ロマンチックよね。ちょっと腕とかいいかな。(麻生久美子)VSもう、青春卒業ですし、もう手とかフニャフャですし。(小出早織)
今回は三日月くん(麻生)の妄想もなく、真加出くん(小出)との三角関係もスカシ。その分を持っていくのは熊本課長(岩松了)である。しょうがないなあ。50才の節目に感傷的になる熊本。「ついに青春もおわりかな」とつぶやいて・・・幻想の高校生活へ。妄想相手の女子高生(吉田紗也加・1990年生昼ドラマ系女優だが、美少女なのでもったいない気もする)に「いつまでも若くありたい願望」を炸裂させる。
今回は刑事課の蜂須賀刑事(緋田康人)と鑑識課の諸沢鑑識官(光石研)がまだまだ青春ピチピチトリオを形成する。もう、加齢臭プンプンの展開である。若さを過剰にありがたがる世の中への警句というか、ドモホルンリンクルへのチャレンジである。
一人、若い霧山(オダギリジョー)だけが、「老いの素晴らしさ」を主張するのだが、駆け出しのおタクが大いなるメモリーを持つおタクを尊敬しない現状をちょっぴり微笑ましく感じるキッドにとってはくすぐったい話だった。
三日月くんも真加出くんもいや、登場する女性警官たちプラス神泉(永田良輔)までもが「若返りの化粧品・ドリアン・グレイ」の虜なのだが、ここはオスカーワイルドではなく、ドリアンだな。ドリアンの匂い。コンニャクの匂いがポイントで、これは加齢臭を示している。さらにはバラの香りまでがその系列に属しているというセンスである。
まさに、香りの分からない作者なのだった。
で、『帰ってきた時効警察・第六話』(テレビ朝日・070518PM1115~)脚本・演出・園子温を見た。前作でも温泉に出かけた演出家でまた温泉なのである。目的は温泉かっ。今回、事件に乗り気のない霧山。それはみんなが「若さへの憧れ」に眼がくらんでいることが許せないらしい。霧山の新しい趣味は「一人囲碁」なのである。
久しぶりだが、ネタバレの意味が分からないライターであることをお断りしておく。ネタバレなんか怖がったら「あ」も書けないぞ。
今回のゲストは犯人であるつぼ師匠(山口美也子)、つぼ師匠の娘(西田尚美)、つぼ師匠の娘の娘(田井中蘭)、そして被害者の初老フケミ(内田春菊)である。内田春菊といえばノターッとしている大女というイメージだったのだが、すっかりこじんまりしていたな。加齢したのだなぁ。・・・こういう老いへのマイナスイメージが今回のようなテーマを選択させるのだろうが、まあ、若いときに年寄りの喜びを判れったって無理なので、あくまで無駄に加齢してしまったメモリーの薄い人たちに向けた主題なのだろうな。
コネタというよりとぼけた演出はそこそこある。突然、出現する三日月くんとか、「青春からの卒業」について長いセリフをしゃべる真加出くんとか、「高校卒業して20才」の霧山とか、事件のあらましをハモる霧山・三日月とかである。
今回、下品な蜂須賀全開で従業員に対するセクハラとなる「一緒にはいらない?」から主題となる「若さにこだわるよりも巨木の年輪に魅力を見出せ」た熊本に合いの手で「それ、エッチな話?」とボケるところまで味を出していた。熊本は又来(ふせえり)のすべってころぶ演技に参加して、又来のお尻にタッチしそうになり、あわててそらすところが良心的である。
今回、犯人グループは「ドモホルン・・・」パロディー部分で「お笑い」を終えてしまい、後は真面目に罪の意識に悩む犯人を演じていて、尻すぼみ。霧山が「時効と犯人」について言い訳めいた感慨を口にするのだが、あってもいいけれど本筋ではないと思う。
今回は「殺人」と「誇大広告」という二つの事件性をスタッフが意識してしまったために、さらに散漫になっちゃったなぁ。でも、まあ、「時効」だから許されるのだなぁ。
新しいものを知っていることを誇るおタクは別に悪くないが、古いものを知っていることがさらにおタクっぽいのだということは理解しておくべきだろう。霧山は大きなメモリーを見上げるのだな。見下げてばかりいると、道は極められないからねぇ。キラリン✰レボリューションからロマンポルノまで網羅しないとねぇ。・・・なにをムフフなのかっ。
再春館じゃなくて青春旅館で若さを補充した一同は去る。しかし、大きなメモリーもいつか、揮発していくのだな。昨日のことを忘れ、去年のことを忘れ、やがてメモリーはゼロに。人は忘れ去られるために存在するのだ。霧山はまだそういうことを知らないのだなぁ。
最後の記念撮影で三日月・霧山・真加出の三角関係が・・・セーフです。
関連するキッドのブログ『第五話のレビュー』
映画『パッチギ!』もオンエアされたのだが、沢尻エリカの存在感はあらためてすごいと思ったな。この頃の時代の空気もそこはかとなく匂い立ち、青春映画としては佳作と言える。「ももこーっ、いっちゃ、ダメーッ」と思わず絶叫しますよ。ただし、「五つの赤い風船」やら「赤い鳥」やら、赤がまだしばらくは輝いていた時代の話であり、この後で「赤」がどれだけの悲劇を巻き起こしたかを考えると、「いい映画だった」ではすまない部分もあるよな。在日の小学生の友人が大学ではすっかり反日分子に洗脳されてしまっていたりする、半島の影の部分を追及しないと現実に半島に拉致された子供たちの親が里帰りする在日学生に揶揄されたりする現実にいつか、パッチギされるだろうと危惧するからだ。
日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)話題の『らき☆すた』(チバテレビ)が先週の「頭文字D」のパロディーのようなことをやるようならちょっとレビューしてみたいのだが。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
操作ミスで皆様のTBを削除してしまいました。自家制作リンクでお許しください。
記事タイトル: 帰ってきた時効警察 第6話「青春に時効があるか否かは熊本さん次第!?」
ブログ名: 特撮警備隊3バるカんベース
| 固定リンク
コメント
すいません。
最初に書いたコメント削除をお願い致します。
(-人-)
コメント間違いです。
申し訳ありません。
霧山が出ないまま迎えたオープニングに
10分程あっけにとられました(;・∀・)ゞ
最後のテロップでてっきり
オスカー・ワイルドが出てくるかと思ったのですが
それもなくてちょっとションボリです(笑)
もう一度青春時代をって感じでしたが
自分を振り返って青春時代を懐かしんだ時
既にその人の青春は時効を迎えているのかもしれんですねぇ。
でも時効になった後も
青春が終わった後でも
その記憶はずっとその人の中で生き続ける
多分、今回はこれが言いたかったんでしょうけどね。
投稿: ikasama4 | 2007年5月20日 (日) 08時27分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
オスカーワイルドネタだと
なんですかね。
同性愛で服役ですが
この番組はフィクションです。
だと、「ふ」しかダジャレてないし・・・。
サードシーズンがあると
第三のションボリとか言い出すかも
しれませんな。
ニールヤングは
友人のシンガーソングライターに
武道館を奢ってもらったときに
いつまでも若くを歌っていた記憶があるのです。
ニールヤングも出ていた映画「ラストワルツ」で
ボブディランがいつまでも若くを
歌っていたので記憶があいまいなのですが。
武道館はエルトンジョンだったかも
しれないし・・・。
大きな木のメモリー
ボロボロですから。
ニールヤングは
学生時代の友人が大好きだったのですが
カンニングが発覚して退学、音信不通となり
それきり・・・なのです。
ほろ苦い思い出です。
霧山、苦くないのか~でございます。
まあ、青春の苦味も悪くないかな
と思ったときが
青春の終わりなのかもしれませんね。
いつまでも若く
いつまでも愚か者で
・・・そう願っても
これがなかなか。
踊りつかれたディスコの帰りとか
もう、遙かすぎて
おぼろですから・・・。
大阪で生れてないし。
投稿: キッド | 2007年5月20日 (日) 11時22分
ふたたびこんにちはです。
ツボ師匠が54歳で「…(何とか)じゃ」と言っていたのでびっくりざます。ならば、私もそんな年寄り語を使ってもいい年になったんじゃわい。年寄りごっこは楽しいからのう。
ケラの回は好きだったな、ケラも昔、心の旅を歌ってたよね。有頂天といえば、鮎川誠、といえばシーナ、シーナといえば金子マリと一緒に子供の通学路で緑のおばさんをしたらしいね。金子マリがテレビで言ってた。
20年、30年前がきのうのことのようです、年は取った。でもみんないつまでも若いさ。歳忘れてるもん。
若い子が見たら年寄りくさいんだろうけどね。
キッドがあちこちに散りばめる懐かしのフレーズに誘われて、つい書いちゃったよ。(チューリップの特番も見ちゃったし)。時効警察でいうコネタってやつと一緒だね、毎日爆笑しています。
投稿: ななせ | 2007年5月20日 (日) 18時03分
キッドさん、こんばんは~♪♪
すこやかに成長していると
言っておきながら
知らず知らずのうちに
病魔に蝕まれていたヤマトです。
あと少し手遅れだったら
一ヶ月は入院しなきゃダメだったよ!
とお医者様に怒られるまで
放置していた事実は
重苦しいので日記には書かなかったヤマトです。
なんでもバイキンが腎臓に入っちゃうと
大事なそうで、そうなる一歩手前だったとかで・・・
それにしても、
仕事上の人間関係というのはシビアなもので、
会社でもバイトでも皆様
「病気!?そんなことよりきちんと仕事しろ!!!」
というスタンス、
なんというかドライな世の中ですねぇ。
病気なんだよー!!!
わかっておくれよー!!!
少しは心配もしてほしー!!!
32歳のヤマトは
そういった世の中のシビアさを
十二分に熟知しているため大丈夫なんだけど。
あぁ若さ。ピチピチな青春。
19歳だったら、
もう少し皆心配してくれたのー??
そうなのー??
これが16歳の女子高生だったりしたら、
もう手厚く保護されちゃたりして・・・
大丈夫?どこか痛くない??なんて・・・
あぁ若さ。ピチピチな青春・・・。
羨ましいかぎりでがんす。
投稿: ヤマト | 2007年5月20日 (日) 21時16分
*:.。..。.:*・゚ななせ様、いらっしゃいませ゚・*:.。..。.:*
うれしーのです。
・・・ななせ様に爆笑していただけるとは。
超ウルトラデラックススーパーマックスハッピーですよ。
まあ、ななせ様は
キッドより姉さんなので
もう、まったくじゃのーオープンですから。
じゃわいでのじゃでじゃよなのです。
人間、たった100年しか生きないのに
ジェネレーションギャップなんて
ちゃんちゃらおかしいのですが
ま、おかしいからいいかとも思います。
そんな時にはもう若くして老いるしかないのです。
キッドはもう20代で若巨匠でしたから。
キッドの合言葉は
「死語は教養なきものの逃げ口上」ですから。
まあ、さすがに情報の津波に
とっくに溺死しているのですが。
キッドザエモンでございますだ。
ロケットやズーのバンドの皆さんの行方も
気がかりですが
まあ、そんな心配しても
何の役にも立たないのですけどね。
竹内、チューリップと来て五つの赤い風船まで
やったあの歌番組。
高田渡を偲んで自転車に乗って・・・って。
ま、「みみず」とかは無理にしても
「自衛隊に入ろう」とかで笑わせろっと
思いましたよ。
赤→黄→緑と時代は色々でございます。・・・元首相かっ。
ま、キッドもそのうち
ちょろっと遠出して
日干して 果てた・・・。
ということになるのかも。
ロックの好きなベイビー抱いて
可愛いママも年老いて
ロックで話はできたかな。
この世はちょっとはよくなったのかな。
それはともかく
辻ちゃんが無事にヤンママに
なれますように。
と祈るキッドでございますのじゃ。
またのおはこび
お待ちしております。
投稿: キッド | 2007年5月21日 (月) 04時00分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
たとえば老化をくいとめる薬は
もうある程度まで開発されています。
・・・という噂があります。
もちろん、老化には
プログラム説と
破壊因子説があって
らせん遺伝子の人間は
改造しないと不死にはなれないことも
解明されています。
しかし、キッドは人生は短くて60年
長くて120年もあればいいかな
と思います。
ショートバージョンですと
人生の四季は
ワンシーズン15年。
ヤマト様は今、初秋にいるの。
ロングバージョンだと
ワンシーズン30年。
ヤマト様は初夏にいるの。
つまり、青春は終ったのです。
っていう考え方もあるし
死ぬまで青春でいいじゃないかっ
という考え方もあります。
四季なんて赤道直下とか極地とかじゃ
関係ねえよってことですね。
ま、この場合、一生、真夏(紅夏)か
一生真冬(玄冬)になるわけですが。
たとえば「カリオストロの城」なら
ケガしたルパンは看病してもらえるのですが
ケガをおして活躍しにいくのです。
だから、まあ、
病気なのに働く=ヒロイック
という考え方もできますね。
免疫系は精神的なものに
強く影響されます。
クラリスから不二子へ。
そろそろシフトするべきお年頃なのかも。
千葉麗子、持田真樹、吉瀬美智子
相川七瀬、神田うの、山田花子
だいたひかる、遠山景織子、板谷由夏
米倉涼子、鈴木蘭々、内田有紀
谷亮子、千葉すず、杉山愛・・・。
1975年生まれの皆さんも
それぞれの夏や秋を迎えている模様。
ヤマト様はきっと
素敵な30代を過ごせると
キッドは信じています。・・・なんじゃ、そりゃ。
ちなみにキッドは1975年生まれでは
吉野公佳さんが・・・好みのタイプです。
・・・ともかく
お体はいたわらなければなりません。
自分で自分の体を守ってやらないと
体がかわいそうですから・・・。
お願いします。
投稿: キッド | 2007年5月21日 (月) 04時38分