海(戸田恵梨香)「忘れちゃえ」VSつくし(井上真央)「思い出して」に守護神・類(小栗旬)は爆発するのです。
おい、弟・・・お前がお見舞いに行けば一発なんじゃないかと全国の原作未読の人々が絶叫する「思い出のクッキー」作りのアドバイスなのだが、それよりも海を演じてしまった戸田・・・大丈夫なのかっと思うほどの天然悪女ぶりである。もはや、天然極悪魔性の女なのである。
それにしても嵐の人々は連続するのだなぁ。昨日、二宮クンが富良野塾の熟女女優に襲われていたと思ったら、今日は司(松本潤)が海に襲われていたのだった。まあ、どっちが悲惨か・・・と感じるかはそれぞれの年齢、性別、恋愛経験によって違うと思いますが。
キッドは「自分のこと海なんて言う女は危険ーっ」と叫んでしまいましたよ。・・・おい、自分もそうだろ。
で、『花より男子2・第十話』(TBSテレビ070309PM10~)原作・神尾葉子、脚本・サタケミキオ、演出・坪井敏雄を見た。まずはケン内田(鶴見辰吾)なのであるが・・・。すべては楓(加賀まりこ)の仕組んだ狂言自殺だったと告白して・・・どーなったんだーっ。やはり、ボコボコなのかーっ。ボコボコのズタズタになったのですかーっ。人間サンドバックのポロ雑巾の血祭りだったのですかーっ。
しかし、おかげで司の気持ちもけじめがついて、西門からカード、美作から現金、類からは携帯とヘリコプターを選別にもらってつくしの待つ海辺の街へ旅立った。そこには善良で貧乏な一家と底辺の借金取りが罠を張って待っていたのである。
一方、つくしは自殺しようとした男(山本學)を人命救助してアドバイスするなど、恋を振り捨てたとは思えない健気振りである。貧乏人の芯の強さなのかっ。それにしても山本學を見ると病院で寝ている梶浦圭吾(升毅)を反射的に連想してしまうのはキッドだけなのだろうか。日曜日のドラマが原作通りになると、柳葉敏郎が飯島直子が薔薇を口にくわえた状態になったときの表情をするのかと今からドキドキしてしまうのも・・・『沙粧妙子-最後の事件』(1995)未視聴の皆さん、失礼しました。
「一人の男として女を迎えに来たんだ。類たちが友を呼んでくれたから」と差し出された手をつくしがおずおずと握ろうとした瞬間、底辺の借金取りたちが騒ぎ出し、弟がつきとばされて、助けようとした司は崖から転落。重傷である。
病院のベッドで意識を取り戻した司は「つくしのことだけ忘れちゃいました」記憶障害なのであった。「強く意識していたことがすっぽり記憶から脱落っていうか、消失っていうか、喪失っていうか、封印っていうか、まだまだ脳は神秘のベールにつつまれているのです」と医者がしどろもどろに無理な設定に擬似医学な説明を述べ、とにかく、つくしにとっては「ねえ、これ以上せつないことって他にはないよね、そうだよね、キーッ、ムカツクーッ」な展開となった。
そこへ登場する海なのである。最終回直前、最強最悪恋敵の登場なのであった。ドラマ的には前ライバル滋がせつなくも善良に敗北した後だけに、「恋したものが勝ちだけど、他にも恋するものはいる」的展開が「またかよっ、お前もかっ」的な憎悪をかきたてるのである。ま、好きな人が他の人を好きになってしまうのは普遍的なことなので、登場人物の誰が目の仇にされるのかは一目瞭然なのである。昨日、深夜映画「失楽園」で略奪愛にうっとりした人も今日は「このきゃぴきゃぴ女、なんてことするんだい」確定である。
しかも、海は自由に人を好きになり、自由に人に好かれると宣言しちゃうキャラクターなのだ。また、記憶力にも問題があり、都合の悪いことは考えないタイプとして描かれる。「司がつくしの記憶を忘れている。つくしは記憶を取り戻そうと必死。それなのに司とつくしの関係にまったく気がつかない」というところが、悪魔的な上に「その事実をついにつきつけられたのにまあそれはそれで的な態度」・・・つまり罪悪感の描写が全く排除されたまま、司の失われた記憶が回復しようとする度に妨害して、ついには司に襲い掛かるのである。もちろん、彼女に感情移入する人もいるのであるが、それはそれで人生ですから。
まあ、恋愛と言うのは相手が裏切るまで自分からは裏切らないという男と女が意地を張って最後まで裏切らなかったときに永遠の愛が成立するゲームですから。
裏切っちゃうのも裏切らせた人もファールプレイだとキッドは思うのですが、まあ、反則こそ勝利の近道という考え方もありますからねーっ。もちろん、つくしの幸せを守る類としては「目障りだ、失せろ」なのでまた、類祭りかっ。乙女の恋愛教科書である「花より男子」としては恋の反則王海に勝利の美酒は与えないだろうとキッドも神に祈りつつ、怒涛の最終回につづくのである。卒業プラムだの、記憶障害だの、ええーっ、遭難だのっ、15分延長くらいでハッピーエンドになるのかよーっ。
関連するキッドのブログ『第9話のレビュー』
ついに一度もレビューすることもなく「わるいやつら」も終了。「エラ嫁」も終了。「演歌の女王」がまだまだ終了しないのが不思議な感じのする冬の終わり。今週、戸田が▽、井上が△だったのだが、来週は戸田が△、井上が▽になるのか、案じてしまう、キッドだった。・・・小学生かっ。
日曜日に見る予定のテレビ『華麗なる一族』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
「つくし大活躍!」ってシーンがないまま第10話。
つくしと同じ言葉を日記に書いていたこともあり
がぜん「つくし応援モード」になってます(笑)
それにしても遭難&プロムと
エピてんこ盛りなのは原作ファンのため?
投稿: Eureka | 2007年3月10日 (土) 12時18分
キッドじいやちゃん、こんばんは。
>卒業プラムだの、記憶障害だの、ええーっ、遭難だのっ、15分延長くらいでハッピーエンドになるのかよーっ。
これ絶対納まらないと思いますよ。最後まで中途半端じゃ、
次はSPか?なんなら、3(何て呼ぼう!)につづく?
こんなに細切れエピじゃ、楽しさも半減ですよ。
投稿: mari | 2007年3月10日 (土) 23時58分
✛✛Paradise✛✛Eureka様いらっしゃいませ✛✛Paradise✛✛
まあ、とりあえず第二シーズンも
20%を確保して最近は「華麗」を抑えるほどの
安定ぶり。
ま、スタッフとしてはもうお祭り気分では
ないでしょうか。
一方、井上真央はこれでメジャー女優の仲間入り。
ま、つくしと茜しか、記憶にないわけですけど
次の作品が勝負ですよね。
今日はコミカルな見せ場はたっぷりあったのですが
恋愛的にはイジイジシーンの連続。
・・・ま、キッド的にはそそりますが。
つくしにのめりこむ女性陣としては
「もう類とくっついちゃえばいいのに」
という気分さえ漂う模様。
ま、ハッピーエンドは来週必ずあるでしょうが。
みんな昇天してしまうのではないかと心配です。
投稿: キッド | 2007年3月11日 (日) 00時57分
❁~✾~❁~~✾mari様、いらっしゃいませ✾~~❁~✾~❁
ま、以前にブログにも書いたのですが
娘たちを熱狂させる何かがあるこのドラマ。
・・・ま、F4ですが。
この魔法使いの変わりに王子様のご学友を味方につけた
シンデレラの物語は永遠に続くのですよね。
もちろん、オリジナルで大学生編とか
社会人編とかやってもいいと思いますが
きっとほとぼりのさめた頃、
新しいメンバーでやるのがいいのかとっ。
じいやとしては
いい加減、めでたしめでたしになってくれっと
祈るような気持ちでございます。
投稿: キッド | 2007年3月11日 (日) 01時03分
海ちゃんってこんな役だったんですね。せっかくの戸田さんなのに・・
滋無き今、戸田さん登場もテンションが上がりませんでした。
でも、小悪魔キャラも可愛いですね。
よかったシーンは、F4の友情ですかね。泣き所はありませんでしたし、
来週の出来が心配です。山本社長がキーになる予感も。
では・・
I appreciate in your cooperation.
Best Regards,Chablis
投稿: シャブリ | 2007年3月12日 (月) 17時49分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
まあ、戸田恵理香は根強いファンがいますからね。
少し、ふくよかになったかな。
「ギャルサー」と「旭山動物園物語」が
ダブルブッキングしたりして
おいおいと思ったのだが
なんとか、微妙なボジションで生き残ってきました。
春ドラマはキワモノですが・・・。
脚本家も「ダンドリ娘」(フジテレビ)の人なので
大抜擢。
テレ東深夜によくあるのドラマの失敗作じゃなく
たまにある成功作の方になってもらいたいと
お祈りしています。
あ、花より男子のコメントでしたね。
ま、海ちゃんを演じる時点で
ハイリスクですから、演技の幅を広げるという
目的では良かったのでは。
最後まで恵梨香ネタか・・・。
投稿: キッド | 2007年3月13日 (火) 04時02分
戸田恵梨香ちゃん…
DEATH NOTEに続く小悪魔キャラでしたね。
愛しの恵梨香ちゃんと真央たんが対決するとなったから
こりゃあまいったまいった(笑)
…にしてもやることがえげつない!! さすが海ちゃんです。
でも主役は真央姫なので 真央姫を応援しました☆
やはりココは真央たんの勝ちっ!!
類くん! ちょーかっこよかったです!!
花男は恋する乙女の教科書です! そうです! 教科書です!!
ちなみにキッドさんは女優さんで誰が好きですか?
投稿: nana | 2013年3月 3日 (日) 20時49分
恵梨香ちゃん~nana様、いらっしゃいませ~真央たん
あれから6年もたちまして・・・。
すっかり、二人ともトップ女優でございますねえ。
まさに豪華共演でした。
戸田 恵梨香【1988年8月~】神戸市生れ
井上 真央【1987年1月~】横浜市生れ
真央の方が2学年上ですが
東西の港町生れの二人・・・。
なんとなくおしゃれな感じが似ていますねえ。
恋の勝者も、恋の敗者も描かれるのが
教科書なのでございます。
勝者の勝因や敗者の敗因を学ぶのも大切でございます。
しかし、教科書通りにいかないのが
また、恋の醍醐味なのです。
その点に、ご注意くださりますように・・・。
このブログに登場する女優さんは
すべて好きなのでございまする。
投稿: キッド | 2013年3月 3日 (日) 23時52分