お芝居が上手だと思われたらどうしよう。(蒼井優)
音楽番組をゲストの女優目当てで見るというのは邪道ですが、蒼井優目当てで見ました。いや、レミオロメンだって聞くのは嫌じゃないですけど。
オシャレな番組である。初期の鳥越俊太郎がインタビューアーをしていた頃はどちらかと言えば番組のおしゃれさと鳥越のもっさり感がミスマッチでちょっと気持ちが悪いところもあったのだが、「ゲストアーティスト×ゲストがトークしたい人」という形式になってからは、見たい人の登場を待てば良いスタイルになってキッドとしては良かったと思う。
ただし、トークショーとしては無理があるので、気持ち、個室ありのレストランでとなりの部屋にスターが来て、思わず聞き耳をたてるというような視聴の仕方になる。
「うっそーっ、トナリ、藤巻亮太と蒼井優だよーっ。な、何話すんだろーっ」という感じです。
で、『僕らの音楽#151レミオロメン×蒼井優』(フジテレビ070330PM1130~)構成・山内浩嗣、町田裕章、演出・板谷エイジを見た。対談は藤巻亮太が蒼井優を指名してスタートである。指名理由は「ファンだから」つまり「好きです」ということなのであった。ちなみに藤巻は妻も子もある身である。
最近、レミオロメンのライブを蒼井優が見に行ってすでに顔見知りらしい二人。
藤巻「最近、どういうことを考えているのかなぁって気になって・・・」(なんじゃそりゃあ)
蒼井「いつも台本のセリフをしゃべっているので自分の言葉で話すのは緊張します」
藤巻「僕も緊張してます・・・」
ここで蒼井のプロフィール紹介VTR。ナレーションは草彅剛。「Dr.コトー」から「ハチミツとクローバー」そして「蟲師」(公開中)で「フラガール」、各賞総なめの展開。
藤巻「すごいですよね」
蒼井「でも、私がすごいんじゃなくて、映画って総合芸術だからそういう役を監督さんやスタッフが作ってくれただけなんです。私が賞を貰っても、私だけのものじゃないので、芝居がうまいとか思われたどうしよう・・・って」
藤巻「いや、作品賞だけじゃなくて女優賞があるのはやはり、それだけ、魅力があるってことだと思うんです」(褒めましたーっ)・・・ちなみに藤巻はいじめっ子だったという。蒼井はいじめられっ子だったので、ここには大人になったいじめ経験者のほのぼの感があるのだった。
藤巻「監督の存在って大きいのかな?」
蒼井「おっきいですーっ」
藤巻「そうなんだ・・・」(おいおい)ま、基本的に聞き出すという姿勢のない二人である。聞いててヤキモキするが、この二人クラスになるとその行間で持つ。「どんな風に?」「一番影響されたのはどの監督?」などというツッコミを期待してはいけない。この後、「蒼井優」の尊敬する女優の話になり「桃井かおり」の名前が出て、「自分にはなれないだろうな」と思いつつ憧れるという話になるのだが、「桃井かおりのどんなところが・・・」などとはけして広がらない。「ないものねだりってあるよね」とまとめてしまう藤巻くんなのだった。
ここで蒼井が「レミオロメン」を知った経緯が語られる。
「舞台で共演した二宮和也さんが楽屋でいつも聞いていて教えてもらった」と言う蒼井。その曲が「3月9日」なのであった。それ以来、開演前にリラックスするために「レミオロメン」を聞くようになったのである。
ちなみにこの舞台はおそらく『シブヤから遠く離れて』(2004年3月Bunkamuraシアターコクーン)であろう。作・岩松了(のだめパパ)、演出・蜷川幸雄という重い芝居で、主演が二宮。共演に小泉今日子や杉本哲太も出ている。とにかく、この時点でレミオロメンはそれほどメジャーではないから、二宮が発売直後の「3月9日」(三枚目のシングルである)を好んで聞いていたというのはなかなかに含蓄のあるエピソードなのだが、そういう話にはならないのだった。
ちなみに「3月9日」のプロモーションビデオには堀北真希と池田鉄洋が出演しているが「南風」には貫地谷しほりが出演しているのである。(貫地谷って書きたいだけだろ・・・)
ついでに「3月9日」は「パラダイム」とならんでお菓子の「キットカット」のCMソングになっている。限定発売のコラボレーション企画である。時期はずれるのだが、2003年のキットカットはショートフィルムコラボで六代目イメージキャラクターの鈴木杏が主演しているのだが、相手役が蒼井優である。花(鈴木)とアリス(蒼井)なのである。つまり、レミオロメンと蒼井はキットカットつながりなのだった。ああ、「花とアリス」(2004岩井俊二監督)も見たくなってきた。
つまり、2004年3月、劇場で「花とアリス」を公開している頃、レミオロメンは「3月9日」をリリースして、それを二宮が気に入り、舞台で共演している蒼井に教えた・・・。そういう地味なドラマが展開していたのですね。
ここでレミオロメンの紹介VTR。さて、2005年の「1リットルの涙」である。こな~ゆき~である。ここで「3月9日」はドラマの中で合唱の課題曲として使用され、オリコンチャートに呼び戻される。主演は沢尻エリカで蒼井優とはニコラのモデル仲間だな。
スタジオライブ①「3月9日」/レミオロメンである。
ここで桃井かおりの話になり、藤巻の尊敬しているアーチストの話となる。おそらく前世紀末、藤巻がコンビニでバイトしていた頃に有線でいつもかかったというのがTHE YELLOW MONKEYの「楽園」(1996)である。ま、新・木曜の怪談のタイアップ曲である。とにかく、藤巻は憧れていたらしい。THE YELLOW MONKEYのポーカルは吉井和哉である。
スタジオライブ②「楽園」レミオロメン×吉井和哉(コラボレーション・ゲスト)
ま、ファンにはたまらない組み合わせなのでは・・・。そろそろ、まとめのトークである。
藤巻「10年後、どんな女優さんになっていると思う?」
蒼井「10年後、続けているかどうか、わからないし・・・」(おいおい)「モチベーションが大切だと思うんです。今は演じることが楽しいけれど、自分を切り売りする仕事なので、それがいつまで続くのか・・・分からないから」
藤巻「うん。結局、戦いなんだよね。情熱を持ち続ける。勝負なんだよね・・・」
・・・・なんとか、まとまったか・・・な。
スタジオライブ③「茜空」/レミオロメン
そうね。もう春だもの。
関連するキッドのブログ『いじめられて、よかったよ。(蒼井優)』
日曜日に見る予定のテレビ『すみれの花咲く頃』(NHK総合)・・・っていうか土曜ワイドが「温泉もの」じゃないっ。久しぶりにザ・テレビジョンにだまされましたーっ。エイプリールフールは明日だっていうのに・・・。さて、どうする。NHKの金子ドラマか、ハリポタか・・・。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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