがないのでこの辺で分析遊びはやめておく。この後はある意味、すべてこのバリエーションであり、「THE 有頂天ホテル」がまったくひとつのバリエーションで進行していくのに対し、いかに工夫がこらされているかを比較対象してみると「お笑い」の根の深さは一目瞭然だろう。
日テレの伝統文化である「太陽にほえろ」のボスで食べていくゆうたろうが登場し、常に「山崎」を仲間はずれにするという定番のくりかえしを重ね、渾名を決めるコントでは浜田の好きな食べ物が「焼きソバ」でありながらコントなので「くちびる」となり、「遠藤」が「遠藤」となり、山崎は殿下(小野寺昭・本人)に「チン☆カス」される。まあ、爆笑です。
コントとしてのフリで山崎には「ゴボウ」が与えられ、浜田には「バナナ」、遠藤には「実の妻」が与えられる。「お笑い」が連想の産物であるとすれば、すべてのギャグは繰り返しのギャグに集約されるのだが、形を変えたテンドンはこの後もしつこいほどに続くのである。時報のギャグは「実の妻」から「欽ちゃんファミリー」まで続くし、ゴボウは山崎の持ちネタに、「実の妻」はさらに「板尾の実の妻」へと展開していく。
たとえば笑いのこらえ方も浜田は舌を出す、遠藤はうつむく、山崎は上をむくとある程度、特徴的で見ようによってはそれさえも繰り返しのギャグの素因にな.る。
刺激は連続すると無感覚になる。そこで、絶えず、刺激の方向を変えることも大切だ。認知系でも松島トモ子はあっさり、水木一郎はしつこくというように緩急がある。
歓迎式では窓辺のゆうたろう、東北訛りの課長、イルカに乗った少年と古典的なお約束であればあるほど我慢のできない展開になっていく。
お笑いが強者弱者のコミュニケーションと密接な関係にあることから「いじめ」は当然、お笑いの重要な要素である。刺激のリセットの要素として「叫ぶ」を禁じる「カースタント同乗」、「近親者がいる建物のありえないほどの大爆発」なども、スペクタクルの要素でありながら、実はいじめの変形なのである。終盤近くにポーカーフェイスのどSとして西川史子が医師として「死体がいかに動かないか」というコントを演じる場合、それまでにいじめられていればいるほど他者のいじめに敏感に反応できるという構成も実は神がかり的な緻密さを感じさせるのだ。
さて、最後に松本にも触れておかなくてはならない。しょうもないマジックですかす、ココリコ田中とのダブルジーパンズはともかく。その後のしりとりトラヒゲ危機一髪や。古今東西サザンのものまねで魚の名前。といった簡単なゲーム展開こそが松本のお笑いに対する真摯な態度を見出すポイントだ。しりとりをどうしたらもっと楽しくあそべるのかという強迫的な欲求。まさに貧困が生み出した狂気であり、「笑い」のために神様が「貧困」をけして根絶しないことの一つの証拠と言えるだろう。
もちろん六平、いろは、ドンクライ、はさみ、ハゲやがって、東の乳首、たむらけんじ、ジミー、DV、友近となだぎ武、岡本信人、マナカナ、花子など・・・枚挙の暇がない情報が満ちているのだが、確かな数字を挙げてこの記事を終える。山崎167回、浜田174回、遠藤189回、どれほどの手加減があってもこの回数はリアルに痛いのでみんなのお尻が心配だ。一人の視聴者として感動の涙が止まらない越年であった。
ところで前回記事の『THE有頂天ホテル』に続き、これもグランドホテル形式の亜流なのである。企画は三つ続けるのが基本なので次回記事の『相棒』もこれに類するのである。
火曜日に見る予定のテレビ『新春ワイド時代劇・忠臣蔵・瑤泉院の陰謀』(テレビ東京)・・・本気か?
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コメント
あっ!はっぴーにゅーいやー♪
SPAMと闘うキッド様
頑張れキッド様
でも、ランちゃんはSPAMが「SMAP」に見えてしまい
なんで「SMAP」へのコメントが1日50件もくるのか?
ランちゃんが「ダーがね、ダーがね、ステキでね、ダーがね、ダーがね・・・・エンドレス」と言ってるからかな?
ってマジに思ってしまいました。
キャハッハ♪
ハワイでの水着姿を見るたびに、恥ずかしくて内股になる
ランちゃん。
紅白は恐ろしくつまらなくて、唯一面白かったDJオズマは
視聴者から激しく抗議され(笑)これが日テレだったら
こんな電話はかからないだろうにと、気の毒になりました。
本年も、ちょっと頭のゆるいランですが、よろしくネ!
投稿: アンナ | 2007年1月 1日 (月) 20時18分
☽☁Building☁アンナ様、いらっしゃいませ☁Building☁
ランお嬢様、あけましておめでとうございます。
キッドもSMAPとSPAMを間違えたら
タダではすまないと思い、
いつになく慎重に打ちました。
明日はランちゃんはホノルルの教会で
行われるニューヨーク時代のご学友の
結婚式への出席ですね。
ハワイなのに和装で出席するとか。
さすがクールビューティー。
心頭滅却すれば火もまたすずしなのですね。
でもあせもをつくらないように注意してください。
紅白はキッドはモ娘。までは見ました。
ライバルグループは研究しておかねばっ。なので。
今年もじいやともどもよろしくお願いします。
投稿: キッド | 2007年1月 2日 (火) 12時29分
あけましておめでとうございます~♪
今年も夜露死苦デス☆
昔はバラエティ大好き人間だったのに、CM前と
CM明けにしつこいくらい同じ映像を流す思わせぶりな
演出にイラ付く事が多くなって、だんだん見なくなってきちゃいましたわぁ。なのでガキの使いも見て無い・・・o( _ _ )oショボーン
つーか、その時間はハワイにいたので、そもそも年末・年始の
番組は見る事は不可能なんだった!(笑)
今年も、キッドさんの妄想に大いに笑わせて頂きたいと
思ってますです♪
夜露死苦!!!←もぉ、ええっちゅーねん!(笑)
投稿: まこ | 2007年1月 2日 (火) 14時33分
●choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●choco●
まこお嬢様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
ま、大晦日ですから、何もダウンタウンと越年しなくてもいいと思いますよ。
ハワイではまこ様は人生ゲームばかりしているようです。
大富豪=31回
貧乏農場=18回
という成績だったそうですね。
やりすぎでございますよ。
投稿: キッド | 2007年1月 2日 (火) 17時47分
明けましておめでとうございます!!
紅白は見る気がせず、結局ガキ使を見てしまいました!!
生でダラダラが多い中、こんな年越しも流行りそうですね!!
今年もよろしくお願いします♪
投稿: お気楽 | 2007年1月 2日 (火) 18時23分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
あけましておめでとうございます。
ガキ使いはキッドが現役バリバリの頃に
企画書を書き、現在まで続いている唯一の作品なので
レビューは遠慮していたのですが
あんまり面白いので書いちゃいました。
ま、逆をやるのは一回だから面白いという意見も
ありますが、恒例になればそれはそれで
面白いのが「お笑い」の奥深さです。
お気楽社長、本年もよろしくお願いします。
投稿: キッド | 2007年1月 3日 (水) 07時08分
明けましておめでとうございます。
正月は色々やっててテレビをほとんど見られず・・。
お笑い好きな俺としてはもったいないことをしてしまったぁぁぁ、
といった感じです。^^;
昨年はろーじートラックまで用意していただき(?)有難うございます!
本年もどうぞヨロシクです。m(__)m
投稿: ろーじー | 2007年1月 3日 (水) 16時04分
キッドさん、あけましておめでとうございます♪♪
またあんまり関係ない記事
TBしてすみません、
記事に出てくる番組名が
カブってるということで・・・。
スパム、ヤマトはコツコツ消してます。
コツコツコツコツ毎日スパム削除作業。
あの作業、
時給に換算するといくらになるのか。
換算してスパム業者に払ってもらう、
そんなシステムが出来ないかしら。
時は金なり。
なのでザッピングはしない
セコイヤマトです。
あの男子!と決めるよりも、
いろんな男子と交流したほうが、
素敵な男子に会える確率多し。
そこらへんに注ぎ込む時間には
ケチケチしない嫁入り前のヤマトでした。
では、今年もよろしくお願いします。
投稿: ヤマト | 2007年1月 3日 (水) 16時57分
☎aiko☎~ろーじー様、いらっしゃいませ~☎aiko☎
あけましておめでとうございます。
ろーじー様は今日、お気楽社長と
アンナ☆ランちゃんのお供で
ホノルル・カメハメハ教会へ行かれたんですよね。
ご苦労様でした。
本年もどうかよろしくお願いします。
投稿: キッド | 2007年1月 3日 (水) 22時54分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ヤマト様、あけましておめでとうございます。
キッドはスパム処理に使った時間を
計算して頭に血がのぼったのでございます。
まあ、それもまた人の道ではございますが
最近はギャンブルものの横文字ものが
大挙来襲するので
火に油を注ぐのです。
素敵な男子に遭うだけではダメなのですよーっ。
確実に撃墜することが肝心なのですよーっ。
ま、あせってもダメですけどーっ。
とにかく、ヤマト様の嫁入りまでは
キッドもブログを続けたいと思いますーっ。
今年もよろしくおつきあいください。
投稿: キッド | 2007年1月 3日 (水) 23時00分
明けましておめでとうございます☆
SPAMコメント襲来ですか。
それは大変ですね。。
ウチは幸い、妙なTBが時々つく程度。
見つけ次第すぐ削除してますが、
判断がビミョーなものは仕方なく残してます。。
それにしても、年末も正月も大活躍ですネ!
僕なんか、もうすぐ始まる新ドラマさえ、
あと1週間延期してほしいなと思ってるほど♪
そもそも、まだロクにチェックもしてないし。
今度も基本的に1本だけですが、新年ってことで、
書き方を少し変更しようかなと考えてます。
ま、ともかく今年もよろしくお願いします☆
投稿: テンメイ | 2007年1月 7日 (日) 06時42分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
あけましておめでとうございます。
お手数かけて申し訳ないです。
SPAMの背後にいる人々も
貴重な生命ですから
むげに否定はしたくないのですが
こちらにも時間の限度があるのと
幼少の人が
万に一つひっかかるのは
かわいそうなので
承認制度を導入しました。
キッドの中のバッドたちは
「あなたに承認するほどの器量があるのかね」
と責めたてるのですが
ま、キッドは死刑容認派でもありますから。
容赦なく削除、削除、また削除です。
テンメイ様の「一本」はとても参考になるので
何になるのか楽しみです。
キッドは気が多いので
一本と言われると思考麻痺しますから・・・。
それでは今年もよろしくお願いします。☆☆。
投稿: キッド | 2007年1月 7日 (日) 16時56分