お父さんはボクに撃たれるようなやましいことがあるのですか?(木村拓哉)
倫理観のない正義感という不思議な感情を有する主人公・鉄平(木村)である。前提として「鉄鋼の技術革新」こそが日本という国家を幸福にするという信念があるのであるが、そのためにはルールを無視した融資を受けることも問題ではないし、その世話をしてくれた義父・大川(西田敏行)の恩義は重要である。そして、義父が闇献金を受けたことは問題とせず、それを報道するに至ったリーク元を追求しようとする。その矛盾ぶりに鉄平は一切気がつかないふりをして生きていく。人間とはそういう側面もあるといえばそれまでだが、それでは鉄平が愚かな悪人であるという描かれ方をしているわけでもない。
なんとも、妙なムードを持ったドラマである。だが、オウム真理教による坂本弁護士殺害に結果として関与してしまったテレビ局のドラマであることを考えると、それでもなんとかなっていくのが世の中であるという非常に深刻なテーマを打ち出しているとも考えられる。
それにしても相当にタイトロープな主人公をなんとか破綻させずに演じていく木村拓哉はさすがなのだなぁ。今回、おいおいそれでいいのかよとキッドは何度もつっこんでしまったが、善悪の問題ではなく、朝、納豆とみそ汁、昼、インスタントラーメン、夜、あじのひらきとおしんこで庶民が暮らしている頃に、正月に雉撃ちをしていた一族がいたという物語なので、もう絵空事として楽しんだ方がいいのかもしれないのだった。
で、『華麗なる一族・第五話』(TBSテレビ070211PM9~)原作・山崎豊子、脚本・橋本裕志、演出・福澤克雄を見た。息子のあやうさを見抜いている父親・大介(北大路欣也)の心中はモノローグで語られることがない。その演技は素晴らしいのだが、心情を想像しない視聴者にとってはいつもムッとしていて愛人の言いなりのエロジジイに映っているのかもしれない。大川にスキャンダルがあり、それをリークすることが華麗なる一族を維持するにあたって適切であるという決断をくだした場合、大川との縁者となっている長男にすべてを打ち明けることができたら、どんなに楽だろう。そう思いつつ、長男が信頼できる人物ではないと判断する父親の苦渋いかばかりかである。北大路はこれまでのところ、見事な演技でそれを表現してきたのだが、キッドが思うように世間は思っていないかもしれない。
しかし、生まれついての特権階級でしかも優秀な心身を持った長男もある意味、それ以上にもそれ以下にもなれず、できれば自分の自由意志を父親が庇護する、あるいはするべきだと考えており、そこに疑問の余地はなく、当然、反省もないのである。よって、それは結果として「理由なき反抗」という古典的な描写になっていく。鉄平には父親にのしかかる一族を支える重圧が見えない。それは鉄平の目には父親以上に自分を庇護してくれた義父によってさらに曇る。「なぜ、義理の父親のように実の父親は自分を守ってくれないのか」という甘えの不満に苛まれるのだ。
それは常に「一族の秘密」であるほど倫理に反した父親の愛人・高須相子(鈴木京香)に向かう。実際に大川との縁をお膳立てしたのが高須相子であるというのを失念するほどだ。本当に追求するのなら「なぜ、スキャンダルを起すような縁組を自分に付与したのか」を問題点にしなければならない。だから、鉄平の反抗は非常に場当たり的である。鉄平はある意味、ナショナリストの意思を持っている。それは他人である高須の排除の姿勢に顕著だ。それは「外国人労働者」を認めないという姿勢の雛形である。根本にあるのは他者への嫌悪である。
大川の死により、閨閥の価値がどれほど低下したのかは描かれないが、実際の閨閥は一人の死ぐらいでは簡単には揺るがない。ゆるがないからこその閨閥なのである。それはさほど重要ではなくなったらしい。葬儀の席からの大介の離脱に鉄平ははげしく動揺する。それは「義父への恩義」や「妻への体面」よりも自分がないがしろにされたという不安に基づく。もちろん、鉄平はそう考えないし、自分の怒りの必然性を疑わないわけだが、かって父親をそのように呼んだ鉄平こそが「偽善者」であることを物語るシーンである。
父親が自分を最優先にしないことは鉄平には許しがたい裏切りなのであり、それを自ら認識しないことは「偽善」に他ならない。そして、そういう鉄平のあやうさは病院の庭でかっての恋人(稲森いずみ)と妻(長谷川京子)と遭遇して明らかになる。養母を看病する恋人を元気付ける鉄平は相子の介入により、恋人を庇うのだが、その場に妻が登場した瞬間、それまでのやりとりがなかったかのように妻の元に戻り、その場から退却するのである。その唐突ぶりは木村拓哉のスマートさがなければ相当に主人公の精神状態が疑われるほどのものだった。この主人公には気まずさという感情が欠落しているのだ。
さらなる閨閥を求める大介と高須は独身の二子(相武紗季)に現職総理との縁談を持ちかける。ここで、二子の拒否を応援する鉄平も二子の幸福うんぬんを考えて行動しているわけではない。それは積極的に部下と二子の縁談を大介に打ち明けないことからも明らかである。それは父親への甘えがどこまで通用するか知りたい一心によるものであり、この主人公の幼稚な独善ぶりが明白となる。それを耐えてごまかす木村拓哉の存在感。すごいな。
そして、今回のクライマックス。雉撃ちである。鉄平は素人ではない。少なくともイノシシは撃っている。その彼が無謀にも殺傷力のある弾丸を人がいてもおかしくない場所に向けて発砲し、実際に父親を負傷させる。とんでもない行為だ。この行為に対する反省はまったくなく、それどころか、タイトルのセリフへと展開していくのだ。一体、どれほどの正義がこのお坊ちゃまにあるのかという展開である。「義父への裏切りをしたのはパパなんだから、ボクに射殺されたって文句は言えないでしょう。天罰ですよーっ」なのか。そして、正しいのは自分だとばかりに現場から逃走である。残された父は唇をかみしめ、ウソにウソを重ねるのだった。それは彼自身のためか。いや、鉄平のためなのである。とキッドは思うのだが世間は思わないかもしれないと感じつつ、つづくである。
関連するキッドのブログ『第四話のレビュー』
『風林火山』は福島綱成が北条綱成ルートに乗り、それを微妙に勘助にからめてきた。上手いな。これは去年のどんな重要な歴史的場面にも「旦那様~」がからんでしまうという異常さとは違う巧みさなのであるが、機会があれば分析したいところ。それにジョゼの登場でますます楽しい大河になってきたのである。一方、『華麗』の裏には『上戸彩の李香蘭』が出現したのであるが、ドラマそのものはとにかく、上戸彩のコスプレとしてはA級と判定したい。君がみむねに~(蘇州夜曲)なのである。
火曜日見る予定のテレビ『ヒミツの花園』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
またココログフリーによるとスパムによる高負荷により断続的にコメント及びトラックバックでエラーが発生しています。影響のあった皆様に重ねてお詫び申し上げます。
華麗ごっこの時間です。開始から1年の歳月が流れた華麗なる一族。記念撮影がこれで最後になった理由は語られなかったが、全員集合して一名増えているのだから今回も撮ってもよかったのではないかと思う。長男義父の喪中なので喪に服して中止だったのか。しかし、アンナ☆ラン様は撮影を強行したのだった。
今回、視聴者待望の変な生き物は登場しなかったのだが、割とまともな雉は登場。さっそく、発注されたのだが、例によってじいやがスケールを間違えたため、人を乗せることも可能な大きさに。じいやが泣いてとめるので飛行を断念したアンナ☆ラン様だった。かりん☆スー「それでads(あず)先生が乗っているのね」アンナ☆ラン「でも一度、飛び立つと燃料切れるまで降りてこないのよ」かりん☆スー「それって墜落というのでは・・・」
アンナ☆ラン「昔の恋人として鉄平を愛し、妻として鉄平を愛し、一子としてお兄様になでなでしてもらい、二子としてお兄様にかばってもらい、母として愛し、父の愛人としていじめ、もう、あらゆる角度からダーリンにうっとりなので・・・つかれちゃうのよ」じいや「でしたらおやすみになれば・・・」アンナ☆ラン「だってぇ、ダーリンががんばっているのにぃ」じいや「・・・」
一方、じいやの発注ミスで裏番組のチャイナドレスが多数届いたため、華麗ごっこの途中ですが、女性陣によるチャイナドレス試着ショーが展開されたのであった。今回のごっこ参加者は以下の皆さんです。aki様、結城美里様、mari様、まこ☆ミキ様、みょうがの芯様、あんぱんち様、ろーじー様。くうふう3様、ikasama4様。お疲れ様でした。
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コメント
キッドさま、お疲れ様。
久しぶりにチャイナドレスを着ました。
皆様もとってもよくお似合いです。
きっと、メガネが、私ですね^^
❁~✾~❁~~✾mari様、いらっしゃいませ✾~~❁~✾~❁
裏番組ですが李香蘭で次から次へと
チャイナドレスが登場。
H☆Cファンクラブでのコスチューム募集で
今回、チャイナドレス採用が見送られたので
思わず、皆さんに着ていただきました。
勝手にチャイナドレスを試着させてすみません。
でも、みなさん、とてもお似合いなのです。
これは男のロマンだけではけしてないのです。
(妄想)
投稿: mari | 2007年2月13日 (火) 03時56分
倫理観のない正義感、上手い事いいますネ♪
ただ、倫理観のある正義感と呼べるものを
実際に目にする機会はかなり少ないように感じます。
視線は必然的に自分に反射して来ます。
鉄平というのは、「自分の自由意志を父親が庇護」
という問題も含めて、意識・自覚・反省・熟慮と
いったものと無縁であるかのように描かれて、
気の毒なほど滑稽、哀しいほど幼いですね。
脚本&演出に滑稽で幼い部分が目立つと言うべきかも
知れませんが、30代半ばの頭脳優秀な専務には思えません。
「理由なき反抗」は若者にまかせて欲しいものです。。
キムタクも北大路も、頑張ってますネ☆
北大路への不満を耳にして、今回の大介は
じっくり見ましたが、上手かったと思います。
ムッとした顔をちゃんと微妙に使い分けてました。
ただ、ムッとした顔をじっくり見ること自体、
かなりのパワーを要求するのかも知れません。
そこへ行くと、相子の嫌味な顔は、みんな結構
面白がってじっくり楽しんでるようです♪
鉄平のナショナリスト的側面は、相子と二人で
話してた時には、穏健派のムードも漂わせてました。
この二人は、3P問題がなければお友達になっても
おかしくないと思います。
話せば分かる、ある程度。ただし時間は必要。
その時間がもはや無いかも知れません。
弟の助言もむなしく、3Pは終わりそうもないし。。
雉の代わりに父を撃ち、頭に奇跡的にかすり傷だけを
負わせて、謝るシーンもなしに「お父さんはボクに
撃たれるような・・・」と言う。
一方、父も「殺そうとしたのか」とかいきなり言うし、
鉄平がいなくなった途端に包帯をはずして絆創膏1枚に。
いくら何でも変だと思いませんか?
鉄平に追求される前に被害者の側に回って機先を制するため、
大介と美馬と病院がつるんだ猿芝居にすぎないと
見た方が整合的だと思いますけど。
変だなと内心思ってるから、鉄平も強気なんでしょう。
いずれにせよ、必要の無いエピソードですけどネ。。
それにしても、今回のキッドさんの雉、いやいや記事、
遊びを減らしてマジメを増やしてる感じがします(^^)
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
なんと、自分のブログにコメント投稿できない状態に・・・。
ココログフリーは連日、大混乱です。
窮余の一策でコメント編集機能で
コメント返しをしております。
なんだか、テンメイ様と合体しているような
奇妙な気分に・・・。
ああ、女性からのコメント返しも同じ気分ですが
口にするのもはばかられ・・・。
コメントの時間経過的にも混乱するし。
アンナ様のツッコミの後に書いております。
キッドのコメント返しでさらに長くなるのですよねーっ。
ともかく
長く真摯なコメントありがとうございました。
また、硬派なテンメイ様のブログに
アクセス殺到の模様、
まことによろこばしいことと感じております。
今回、役者の演技と
ドラマの展開に関する危惧とが
やや分かりにくい雉・・・いや記事になってしまったのですが
主人公がかなりあやうい人格の人間として
描かれているという前提に立てば
これはかなり傑作なドラマとも
言えるのです。
でも、そのように視聴者に伝わっているのかな?
という危惧がどうしても浮かぶのですよね。
これはどうしようもない性格の長男が
自分で自分の首をしめていく物語なのだ
ってことが明らかになった時、
視聴者がどひゃーっと思うのでは
ということなんですが・・・。
そこで今回はできるだけその可能性に
しぼった記事を書いたつもりです。
ま、キッドの場合、おちょくりとマジの
境界が微妙なので
・・・たとえばごっこの部分もそれなりにマジで
やっているのですが・・・。
そうは思われないらしい気配もあり・・・。
今回、遊び<マジメと言われればそうなのかもしれません。
相子もけして異常ではないというエピソードにより
ますます、鉄平の人格的欠陥があぶりだされていくのですが
相子も鉄平を手なずけるほどの余裕が
ないのも明らかなんですよね。
ま、立場としては相子の方がもっとタイトロープなので
限界があるわけですけれど。
さて、テンメイ様、ご指摘の
傷害偽装問題ですが、
大介の演技があまりにも真にせまっていたので
驚愕、流血の確認、失神というダンドリが
役者クラスになっている。
(つまり北大路はそう演じた)ので
もしも偽装とすると演出ミスですね。
包帯→絆創膏のくだりは
傷が軽症で佐橋総理の甥を迎えるために
仰々しい包帯を解いたという演出と考えます。
ま、テンメイ様の着眼点も
なかなかに楽しいですけどね。
さらに大介を持ち上げれば
あえて銃弾に身をさらして
運命を賭けたという発想もあります。
とにかく、長男との衝突をさけ、
問題をうやむやにできて
さらには二子の縁談の最大の障害者を
排除できたので
「得をしたのは誰か」
という推理で大介が黒くなるテンメイ様の
気分は分かるような気がします。
投稿: テンメイ | 2007年2月13日 (火) 04時05分
キッドさん、こんにちは!
チャイナドレスみなさんそれぞれに似合っていますね♪
しかし、実際のみょうがの芯は二の腕が、二の腕がーーーーー!!
♡♡♡♥♥♥みょうがの芯様いらっしゃいませ♡♡♡♥♥♥
いやいや、二の腕がやばいのに
そそられる殿方も多いのでご安心くだされーっ。
ってフォローになってないのね。
これが紹介ブログですと
即刻、エステ関係の広告へ誘導するところなのですが
残念ながらキッドはノウハウがないのですーっ。
ま、二の腕はブルブルさせるだけでも
ダイエット効果があると思うのですけど。
しかし、みょうがの芯様は現役モデルですからっ。
しかもピチピチのピチビチなので
上戸彩もしのぐのですーっ。(妄想)
投稿: みょうがの芯 | 2007年2月13日 (火) 11時18分
はい、北大路さんがエロジジィに見えてますが何か?(笑)
でも、この人も本当は寂しい人なんだろうなと・・・
回を重ねるごとに、このお話は原作できちんと読んでみたいと思う今日この頃デス♪
今週の華麗なる華麗ごっこ!!!
集合写真が華麗で綺麗~!
男性陣のスーツの似合わなさったら!
ヘ(..、ヘ)☆ヽo( ̄∇ ̄ ) ベシッ
変な乗り物を涼しい顔して乗りこなしてしまうあずさんて・・・
チャイナドレス、圧巻であるよ。
でもミキはわきの下全開で恥ずかしいであるよ~(/ε\*)
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
まこお嬢様は恥ずかしがりやさんでございましたからね。
しかし、恥ずかしがりやさんを
恥ずかしがらせるのもまた
一興なのでございます。
いや、これはじいやとしたことが
華麗セットの修理もとどこおりなく完成し
お嬢様方のチャイナドレス姿も披露できて
じいやはほっとしております。
まこ様のところがエロじじい説の発生源で
ございますね。
その上、渡様までエロじじいに。
じいやはエロじじいではございませんともーっ。
エロじいやでございますーっ。
華麗なる一族原作本はこちらに・・・。
あ、もういない。
投稿: まこ | 2007年2月13日 (火) 12時03分
やっほー
もうテンメイさんのコメントがひとつの記事かと
思ったらコメントだったのが可笑しくて(笑)
で・・・・キッドさんのコラボ作品が大うけで
腹痛いので、またうちの玄関に飾らせてもらうけんね!
わーい!面白いー!
感想はキッドさんとテンメイさんと
ikasama4さんetcに任せた!
じゃあ!仕事が始るのでまた!
☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁
お仕事ご苦労様です。
テンメイ様の華麗記事はココログ人気ランキングでも
大上位なんですよ。
今回、マジメにシフトかとツッコミまでいただき
光栄なのです。
今回は病院前でコントを展開する予定だったのですが
アンナ様の衣装の手配が間に合わず
妻もアンナ、昔の恋人もアンナが達成できませんでした。
じいやの不徳のいたすところでございます。
っていうか、ちょっと東京タワーが
入っていらっしゃいますね。
毎度、玄関に飾っていただき感謝感激でございまする。
ご出張お疲れ様でした。
お仕事(ご学業)がんばってくださりませ。
投稿: アンナ | 2007年2月13日 (火) 12時38分
キッドさん、こんばんは。
今回も「華麗ごっこ」に参加させていただき、とっても嬉しいです。
しかも、一度は着てみたかったチャイナドレスまで着せていただき、感激です。
集合写真の皆さんがとっても可愛い中、何だか自分で自分の不敵な笑いがツボに入ってしまいました(笑)。
とっても面白いので、私のとこで「華麗ごっこ」紹介させていただいて良いですか?
☀華韓何処ダンス教室~aki様いらっしゃいませ~華韓何処ダンス教室☀
二子役に返り咲きおめでとうございます。
aki様はお着物姿もなかなか似合うのでございますし、
チャイナドレスもステキでございますとも。
基本的に妄想は主役の皆さんに主権があると
考えておりますので何なりとご利用ください。
これはキャラクター作成のikasama4様も
ご賛同の上ですのでどうぞ心おきなくお使いください。
妄想キャラクターならではの特権ですからーっ。
これからも勝手に妄想してしまいますので
その点だけはお許しくださいますように。
問題ある場合には即刻ご指摘くださいませ。
出来る限り善処いたしますーっ。
投稿: aki | 2007年2月13日 (火) 20時14分
キッドさん、こんばんは。
いやあ、今回のキッドさんってば辛口ですね。私がよませていただいたなかではとびぬけてますわよ。
私も北大路さんはとてもうまいとおもいます。時代劇などで見てきた彼はあまりうまいとおもったことはないんですが、この「華麗なる」では本当にうまいと思います。
大介パパはかわいそうですし、生きるのがへたですね。もう少しうまく立ち回ればいいのになあと、思っちゃいます。
今回は前回が面白かっただけに期待しすぎたせいか、もうひとつでした。鉄平くんと三雲さんのやりとりでなんかいっきにテンションが下がってしまって、せっかく、前回もりあがったのに、また1からやり直しみたいになってしまいました。ナレーションとかも問題なのかなあ。大川パパがお亡くなりになったあたりから、だんだんと盛り上がってきましたが。
私は、一子さんも、早苗さんも、理解できなくて、なぜにー!って感じなんですが、皆さん、納得されてるんでしょうか?
相子さんの過去の話はいらないと思うんですが、というか、きっちりいれるには話数に無理があるのではないでしょうか。きちんと描ければ、もしかして鉄平くんを主人公に持ってきた意味が見出せるかもしれないとは思いますが、、、。
でもまあ、わたしは本筋とは別に前回あたりから、鉄平くんの弱さが見えてきて萌えております。どんどんおいつめられていってくれるとますます魅力的になりますわ。ちょっと、Pちゃんを感じちゃってクラクラ来てますの。
キッドさんのお察しどおり、私は、昨年末からもうばら色で、ますますバカになっていくようです。
投稿: youko | 2007年2月13日 (火) 20時28分
追記。
上戸彩ちゃんは、我が家では「コスプレ女王」で通っております。チャイナドレスも似合うわあ!彩ちゃんは私が1番好きな女優さんです。タレントかな。
♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢
そ、そんなに辛口でしたか~。
キッドは応援要素満載で書いたつもりなのですが・・・。
これも性格の不徳のいたすところでございますーっ。
ま、大介のような立場に置かれる人間は
そういないので
大企業の社長である人は稀ですし、
庭に橋が架かっている人もそう多くないですし、
愛人と妻を同居させている人もあまりみかけません。
大介に感情移入しろというのは
無理な相談なのかしらとも思うのですが・・・。
しかし、まあ、王であることの苦しさは
シェイクスピアの昔から題材としては
とりあげられてきましたので
解釈はできるわけですね。
これは王と王子の物語なんですが・・・。
王子の方はかなり庶民よりの感性として描かれている。
「愛人とお母さんが一緒に住むなんていやだ」
「嫁さんのお父さんの葬儀を抜け出してゴルフにいくなんてひどい」
「好きな人と結婚するのが一番いい」
でも王子にもある程度は特権が与えられていて
それにともなう義務も生まれるもの。
この王子はそういう義務には無頓着なんですね。
「会社なんかつぶれてもいい」
なんて発言しているのですが
これは
「国民が路頭に迷ってもいい」宣言をしている王子なわけです。
で、ドラマはこの王子のわがままが
結局王子自身にはねかえってくるという方向に
進むしかないと思うのですが、
そういう理解が視聴者にされているのかなぁと
キッドはちょっと思ったんですよねぇ。
相子はもう少し鉄平を指導するべきなのですが
それではドラマにならないのでしない。
相子としても弱い立場でギリキリ戦っているのですからねえ。
一子も早苗もまだまだ男尊女卑の気風の強い時代の
女ですからね。
「強くなったのは女と靴下だ」などという発言が許された戦後です。
機械と靴下とどっちが女性の比喩としてパンチ力が
あると思われますか?
そして何よりも彼女たちは守られて生きることに
慣れている女たちなのです。
早苗は自殺未遂をしたし、
一子はやりきれなさを抱いているのですが
だからといって今の生活を放棄することはこわくてできないのです。
だって庶民から見ればどう考えても
夢のような暮らしをしているのですから。
こういう近過去時代劇の難しさはそういうところにあるんですよね。
ある程度はごまかせるけれど
絵空事にはなりきれない。
李香蘭ならもう上戸彩が
コスプレしているだけでキッドは満足なんですけどーっ。
投稿: youko | 2007年2月13日 (火) 20時31分
こんにちは~。
密かにお世話になってます。
チャイナドレス試着ショーに参加させていただいて
ありがとうございます♪
私も、かなりツッコミながら見ています。
>そして、義父が闇献金を受けたことは問題とせず、それを報道するに至ったリーク元を追求しようとする。
これもそうだし。
ケガした父に「やましい事でもあるのか」って言うのもね~。。。
わざと撃ったと思われても仕方ないっすね、あれじゃ。。。
その報復を次回以降受けて行くのかなぁ。
と予告を見て思いました。
さすがの大介も「やられる前にやる」みたいな気分に
なってきたようで。。。
ますますドロドロになりそうなのが、ちょっと楽しみだったりします♪
投稿: くう | 2007年2月14日 (水) 03時18分
❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀
いつも妄想劇場で活躍していただきありがとうございます。
お忙しいところをコメントしていただき感謝です。
赤いシルクを勝手に選びましたが
気に入っていただけたでしょうか。
もう少し時間があると
ブラッシュアップできるのですが
画像処理の甘い部分があり申し訳ないです。
力不足のところは妄想でカバーしてくださいね。
大介の偽装疑惑まで飛び出す(テンメイ様案)
思い切った展開ですが
これを甘んじて楽しめるかどうか問われるのが
このドラマのちょっぴりつらいところだと思います。
この後、鉄平にはつらい展開が待っていて
坂道を転げおちていくというのが
オーソドックスな展開ですが
木村拓哉がそれをどう演じていくのか。
手に汗握るキッドなのです。
こんなかっこ悪い役を
かっこよく演じるのって
すごくシュールな展開だと思います。
ああ、こわい。
鉄平の悩みが浅く
大介の悩みが深いと感じるのは
受け手の年齢にもよるでしょうが
このドラマの感想で困っちゃうところなんですよね。
投稿: キッド | 2007年2月14日 (水) 04時36分
アンナさんに任されてきました(笑)
この物語の序盤は
誰が正しくて誰が悪いのか
ってポイントを描いていたのが
いつのまにか
誰が味方で誰が敵なのか
って描き方になっているようですね。
なもんで、「あいつは悪い事をしてる」ってスタンスが
いつのまにか「あいつはオレの敵だ」ってスタンスになり
倫理と敵対心が混同してしまってるようです。
その当たりの是々非々は30を過ぎたら
身に付くと思うのですがね。
まぁ、その辺をサラッと流せるのも
この役者陣のおかげなのかもしれません。
誰しも最初はいい人だったけど
育てる人や育った環境や失敗によって歪んでいく人間が出来上がる―――。
この辺りは「白夜行」「砂の器」で描いてきた
「性善説」を根底に貫く辺りは流石です。
ただ、上記でも触れましたが脚本のアレンジは
「白い巨塔」と比べてしまうと
TBSではちょっと力量が足らんですねぇ。
投稿: ikasama4 | 2007年2月14日 (水) 18時04分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
鉄平を主役にすえるという大胆なアレンジが
今のところは脚本で破綻しかかり
役者たちが辛うじて支えているというのが
キッドの漠然とした感想です。
もう何度も言いましたが
脚本のナレーション部分の拙さが
その象徴です。
脚本家は庶民の家族を書き抜く技量はあるのですが
経済問題や時代考証にまでは手がまわらず
アップアップしているという印象があります。
結果として企業の経営者としては幼く
視野の狭い主人公が成立しつつあり
それが過ぎれば木村拓哉としては
非常に苦しい後半戦になるのではないでしょうかね。
ま、にっちもさっちもどうにもブルドッグ・・・。
という結末だとすれば
脚本家は確信犯なのですけど。
まさか、ここまでだめんずうおーかーの影が忍び寄るとは。
もう男として情けなかっ。
せめて「若さゆえのあやまち」から
逃れられない主人公の悲壮感を感じさせてくれる
よどみない展開を後半に期待したいと思っています。
シーンの一つ一つは「すごくいい!」があるのですものねー。
今回のプロペラ旅客機内の鉄平は微妙でしたけど。
投稿: キッド | 2007年2月14日 (水) 20時45分
オレ様ってやつは、
ちゃっかりキジに乗っていたんですね(笑)。
超高速だったせいか、それを確認できなかった・・・。
キジには乗ったようだけど、
ドラマにはどうも乗れない現状。
ikasama4さんもコメント欄でおっしゃっていますが、
あの「白い巨塔」と比較してしまうのが原因の一つなのかな?
キャスティングは豪華で華麗。でも、ドラマとしてはどうよ?
贅沢にもそんな思いを抱いています。
助けて、キッド先生(苦笑)。
投稿: ads(あず) | 2007年2月18日 (日) 01時59分
♬Mt.Fuji♬ads(あず)様、いらっしゃいませ♬♬♬♬
無事に着地できてよかったのでございます。
まあ、イノシシ飛ばせるお方なので
楽観しておりましたが・・・。
ドラマはまあ、テンメイ様のように
経済で入れ込んでいくのが
脳内補完が必要ですけれど
一番だと思うのですが・・・。
キッドはまあ、鉄平を主役にしたことで
生じる様々なドラマとしてのつらさ
つまり「大介」の手に汗にぎるゲーム感覚と
わが子を窮地に追いやる苦渋の情念の世界が
手薄になってしまうのを
どう補っていくのかという
作劇的興味で見ることにしています。
ここからは大介の生き残りの手順と
鉄平の転落の段取がかなり同期するはずなので
以外と盛り上がるかもしれないと予想しているのですが
来週は唯一の世間的な萌えポイントである
二子がターゲットになっているようですし。
キッドは吹石だろうと原田だろうと
萌えあがるので
そういう意味では相当につまらなくても大丈夫なんですけど・・・。
白い巨塔と比べてはいけません。
あれはいざとなったら患者を手術すれば
必ず盛り上がるが標準装備ですから。
投稿: キッド | 2007年2月18日 (日) 07時21分