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2007年4月12日 (木)

「M」(プリンセスプリンセス)を連想させる「人生の扉」(竹内まりや)

まあ、だからといってなんだということはないのだが。このブログを開始してから一年が経過しているのである。

06年4月7日スタートなのでもう数日経っている。驚くべきことにその間、毎日更新である。・・・普通か・・・。

で、今回はなんとなく、「人生の扉」を目指して、「その時歴史は動いた」から視聴してみた。番組の編成というものは前後の繋がりを意識しているようでしていなかったりするのだが、きっと「シンクロニシティ(素敵な偶然)」があるはずだとキッドは思う。

アイディアとか企画とかは所詮、情報の再構成にすぎない。いかに、情報を集め、いかに取捨選択をするかだ。運のいい人は結構、偶然にそれを成立させる。そうでない人は地道に収拾し、試行錯誤をしなければならないだけ。努力が報われるというのはそういうことなのだなぁ。

で、『その時歴史が動いた・第284回・所得倍増の夢を追え~高度経済成長の軌跡~』(NHK総合070411PM10~)リサーチャー・鵜藤千恵、デイレクター・山本浩二を見た。いつもは信長とか坂本竜馬とかキッドの心のヒーローの回を中心に見る番組なのだが、何故か、今回はエコノミストが主役である。しかも、知る人ぞ知る人だ。明治43年生まれの大蔵官僚である。実は奇跡の戦後復興を成し遂げた影の天才エコノミストなのである。

経済学の基礎は数学である。たとえばコストは足し算で成立するし、利潤は引き算、総額は掛け算だし、税金は割り算だ。一個の品物にかかる材料費やら人件費やらを足していく。それを価格から引けば儲けになり、個数をかければ大儲けになり、儲けからパーセンテージで税額が割り出されるのである。

しかし、このシンプルな算数では巨大な経済はなかなか思うようにはならない。予想外のことが起きるからである。そこには予想外のことをどれだけ想定の範囲にするかという情報の取捨選択が必要となり、これは複雑な結果を生じるので意見が割れる。そして多くの場合、見通しは悪いものなのである。そこに「天才」が登場する。彼は万に一つの正解を導き出し、凡人の目からはありえない結末を現出させる。

コンピューターもない時代、一国の経済というこの複雑怪奇なのものを計算しつくし、そして奇跡の結果を出した男。それが下村治なのだ。す、すげえ。

「日本経済はみにくいアヒルの子だ。アヒルの世間は信じないが美しい白鳥なのだ」というのが彼の信念。敗戦(1945)により焦土と化した日本が朝鮮戦争(1950~53)の軍事需要により、戦前なみの経済水準に戻った1956年。しかし、戦争は終結し、景気に陰りが現れた時期である。常識的な経済人は「金融の引き締め」による経済の安定を求める。彼は異端者となったのである。

そんな下村をブレーンに迎えたのが池田勇人内閣であった。下村の変数は「技術革新」である。そして海外の技術革新の成果を消化吸収できる日本の「潜在力」であった。番組的に単純化すると「需要と供給のバランス」をあえてくずし「供給過剰」にすることで「需要を増加」させるという奇想天外な発想である。その名も「国民所得倍増計画」、10年で所得を倍増させるという、いかにも怪しげなネーミングの計画だった。

ところが、誰もが知っているように「奇跡」とか「ミラクル」なことに10年を待たずして日本は驚くべき経済成長を遂げ、貧しい国から世界で二番目に豊かな国となり、その繁栄は現在にまで続いているのである。もちろん、この国の通例として世間はこういう天才には冷たいのである。だって知る人ぞ知るってあたりがそれを証明している。下村は1989年に78才でこの世を去るのであるが、「金が金を生むなどというマネーゲームはありえない。膨らんだものは破裂する」とバブル経済の破滅を予言したりしているのだった。

言っていることが前と違うと人々は怒り出すのであるが、この世は生き物であり、変転している。天才は常に正しいのであり、ゆえに前言を翻すのである。ま、凡人はそういう天才にふりまわされてヒーヒー言うんですけれど。

もちろん、ひずみはある。ありえないことが起るとき、それはやはり何かが無理をさせられているのである。国内では公害問題、海外では経済摩擦。しかし、天才のくれた冨で人々は潤った。不平不満を言う前に北朝鮮にならなかったことを喜ぶべきなのだよな。

キッドが言いたいことはただ一つ。「下村治ありがとう」なのであった。まさに「思い邪なし」である。

で、『熱中時間』(NHK総合070411PM1045~)を見た。薬丸裕英と中川緑アナが趣味に熱中する人を紹介する番組。「熱中時間忙中"趣味"あり」というBSの番組を再構成した経済的な番組である。今回のゲストは森永卓郎であり、趣味はミニカーコレクションである。これをシンクロニシティーと見るかどうか。キッドは見る。なぜなら、先週のゲストは中川家礼二というお笑い芸人なのに今回はエコノミストなのである。しかも、経済アナリストという最先端の肩書きを持つのである。そして彼は1957年生まれ。下村治が豊かにした日本でぬくぬくと育ち、おタクの先駆けとして成長した経済人なのである。

彼の自慢のコレクションは「トミーの限定品黄金のミニカー」100万円なのである。彼のコレクターとしての信念は次の三か条だ。「見つけたら買う」「迷ったら買う」「妻には買ってから謝る」なのである。

彼は上海に買出しに出かける。目的は「プロモーションモデル」予算は10万円、彼は目的のもの五台その他を購入し9万円台に納めた。さすがはエコノミストである。キッドはふと思うのだが、このエコノミストは「日本を豊かに」してくれているのだろうか。してくれているといいなぁと思うのである。・・・日本、大丈夫なんだろうか。

で、『SONGS・第一回』(NHK総合070411PM11~)取材・山之口明子、演出・柴崎哲也を見た。新しい音楽番組である。もちろん、内容はトークと音楽なので目新しいわけではない。ただし、52才になった竹内まりやの久しぶりのテレビ登場なので目玉企画ではあるだろう。彼女は1955年の生まれで、やはり下村治のおかけでゆたかになった日本に育ち、1994年のバブル崩壊の時代なのにベストアルバム『IMPRESSION』を300万枚売ったシンガーソングライターなのである。今でも根強いファンがいる。イメージビデオに出演した上野樹里は「年をとっても変わらない内面がある」と言い、楽曲を提供してもらった松たか子は「夫を立てたりしてそういう生活感はなさそうでありいいなと思ったりする」そして本人は「やりたくないこととやりたいことを知るためにはいろいろなことをしてみるといい」と語るのである。まあ、すべて下村治のおかげなのであるけどね。そして驚くべきことに「シンクロニシティー(素敵な偶然)」という歌を歌うのであった。

「人生の扉」は20代に始まり、90代に至る壮大な自分賛歌なのであるが、まあ、すべては下村治のおかげなんだと彼女にも少しは思ってもらいたいなぁとキッドは思いました。歌そのものはちょっと笑える。

ただし、アナログテレビを葬るために一連の企画が立てられていると疑うと下村マジックは利用されているのかなぁとも考えたりして・・・。

関連するキッドのブログ『すみれの花咲く頃

金曜日に見る予定のテレビ『特急田中3号』(TBSテレビ)『帰ってきた時効警察』(テレビ朝日)・・・どうする?どっちにする?キッド?

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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