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2007年6月27日 (水)

ボーナスかあ。完全歩合制の人間には関係ないけど、それで幸せな気分って味わってみたいなあ。(内村兄弟)

内村光良と従兄の内村宏幸のコラボレーションによるボーナストラックであるらしい。サラリーマンNEOがスタートした時に真っ先に連想したのが小須田部長のコントなのである意味先祖がえりというか、始祖を迎えて・・・と言う感じがありました。

また逢おうと別れてもう13年か・・・。時の流れるのって本当に早いな。

レギュラーのファンの皆様には違和感を感じた人もいるかと思うが、ウッチャンと生瀬勝久との共演とか、なかなかに落ち着かない雰囲気がスリリングだったのであり、ま、三本目のコントが普通に笑えてホッとしたり、ボーナスとしてのスベシャル感覚を味わうべきなのだな。

で、『サラリーマンNEO・シーズン2』(NHK総合・070626PM11~)脚本・内村宏幸(他)、演出・吉田照幸を見た。ウッチャンをゲストに向かえ、フィーチャーした四本のコントといくつかのショートコーナーで構成されている。

一本目は「NEO EXPRESS」報道男(生瀬)と中山ネオミ(中田有紀)のニュース番組パロディー。レギュラーコーナーから入るというのが「馴染み」を作る気配りなのである。

「最近、見かけなくなったもの・・・」という中山のフリに「赤白帽子」と答える報。冷たい視線で受ける中山。この女王様コントもすっかり定番である。

キッドはこの中山を見れればほぼ満足するのである。・・・どんだけ簡単なんだ。 NNN24でニュースはちっとも頭に入らない。滅多に映らないハイヒールとかが気になるだけなのであるな。

そして、レポート部分。江戸川橋研究員(内村)が登場する。ここで微妙なズレがハラハラさせる。江戸川橋は「見かけなくなったものを保存する施設の長」なのだが、今回は自らの研究施設をレポーターとして紹介するという設定。ここでディレクターとの馴れ合いのからみをしてしまう。これは本筋に入る前の軽いジャブなのだが、「素人が通ぶってやる行動」と「素人レポーターの緊張」とがミスマッチなのである。・・・相変わらず、役をつかみきるまでに時間がかかる男なのだな。

最初に躓いたために「たいして面白くない最近みかけないもの」の紹介の件がずっと微妙なものになってしまう。「省エネルック」の袖が取れてしまうというオチなのだが、この後はセットが崩壊するほどのパニックでなければオチないので・・・ここはそういう微妙なつまらなさを作ろうとしたのだろう。

スタジオの受けに登場しなければ目を覆いたくなる展開である。この後、オチとしては「みかないものの保護と繁殖に成功」といういわゆるシュールな展開の果てに、結局、最近の便利さに溺れているという皮肉に持っていく。

その筋立て自体はハラハラドキドキものなのだが、最後に中山とのからみがあり、なんとか落ち着くのである。中山に冷たくされてウッチャンがグダクダになるわけだ。

本当は凹むぐらいでもいいのだが、さすがに相手がウッチャンなので中山の瞳にスターを見てしまったオーラが浮かんでしまい・・・まあ、軟着陸なのだな。しかし、女王様の恥じらいというものはそれはそれでいいものなので、つまり、瞬間的なツンデレであるから・・・キッドとしては充分満足なのだった。

二本目「そのままでいいから」・・・楽屋で顔をつくる芸人・・・ではなくて、結婚披露宴の余興のために泥鰌すくいのメイクをする新郎の友人のサラリーマン(内村)。ペーソスによる人情芝居である。お相手は入江雅人になる。いわゆるひとつの『劇団SHA・LA・LA』なのであった。

もうすぐ出番というところで、同僚の入江が仕事上のトラブルを伝える。それは内村のサラリーマン人生に深刻な打撃を与えるものであるらしい。激昂し、消沈する内村。出番がくるがとても宴会芸を披露する気分ではない。内村を入江が励ましその気にさせる。というもの。その気になった内村は安木節にのって会場へ。しかし、「帰れコール」のブーイングが聞こえてくる。ここは公私ともにというオチでもいいのだが、どちらかといえば歓声の方がより哀愁が漂うはず。宴会芸で一瞬桧舞台に立っても虚しい・・・というのが筋ではないでしょうか。ま、「帰れコール」が好きという人もいるので好みの問題かもね。

ここで、「ネクタイの結び方」についての提案という休憩。ついでにいとうあいこの「お坊さんが通るよ、そうかい」・・・もあります。

後半戦、「去り際」である。これは「もしもリストラ社員がうらみがましい家族を持っていたら」といったシチュエーションコントのオープニングとして秀逸。強面の部長(生瀬)にリストラされた社員(内村)が「どうしても家族が部長を一目見たいというものだから」と来社するというもの。家族は妻・宮崎美子、娘・原史奈、息子・田口浩正である。ここはレギュラーたちが部長に脅迫まがいの恨み言をならべたてるというもので、わかりやすいお笑いであり、普段のお客さんにも受けがよかったのではないかと思う。去り際にウッチャンが「怨み」を目ににじませる。こういう役をやらせたら天下一品だなぁ。狂気の凄みはある意味、地なんだよなあ。社交辞令を許さない・・・なんだなぁ。

最後は「南米のホテルにて」・・・これは南米が舞台なので不条理劇である。出張か単身赴任しているらしいサラリーマンの内村。エアコンが故障してうだるようなホテルの部屋。たどたどしい英語でフロントに電話でクレームすると、ボーイ(生瀬)がやってきて「チキン」のルームサービスをテーブルに置き「サイン」を請う。後はエスカレートしながらリフレインである。途中でカタコトの日本語をしゃべるマネージャー(入江)も登場するが、結局は「チキン」なのである。「最初から最後までベサメムーチョ」や、「うろおぼえの昴」などもあり、・・・これがもう少し本格的だとさらに不条理だったが・・・望郷の念にかられるが家路は遠いというスタンダードな流れで幕である。

ま、コントをレビューするのはちょっと気恥ずかしいけれど黒歴史担当者としては愛をこめてメモしておきたい。ご馳走さまでした。

関連するキッドのブログ『オレのダルさをなめんなよっ・・・(さまぁ~ず)』

              『その後はその後はその後はアッパー。(中田有紀)』

で、『花嫁とパパ・最終回』(フジテレビ)も見た。ストーカーのような父親と箱入り娘。そして娘の生誕と命を引き換えた母。というオーソドックスなお涙頂戴もの。石原さとみが「母からの遺言の手紙」を読むくだりがちょっと良かっただけの退屈なホームドラマである。だから普通の花嫁とパパで良いのではないか。今さら、時任三郎の歌を聞きたい人もいないだろうし、できたら、その後、結婚式で花嫁の父が必ず歌いたくなるような名曲があってからの企画だと良かったと思うよ。平均視聴率11.8%、最終回12.2%でした。

関連するキッドのブログ『花村さん! 花村さん! 花村さーん!(石原さとみ)』

で、『鬼嫁日記・いい湯だな・最終回』(フジテレビ)も見た。観月ありさもがんばっているのだが、もう良い企画はないのかなぁ。『私を旅館に連れてって』以来、当りがないような気がする。脚本もなんだか、設定にただ引きづられて・・・悲鳴をあげているような気がするのだが、もともと無理がある結婚という制度だが、それにすがってどうにかこうにか生きている男と女の哀歓をもっとしっかりと見据えて企画していくといいと思うのです。地獄とか、大失敗とか、嫌われたとか、母親失格とか、結婚サギとか、恋愛トンマとか、ダメ女とか・・・そういう謳い文句では客は呼べないのでは・・・と感じるのですが・・・。ま、うらやましいばかりの展開も嫌がられるかもしれないけれど。観月の健気な庶民の味がもったいない気がいたします。平均視聴率12.0%、最終回10.5%でした。

しかし、「わたしたちの教科書」の平均視聴率が「鬼嫁日記」より低いというのも凄いなっ。ま、誰だって一生懸命作ってるんだけどね。

関連するキッドのブログ『スリルな夜・完結編

木曜日に見る予定のテレビ『私たちの教科書』(日本テレビ)

コメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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今回は我等がウッチャンをゲストに迎えてのボーナスステージ。 もういっその事、シーズン3からレギュラーとか……と思ったけどそうなると番組の空気が変わっちゃうか。 [続きを読む]

受信: 2007年7月 1日 (日) 02時15分

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受信: 2007年7月 1日 (日) 14時31分

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