来週三夜連続で雪山遭難みたいな警視庁から入電ですがそれが何か?(福田麻由子)
金曜日につくし(井上真央)、土曜日にひまわり(天海祐希)、日曜日に鉄平(木村拓哉)がそれぞれ雪山でピンチに。三夜連続雪山遭難スペシャルか・・・。もう予想したし、後、どこか面白いところがあるのかな。
とにかく、期待だけはしないでおこうと心に決めたっ。
しかし、つらいドラマだったなぁ。何がつらいのかよく分からないほど辛いドラマだった。きっと何かが一本足りなかったんだなぁ。いや、100本ぐらい足りないような気持ちがする。
いい場面は結局、「あずさ2号」くらいか。あれは良かったなぁ。
たとえば今回、「小ひまわり」は歌わないのだが、じゃ、あの場面はいらないだろーっ。こんなスカシばかりである。もちろん、急にいじめられっ子の中学生が歌えるかというリアリティーは検討すべき問題だが、瀕死の重傷なのに即日退院の連続をやっておいて、そこかっ。と思いますよ、キッドは。
あなたをさがしてここまで来たの。恋しいあなた あなた 今どこに「旅愁/西崎みどり」という歌を歌った西崎緑は日本舞踊の人だが、本当に小ひまわりを成海璃子にやらせるなら、成海の趣味の欄にピアノ・三線に加えて日舞と書けるように、先生呼んでミニ特訓するぐらいの姿勢のないドラマだったのである。少なくとも「神はサイコロを振らない」では弾けるピアノを弾いてたし、「瑠璃の島」では三線をそこそこ弾けた。今日の演歌のような振り付けは最低レベルを軽く越えたぞ。
で、『演歌の女王・金返せ、払ってないけど・第9話』(日本テレビ070310PM9~)脚本・遊川和彦、演出・木内健人を見た。最初に言いたいのは今週の演歌は「幸せなら手をたたこう」だと思うのだが、キッドはそれを演歌のジャンルには入れたくない。以上。
・・・ま、お皿たたいてチャンチキおけさというのも違うと思いますが。雨が降ってきて、人の暮らしのわびしさを誘うシーンだったと思うが、ドラマそのものがわびしかったよ。
では、気をとりなおして最初から。母の自殺にショックを受けて、大騒ぎで病院を逃亡したヒトシ(原田泰造)とひまわり。薬物の不法入手、自殺幇助、傷害とヒトシは立派な犯罪者になった。とりあえず「話せば分かる」状態ではありません。とにかく、ひまわりの部屋へ。信(武井証)も貞子(成海)も不在だ。真佐美(酒井若菜)からは電話で「警察が店に張り込んでいる」と連絡が入る。信が戻り「本当の母親が捜索願いを出している」ことが分かる。さらにマネージャー萩本(段田安則)から電話で「仕事は小ひまわり(成海)がひきついだ」と連絡が入る。弁当屋に続いて中学生の不法就労である。貞子の親は何をしているのだっ。そこが問題作テイストなのかっ。
当然のように温水刑事が来訪。自首・・・もはや出頭だが・・・をすすめるひまわりにヒトシは当然の如く脱走。当然の如く後を追うひまわり。
立ち回り先の無くなったひまわりは弟(黄川田将也)の部屋へ。ところが、母(高畑淳子)と暮らす弟はデイトレードに失敗。借金まみれになり立ち退きを迫られている。数回前にひまわりが大損させたことには触れないが、それが要因と考えれば弟は相当にお人好しなのだが。今回は母がホストに狂って娘を刺したこともなかったことのように「お姉ちゃんはお前が生まれたのを本当に喜んだ」とか、「辛いに一本足せば幸せになる」とか、「たこやきはおかず」とか、善いお母さんになっている。ま、人間は善いときもあれば悪いときもあるが過去を引きずらないのはある意味気が狂っているようにも見える。
どう考えても「やりなおせなさそうな」男二人にやけっぱちな女二人。小学校にも通えないが頭は良いらしい子供一人。・・・もうだめじゃないか。しかし、ひまわりはとにかくなんとかしようとする。信が母の写真を持っていることを知り、まずは母親(西山繭子)のアパートへ。母親は入学の手続きを取り、ランドセルを用意して待っていた。しかし、素直になれない信。そこへ帰ってくる暴力夫。妻に乱暴しようとするが信が立ちはだかる。部屋は四対一の状況である。妻が「出て行って」と言うと夫は出て行く。
なんだか、解決したような展開で部屋を後にするひまわりとヒトシ。いや、しばらくしたら、夫が帰ってきて暴れると思うけどな。この一点をとってもくそっな脚本である。たとえ、来週もうひと展開あってもだ。
ようやくヒトシを説得して警察にやってきた二人。しかし、やっぱり逃げようとするヒトシ。理由「刑務所に合わない」・・・御免ですんだら警察いらないって言葉を知らないのかっ。そこへ喪服に身を包んだ真佐美が登場。「お母さんの遺体を引き取りに来た」と言う。えーっ、お母さん本当に死んだの・・・という気分。死ぬけどな。真佐美は「お店は引き継ぐ」宣言。とにかく、ヒトシの出頭を促す。ま、ヒトシがクサイ飯を食べている間にどうとでもなるからな。ヒトシも覚悟を決めて夫婦仲良く警察へ。捨てゼリフは「生きててごめんね」だった。
もちろん、ひまわりは喪失感に包まれるのだが、弟から託された「お母さんが捜してくれた父親の居所」があるので、辛うじて歯を食いしばるのだった。
成功しているらしい父の店へ向かうひまわり。幸子(福田)はあのとき、「お父さんについて行けば違う人生があったかも」と責任を感じているらしい。つまり、ひまわりは「自分」というものがない人間なのである。「他人」がいなければ何もできないのである。「人は一人では生きていけない」という哲学と「人は一人で生きている、あるいは死ぬときは一人」という真理は対になっているのだが、ひまわりには後者が欠損しているのだなぁ。こういうタイプは無理心中をする。「死ぬのさえ一人ではできない」から。
父(西岡徳馬)は金回りがいいらしい。いきなり大金のお小遣い(手切れ金モード)をくれる。しかし、「迷惑なんだ」とつれない態度。「お父さんが私の歌をほめてくれたから演歌歌手になったのに・・・」(このフリもつめこみ過ぎで薄まっている・・・)はどうやらひまわりの幻想だったらしい。キッドには「大阪で生まれた女」の幻聴が聞こえました。父は「たこやきのソースもイヤだった」らしい。そして、遭遇する新しい妻と娘。いや、どう見ても泣いているひまわりは知り合いの娘さんには見えません。愛人です。金も受け取らず立ち去るひまわりを痛ましげに見送る父なのだが。この後、「浮気したのね」という妻との諍いが確実に始まるとキッドは考えます。
結局、心の支えとなる他者をすべて失ったひまわりは突然、歌えなくなってしまう。失語症でもなく、ただ歌えない。まあ、最初から心の病の人だからどうなろうOKなのだが、本当に面白くない展開だなぁ。別に歌えなくなってもいいんじゃないと視聴者に思われている主人公って・・・。ま、来週はどの雪山が一番大変そうだったかを見たいから、見ますけど、で、つづくである。・・・えーっ、最終回なんだーっ。へーっ。どうでもいいけどね。これで淋しくなったりすると、もう、人間ってやつはなんでもいいんだなーっとは思います。いいのか。それでいいのかっ。エンターティメントの作り手として問題ないのかっ。
関連するキッドのブログ『第8話のレビュー』
もちろん、キッドはこのドラマも楽しんでいる。しかし、視聴率が示す通りに、あえて楽しむ必要のないドラマであることも確かなのだ。どうしてこれほどつまらなくできるのか。反面教師としてこれほど適切な素材はあまりないのではないか。ちーず様のどらま・のーとでは「萩本さんが言う教え」とか、「病院に行く理由」とか、「分かれ道の演出」とか、毎回のお約束を忠実に補足しているのだが、そんなコレクターの楽しみさえ、奪うお約束の消失。いやあ、すごいよなあ。このドラマ。客商売で言うとぼったくりバーに近い。
月曜日に見る予定のテレビ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
とにかく、H☆Cのまこ☆ミキ様は花粉症に耐えながらこのドラマのレビューをしているのである。もう、仕方ないのである。そこでみんなで「まこひまわり」を「ごっこ」するという設定でやってきたひなびた旅館。お気楽様の若い時ヴァージョンもついでに紹介。信に男装した天才少女子役ちーず様。貞子に現役中学生ぷっち☆翠様。旅館の人じいやである。
しかし、それは口実でお約束のシークレットバースデイなのだった。
ちーず様「お誕生日、ちょっと早目でもあらすじあってるのよ」ぷっち☆翠「お気楽社長、元に戻ってマス!」お気楽「おめでとうなのね」
じいや「ハッピー・バースデイ・シークレットロイドでございます・・・イチゴ味で」
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コメント
そっか、そんな内容だったのね。何かしゃべってるなーくらいでボーっと見てたので・・・。しかし、これほど、つまらんドラマはレガッタ以来か・・・。天海さんが苦手になりそう・・・。
投稿: お気楽 | 2007年3月11日 (日) 11時40分
やっと今週最終回ですね・・・
う~ん、今回が最終回でも良かったような・・
これ以上どうしようと言うのでしょうか・・?
「汚れた舌」で内館先生に別れを告げたことを思い出しましたよ・・
何か、このドラマを見てて、私意外と辛抱強いな・・って自分再発見・・・
投稿: きこり | 2007年3月11日 (日) 12時37分
う~ん、今までひまわりがやってきた数々の事が
役に立ったんだか立って無いんだか・・・
取りあえずはそれぞれの新しい道を歩いていきましたが
今後の人生が心配デス……(|||゚Д゚)……
そしてひまわりの人生は・・・どうにでもなりやがれ~~~!!!
はぅ~ん♪じいやったら・・・じいやったら・・・
ゥレシ━━゚+。゚(*´>艸<`*)゚。+゚━━イ!!
感謝感激雨アラレちゃん、んちゃなのデス!ほよよデス!キ―ンなのデス!!!
シークレットバースデイ・シークレットロイド、ぎゃぼーーー!!!
最高の誕生日、ミキは、ミキは幸せでした~~~!!!
では、感謝の気持ちを込めて歌います♪
ありがとう~ありがとう~(* ̄0 ̄)θ~♪ by SMAP
投稿: まこ | 2007年3月11日 (日) 20時44分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
まあ、レガッタよりは
少しは耐えられましたけれど。
貴重なアクターたちを台無しに
したという点ではいい勝負でしょうか。
キッドも脳内補完と実際のドラマの区別が
つかなくなり
ま、いいかぁと思いながら記事を書いています。
まあ、このドラマの作者は
キッド的にはブラックリストに
載せました。
はまればそこそこ面白いときもあるのになーっ。
投稿: キッド | 2007年3月12日 (月) 06時18分
❆❆コタツミカン❆❆きこり様、いらっしゃいませ❆❆モウハルダネ❆❆
ドラマ版の「ガラスの仮面」では
安達祐美の主役の座を奪ったのは
佐伯日菜子でしたが
あのときもがんばれ、乙部だったキッド。
今回もこひまわり中心で最終回という
ありえない妄想でいっぱいなのですにゃ。
きこり様は松子ですでに
辛抱強い人だと
思ってますにゃ。
投稿: キッド | 2007年3月12日 (月) 06時22分
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
まあ、人間はしょうもないものだと
主張するドラマとしては・・・。
ドラマがしょうもなかったりして・・・。
つくし、ひまわり、鉄平の三者連続遭難のことで
キッドの頭はいっぱいです。
お嬢様に喜んでいただくことが
じいやの生きがいですからーっ。
個人情報的にもギリギリでございますが
アイドルだからよろしゅうございましょうね。
素晴らしいセブンティーンに幸あれと
祈るじいやでございます。
そしたらねーっ。
投稿: キッド | 2007年3月12日 (月) 06時27分
こんにちは、
今回は、みんな正しい道に進んだみたいで、話としてはよかった。
全体的に暗かったけど、唯一の光はやはり貞子!カワイかったですね。
>>雪山遭難スペシャル
なんとなくそんな気も・・
残ったレビュアーで最後まで、頑張りましょう。
では・・
I appreciate in your cooperation.
Best Regards,Chablis
投稿: シャブリ | 2007年3月12日 (月) 23時26分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
そうですね。今回だけ見ると普通にスムーズな
ドラマだったような印象です・・・。
ずーっと見てきた人間は皆
呆然とするわけですが
お前な、今さらそんなこと言ったってな・・・
という気分でしょうかね。
演歌の女王・・・このタイトルが
すでにスカシだったとは・・・。
いや、わからん、
最後は雪山で息絶えたひまわりを
美しい空にひばりが舞い
天国からお嬢が天使になってお迎えにくるのかも。
そういうラストならタイトルも可。
投稿: キッド | 2007年3月13日 (火) 03時48分