空だと言われたからパスした・・・カードを渡せと言われたから渡した。(戸田恵梨香)
さあ、帰ってまいりました。素直な直(トダエリ・・・この略一字しか略されておらず・・・でもサトエリとなんとなくそろえたい・・・なぜ?・・・じゃ、沢尻はサワエリかよっ)です。バカです。「脱げ」と言われたら脱ぎそうです。そしてえーんえーんと泣くのです。なんじゃーそりゃあああああ。ま、原作が底をついて突然、グダグダになり始めたこのドラマ。もはや、来週、最終回だし、このまま、逃げ切ってみせるぜぇぇぇぇぇという気満々です。
来週、15-20%を獲得すればこの番組はかなり成功ということになりますが・・・さあ、どうでしょうか。
ドラマはここまで*8,2%~12.8%の視聴率で平均11.2%を獲得。時間帯を考えると好成績です。そして「大金争奪ゲーム」という話題性で認知度も高まっているようです。それは同じ新枠のドラマとして午後10時台のニコロボの倍近い成績が物語っています。
逆に午後9時台の「スペシャルドラマ」の予告編を10週に渡り、毎週一時間近く、繰り広げてきたという考え方もできます。その告知効果はなかなかに予想外のパワーを秘めているような気がします。ジブリの再放送の破壊力を考えると周知されるというのはなかなかにあなどれないことですから。
キッドは「価値観の多様化」という概念をいつも半信半疑で受け止めることにしています。「誰もが知らないことを知りたい」という欲望と「みんなが知っていることを知りたい」という欲望は情報に対する人間の欲求の二面性を示していると思うからです。理想は「みんなが知っていて」「誰もが知らない」情報を送り出すこと。え、そんなことがあるのかって。たとえばかってはプロ野球中継の巨人戦ですとか、ワールドカップの日本戦ですとか、最近では踊る大捜査線の新作とか・・・は・・・ね。
さあ、そういう意味で来週の視聴率は楽しみです。チャレンジですからね。もちろん、テレ朝の「トリック」や「特命係長」や「スカイハイ」がやってきた手法ですが・・・いきなりスペシャルというところがアイディアでギャンブルでゲームなわけですから。
で、『ライアーゲーム・第10話』(フジテレビ・070616PM1110~)原作・甲斐谷忍、脚本・古家和尚、演出・大木綾子を見た。「密輸ゲーム」の中盤戦。敵チームの火の国ヨコヤ(鈴木一真)が検査官として「透視能力」をスバリ当てましょう・・・と思ったら味方チームの水の国チビキノコ(坂本真)が検査官として必勝法がわかった・・・と宣言。
ま、誰がどう考えても怪しいのですが、当事者になっていると人間、「何がなにやらわからなくなってしまう」ということはあるものであのキノコ(鈴木浩介)までもが「キノコの王国の王様はチビキノコ様、どんな命令もこのキノコおおせのままに従いましょう」という始末です。もちろん、直の私物である秋山様(松田翔太)はお見通しなのですね。
さて、「密輸ゲーム」はかなりギャンブル性の高いゲーム。もちろん、ゲームとしては心理戦の要素もあるし、途中経過によって作戦が変わってくるフレキシブルな側面もあります。
こういう場合のオーソドックスな戦略は様子見なのですが、「奇策」はそういう時にこそ成立します。まあ、ある意味、反則ですから。
前回、各段階における金の移動を記録すると、すでにドラマがそういう細かいところにこだわっていないことが判明しました。まあ、人によっては「穴」とか「設定ミス」とか言うかもしれませんが、まあ、フィクションのやることだから、他の要素が面白ければいいのです。
今回は要するにチビキノコがヨコヤとつるんで、水の国を裏切っていた・・・ということが伝わればいいわけです。もちろん、その後の推移はさらにグダグタ゛ですが、ま、ドラマとは基本的に主役に有利にできているものですから。
とにかく「そろそろ、白状したらどうだ、チビキノコ」・・・と秋山が決める。
ここが大切なのです。「いよっ、松田っ」「翔太っ」「二代目っ」「なんじゃこりゃああ」とか声がかかるところです。
そして、その後で最近、賢くなって可愛くないというバカファン(バカなファンにあらずバカのファンなり)のために敵役であるヨコヤが「支配者というものがどんなものかみせてあげましょう。私を信じなさい・・・ははは、信じるなんてバカですね~」で、バカが「まただまされた」え~ん、え~んとなるのを見せる。これも見せ場というものですから。前半でバカサギ、そろい踏みです。
そして、その後、「ヨコヤ」が「私こそが秋山の母親を殺した犯人ですよ」と「サギ師」を挑発するのもいわば「お約束」です。この後、「ヨコヤ」は「秋山は怒りに我を忘れている、つけこむなら今だ」とのたまうのですが、失敗を反省しないというのが、この手の悪役の鉄則ですから・・・。だってかって「ヨコヤ」は「怒りに燃えた秋山に詐欺グループをぶっつぶされている」わけで・・・反省していれば同じ轍は踏まないのですけれどね。悪は反省が苦手なのです。
「バカ」直をエサに「サギ」秋山を釣り上げたつもりの「悪」は自分が釣られてしまう模様。
それにしてもこの後、怒りに我を忘れたフリをした秋山が「めちゃくちゃ」をやるシーンがとてつもなくグダグダ。「負け続けた秋山」が全員のカードを集めるわけですが、視聴者をだまそうとするあまり、演出はやりすぎています。「渡せ」と言われたら「渡す」バカ直はともかく、キノコ、チビキノコ、ヤンキノコが自暴自棄状態の秋山にカードを渡すとはとても思えません。ここは「実は味方チームに作戦を指示」するのが自然、もちろん、そこをみせる必要はありません。どうしてもというのなら、直だけは知らないという演出で良いのです。つまり、直が税関にいた時間にすべての打ち合わせができていたということで。
つまり、二回目の中間報告、20ゲームの終了まで、ヨコヤをだませばいいのですから。
秋山が笑ったときに、キノコチームも、敵チームもバカと「悪」以外は全員「ニヤリ」という演出でよかったのじゃないかな。ま、今週はこうしておいて、来週、説明でもいいですけど。
バカ「じゃ、私だけ、何も知らずにいたんですか・・・」キノコ「だってさあ、直ちゃんに相手を騙すような演技ができるわけないじゃああああああああん」ですから。
ともかく、預金残高は水の国チーム>火の国チームに。しかも、カードはすべて秋山がにぎり、ヨコヤの残高は元金に足りない状態。さらに逃亡者の1億円が自動的に借金になっていると確実にマイナス1億円である。
そしてしかし、ここでダウトに成功したらと秋山相手に裏を読んだ一発勝負に出るヨコヤはギャンブルに失敗し、さらにマイナス5000万円・・・。
秋山の優位は不動のまま、密輸ゲームは後半戦に突入したのである。
予想される結末としてはヨコヤを除く火の国チームの負債ゼロで水の国チームの勝利になるところだが、おそらくバカが「このままじゃ、ヨコヤさんがかわいそうですーっ」と言い出すのだろうなぁ。うんうん、優しい。どこまでも優しいよ直。「優しさバカ一代」だよーっ。さあ、その場合サギ兼直の私物はいかなる決断を下すのか、スペシャル最終回なのだなーっ。
関連するキッドのブログ『第9話のレビュー』
ゲームとルールについては先週もふれたが、さらにもう少し補足しておこう。基本的にはゲームとはルールをさぐりあうものだとも言える。たとえば、今回のゲームでは味方チームを裏切って敵チームのスパイになってはいけないというルールはなかったのであり、チビキノコはルールに従って行動したのである。しかし、全員がそのルールを発見するとそのルールは禁止されたりする。場合によってはなかったルールでペナルティーを払ったりすることもあるのだ。こういう時、よく「知らなかったではすまない」という言葉が使われるのである。よく、常識について懐疑的な意見を抱く人がいるが、常識というものには畏怖を抱くべきなのである。思いもよらないことが常識だったりするから。ゲームには「同時ゲーム」と「交互ゲーム」という考え方がある。まあ、「サッカー」と「野球」のような差別化と考えてもいい。「野球」も「サッカー」も「戦争」をゲーム化したものと考えた場合、世界の戦争は「サッカー」のようなものなのか、「野球」のようなものなのかと考えることもできる。基本的に戦争は先制攻撃が絶対に有利というセオリーがある。たとえば、野球のように戦争した場合、1回表に相手を全滅させてしまえば、裏の攻撃はなく、コールド勝ちなのである。これがかなり悲惨なので、現在は「サッカー」のようなゲームにしようという暗黙の了解があり、しかも「試合開始」の笛は吹かれないのが理想なのである。しかし、「武力」で解決したいという欲望はなかなか収まらない。時々、「野球」のようにゲームを始めて、バッターボックスに入る国もある。始められてしまうともう戦争を避けるためにピッチャーはキャッチャーのサインに延々と首をふりつづけるしかなかったりするのだ。イライラしたバッターが「お前の母さんデベソ」と言ったりすると乱闘になることがあり、そうなるともう、野球だか、サッカーだか、戦争だか、なんのたとえだかハチャメチャなので・・・キッドは退場します。
月曜日に見る予定のテレビ『プロポーズ大作戦』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドじいや、おはよう!
どうしても、土曜日深夜は、安心感と共に見ているはずが、
夢の世界に入ってしまいます(笑)
遅ればせ、早朝から見はじめました。
詐欺師って凄い頭ですね。騙されるわけです。
だから、あまり詳しく書けませんでした。だって、種明かしが無いと、理解できなかったから。
投稿: mari | 2007年6月17日 (日) 09時06分
今回はヨコヤのトリックを
アキヤマが利用するというのが一番の見せ場だったようで
アキヤマはそのトリックを隠すために自分自身を偽装した。
アキヤマとヨコヤ
似ているけど相容れない二人。
ようやくこのドラマの見せ場になりました。
長い長~~~い前フリです(笑)
次回で最終回。
ドラマを見ながらキーボードを叩いてる自分としては
3時間も耐えれるかどうかとっても不安です(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2007年6月17日 (日) 15時03分
❁~✾~❁~~✾mari様、いらっしゃいませ✾~~❁~✾~❁
おそらく、来週は
ダイジェストというか、
回想シーンをおりこんでくる
でしょうから、
そこで「種明かし」が
たっぷりあるものと予想しています。
本当は30回で20億円を運ぶゲームなので
裏の「発見」を考えないと
1億円ずつ20回。
空が10回と予想するのが基本。
ここから、たとえば
1億円ずつ10回。
5000万円20回。
空なし。
とか、さまざまなバリエーションが生れます。
たとえば空を最初から10回続けたら、
もう1億円を最後まで続けるしか
全額を運びきる方法はありません。
ただし、裏があるのでゲームは複雑です。
たとえば相手が最初から1億円でくれば
ダウトが成功すれば
5000万円獲得。
10回連続なら5億円獲得です。
30回なら15億円になります。
こんな金勘定をしているよりも
敵チームと組んだ方が有利というのが
ヨコヤの作戦なのです。
それに対してアキヤマは
ヨコヤ以外の全員と組む・・・
つまり、カードを手に入れるという作戦。
ま、いわゆるひとつのいじめです。
どちらが辛いか・・・火を見るよりも明らかなので
ございます。
ま、そんな「ひどいこと」したら
ナオが黙ってないと思いますが・・・。
投稿: キッド | 2007年6月17日 (日) 21時13分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
なるほど、
見ながら書いていらっしゃるのですかーっ。
すごいなーっ。
キッドにはとても無理でございます。
昔から一度に二つのことをするのが苦手で。
なにしろ、ただでさえ、頭の中がバラバラなので。
ikasama4様の記事のアップが
いつも早いので感心していましたが
そんな秘密があったとは・・・。
びっくりしましたぞ。
アキヤマとヨコヤの決着も楽しみですが
どうやらラスボスは
ダイスケ様の模様・・・。
鉄平の仇を
翔太がとる・・・のか?
CXいただき体質健在です。
もう、斬新さと堅実さを兼ね備えた攻撃ですね。
セクロボもCXでやりなおせばいいのになぁ。
ニコ美山加恋、ロボ香取慎吾・・・とかで。
しかも月9で。
原作レイプなしで。
二年後くらいに。
投稿: キッド | 2007年6月17日 (日) 21時26分