誰かの望みを知ること、望みを叶えること、それが愛?(松本潤)
・・・まだまだ納得の行かないバンビ(松潤)でした。だって愛って自分が気持ちのいいことじゃなかとね。もう、ジュ・テームって感じで。・・・愛されるのが当たり前の九州男児にはここが難しいようです。
なにしろ、自己中心的と言われてそれが「悪口」なのは分かるけれどなぜそれが悪いのか分からないのが九州男児というものなのです。なにしろ、男の中の男ですから。
「再上京編」で「心の旅」(チューリップ)が自然と湧き上がってから、70年代フォークを連想させる「バンビ~ノ」なのです。ここまで「ぼくたちの失敗」(森田童子)、「街はぱれえど」(泉谷しげる)と連想が働いてきたのですが、今回・・・歌の神様が降りてこなかった。そうなると捜すしかないのだな。メジャーで言うと・・・井上陽水かしら・・・今回って漠然としてるから・・・陽水は合うはずだけどな。
パンビはマチルダのためにすべてを忘れて働いたのです。本日のお奨めメニューも作り笑顔もみんなマチルダに捧げたとです。だけど、マチルダさんは感謝知らず。感謝知らずのお客・・・。
やはり・・・無理があるな。愛って難しい。
で、『バンビ~ノ!・第七話』(日本テレビ・070530PM1030~)原作・せきやてつじ、脚本・岡田恵和、演出・大谷太郎を見た。ゲストにロマンス羽山(池内博之)が登場する。今回のテーマは「愛って何?」の「回答編」ということになる。「愛」といってもオレザク・与那嶺(北村一輝)がホールで働く接客従業員の心得としてバンビに伝えたい「お仕事のコツ」なのである。バッカナーレのシェフにとってそれは「気持ち」の問題なので「伝えるのが難しいこと」らしい。・・・本当にそうか・・・それほどにバカだってことなのか。ま、九州男児だからな。
日本のアフリカ大陸である九州は未開の地なので、文明人が驚くような風習が残っているのだが、逆にその奇妙さが新鮮だったりするので、数多くの物語が奇妙さの紹介によって名作になってしまう・・・場合がある。たとえば「博多っ子純情」とか「ぼっけもん」とか「左門豊作」とかであるな。おいおい、いい加減にしとけ。ともかく、この原作もまた九州人を主人公に据えたからには相当な無茶が許されるのである。しかし、ドラマは九州人以外も見るのでちょっと甘口になる。九州人の常識人化である。そうするとちょっと薄味になって「味がなくなる」こともあり、今回はそうだったのではないかしら。
バンビは常連客のマチルダ野上(戸田恵子)に翻弄される日々。愛と言われたのでとにかくマチルダさんを見つめ続けるのである。愛一筋の精神なのだ。一本気これすなわち愛なのである。他の客なんか目に入れてはいけないのだ。これに対するマチルダの答えは「笑顔を覚えたガンダムみたい」なのであった。・・・それはちょっとこわい。・・・ガンダム禁止だってば。
困ったホールの仲間たち、セーラーヴィーナスこずえ(小松彩夏)を筆頭にアドバイス。「他のお客様も見ないとね。あなたには苦手かもしれないけど・・・」というありがたいお言葉。九州男子バンビはすでにカチンと来ているのですが、「これが東京もののやり方だ」と獣医あすか(香里奈)に仕込まれつつあるのでなんとかこらえます。未だに「年下なのに先輩」は飲み込めないので下っ端妹尾(向井理)はバンビだけにシカトで対応しているのですけれど。ともかく、「よく見ろ、目ん玉ついてんだろう」と目の不自由な人には難しいけれど視力があれば誰でもできるところから出発です。どんだけ、初歩的なんだ・・・ま、バンビだからな。
ようやく、客が「何をして欲しいのか」を知ることによって「客に何をしてあげるか」が決まるというサービスの極意に到達します。・・・っていうか基本です。
そんな折、バンビよりさらに料理一筋の男、あすかの恋人羽山が登場。
天才的な料理人だがたった一人の客から「味がない」と言われて料理人をやめて無職の男になったという心の防御力ゼロの男。あすかから金をせびる毎日。
二人を見たバンビは「あんな男はやめろ」とあすかにイエローカード。「あんたに私の何が分かるの?」とレッドカードで一発退場です。しかも羽山の料理は「うまい」・・・・「うまかー」じゃないのかよ。ガッカリだよ・・・なのです。
そんな羽山がバッカナーレに勝負を挑んできました。道場やぶりかよっ。しかし、勝負を回避する師範代。「お前の相手はバンビでたくさんだ」は常套手段です。ま、看板をもらっていくにしても工事とか大変そうですが。
そしてパスタ勝負。ツンデレ香取(佐藤隆太)曰く「勝負はわからねえ、職を離れたものと現役の差、なによりバンビはオレの弟子なんだぜ」・・・愛です。
しかし、味はやはり、羽山に軍配。しかし、「バンビの皿には優しさがあったの・・・パスタやわらかめだったし・・・」・・・しかし、塩分控え目はどうかな、肉体労働者には塩分濃い目が鉄則じゃないのか。とにかく、従業員への思いやりでバンビはまた大人の階段を昇ったのだ。・・・シンデレラかっ。・・・そうか、アニメ『みゆき』の後主題歌『思い出がいっぱい』(H₂O)にすればよかったのか。80年代だけどな。
「それが愛だ」とオレザク。そして羽山は「試合に勝って勝負に負けた・・・一から出直すよ」「女ってダメな男でも愛したらとことんなのよ」と獣医あすかなのである。なんか、底抜けすぎてジリッと視聴率を落す展開だ。
しかし、バンビがみんなが思うほどに成長できたかどうかは・・・謎なのだな。そして、来週はドルチェ部門へコンバート。織田(ほっしゃん)・・・それでもセリフ控え目なのだろうな。
関連するブログ『第六話のレビュー』
金曜日に見る予定のテレビ『帰ってきた時効警察』(テレビ朝日)
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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
元カノといいあすかといいこずえといい
すっかりジコチューで自分の考えを押し付ける性格を
見抜かれている伴。
それだけ分かり易いヤツって事なんでしょうかね。
まぁバンビだからなんでしょうけど(苦笑)
それにしても注目だったのは意外に結構伴の実力を認めていた平蔵と
見た目は冷静沈着だけど内面はまだまだ青臭いとこがある幸隆殿でした。
まぁ幸隆殿にとっては店を辞めた今もジョニー・ヘイワードは弟子であり
ジョニー・ヘイワードにとっては幸隆殿は尊敬すべき先輩だったって事ですかね。
ジョニー・ヘイワードに伴をぶつけるように画策したのがオレザクとは知らずに。
それからこちらは「セクロボ」関係(; ̄∀ ̄)ゞ
ちょっと「プッチーニ」をペイントソフトとかで描いてみました↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2007/dimg/g011.gif
よろしければご自由にお使い下さい(笑)
投稿: ikasama4 | 2007年5月31日 (木) 23時07分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
吹石、香里奈、小松のトリオは
なんとなくジェリドの周辺の女たちを思い出します。
みんなバンビに妙にやさしいの。
そしてきびしいの。
厨房をホワイトベースとすると
ホールはティターンズ
お客は旧・連邦軍か?・・・ガンダム禁止でした。
もはやドラマだからというフレーズが
バンビだから・・・に特化しつつあるドラマ。
「わたしたちの教科書」との落差
大きすぎる。
だってバンビのまわりには
悪い人なんていないんだもんね。
みんな良い人なんだもんね。
お母さん、ボクの麦わら帽子覚えてますか・・・。
ストローハットですよ。
ま、全員ツンデレなバッカナーレ関係者ですが
香取は別格だと思います。
ひゃっほーっ。
プッチーニ・完全版。
すんばらしーっ。
もたい似すぎーっ。
次回CMの加工がもはや楽しみになってまいりました。
それにしてもikasama4博士の安否は・・・?
投稿: キッド | 2007年6月 1日 (金) 14時03分
キッドじい、コンニチハ。
すっかり決算で残業続きで、気付いたら朝の4時でした。
もうもう、TBお返しも、コメントも遅れついでで、ユックリいきます。ゴメンね。
バンビは、だんだん男のロマンを感じられるようになってきましたね。それはしゅてきですよ♪
投稿: mari | 2007年6月 1日 (金) 15時49分
❁~✾~❁~~✾mari様、いらっしゃいませ✾~~❁~✾~❁
お仕事お疲れ様でございます。
気温の上下はげしいので
お風邪など
お引きになりませんように・・・。
キッドも五月は雑用が
多くて、なかなかペースが
つかめず、
おでかけしてもコメントまで
達することができない日々なのでございます。
こちらこそ申し訳ないです。
バンビは今回はいい顔をみせてくれましたね。
自分が好きなことをやるとき
みんないい顔になりますから。
そのワクをどうやって拡げていくかが
問題なのですよね。
そういう意味で
キッドはいつもバンビを応援しております。
どんどん大人の階段を
昇ってもらいたいのです。
シンデレラじゃないですけど・・・。
投稿: キッド | 2007年6月 1日 (金) 16時49分