・・・もらっていくよっ。(麻生久美子)VS皆さん、それはないんじゃないですかっ。(小出早織)
今回、残念なことはいくつかあって、まず、小出の出番というか、セリフが激減。そして、冒頭で三日月の妄想がない。さらに熊本課長がさりげなく、「二人で・・・」と意味深いセリフを言った後の三日月くん(麻生)の「ぇー・・・二人で・・・ですか・・・そんな・・・困っちゃう・・・てへへ」みたいなリアクションがなかったことである。
まあ、目先を変え、ファンを裏切るというのはじらすというテクニックなのだが、キッドはじらすのもじらされるのも嫌いなのである。しかも・・・霧山(オダギリジョー)は時効じゃない事件を解決しちゃうし、プライドってぇものがないのかーっ。
で、ただ今、急用のため、以後の
更新は
後ほど・・・・・・。
・・・・・・というわけで中途半端な投稿をしたわけだが、通りすがりの人も入れると10時間ほどの間に数百人の人がじらされてしまったわけで、誠に申し訳ないのである。しかし、じらした結果、続きが大したことないとみんなの怒りは並大抵ではないので、非常に危険なテクニックと言えるだろう。
で、『帰ってきた時効警察・第三話』(テレビ朝日070427PM1115~)脚本・演出・園子温を見た。前作の4話、6話を担当した脚本&演出家が登場である。とにかく、今回は三日月くんの妄想は控え目である。その分を演出家本人の妄想で使っていて、乗れない人は激しく乗れないのではないだろうか。
その妄想とはトップシークレット組織妄想である。もちろん、時効管理課がすでに妄想なのであらたなる組織が妄想されてもまったく問題がないのであるが、やっぱり、「二人でぇ」の後の三日月くんのあらぬ妄想を思い描くところもみたかったな。プクー。
トップシークレット本部のウルトラトップ本部長(黒部進)は内偵者6と9にキャラクター造形者の女王ミツコ(杉本彩)周辺を内偵させる。シンクロニシティーとしてライバル「ニコロボ」の視聴率ががらむのだが、それは単に偶然というか、演出家の色ボケである。
全国的に愛されるキャラクター「プクーちゃん」による千葉県内のプクーランド建設にからみ、某国某ランド(おそらくディズニーランドのことであろう・・・ってわざわざ解説するかっ)の経営的問題が国際紛争の火種になることを怖れているらしい。「ニコロボ」がスパイ組織でありながら国家の色を見せぬことに業を煮やした態度とも言える。キッドは少し煮やしている。どうせ、時事ネタいれるならくまぇりではなくて、朝鮮総連のガサ入れとかの方がおちょくりにも気合を感じることができるのにだ。
さて、本部長はウルトラマンなのだが、時効事件の被害者はミツコの仕事のパートナーだったみつよ(満島ひかり・元Folder5)であり、もちろん、「ウルトラマンマックス」のエリーである。ハヤタとエリーの共演なのであるが、もちろん、本筋とは無関係と思われる。
ちなみにミツコみつよというコンビ名は藤子不二雄を連想させる。キャラクターをめぐって二人の間には・・・無関係なのでやめておく。
今回は「みもふたもない」という言葉にこだわった事件なのであるが、「実もフタもない」ならば残るのは容器ということだし、「身もフタもない」なら中身だけということである。正しい使い方がどちらかはなんたらかんたらなのであるが、物語の中でその意味は二転三転している。ミもフタもないのは「飾り気がない」「あけすけである」「そのまんまだ」という意味なのでウルトラマンの説明がしどろもどろになるのがボケなのだが、ほとんどスルーされているのではない加藤あいである。
そのぐらい、我が国の国民の国語力は落ちていると思わせる今日この頃である。
ともかく、今回は三日月くんと容疑者・ミツコが霧山の争奪を行うのであるが、ま、最近はいつもそうだが、今回はミツコが公然と霧山を誘惑にかかるので、「バッチグー」されないように三日月くんが実力で阻止する。そうなると三日月くんの妄想が現実化してしまうことになり、結構、ヒヤヒヤするのである。
一方、真加出(小出)はトップシークレット本部の内偵対象となった霧山に対し、みんなが冷たく接するのに対し「霧山さぁん」と唯一かばうそぶりを見せたりする。
このあたり、真加出は三日月くんの理解者であり、恋敵であるという微妙なポジションは継続されているのである。
ちんちん・・・だもんで(熱かったものだから)は杉本は京都生まれなので演出家が愛知県出身というところがポイントである。杉本も頭が痛くなかったら美女なのにといういつものキャラを演じつつ、色ボケの演出家と見事なダンスを踊りました。
ま、かわいそうなくらいおっちょこちょいなみつよを演じた浦島とプクーの産みの親である蘭ちゃんを演じた三津谷葉子とどっちが萌えるかと言われるとどっちもどっちなのだが。ってなんのこっちゃ。
今回は「フタがあいているのでしめてきてください」と霧山が締め、十文字(豊原功補)は「沈みがち」になる。みんなは霧山のお手柄で手のひらをミモフタモナク返すのであったが表現としてはくどいよな。半分かぶっているところが面白いのだが。
ま、言葉遊びではあるけれど、今回は本当に事件を解説し、蘭ちゃんの身を守った霧山。本当はキリコ(不二子)をまぜたレズビアン的要素が漂っている物語なのだが、そちらにはあまりふみこまない演出である。それだけに「権利って分かる」と蘭にアプローチするキリコのセリフが一番宙に浮いていた。ま、ミもフタもない指摘ですけれど。
関連するキッドのブログ『第二話のレビュー』
スパイターマン2が強力に通り過ぎていった金曜日。あぶなく時効を忘れるところだった。「生徒」はマキマキが前面に出たり、「特急」は田中(一郎)がますます無理矢理な展開で転覆しているのだが、どんな数字になっているか恐ろしい限りである。ちなみに目下の最下位は「孤独」で「ニコロボ」は小数点以下の争いで最下位を脱出している。まさにドロドロの春ドラマなのである。
日曜日に見る予定のテレビ『NHKスペシャル・日本国憲法誕生』(NHK総合)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
「あまりに率直すぎて話の続けようがない」感想に
なってしまいました。
スリルな夜を楽しんでから、そーぶ警察へ行くことに
なりそうです。
スリル、見てる人少ないのかな・・
前クールのような20%越えのドラマはなさそうですか?
投稿: Eureka | 2007年4月28日 (土) 22時42分
今回はドラマ自体
ジラしておいて結局
身もフタもない話で終わりましたからね(笑)
終始それに徹するのであれば
まぁそれはそれでいいんではないかと(;・∀・)ゞ
依然、1STシーズンでしたが
ネットシネマの「探偵事務所5」を見てたので
今後、「内偵者6&9」みたいなスピンオフが
できるんじゃないかと思ったりしてます。
多分、後半でまた彼らの登場があるんじゃないでしょうかね。
満島さんはたしか脚本家の園さんと映画の作品で
一緒だったみたいですからね。
その辺もあったのでしょうけど、
やはり「ウルトラ」繋がりでしょうかね。
それにしても最近は視聴者が視聴率を
気にするようになってきましたねぇ。
個人的に数学とかちょいとばかしカジっていた者としては
サンプリングとかが本当に適正なのかどうか疑ってしまいます。
双方向のデジタル放送を用いれば
もう少し適正なものになるのかもしれませんね。
どちらにしても、この数字に今後も
踊らされる事になるのでしょうけどね。
投稿: ikasama4 | 2007年4月28日 (土) 23時23分
✛✛Paradise✛✛Eureka様いらっしゃいませ✛✛Paradise✛✛
スリルな夜は美山加恋ちゃんは
魅力的なのですが
もう手一杯なので
しばらく放置したいと思っています。
プロボーズ大作戦がもう少しがんばると
20%に乗る可能性はありますね。
バンビも原作をかなり越えた展開を
していけば化けるかも。
冗談は微妙。好きな人にはいいのかな。
でも設定にキッドが馴染めない分
20%はつらいかも。
残りは連続ドラマの性質上、
もう無理だと思います。
投稿: キッド | 2007年4月29日 (日) 03時47分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
キッドはテレビの本質は視聴率にあると
思っています。
情報は増加の一途をたどっているわけです。
そして細分化も進んでいます。
しかし、社会が情報の共有で成立している以上
多くの人が知っていることは
一つの重要な情報。
つまり、最終的には深いところに
接点を持つのですが
その入り口として役割が
テレビにはあると思うのです。
ニワトリが先かタマゴが先か
というようなものなのですが
みんなが知っているから
価値があり
価値があるからみんなが知っている
という「何か」です。
いわばテレビは「お天気の話」のようなもの。
視聴率の統計はまあ、誤差はあるものの
理論上は正しいのですが
サンプリングの問題がありますね。
それが公平なものでなかったことが明るみに
出たりもしましたし。
キッドはあくまで参考ベースにしているつもりです。
同じ10%でも「演歌」のそれと「ニコロボ」の
それが同じでは
良し悪しなんて
どうでもいいってことになっちゃいますから。
投稿: キッド | 2007年4月29日 (日) 03時56分
こんばんは、
今回は、不二子さん中心の布陣だったような気がしてます。ソノショ~ン様のテイストも嫌いではありませんが、コネタ小僧としては物足りませんでした。
I appreciate in your usual cooperation. Best Regards,Chablis
投稿: シャブリ | 2007年4月29日 (日) 04時21分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
コメント遅れてすみません。
コネタ祭りは来週ですかね。
時効警察のあきなさは
演出によって微妙にテイストが変わることも
一つの要素なので
これはこれで面白いってことですかしら。
キッドとしてはミカヅキVSマカデ
の放置プレー状態が
また、たまりません・・・でした。
投稿: キッド | 2007年5月 6日 (日) 21時15分