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2007年7月31日 (火)

大切なのはGOOD LUCK!!だと思うのです。(井上真央)

まあ、すでにタイトルからしてかなり妄想が激しいので今回のレビューの信憑性は疑わしく・・・まともにストーリーを知りたい方は お気楽様のレビューを推奨しておきます・・・最近、その手法使いすぎ・・・。だって、困ったときにはみんなトモダチ頼るよね。そうだよね。・・・お前、頼りすぎ。

まもなくメンテナンスに突入するのでご注意ください。

◇メンテナンス日時

 2007年7月31日(火)21:00~2007年8月1日(水)15:00の約18時間

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「女帝」↘10.9%(微下げはお茶の間的羞恥心が影響か?)、「山田太郎」↘13.7%(ルパン・・・オリジナルの方が面白かった・・・って言ったらダメですよねーっ)、「スシ王子」*8.8%(末広がりでございますーっ。忘れなかった人がこんだけいただけでもハッピー)、「受験の神様」*7.1%(あー、決勝に行けなかった日本代表、責任とってくれーっとか言ってる場合じゃなくて会社コントをけずらないとまっさかさまに落ちると予告)、「新マチベン」↗10.8%(コンスタントに2ケタのせてきたな)、「風林火山」↘15.9%(ああ、やはり大河は時間変更に弱いな・・・Gacktで20%にのせたいところだったのに・・・ガクッと)、ついでに「ファースト・キス」↗15.8%(戻したーっ、って言うか選挙後のTVタックル21.2%裏でよく戻したな)、ちなみに「広末ロング・ウェディングロード」10.9%(ま、こんなもんだと思ってましたーっ)、以上。

で、『ファースト・キス・第四回』(フジテレビ070730PM9~)脚本・井上由美子、演出・高木健太郎を見た。相変わらず・・・演出が甘い・・・そんな気がするのはキッドだけではないと思う。たとえばはるな(酒井若菜)と勝(阿部サダヲ)がからめばそれはどうしたってモー子と猫田に見える視聴者はいるわけで、それに対応するくすぐりとまったく「木更津キャッツアイ」を知らない人に対する演出という双方向性が要求されるのにまったく対応していない。もう、ガッカリだな。

それは別としてテーマはシビアに見えてきた。やはり、伊藤英明の演技力というか、そこが一番ネックだな。いや、伊藤自身はよく対応しているのだが、テーマはそれを上回る深みを要求しているのである。

まず、基本的に近親婚のタブーというものがある。人々はそれが「科学的」に証明された「遺伝的な欠陥」をもたらす「錯誤的な行為」と考えがちだが、実は科学的根拠は薄弱で、どちらかといえば特殊な例をあげて一般化した「迷信」の傾向が強いことを指摘しておく。基本的には「兄妹」が性交して子供ができてもその子が健康でない確率はそうでないカップルの確率と差はありません。

だからといって全国各地で「兄妹」がセックスしはじめると大変なことになるので「ダメーっ」と言う人たちがいるだけです。

基本的に我が国は始祖神からして兄妹婚であり、もう、そういうタブーに関しては神話時代からあんまり気にしていないのですが。

さて、自然科学的には問題ない「兄妹婚」がなぜタブーなのかというと、それは社会科学的な問題に負うところが大きいのです。

ともかく、タブーは存在する。すると禁断の恋という魅力的なステータスも発生します。もちろん、姉と弟とか、兄弟とか、姉妹とかそういうものもあるわけですが、ここは「妹萌え」という伝統から論じてまいります。古来、我が国は恋人を妹と詠んだりする慣わしがあるほどの妹萌え国家なのですからーっ。

近代における妹萌えの旗手としては「宮沢賢治」がかかせません。もう賢治は「修羅」を感じるほどに妹萌え~なわけです。そして、この組み合わせをキッドはタイプ1と考えています。賢く勤勉な兄と病弱で健気な妹・・・。いかがですか、うっとりする組み合わせでしょう。

これに対して文学者の例をあげてもいいのですが、気分を害する人があるかもしれないのでタイプ2は神話から提示します。妹が兄を守る伝説です。日本神話でもいいのですが、ここはオキナワ的な妹の話にしておきましょう。基本的には兄は向こう見ずで冒険家。それに対して妹は賢く先見性があります。そして、兄は冒険で危機に陥るのですがそれを見越して妹が手をうっておくというパターンです。場合によっては兄を助けるために妹が身を犠牲にします。呪術的には人身御供に通じていくわけです。兄を守るために妹が神に身を捧げたりするわけです。ま、ヤマトタケルでいえば妹的な姫が海に身を投げることで海神の怒りを鎮めるという話になります。ま、簡単に言うと愚兄賢妹というタイプです。

お分かりでしょうか、「ファースト・キス」はこのタイプ1とタイプ2の微妙な変形・融合ヴァージョンであり、この変形やら融合やらがかなり刺激的になっているわけです。

基本はタイプ2でしょう。兄(伊藤英明)はどちらかといえば愚か者。昔はデブでしたし、自称イケメンです。しかし、南方系なので洗練された顔立ちとは言えず、ギリギリ、ワイルドということになるでしょう。それに対して妹(井上)は賢いという面も持っているし、実は兄思いというか、出来の悪い兄を不憫に思っている傾向があるのです。

しかし、妹は心臓疾患を持っていますから、タイプ1です。けれども、控え目で大人しい性格とは言えないのです。文句ばかり言ってますし、表面的には暴力的で意地悪です。

つまり、あえてパターンを外していると考えられます。もちろん、その方がリアルなのです。しかし、兄のいない女性や、妹のいない男性にはやや物足りなく感じるポイントにもなってきます。

ここが作者の計算なのか、それとも個人的な内面の反映なのかは踏み込みませんが、ともかく、そこがこの物語のネックなのだとキッドは考えます。

ついでに愛し合ったものが血縁者だった・・・ガーンという筋書きはひとつのジャンルなのでジャンルとして楽しまなければいけません。イザナギイザナミから始まり、スターウォーズのレアとルーク、ガンダムSEEDのキラとカガリ、みーんな、ガーンで楽しいのですから。

そもそもガーンとすること自体が科学的には間違っているということからお笑いなのですから。

もちろん、実際の兄妹関係者にとっては兄が木村拓哉だったり、竹野内豊だったり、山下智久だったり、妹がはるかだったり、エリカだったり、ガッキーだったりしないのが普通なので、想像したくない・・・という問題もあるのですけど。

さて、今回、このドラマのもう一つの主題が妹の口から語られます。それは伝統の兄妹パターンをなぜ変形しているかというヒントとキッドは考えます。

それは「人間なんて所詮運次第でしょう」という嘆きです。

これは自分というものがはたしてあるのか・・・という問いかけと同じ意味をもっています。たとえば「寿司が食べたい」とキッドが思っていても、それは寿司を誰かが発明し、お腹がへったら何か食べたいというシステムが父母によって与えられ、そういう情報が機械的に統合されているだけで「自分がしたい」のではない・・・という懐疑であり、これをやると責任というものがなくなり、楽なのでやるという傾向もあります。

つまり、自分勝手なのですが、そもそもその自分がないという発想ですからね。

自分は他人との比較で成立する部分があり、たとえば男女差なんかもそうなのですが、つまり「男でないから女だ」「女でないから男」だという発想です。ところが男女雇用機会均等法などが生れると男女差が消え去り、たとえばタイプ1の病弱な妹は強くて賢い兄に守ってもらうことができない。タイプ2の賢い妹は愚かな兄に尽くして守ってあげることができないという事態になるのです。

そこで「運」です。運がいいとか悪いとか人は時々口にするけどそういうことって確かにあるとあなたを見ていてそう思う「あなた」はさだまさし的には母なのですが、このドラマの場合は妹が自分自身にそれを見ていることになります。

純潔をデブの兄に汚されてしまった自分・・・そこかよっ・・・それなのに兄を愛しく思う自分・・・本当かよ・・・生まれついての病気で普通の青春がすごせない自分・・・そうそう、そこだろう。そういう自分の不運といつも戦うことを強いられた妹はそして賢く強い兄を持たない妹は・・・ああするしかないじゃないですかーっ。という井上井上の迫真の脚本と演技・・・それに対して現代的なダメなアニキを演ずる伊藤はまだまだ役に徹しきれてないんだよなーっ。もっとダメでダメでダメなアニキを演じなければダメーっ。

そしてそんな最悪にダメなアニキを「お兄ちゃん」と妹が呼ぶとき・・・このドラマはとてつもない妹萌えパワーを発揮する・・・キッドはそんなことを考えつつ、来週を待ちたいと思います。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)

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2007年7月30日 (月)

そなたにこれを授けよう・・・経典を読むことが夜伽じゃ・・・。(Gackt)

夜伽なのか・・・。経典も巻物だけに・・・なんだか、こけし・・・っていうか・・・大人の玩具っていうか・・・し、失礼しましたーっ。

と、いろいろ妄想してしまう長尾景虎(Gackt)である。

自民党の歴史的惨敗・・・これによって憲法改正がまた遅れるのではないか・・・と思うと、社会保険庁のくされ役人たちを全員火あぶりにしたくなるような不始末である。

一刻もはやく、自衛戦闘のできる正常な国家にならなければアジアカップのような得点できなくて泣いちゃう国から卒業できないのである。国を憂う政治家たちには実際、身を謹んでもらいたいものだなぁ。

というような選挙の夜・・・大河ドラマはひとときの幕間のものがたり。武田・今川・北条の天下への道を描きつつ上杉謙信はあやしいムードを撒き散らす。

で、『風林火山・第30回』原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様のプログをお勧めしておきます。

Echigo1549 さて、1549年は甲斐・信濃は比較的に落ち着いた年であるように見える。前年の上田原の武田の敗北、勝弦峠の武田の勝利のあと・・・武田は次なる展開にそなえて戦争の準備期間に入った。対小笠原、対村上に備えてじわりじわりと調略を行うのである。逆に小笠原も村上も現状維持が精一杯ということになる。そのため、物語は各所に飛んだ。

越後ではようやく、越後一国としての体裁が整いつつあった。とはいうものの、越後各地の守護代長尾家と守護上杉家はそれぞれの勢力を持ち、国主といえども、地侍の意向をないがしろにできないという統一感のなさは甲斐を上回るのである。このある意味での後進性が、長尾景虎(上杉謙信)には終始つきまとうのだ。

景虎は「義」の武将であると言われるが、「義」が権威主義の表象であるとすればそれはまさに文字通りそうなのである。この後、景虎は足利幕府から越後国主に任ぜられたり、上洛したり、関東管領になったりするのだが、すべてそのような「名分」がなければ一向に動かない越後侍の頑迷さが原因としてあると言っても過言ではない。

利に聡く、理にうとい困った配下多数なのだな。

それでも、栃尾城主時代にバックアップをしてくれた本庄氏、春日山城で長尾本家を継ぐにあたり力を尽くす直江氏、そして上越国境に城を構える実力者坂戸長尾家との橋渡しをする宇佐美氏と徐々に景虎グループというものが形成されていき、なんとか、越後国主として旗揚げしたのがこの時期なのである。

もちろん、甲斐の武田が信濃を席捲し、その進行先に越後があることは明白なので地侍たちの防衛本能がそうさせたと見ることもできる。しかし、やはり、景虎自身になみなみならぬカリスマ性があったのだろう。ま、侍女に夜の伽を命じない・・・怪しさは別としてである。今回、嫁入りがとりあげられた桃姫だが、実際は夫・政景はその後も叛旗を翻す。しかし、二人の間の次男景勝が上杉家を相続するのであり、そういう意味では景虎の血脈はつながれていくのだな。

景虎が守護神とした毘沙門天は又の名を多聞天という。つまり、情報収集力に優れた神なのである。上杉流の忍者というものはあまり伝え聞かないのだが、逆にそれだけプロフェッショナルな忍びの一群がいた可能性は高い。上杉家が戦国時代を生き残り、ついに江戸の末まで続いたことを考えると景虎が影の一族を率いていた可能性は非常に高いと思われるのである。ま、これ以上言うと暗殺されるおそれがあるのでやめておく。

一方、井上靖の原作がネタ不足のため、なんとなく新田次郎版の色が濃くなってきたドラマでは間者となった山本勘助(内野聖陽)が越後潜入の模様。勘助の守護神は「かげろう」を神格化した摩利支天なのだが、陽炎ゆえに傷つくことがなく、武士の守り本尊となるわけだが、それよりも実態のないゆらめきがやはり忍びを連想させることも間違いない。キッドとしては勘助の不具は偽装という線を妄想するのである。絶対絶命の窮地に陥った勘助が両眼を見開き、脱兎の如く疾走しながら「へへへ、すべてまやかしでござったぁぁぁぁ」というオチだといいのになぁといつも思っていることを告白しておく。

さて、今回、駿河を訪ねた勘助に今川義元(谷原章介)は相変わらず冷たい。雪斎(伊武雅刀)を呼んで密談である。駿河遠江の二国の太守である義元は尾張の織田家と三河の領有権を争っているのである。武田が上田原から勝弦峠へと戦を進めている頃、三河小豆坂で激戦を展開しているのである。そして、翌年なのだ。この年、安祥城を攻略した雪斎は織田信広(信秀長男)との捕虜交換で松平元康を得るのである。・・・まもなく織田信秀はその命の炎を消し、表舞台に18才の織田信長様が登場してくるのだな。

おだやかに時は過ぎ、第四次川中島まで残り11年である。

関連するキッドのブログ『第29回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ)→『探偵学園Q』(日本テレビ)→『牛に願いを』(フジテレビ)

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Newimage1hcmpr21 クリックするとTVスポットCM版『H☆C THE MOVIE アイドル戦士キャンディー☆ムーン』第18弾あります。(絶体絶命だけどキャンディー☆ルナ降臨の巻デス)

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2007年7月29日 (日)

あなたの子供にとって他のすべての子供は敵なのです。(成海璃子)

それはなんだか違うような気がする・・・と宏(長島弘宜)のパパ(山口達也)は言うのだが、どこがどう違うかは説明できないのであった。もちろん、バカだからである。

子供が三人溺れている。そのうちの一人は我が子である。一人しか助けられないとしたらあなたはどの子供を助けますか。溺れるもののたとえはいつだってシビアなものだ。究極の選択は曖昧さを許さない。

そういう状況に人が遭遇する確率が高いと考えるかどうかも認識力の問題だと思う。受験が戦争の一種であると認識するものには自明の理がそうでないものには断言さえできなくなる。それだけの話である。世界が一握りの勝者と大多数の敗者で構成されていると敗者は考えたくないものなのだから。

で、『受験の神様・第三話』脚本・福間正浩、演出・大谷太郎を見た。たとえば、東京大学の入試問題の解答力が20才の人間の基本力とするとほとんどの20才の人間が知能指数100以下になってしまう・・・という怜悧な断面図なのである。もちろん、知能指数が人間の価値を決めるものではないという考え方もあります。

Shisen001 さて、今回問題となるのは視線の問題である。菅原道子(成海)がそのおそるべき演技力でビシバシと眼力を発揮する。

この視線に耐えられない人も多いのではないだろうか。もちろん、キッドはあまりにも魅力的なこの視線ゆえにドラマの内容などはほとんど頭に入ってこない。もうひたすら、もっと睨んでくださぁぁぁぁぁぁいとお願いするばかりなのである。

もちろん、カメラ目線だけでなく、脇役たちが睨まれている場面でも、しっかりと感情移入をし、たとえば広のパパの上司の天木(西村雅彦)が土下座して見上げる先の道子の冷たい視線もしっかりと受け止めなければならない。

もちろん、目が不自由な人には想像するしかない、この美を堪能できる我が身の幸せをしっかりとかみしめなければならない。今日、目日曜ではダメなのである。場合によっては、本日、未熟者という気持ちも忘れてはいけない。

さて、冗談はさておき、視線というものは言葉よりものを言うのだが・・・つまり、目は口ほどにものを言いということである・・・たとえば「ウソを語るときには視線が一定の方向に流れ、真実を述べるときは逆の方向に流れる」・・・といった大脳生理学的問題や、「話をするときは相手の目を見て話せ」とか「オレの目を見ろ、何にも言うな」などといった情緒的な問題まで様々な「生きるにあたってなにか大切なもの」を含んでいるのだな。

しかし、実際は睨むということは「相手に殺意を感じさせる行為」で本来は慎むべき行為であるという考え方もある。

たとえば、「礼」というものがある。お辞儀といってもいい。土下座もその一種である。頭を下げる行為である。これは要するに礼をする相手から視線をはずす行為なのである。つまり、敵意がないことを示す行為なのである。握手が「武器をもっていないことを相手に示す行為」であることと本質的には同じということだ。だから、スナイパーであるゴルゴ13はけして握手しないのである。

つまり、頭を下げる行為とは「殺されても文句は言わない」という意志表示なのだ。逆に隙を見せないということを優先する武道では頭を下げる場合でもけして相手から目をはなさいという上目使いを訓練する。つまり、防衛力は行使するのである。

お分かりだろうか、人の目を見る行為は実は無礼な行為なのである。

もちろん、人間に上下関係を認めない世界ではお互いを見ることを「無礼」とは言わない。しかし、格差社会ともなれば当然、目上の者を目下のものが見ることは礼を逸する行為になるのだな。格差社会が進行していけば、「見たな~」ということで無礼討ちされてしまう場合もあるので底辺のものは他人を見るのにも覚悟が必要となる。

さあ、不良の世界は殺伐としているので「ガンのくれあい、とばしあい」は日常茶飯事である。目と目があったら「てめぇ、なぁに、ガンつけてんだよぉ」と修羅場の発生は必然なのだな。

もちろん、「目と目で通じ合う」そーゆー仲になりたいわ・・・という別次元の視線の交差もあるわけだが、問題をこれ以上複雑にしないために今回は割愛させていただく。

さあ、お分かりですね。「受験の神様」の視線は絶対なのである。それに逆らうなどということは許されないのである。そういう意味で道子の視線はある種の特殊な能力を秘めているのだと理解しなければならない。

冒頭でおそらくわが子の家庭教師を道子に依頼しているであろう広域暴力団の実力者が道子に「わが子の宿題を手伝ったこと」を咎められ平身低頭する場面がある。本来、彼らは女子中学生などは手篭めにして輪姦し、シャブ漬けにして客をとらせる対象であるはずなのにあんな態度はありえないなどと思ってはいけない。道子の眼力に逆らえる人間などいないのであり、まして手伝った宿題が誤答であるなど問題外なので目を象徴する道具であるメガネを潰されることは当然の報いと理解しなければならない。

さて、物事の根本というものはこのように至極簡単なことなのだ。

たとえば、全てのテストの基本は国語である。問題はほとんどが国語によって出題されるのである。国語力がなければあらゆる問題に挑戦さえできない。学力が不足しているものに漢字の書き取りをさせることは基本中の基本だ。そして、意外なことにそんなことさえ理解できないものは多いのであり、このドラマの作者は少なくともコレで意外性が維持できると考えていることは明白であろう。

受験生を自分以外、全員抹殺すれば合格率は限りなく高くなるのであり、そうさせないために警察があるのと同じくらい当然のことも意外だと思う人も多いと考える。

そのため、今回は回りくどく、「受験がおだやかな殺し合い」であることを理解しようとしない広とそのパパに道子が立案した計画が進行していくのである。

相変わらず、広のパパの無能さを示すための会社コントが必要とは思えない展開だし、広のパパが「道子への家庭教師依頼を安請け合い」する友人の子供たちと道子が選択する広の補助ロケットとしての人材が一致するご都合主義など・・・もちろん、合理的な説明・・・道子の情報収集能力が人知を越えたパフォーマンスであることを含める・・・があるのかもしれないが・・・目にあまる部分の多いドラマではあるが、少なくともキッドは道子が常に見下ろす視線を投げかけてくれる限り、もう、今季最高のドラマであると認めざるを得ないのだった。

もちろん、土曜ドラマにつきものの「牛」が唐突に登場しすぎだろうっとかツッコンでもいいのだが、やめておく。

「クズね」と言われたハゲた鈴木一真ではなくて西村雅彦が「ちくしょー、おぼえてやがれ」と退場する際も、Mとしてちょっとしびれたような表情を浮かべていたような気がするのは・・・まあ、キッドの妄想でございます。

ああ、来週も見下ろしてもらえるなんてたまらないのさっ。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

『おじいさん先生』も見たのだがレビューは別の機会にいたします。

月曜日に見る予定のテレビ『ファースト・キス』(フジテレビ)

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2007年7月28日 (土)

私は・・・M・・・です・・・。(吹石一恵)VS私にも時が来た・・・泣くでない・・・。(平良とみ)

ま、お気楽社長がもう岡村オファー脇毛も処理してモ娘。修学旅行の追憶に逃避するほどとんでもない仕上がりの「スシ王子」だったわけだが、キッドとしては堤幸彦・・・また腕をあげたな・・・どこまで行く気だ・・・と絶句するほどの超傑作だったわけで・・・これは・・・一般には受け入れられない領域をはるかにオーバードライブしているのかもしれない・・・。

もう、第50回(2006)の岸田國士戯曲賞の佃典彦のものか、原案者のものかは知らないが平良とみの役名が「武留守リリー」だっただけでキッドの意識は三千光年ほどぶっとびました・・・。

ブルースリリーってなんだよぉぉぉぉぉぉ。すっげえ、せつないぜぇぇぇぇ。

で、『山田太郎ものがたり・第四話』(TBSテレビ070727PM10~)原作・森永あい、脚本・マギー、演出・山室大輔を見た。今回は太郎のパパ(松岡充)が登場。玉の輿コンプレックスの隆子(多部未華子)は、例によって妄想の果てに運命の出会いと信じ爆走。一人ぼぎゃーんをするのである。ここはH☆C親衛隊長プッチ☆翠様の出番なのであるが、キッドは忙しくて加工の時間がとれないのである。バンビ御村(櫻井翔)が「久しぶりにおもちゃ箱をあける時が来た・・・」などというので、じいやとまこ様あたりでとんでもない宝箱をあける展開のごっこもしたかったのだが、またもや時間がないのである。そしてもう、ニノ萌えなのでメガネをコンタクトに変えたmari様に再びメガネをしてもらい、一人M妄想する鳥居先生(吹石)で遊んでもらいたかったのだが・・・とにかく時間がないのである。それというのも祖父母の二十七回忌などというどうでも法要の施主をしているからであり、粗飯の手配だの、お供物の予約だの、卒塔婆は何本にするかだの、おみやげはどうするだの、このクソ暑いのにそんなことやってられっかよっ・・・失礼しました・・・なのである。

ちょっと山田家の子供たちの出番少なくて不満なんですけどーっ。ま、今回は「しゅみましぇっ。ごめんなちゃ。謝罪会見っ」のジャージもMサイズだが、心もやはりMだった鳥居先生を見るだけですべてが許される気分になるキッドでした。次回は妄想爆発が予告され・・・楽しみだーっ。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

で、『スシ王子・第1回』(テレビ朝日070727PM1115~)脚本・佃典彦、原案・演出・堤幸彦も見た。ま、たとえば「時効警察」とかで小ネタ満載のドラマを楽しむ場合、そういうジャンルを開拓したフロンティアスピリッツには敬意を払うべきでそういう意味ではかってのライバルでもあり、すれちがったこともあるこの演出家をキッドは心から尊敬しているんだぜえええええなのであった。堤幸彦・堂本光一と言えば幻の傑作『ぼくらの結城 未満都市』(日本テレビ1997)や、篠田節子原作の『ハルモニア この愛の果て』(日本テレビ1998)などの心に残る作品があるわけで、その果てにやってきた「スシ王子」がつまらないわけはないのである。誰が何と言っても面白いのであり、実際、この春のドラマはキッド的にはすべてどうでもよくなってしまいました。もう毎週、金曜日、スシ王子だけを待つのでございます。そういう気分なのでございます。

キッドはある場面だけ、オレだったらもう少し粘るなあというシーンがあっただけで、その他はもうすべての場面が愛おしいレベルでした。

今回はスシ職人として格闘技として師匠たるリリー(平良)が米寿司(堂本)をおぶったりおぶられたりするわけで・・・もう萌え~なのであります。

とみさん萌えに行く前にヒロイン・源ウミ(加藤夏希)である。もちろん、もっとも出来の悪いエコエコの黒井ミサなのであるが、燃えろ!!ロボコンではロビーナとして奈良沙緒理とからんでいるし、うたばんでは貴さんを引かせたり、もうかなり特異な道を迷走して「花男」の滋でようやく一般化されて、ここなのである。秋田県出身なのに名古屋という設定がやや心配なのだが、もちろん、それはこの脚本・原案・演出コンビが『加藤家へいらっしゃい!~名古屋嬢っ~」(2004名古屋テレビ)だからしょうがないのだ。いや、関係ないと思うぞ。

さてとみさんであるな。ええーっ。死、死んじゃうのかよーっ。と思うのだが、ま、とみさんも人間だから死んじゃうんだよなぁ・・・と思うだけでちょっと涙がこぼれます。昭和三年生まれだからもうすぐ80才かあ・・・。まだまだ生きていてほしいものだなぁ。

かって戸川純がもっとも輝いていた頃・・・映画「パラダイスビュー」(1985)で沖縄と平良とみさんを楽しむ喜びを知ってから・・・もう二十年がすぎたのだなぁ。沖縄に旅するよりも映画の中でとみさんと逢う方がリアルな感じがするってすごいよなあ。そんな女優、他にいるのかなぁ。もちろん、最初はいつか滅びる雰囲気満載の戸川純のあやうい魅力に惹かれたわけだが、映画「ウンタマギルー」(1989)あたりではもうすでに「魂」(マブイ)を落としてえ。そしたらとみさんがひろって届けてくれそう的な感覚になっていたのである。キジムナー(妖精)はどこにでもいるしなー。

もちろん、そういう時の流れを経て、戸川純が輝きを失い戸川京子が世を去ってもとみさんは元気で、映画「ナビイの恋」(1999)ではまだ少女のように恋をするし、映画「ホテルハイビスカス」では集大成であるかのごとく、落ちた魂をちゃんとひろってくれるのである。

ああ、沖縄のこころのものがたり。ヤマトンチューとしてほのかに癒される異国の祭礼・・・。ああ、できるものならもうオキナワ式で法要したいよ。ハイビスカスの花でもかざってなんとなく飲んで踊って解散てな・・・ま、よそものの憧れ感覚ですからあくまで・・・そんな感じでこの業務から解放されたいよ・・・。

おいおい、スシ王子のレビューはどうした。・・・とにかく、キルビル的なリリーに仕込まれた司はジョーズなカジキマグロのトラウマを乗り越え、サカナと目があっても街を全滅させたり、島を沈めたりしない、真のミヤコ(宮古島)の男になるために・・・修行を開始したのだった・・・つづくである。

関連するキッドのブログ『トリック新作スペシャルのレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)午後0715からなのね。

♡♥♡♥♡ねんドル情報♡♥♡♥♡

7月30日(月)PM1155~「嵐の宿題くん」にまたもやねんドル登場です。

興味のある方は→コチラへ。

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2007年7月27日 (金)

人生山あり壁ありゲームです・・・。(深田恭子)・・・このでんすけすいかめ~。(伊東美咲)

いや、林徹には何の怨みもないのだが、本当にこれほどまでにテンポに差が出るとある意味、びっくりだな。おそらく「大奥」に魂を持ってかれてるのだな。なんか、刺激的なことをしないと抜けないのではないか。南の島でお魚さんとトークするとか・・・。・・・ま、いいか。

それはそうと「アジアカップ」の呪いおそるべしだな。今度は「ホタルノヒカリ」から5%持って行ったのだった。しかも負けたくせに25%である。3位決定戦になったので・・・しかも対韓国戦で今度は「受験の神様」を直撃である。今度は5%もとられたら大変なことになるのだが・・・。

ともかく、演出が変わって、普通になんとか見られる状態になった「山壁」・・・。ついでに脚本も変えるともっともっと面白くなるような気が・・・いえっ・・・なんでもありませーん。

で、『山おんな壁おんな・第四回』(フジテレビ・070726PM10~)原作・高倉あつこ、脚本・前川洋一、演出・葉山浩樹を見た。最初にでんすけすいかについて一応メモをしておく。北海道当麻町の名産の黒皮のスイカである。何も黒くしなくてもいいと思うのだが黒いのである。そして大宮デン助(大宮敏光)という浅草の芸人にあやかってネーミングされたのだという。デン助が63才で亡くなってからもう30年もたったのだなあ・・・デン助劇場だの、デン助人形だの・・・知っている人も少なくなったのだろうなあ・・・キッドはビートたけしや柄本明に時々、デン助の面影を見ることがあるのだが、そんなこと言っても通じないんだろうなあ・・・。なのになんででんすけすいかなのだ・・・と絶叫しました。

必要以上の巨乳にされている深キョンだが、今回は「深キョン的可愛さ満載」の上にお色気サービスまであり、もう堪能したのである。

①何でも出てくるカバンを持っている ②痔のクスリも持っている。③マージャンのルールを知らないのにマージャンも持ってきた ④オッパイ大きい女がアタマいいはずないという迷信を弟に言われた・・・かってマリリン・モンローも苦しめられた迷信である。⑤変なお菓子も持ってきた ⑥温泉ストリップを発見する ⑦おみやげ試食がおいしくてワーイ ⑧朝市で野菜を買う ⑨でもサイフ忘れる ⑩ピンポン玉を胸の谷間にはさむ・・・枚挙に暇がないのである。

もう、これで充分だな。キッド的には。

温泉旅行に出かけた丸越百貨店。各職場のエース級を全員、営業中に慰安旅行に連れて行くなんてどんだけ悠長な経営方針なのかっ。

そんな時、温水洋一をハゲさせたという呪いのバッグの100個発注があり、仕込み担当の松原(ガレッジセール川田)が遭難して行方不明のため、残留組の田村(谷原章介)は悪戦苦闘。その余波は温泉にまで及ぶ。

今回は父と子のおぞましい影絵など・・・温泉をのぞこうとしてしりもちをついた息子のために社長(若林豪)が湿布を貼ってお尻をペチンである・・・いかがわしさが全編にあふれ、キッドはさらに満足である。ミッチーが寝言で「ダイナマイッ」を言ってくれたのもそそる。

深キョン狙いのミッチー。ザルの小池栄子。すっかり脇役の上原美佐。こっそり温泉に入ろうとして入れない伊東美咲、ミルフィーユは無理フィーユともうだじゃれでもないことを言うためだけの徳井優など小ネタもそこそこである。

そして最後のかなり無理矢理な感じのする巨乳バッグまで・・・もうかなりおバカなテイストに仕上がっていた。ま、好き嫌いはあるでしょうが・・・キッドは今回のようなノリでラストまで突っ走ってほしいのである。

後は音楽・石田勝範が反省してもう少し大奥から脱却したスコアを追加してくれるといいのだよなぁ。とにかく「大奥」ごっこは遊びでやる程度にして、頭を切り替える・・・それができた順に改良されていくと感じるキッドだった。もう、特撮ノリのスコアでいいと思うのですが・・・。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『受験の神様』『おじいさん先生 熱闘編』(日本テレビ)『27時間テレビ』(フジテレビ)ま、サッカーも見るけどね。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2007年7月26日 (木)

私は戦いたくないのです。無理ですから~。(綾瀬はるか)

来週はイモムシ女かっ。予告に部長(藤木直人)のつぶやきコメントがないのが残念だな。しかし、あれはどう見てもイモムシごろごろごろっだったからな。できればちゃんと部長がイモムシ女と命名してほしいものだ。

干物(魚介類)→ヘビ(爬虫類)→カメ(爬虫類)→イモムシ(昆虫類)と順調に進化しているのは偶然なのかっ。

基本的に本来は蛍(綾瀬・昆虫類)なので、イモムシになれば幼虫とはいえ、一種の完成形なのであるが、哺乳類や、人類への道はまだまだ遠いのである。

ま、人類至上主義的偏見によればですがね。

もちろん、干物も広義ではビーフ・ジャーキーとか、哺乳類のものも含まれるので、アタリメ(スルメ)から一挙に進化の階段を駆け上がることもできるのだが・・・なんのこっちゃ。

で、『ホタルノヒカリ・第三話』(日本テレビ070725PM10~)原作・ひうらさとる、脚本・水橋文美江、演出・吉野洋を見た。人間は臆病な猫だから、あらゆるものが怖いのである。しかし、人間は好奇心の強い猫でもあり、時には恐怖を克服してひどい目に逢う。それが喜びなのか、それとも新たなる恐怖を生むための儀式なのか・・・神のすることはなかなかにあなどれない。

ケータイ電話などというものも、人類誕生以来、100万年(推定)もなかったくせにここ、10年ほどで・・・もう人体の一部と化している。生れた時にはなかったものを装着しているので本当は不自然なのであるが、それが背中に乗った時には甲羅としてはあまり役に立たない。甲羅機能付ケータイが出来たときに体の固い人は装着に苦労するのだな。

湿布を背中にはるのが難しい感じである。フレキシブルな人には想像もつかないかもしれないが・・・。

とにかく、ケータイ電話甲羅装着カメ女は「自分ではメールが読めない」という誤まった方向に進化してしまった。昔はそういうのを進化の袋小路などと言ったのだが、今はどうなのかしら?

さて、「どっこいしょういち」問題なのであるが、「どっこいしょ」という力を出すとき、あるいは立ち上がるときなどに発する掛け声は地方や、場合によっては「よっこいしょ」とも言う。だじゃれとしては「よっこいしょういち」でも問題がないわけだが、「横井庄一」(1915-1997)という実在の歴史上の人物が問題をやや複雑にする。もちろん、この人物抜きでは「どっこいしょういち」もだじゃれとしての普遍性を持つことはできない。

キッドは「横井庄一」氏の特異な人生を大変興味深く考えるので、アイディアの参考に何度かしている。彼は未帰還兵として28年をグァム島の密林ですごし、帰還した旧日本帝国の軍人である。それはもちろん大笑いの喜劇として考えることもできるがそうするとある意味人間性を疑われる可能性のある悲劇の主人公だ。

その人を直接、「よっこいしょういち」とだじゃれ化するのは差し障りがあるという考えがあるのかもしれないなあ。と、ある意味、不自然な「どっこいしょういち」というセリフに感じるのである。

横井氏の帰還から十年以上後に「元気が出るテレビ」に「富士山麓に天狗がいた」という企画を提出したことがある。青木が原の樹海にB-29が墜落、戦後40年を経て未だに終戦を知らずに米軍兵がひとりぼっちの戦争を続けているのでみんなでなんとかしてあげようとするウソのドキュメンタリー企画である。

たけしさんには受けたのだが・・・企画は実現しなかった。今、思うと・・・まあ、色々と差し障りはあるよなあ・・・と思うのだが、ま、そんなの知ったことじゃないのですがね。

だから、戦後60年以上を経て幻の兵士は終戦当時20才としてすでに80才を越え、未だに樹海に棲息しているのです。

・・・おいおい、いい加減にホタルに戻れよっ。

・・・だってドラマはもう充分に面白いからいいじゃん。

「めちゃイケ」的武田真治としては宴会芸=泥鰌すくいなのかもしれず、濱口が今にも出そうな勢いなのだが、さすがに出ては来ず、心配していたように綾瀬が鼻の穴にワリバシをつっこむこともなく、鼻黒でもう、お鼻が黒いと萌え~の一部鼻黒オタを熱狂させるほどの可愛さを炸裂させた今回。

部長は「若かりし頃のラブレター」を別居中の妻から宅急便で送り返され、それを焼却処分しようとする。

ここに「未練」と「怖れ」は同居するのである。

何の説明もなく届いたラブレター。もしそれが「あなたは昔、こんなに私に恋心を抱いてくれました・・・それを思い出してほしい・・・」というメッセージだったらどうしよう・・・などと思っても99%勘違いなのだが、それでもついそう思うのが未練なのだな。

もうこれは「あなたからの手紙なんて見るのもイヤだけど、ヘタに焼却したりして有毒ガスが発生したりしたらイヤだから返品するわっ」というある意味嫌がらせの可能性99%なのだからな。

しかし、どちらにしろホタルにとっては「そんなステキな過去」さえないのでなんだかうらやましいことなのだった。心のシャッターだろうが、心のショッカーだろうが、もうそんなステキ恋愛など記憶にございませんなのだから。大切にしておくんなさいましなのであった。

そんなホタルと部長の間に流れる夏の風・・・ちょっとちょっといいムードすぎませんかーっ。

しかし、ホタルの恋の本命はあくまで手嶋マコト君(加藤和樹)である。しかし、ホタルはマコトにはステキな言葉を交わすどころか、会話もできないのだった。だって「恋」なんて獄門磔なみに恐ろしいことなんですもの。

一方、コロッケそば食べてもステキなステキ女子・優華(国仲涼子)はついにマコトの恋する相手が蛍であることを知ってしまうのである。

そしてたちまち始まる恋愛バトル・・・にはならないのであった。蛍が後退後退また後ずさりだからである。

しかし、「朝倉屋リノベーション成功」を祝福する蛍にマコトは「二人のキスの思い出にちなんだマコトオリジナルチェアの手作りミニチュア」をプレゼントなのであった。たちまち安木節のメロディーに身を委ねる蛍。

それをすべて目撃した優華は「あなたが嫌いになれる嫌な奴だったらよかったのに」という褒め殺しの押収の後、「逃げないで戦って、私も負けないから」宣言である。

おいつめられたホタル・・・しかし、二人は両思いだから、ある意味、優華さん一人相撲・・・である。キッドの感覚では恋愛一人相撲をとっちゃうのはあまりステキな人ではないような気がします・・・。

神に裏切られ、楽園を追放された男と失楽園を楽園と思いこんだ女。二人の心はまだお互いを求めているわけではないのだが、視聴者にとってはとても和むカップル・・・。二人が男と女になる日が来るのか、来ないのかはさておき、いくら干物女とはいえ、蛍のシャワーシーンをのぞこうとしたりしない部長ってジェントルマンでございます。ま、ある意味、ファンタスティック。

天使アブデルは言った。「お前は背いたもの。お前に相応しいのは報い。お前は地の果ての王となるがよい。それが牢獄と知らぬままに。私は私の仕えるに値するお方に仕え、お前はお前の奴隷となるのだ」

堕天使サタンはアブデルの剣に盾を砕かれよろめいた。しかし、サタンを信じるものたちは怖れることもなく、叫びをあげ、天使の軍団に殺到した。こうして天使たちとと堕天使を信じるものたちは激突したのである。(ミルトン「失楽園」より)

誰かを信じるものも誰をも信じないものも戦いから逃れる術などないらしい。ホタルノヒカリが実は恋の火花であるが如く。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『山田太郎ものがたり』(TBSテレビ)『スシ王子』(テレビ朝日)さあ、場合によっては太郎が消える・・・どうなのだっ?

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2007年7月25日 (水)

あなた生きてたの?(鈴木かすみ)VSあなた死んじゃうの?(志田未来)

・・・まあ、「わたしたちの教科書」(フジテレビ)が低視聴率なのでなんとも言えないが視聴率的に同水準なので多くの人が理解できるだろう。っていうか理解してもらいたい。事故死した明日香(志田)が探偵のメグとなり、転校したポー(鈴木)が殺人被害者の麻耶となって再会したのである。二人はずっとずっと長い友達になれない運命なのか・・・。

・・・で、「花君」なのだが、不覚にもこのドラマの悪評高いマジパートで胸が熱くなってしまったキッドだった。えーっ、こ、このドラマで泣いちゃうのかよっ。オレ・・・。どんだけーっ。なのだった。

・・・そして「牛」なのだが・・・もう、あまり語る言葉はないな・・・このドラマ。今、朝、夕、「Stand Up!」の再放送しているのだが、どれだけ豪華な出演者を与えられても出がらしのコーヒーのような薄さにしてしまう脚本家になぜ、みんな仕事を与えるのだ・・・もはや一種のミステリーだな。

今回のレビュー順。①↗16.6%「花君」②↘10.3%③「牛」↘9.1%でお届けします。

で、『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス・第四話』(フジテレビ070724PM9~)原作・中条比紗也、脚本・武藤将吾、演出・佐藤源太を見た。すっかり、F4の類のイメージが定着してしまっている佐野(小栗旬)なのであるが、今日の「Stand Up!!」の再放送夕方の部(五話Pちゃんしてきたの回)ではフーゾクに行って「Jリーガー」と言い張るという高校生コーくんを演じており、その勢いもあってか瑞稀(堀北真希)の正体を知った状態で瑞稀のシャワータイムにドキドキするという・・・エッチな面をのぞかせるのである。うわあ、なんか、見てはいけないものを見た気になるのは・・・相当洗脳されているのだな。キッドも。

もう、役柄と俳優のキャラを混同するなんて小学生レベルなのであるが・・・H☆Cメンバーのじいやとしてはもう小栗旬は類にしか見えなくなっておるのでございます。

しかし、その類よりもさらにあぶない方向に進んでいるのが中津(生田斗真)である。中津は瑞稀を女の子とは知らないで激しくシャワータイムに興奮してしまうのである。「うわっ、もう一緒にシャワーしちゃうもんね。男同士なんだから問題ないもんね」と頭の中が混乱の極みに達しているのだが、もちろん、瑞稀やまきまきの所属事務所はそれを許さないのだった。

そして、瑞稀は佐野に「とんでもらう」ために彼女作りのお手伝いをして、ちょっとせつなくなり、そんな瑞稀の気持ちを知って中津は佐野に取っ組み合い寸前となり・・・佐野と弟の再会をセッティングした瑞稀は二人が対立してしまうのでますます落ち込む。

そんな瑞稀を中津が迎えに来る。グラウンドでは佐野がリハリビのトレーニングをしている・・・ここだ、ここで目頭が・・・えーっ、ウッソーとばかりに熱くなってきたのである。もう年寄りは何でも泣くのだなーっ。

ま、このシーンに来るまでの桜咲学園と聖プロッサム学園の合同コンパがあまりにも馬鹿馬鹿しいねるとんパロディーだったのでしかもあいのりまじりである・・・ちょっと泣きたくなってしまったのかもしれない。アムロがシャーに必勝策を教え、それが実を結ぶというのも・・・ま、ある意味、泣き所か・・・。永遠の女子高生・ひばり(岩佐真悠子)のカバディーはともかく、今回は変な許婚カンナ(桐谷美玲)や、理想のタイプ・アズナブルのエリカ(平愛梨)などとりまきキャラもようやく立った。ねるとんシステムの恐ろしさを設計者自ら味わったぞ。

もう、お話的には終った感じがするので原作を知らなければ、この後どうなるのか想像もつかないが、話の展開が速いのでイライラしなくていいんだよなーっ。これがっ。

で、『探偵学園Q・第四話』(日本テレビ070724PM10~)原作・天城征丸(他)、脚本・大石哲也、演出・大塚恭司を見た。ううん、あぶない、3位に転落しそうでしないな。今回は猟奇テイストはなかなかだったのだが、どうも展開が遅いな・・・と思っているとつづくだった。二時間ドラマかっ。こういうの見ていると、作戦というか、企画というか、プロデュース力が弱いのだよなぁ。猟奇で一時間・・・軽く見せていくというコンセプトをなぜ貫けないのだろう。これじゃあ、いつまでたっても視聴率はとれないな。

ま、とにかく、一部マニアにとっては明日香とポーの共演でうれしい回だったのだが、それ以外はもう、またまた残念なのである。

まず、横筋として冥王星VS団探偵(陣内孝則)があり、これを担う奥貫薫・鈴木一真VS山本太郎のパーツは良かった。もう意味なくアンニュイである。できればスモークたいてもっともっと霧がたちこめているムードでやってもらいたい。最終回までずっと引っ張るだけでいいではないか。

次に縦筋である。全寮制高校で謎の失踪事件発生ということで潜入するメグたち・・・これでいいだろう。そして「コレクターのプログ」と容疑者リストをもっとわかりやすく提示する。今回、なぜ、知り合った人間たちが次々と犠牲者になるのかが、あまりにも不自然で・・・この場合は探偵側の誰かがそれを不審に思わないと成立しない。

最初にニセメグのブログが提示されるのだが、これが無関係だとおそらく脱力すると思う。毎回キュウ(神木隆之介)のセリフは脱力ポイントだが・・・今回は「犯人は単なる変質者ではなく高い知性を持っている」と言うのだが、それが変質者=知能が低いというニュアンスになっていた。おいおい、変態が知能が低いって誰が決めたんだよぉぉぉぉぉぉ。むしろ、変質者は狡猾で一般人より知能が高いのが基本だろうがぁぁぁぁぁぁ。

・・・ま、それはそれとして。今回、できれば、最初の殺人はトンカチで頭ざくろ・・・が開始15分。ポーの殺人が30分。第三の殺人、絵美菜(高梨臨)か、邦子(田島ゆみか)が犠牲者45分。残り15分で事件解決という構成が基本だと思う。そうでないから、ダラダラダラダラと話が続き・・・どんどんどんどん視聴者が脱落するのである。

それから星野源はどこかで「萌え~」と言うべきだな。

また、カズマ(若葉克実)はバックアップに徹しているのだから、ブログは常に監視しているはずで、ブログで起こる事件は常にサポートしている設定にしなければならない。もしも、犯人がアリバイ作りなどでブログに注意を向けさせる発言をしている必要がある場合・・・あまりにも不用意すぎることになるのである。

とにかく、なぜ、一時間番組になっているのか・・・ということや、二話連続にしても視聴率が取れない時代だということをプロデュースする側は認識しているのだろうか。

知っていてあえてやっているとしたらバカだなぁ。リュウ(山田涼介)が頭いい場面での女教師のリアクションが・・・もう妙だったなぁ。これがまったくの第三者だとするとキャスティングミスとしか言い様がないよう。

・・・・・・ああ、少年探偵団をワクワク楽しみたいなあ。楽しみたいのになぁ。楽しめないんだよなぁ。

で、『牛に願いを Love&Farm・第四回』(フジテレビ・070724PM10~)脚本・金子ありさ、演出・本橋圭太を見た。うーんとね。小出恵介はね。いじけちゃったの。でね。いなくなっちゃったの。それはそれとして。夏だから、残ったみんなは花火をしたの。うーんとね。戸田恵梨香と香里奈と相武紗季とかね。玉鉄もいたかな。よくわかんない。そいでね。小出恵介は気が変わって帰ってきたの。学生って気まぐれだし、何をしてもモラトリアムだからー。そーゆーことー。あとね。香里奈は乳絞りが上手。ピューっとね。ピューっと絞りました。そんなとこ。もうね。これ、見てる人ってバカだよね。基本。キッドはね。自分でそう思うものーっ。とことん思うものー。

関連するキッドのプログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『山おんな壁おんな』(フジテレビ)

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2007年7月24日 (火)

二人でカツサンドを食べたかっただけなのです。(井上真央)

なんだか久しぶりにまともなタイトルだな。ここがポイントだよな。それなのに描写が甘い。

心臓病の女の子が骨折入院のかっこいいサッカー少年に初恋。退院したらカツサンド持って応援しに行くと約束したのに果たせなかった・・・いい話だーっ。それなのになぜ行けなかったのかが視聴者におまかせって・・・。かけもちか、かけもちでツメが甘いのかっ。

住所知らなかったから・・・とか、応援に行く途中で倒れた・・・とか、おいしいカツサンド屋さんがなかった・・・とか理由なんてなんでもいいじゃん。それがなかったら主人公のせつなさ台無しじゃん。

ま、P大作戦の時に最高のセリフ「よろしくお願いします」を子役に奪われた後遺症かもしれないが、あれは大詰めだったし、こっちは序盤だからいいだろーっ。

野獣でおバカな兄⇔理性的な女医←純情な新人医師←小悪魔で賢い妹という構図にはちっとも萌えないが「一緒にカツサンド食べられなかった少女」には激しく萌えるキッドがおかしいのですかーっ。そうなのですかーっ。

本題に入る前に恒例の週末視聴率チェック。「女帝」↘11.9%(微下げだががんばったといえるだろう)、「山田」↗16.5%(柴田理恵数字持ってるとはーっ・・・ただ今平均首位)、「受験の神様」↘*9.3%(5%も下げるとは・・・山口くんの会社コント見たい人は少ないだろうからなぁ)、ライフ→10.9%(黒の女王様萌えのこの安定感)、「風林火山」↗19.6%(やはり敗北より勝利かそれにしても20%いかないのは男大河の限界なのか・・・謙信頼むぞっ)、「パパムス」↗14.1%(初回越え達成・・・やはりコンテンツだよなあ・・・マジで・・・冗談じゃなくて)、ついでに「ファースト・キス」↗15.2%(微妙にあげたーっ)・・・「山田太一SP遠い国から来た男」11.6%・・・以上。

で、『ファースト・キス・第三回』(フジテレビ070723PM9~)脚本・井上由美子、演出・川村泰祐を見た。ときめいてほしい兄とときめくと心臓が止まるおそれのある妹との心のすれちがいドラマである。

どうやら心ある師匠(竹中直人)にカメラを渡された兄(伊藤英明)は「初恋」をテーマに師匠のハートをしびれさす写真をとれたら再雇用ゲームにチャレンジする。

そこで兄が発想したのは「妹の初恋の人を捜せ!大作戦」である。

キッドは何人も何人もスターの初恋の人を捜した経験があるので・・・心穏やかには見られない展開だったが・・・ま、そういうこともあるだろうよ・・・なのであった。

ここで女医さん(松雪泰子)は「特別なことがいい思い出になるとは限らないのでは・・・」と兄に提案するのだが、兄は「特別なことじゃなきゃ忘れちゃうでしょう」と頭の悪い男ならではの発想を示すのだった。・・・ま、そういう考え方もあるだろうがな。

で、兄は新人医師(平岡祐太)から個人情報を超法規で引き出し・・・初恋の人とのコンタクトに成功する。そうだよなあ。今は個人情報保護ムードがあるから初恋捜査もなかなか大変だろうなあ。しかも、基本的にはただプライベートな一瞬の素顔を引き出したい欲望があるだけで初恋のロマンスなんて本当はどうでもいいんだもんなあ。・・・おいおい。

さりげなく、初恋の思い出を聞き出し、初恋の人の名前を聞き出し、それから、周辺にリサーチかけて、場合によっては母校を訪ね、卒業者名簿を入手し、初恋の人を追跡捜査、引っ越してたり、結婚してたり、犯罪者になっていたり・・・もう、ハラハラドキドキ・・・で、歳月を経て二枚目のまま生存していたりしたら・・・これはもう、奇跡ですからーっ。妻子がいることなんて別に問題ないんだよぉぉぉぉぉぉ。・・・わかったから。

それなのに何かを取り繕おうとする兄。彼は「本質」を見抜く力が不足しているのだな。「妹」に恋をしてもらいたい気持ち。それなのに不倫相手をぶつけるのは大間違いだそーっ。しかも「初恋」の写真を撮るという目的が混入して、もう何だか分からない状態に・・・。

兄の作ったウソを見抜く妹。もちろん、兄に合わせてカツサンドを食べてもよかったのだが、・・・どうせ酒井若菜の作ったカツサンドだし・・・。

しかし、食べない。兄の「写真」がダメだと直感したから・・・。

これ、分かりにくいんですけど。どっちにしろ若菜が作っちゃダメだな。若菜が教えて妹作りました・・・ちょっと不恰好ですが・・・じゃないとな。

さらに、新人医師に「告白」「否定」「告白」「否定」「サンドイッチプレゼント」・・・これも、もしも新人医師に妹が仄かに恋をしているという描写だとしたら・・・やはり、カツサンドは妹の手作りでなければいけない・・・。なんか、演出間違いではないのか・・・?

自分の愚かさを少し悟り、ありのままの自分を師匠に示した兄。師匠は「それでいいんだ・・・ダメってことが分からなくちゃよくなれないだろう・・・」・・・ですか。

誠意って難しいよな。同級生に海を撮るのが得意な天才カメラマンがいて、でも仕事で素人のヌードを撮らなきゃいけないんだけどモデルがいないと相談されたキッドは女優の卵で小さな事務所に所属してチャンスを求めていた女の子を紹介したことがある。天才の撮る写真なので作品は素晴らしかったのだが、キッドとしてはその女の子が女優として大成しなかったことについて忸怩たる気持ちを思い出すことがある。しかし、チャンスを活かすも殺すも本人次第のような気もするし、すべては運命のような気もする。そして、誰かの力が一歩及ばないのか、差し出す手がリーチ不足なのか、非常に頼りない気持ちになるところなのである。

ドラマはそういう気持ちを簡単に「情」で示すのだが、キッドは何か物足りない気持ちになったりします。

複雑な気持ちになりかかり、妹の不出来なカツサンドを咥える兄。そんな兄に泣きながら馬乗りになる妹。この演技は申し分ない・・・しかし、そこにかぶさる兄のモノローグは「素直に泣いていいんだよぉぉぉ」・・・ヘタだ。もう、ヘタすぎて泣けてくるのだが・・・それが狙い?

最後の尻切れ蜻蛉感も狙い?・・・それともチャレンジ?

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

このドラマの初回レビューで配役の子役名間違いを指摘してくださったありがたいシャブリ様のレビューはこちら→シャブリ様のファースト・キス第三話

水曜日に見る予定のテレビ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)

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2007年7月23日 (月)

ムスメを泣かせたくないのっ。(舘ひろしのような新垣結衣)VS四郎様に泣かされちゃった・・・。(内野聖陽)

う~ん。新垣結衣のような舘ひろしのヴァージョンがなかなか来ないのだなぁ。これはガッキーなのに中身がオヤジの方が心理的抵抗が大きいってことなのか。すると、心がガッキーならオヤジでも愛せるってことなのか・・・いやじゃあー、そんな自分はいやじゃああああああ。

ま、それはそれとして、日曜日の夜をゴールデンタイムにふさわしく進行させる二本立て。今回もよどみなく展開していった。いつもこうだといいのになー。

で、『風林火山・第29回』(NHK総合070722PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・田中健二を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様におまかせするとして・・・最近、おまかせしすぎだろう・・・だって楽なんだもーん・・・今回のikasama4様はさらに「小笠原一家残念無念ものがたり」もついてお得です。

で、今回は早春の上田原の合戦から夏の勝弦峠(塩尻峠)の合戦にかけてのあれこれを妄想しておきたい。

Shinano1548c 板垣(千葉真一)や甘利(竜雷太)を失った上田原の合戦。昼前に二人のエースを失って、午後になっての再度の総攻撃で晴信(市川亀治郎)が負傷。小山田信有(田辺誠一)らの奮闘でなんとか、痛み分けに持ち込んだものの、攻め込んだ武田軍にとっては敗北と言ってよい戦いである。合戦そのものは両者の死傷者が相半ばしており、負けた・・・というわけではないが、それ以降、攻めることもできず引くに引けない苦しい立場に追い込まれた晴信だった。そのためにここで数日間の対陣があったという記録もある。

しかし、食べ物にうるさいキッドとしてはそれほど長い対陣は補給の問題から難しいと思う。大井夫人(風吹ジュン)から手紙が届かなくても撤退せざるを得なかったし、撤退したと思うのだな。腹が減っては戦はできないのだ。殿(しんがり)はおそらく、小山田信有を中心に真田幸隆などの信濃先方衆が務めたのだろう。長窪城に守備隊を残し、内山城を経由して甲斐に撤退していく武田軍。

戦において退却戦は神経を消耗するものだが、合戦そのものは互角だったので、追撃はなく、武田軍は無事に退却したらしい。しかし、武田の撤退と同時に、村上方は早馬を出して「村上方勝利」を触れ回ったという。ま、そんなことしなくても地元の人間にとってはほぼ総力戦なので結果はたちまち伝わるのである。「武田逃げたって」「武田逃げたってよ」「武田泣きながら逃げたってよぉぉぉぉぉぉ」なのである。

たちまち信濃全土で反武田勢力が反抗の狼煙をあげるのだった。ことあるごとに逆らう佐久の土豪たちはまたしても一揆を起す。度重なる敗北ですっかり夜盗か野武士のようになっているので周辺の民家を襲ったりするものもあれば、村上側の働きを受けて城ごと寝返るものも現れる。状況からいってこれを抑制するのは真田一族だが、甲斐を代表して小山田が現地に残った可能性も大きいだろう。

春から夏にかけて、佐久では小競り合いが多発し、小規模ながら一揆勢の内山城攻めさえ発生する。武田怖るるに足りずのムードが醸しだされてきた。

ここで信濃守護・小笠原長時(今井朋彦)が策謀を巡らせ始める。亡命している高遠頼継(上杉祥三)などを通じて、諏訪周辺の土豪をたきつけるのである。こうして諏訪湖周辺でも放火・略奪が開始される。武田方の侍衆も寝込みに屋敷を各個で襲われたりすればおちおち寝ていられないのである。そしてついに諏訪西方衆という集団が小笠原に寝返るという事態が発生する。いわば、諏訪が割れたのである。

その間、武田晴信はケガの治療に専念し、味方の回復に時間を費やした。

それを武田の弱腰と判断した小笠原長時は挙兵に踏み切る。諏訪湖を見下ろす峠に陣を張り、上原城に圧力をかけ始めたのだ。上原城を守るのは板垣の弟・室伏玄蕃允とも板垣の子・板垣信重とも言われるが、ともかく、城を守る諏訪勢の守備力はそれほど高いとは言えない。一千を欠いていただろう。

小笠原長時の総兵力はおよそ五千とされる。主力を塩尻峠から勝弦峠にかけての周辺に集め、上原城周辺の放火、略奪を行う。包囲や城攻めを行うわけではない。いかにも位攻めのムードなのだな。「ほらほら、守護の小笠原様がご出馬なされましたよ。諏訪の衆、とっとと降伏してしまいなさい」という気分なのだった。これは旧勢力にありがちな姿勢であることは言うまでもない。いわば、河越城夜戦前夜なのであった。

新田次郎版だと「小笠原衆を油断させるため晴信は一日の行程を八日かけて進軍した」などという脚色もあるのだが、話としては面白いが食べ物にうるさいキッドはそんなことはありえないと断言する。食料が八倍も必要となるそんな作戦はありえないのである。

また、武田は諜報戦にかけてはすでにかなりの練度を示している。真田忍軍や山本行者忍軍がすでに間者として小笠原陣営に潜入し、その動向は筒抜けだったのである。

小笠原軍が七月十九日に大規模な軍事行動を起すという情報を武田陣営が受け取ったのは三日前。即座に伝令が飛び、七月十八日には甲斐信濃国境の大井ヶ森に上田原の傷もすっかり癒えた武田騎馬軍団が続々集結していた。まさにアルデンヌの森状態である。ゾクゾクするのぉぉぉぉぉぉ。

武田晴信を始め、弟・信繁や、信廉など一門衆、飯富虎昌、小山田信有などの一族・譜代衆、そして原虎胤や馬場信春などの一騎当千の侍大将たち。その数三千である。おそらく、この時が武田の騎馬軍団の本格的始動だったのではないか。

武田軍はその機動力を活かして十八日夜の間に甲斐信濃国境を越え、上原城に移動。小休止の後、十九日の未明に行動を開始した。諏訪湖側から峠道を駆け上がり一挙に小笠原本陣を突いたのである。

集結を始めていた小笠原勢は大混乱に陥る。一方的な堵殺場と化した峠付近では小笠原勢の死者が千人を越えたのである。かねてから、寝返りを即されていた土豪はたちまち、武田側につき、小笠原軍は一瞬にして壊滅した。小笠原長時は襲撃と同時に脱兎の如く逃げ出し、一目散に林城に逃げ戻った。後に残るのは屍の山なのだった。

武田軍は信濃における劣勢を覆し、またしても叛いている佐久地方の鎮圧に乗り出すのである。

このように旧勢力には圧倒的な力を見せ付ける武田軍団、この後の対村上戦でまたしても苦境に落ちるのが嘘のようなのだが・・・。歴史は繰り返すのだな・・・。なぜなら、強力な戦法は能あるものならたちまち真似ることができるからである。

で、『パパとムスメの7日間・第四話』(TBSテレビ・070722PM9~)原作・五十嵐貴久、脚本・荒井修子、渡辺千穂、演出・吉田健を見た。視聴率が0.1%なのだが、初回を上回った。これは前作「冗談じゃない」が初回19.4%から最終回12.7%までダラダラと数字を下げたのと比較して快挙である。次は「冗談」の平均視聴率13.4%を更新して「冗談」がいかにダメだったか・・・トドメを刺してもらいたいものだなぁ。

内容に関してはシャブリ様が完璧なレポートを拵えるので、もう、あまり触れない。時間がかかるのが残念だが、もう本当に完璧ですから。

今回はパパ(実はガッキー)は会社で失言するも、部下に大好評。ムスメ(実は舘ひろし)は恋しい先輩のおかげでテストが大成功というドキドキほのぼの展開である。

さて、ホームドラマの鉄則は「家庭に波風たてる側の味方にたってはいけない」であるとキッドは思うのである。もちろん、離婚率が急上昇し、昔のような共に白髪が生えるまでのような家庭ばかりでないので、つい、波風たてる方が受けるのではないか・・・と思うのだが、たとえば映画「危険な情事」で危険な愛人側に感情移入してしまうような人を相手にしていては健全なホームドラマとはいえないのだなぁ。

だって、子供の立場にたって考えてみれば、パパとママがケンカ別れする家庭とパパとママが仲良い家庭。どっちがいいと思いますかーっ。

さて、このドラマでも波風は立つ。その悪魔の手先が西野(佐田真由美)である。普通のドラマだったらあざといほどの不倫アタックである。もう他人の家庭の幸せなんて踏みにじって当たり前の感性で攻撃してくるのだ。妻(麻生祐未)のことなんか、知ったこっちゃねーよー。ムスメ? そんなもん、少しは苦労した方が後々役に立つかもよ~気分なのである。

もう、すべてのことよりも自分のジュティームが最優先らしい。

こういう種族はかなり困りもので、これが登場するだけでホームドラマ世界はどす黒く汚されてしまうのだが、このドラマは大丈夫なのである。

なにしろ、愛人志願者が激しく攻め立てるパパは実はムスメなのだからーっ。

キッドは自分が悪魔にもかかわらず、この設定にむひょーっと激しく歓喜するのだった。だって悪魔は他の悪魔が失敗するところが大好きだからなのだな。

この設定のために虚しい攻撃をする西野さんを見るだけでなんとなく幸せになるのだなーっ。ウヒョウヒョなのだなーっ。

ついでに偽装された浮気を発見され、妻に攻め立てられる夫も実はムスメなのである。いいなーっ。そうだったら楽だよなーっ。・・・おいおい。

関連するキッドのブログ『先週の日曜日のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ)→『探偵学園Q』(日本テレビ)→『牛に願いを』(フジテレビ)果たして順位逆転はあるのか・・・がんばれQ・・・。っていうか、そろそろ絞りたいのデス。

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Newimage1hcmpr20 クリックするとTVスポットCM版『H☆C THE MOVIE アイドル戦士キャンディー☆ムーン』第17弾アリマス。(悪魔の花嫁あきパン転生の巻デス)

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2007年7月22日 (日)

背中にバットを入れなさい。(成海璃子)VS歯をくいしばりなさい。(関めぐみ)

ものすごい攻撃だったな。サッカー好きとアニメ好きという日本を代表する二つの勢力に投げ出された餌に土曜九時台、教育問題とか、成海璃子に冷たい言葉や視線を浴びせてもらいたい人がはみ出す余地はあったのだろうか。それにしてもオーストラリアは韓国以上に宿敵となりつつあるな。また、筒井康隆の呪いもまだまだ続くのだった。

それにしても「受験の神様」は構造上に問題があるのではないか。

これはいじめ問題とも似ているのだが、いじめる側が多数派なのでいじめを否定できないように、落ちこぼれが多数派なので学歴社会を肯定できないというネックがあるのだ。

たとえば今、「ゆとり教育」は敵視されている。その理由は学力の低下に還元されるのだが、基本的には「ゆとり教育のおかげでウチの子がバカになった」と思う人たちの気持ちが根底にある。

だが、それ以前や今後に「ゆとりのない教育」をした場合、やはり、落ちこぼれは発生し、同じように「ゆとりのない教育のおかげでウチの子がバカになった」と思う人たちは出現するのである。

なぜならば、どうやったって「落ちこぼれ」は発生するのであって、本当は「バカはバカなりに生きていくしかない」という理解の方が大切なのだが、バカには理解できないのだなぁ。バカだから・・・。

で、『受験の神様・第二話』(日本テレビ・070721PM9~)脚本・福間正浩、演出・岩本仁志を見た。子供の教育は難しいのか、簡単なのか。あなたはどちらだと思いますか? 難しいと答える人と簡単と答える人、どちらが教育者に向いていると思いますか? このドラマは教育問題をテーマにすえたドラマなのでしょうか? それとも成海璃子にバットを背中に差し込んでもらいたい人が萌えるドラマなのでしょうか?

すべての問いに対して答えようとした人はえらい。で、その答えは直観的な答えですか、分析的な答えですか?

かって、「ドラゴン桜」というコミック、またはドラマの中で「子供の脳の成長」について「直感的思考の段階」と「論理的思考の段階」という怪しげなフレーズが使われたことがある。この場合の「ちょっかん」は「直感」であって「直観」ではない。「直観」と「直感」が違うと言われても困る人がいると思うのだが、違うのである。それについての説明はここではしない。

で、人間はそんなことを知らなくてもほとんど困らない。インド人のようにフタケタの掛け算の暗算ができなくても困らない。漢字がかけなくてもブログを書くのにそれほど困らない・・・のである。

ところが、受験では「思考」のタイプを知っていた方が有利だし、計算力があった方が有利だし、漢字が書けた方が有利である。

それは試験に勝つために必要であり、試験に勝つと学歴を得ることができ、そして学歴社会の頂点に立つ資格を得ることができるのである。もちろん、学歴社会の頂点に立つのはほんの一握りの人間であり、ほとんどの人間は落ちこぼれる。学歴社会が常に崩壊しているのはこの一点に帰する。負けた人間が学歴社会に目をつぶるからである。

で、本当はこのドラマはサディスティックにこの視点でこのどうしようもない真実をつきつければつきつけるほど面白いのだが、そうすると視聴率ははてしなく崩壊するおそれがあるのだなぁ。

分析すると高学歴の子弟は高学歴になりやすい。それを直観できる人間は高学歴である。しかし、低学歴の家庭にも高学歴資質の子供は生まれるし、高学歴の家庭にも低学歴資質の子供が生れる。まだまだコーディネーター時代ではないのだからな。集団全体の利益を考えると、この低学歴の家に生れてしまった高学歴資質の子供をどのようにすくい上げるかが重要な問題になるのだが、高学歴社会にとっては中々に困難な問題だ。

だって低学歴社会からわが子のライバルを育てあげるのには抵抗があるからな。

さて、当然、高学歴社会は少数派である。低学歴社会は多数派である。格差社会は今後この二つの社会の衝突で大変なことになると面白いのですがさてどうでしょう?

ともかく、受験の神様・菅原道子(成海)がジョーカーとして低学歴社会に波紋を投げかけるのがこのドラマの主題だとキッドはいいと思うのだが・・・なかなかどうして・・・である。

前述の「ドラゴン桜」の場合、高校受験というテクニックがかなり習熟してきたテーマであると同時に奇抜な勉強方法の効能をヒーロー(阿部寛)が能書きたれるというシステムがあった。たとえば子供が「見た目でしか判断できない」段階から「先読みができる」段階に達するには個人差がある。などという怪しげな理念も講釈師よろしくまくしたてればお茶の間ではそれなりの納得感があるのである。

今回、受験の神様は必要以上に無口である。これはドラゴン桜の弁護士とくらべてかなりのハンデなのである。さらに彼女は中学生である。これもまたかなりのハンデといえるだろう。

いくら、実力を認めた高学歴社会の親が平身低頭していても、実力を認めた高学歴社会の高学歴学校が特別扱いしていても、低学歴社会の人間には実感がわかないのである。

キッドの推定では受験の神様の知能指数は180~200くらい。おそらく、ハンカチ王子にあこがれて某名門中学受験を目指す梅沢の父(山口達也)と比べるとヒトと犬くらいの知能差があるはずで、そうなると本来、対等のコミュニケーションはできない。

しかも、犬にも賢い犬と愚鈍な犬があり、梅沢の父は後者である。

ここが一番、難しい。おそらく道子は梅沢家に関わる必要性はないはずだ。それなのに道子は明らかに限度を越えて梅沢家に介入しているのである。このあたりを説明しないとお茶の間は欲求不満になると思う。

次に道子的学習法の解説である。これを近所の素人の教育ママ(低学歴社会所属)の解釈や、指導を受ける子供の実感だけで表現すると効能が非常に曖昧になってしまう。

このあたり、ダブル主演の弊害が出ているのである。山口達也が無能でないと成立しない話だが、あまり、一方的に格好悪いのもいやだといういろいろな意志が働いているらしい。

そのために梅沢の父が暴力的に道子のスケジュールに割り込んだり、暴言を吐き続けた上に「ムシのいい話だが」と一度契約破棄した道子に再契約を申し出る。これは買い手市場ならありうるがどう考えても売り手市場なので特別の理由がいるだろう。で、そのあたりは道子の素性に絡めて説明するつもりだとしても、やや、1回ごとの視聴率勝負としては辛いのである。

道子の指導方法(姿勢を正す、反復練習、考える学習、食生活の改善、学習場所の改善)もいわば基本中の基本のようなものであり、ドラマとしての意外性に欠ける。せめて前回にはあった「知らないことが罪なのだ」と言うような冷たい言葉をもう少し重ねて欲しい。また最後にかける麦茶は顔が基本だろう。服にかけてしまうと非常に中途半端な印象を与える。できればビンタが良かったのだな。犬のしつけには体罰が効果的だと思うし。

企画書の速読、放火、とりあえず弁当は食べるなどはまずまずでした。もっともっとダメ親ぶりを強調し、シビアに責めてもらいたいのです。

梅沢父の会社生活は・・・どうでもいいのではないか・・・。いや、タイトル的には。「僕と彼女と彼女の生きる道」をやりたいのならタイトルから考慮するべきだし・・・。

主題歌ベースも甘く、つまり、本筋とは違う部分で時間を消費している結果としか思えないのだが・・・。山口のドラマにしようとしたり、山口と成海のドラマにしようとしたりすれば必ずや失敗すると分析の過程は述べないが分析的に予言しておきます。

で、『ライフ・第四回』(フジテレビ・070721PM1110~)原作・すえのぶけいこ、脚本・根津理香、演出・谷村政樹を見た。こちらは順調な展開で、よどみなく、オープニングにたどりついた。原作ものの強みであるが、本来、オリジナルだってこの程度の構成はできるのが普通なのだが。

SとMの関係は微妙なものだ。たとえば、SがMを相手にプレーする場合、相手がMとしての喜びを感じた場合にSは喜ばしいのかどうかということを考えて欲しい。もちろん、この場合、Sには実は二通りあることに気がつくのである。つまり、相手をいじめ苛み凌辱した場合、相手がMとして喜ぶとうれしいタイプと、あくまで苦しんでもらいたいタイプである。つまり、後者のタイプは実に危険な存在であり、前者は基本的にはノーマルといってさしつかえないのである。

もちろん、素人を調教してM的奴隷にしあげていくのが快感のタイプがあり、もちろん、このタイプは良い教師になれるのだな。

さて、このドラマでは白の女王様(福田沙紀)・・・皆さんのイメージは逆かもしれません・・・は後者のタイプ、つまり、相手が苦しみ、もがくことが快感のSであり、本質的にいじめることができれば満足できるSであり、黒の女王様(関めぐみ)は前者のいじめることで相手もよろこんでくれるとうれしいタイプとして描かれている。

今回は接着剤プレーでスカート破きの凌辱プレー、そして古典のトイレ水責め、ゴミ箱監禁、とどめに机放棄とよどみなくエスカレートした、白の女王様だが、最後に歩(北乃きい)が抵抗の姿勢を示したためにプライドが傷つけられ、快感を損ねられた模様。「まだ、いじめが足りなかったの・・・ワラワとしたことが・・・・」状況的にさらに燃えるところである。

ナンバー2(末永遥)や玩具の猿(星井七瀬)もまあまあ、がんばったと思う。

それに対して黒の女王様は優雅なプレーである。尾行放置プレーを楽しんだ後、自殺による解放を制止して、古典的な頬打ち一閃。一打で仔犬の快感を引き出した模様。ビンタされて「ああ、女王様、もっとぶって~ぶって~」とM的快感を引き出すあたり、黒の女王様きキャバクラだけでなく、SMクラブにもお勤めの模様。

二人の先生(瀬戸朝香・酒井美紀)とママ(真矢みき)は相変わらず放置プレー中心だが、今回は酒井が「嫌な思い出の品」を見せつける精神攻撃で一歩リードした模様・・・おいおい、それはさすがに違うと思うぞ。

ま、一応、一部完結らしいので、このおふざけSM解釈レビューも一端幕として来週は様子を見ていじめ問題にとりくむかどうか考慮したいと考えます。

関連するキッドのレビュー『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『ファースト・キス』(フジテレビ)

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2007年7月21日 (土)

二宮和也はイケメンで貧乏、バンビはイケメンでお金持ち、オレはブサイクで貧乏。(六平直政)

とにかく隆子(多部未華子)の妄想は木っ端微塵に打ち砕かれたのだった。隆子パパ(六平)がタイトルを飾るなんてことは前代未聞なのだが、まあ、今回、一番かわいそうなのは彼だと思う。

もちろん、世の中のほとんどはブサイクで貧乏。次に貧乏のイケメン。そしてブサイクな金持ち。そしてイケメンの金持ちが一番の少数派である。

その数少ない部分を狙って放たれた隆子の矢は一生分の運を使い果たしたのにもかかわらず、見当違いだったので隆子がかわいそうだという意見もちょっとありますけど・・・。

で、『山田太郎ものがたり・第三回』(TBSテレビ070720PM10~)原作・森永あい、脚本・マギー、演出・山室大輔を見た。今回の主役は・・・隆子ママ(柴田理恵)である。おいおい、すごいところにスポットライトをあてたな。

激安松坂牛を手に入れるためにスーパー安売りの女王・隆子ママに弟子入りした太郎(二宮和也)・・・ついでに見学の御村(櫻井翔)なのだった。隆子より一足早く、山田ファミリーへの仲間入りをした隆子ママ。妄想に走る娘よりも現実に即応している母だった。

一方、隆子もイケメン王子・・・と隆子が思いこんでいる太郎・・・に接近するため、一生分の運を使い果たして「王子様と一緒に校長(宇津井健)の畑仕事をお手伝い」の権利を獲得する。校長は陰ながら二人の恋を見守るのだった。

しかし、ビンボー王子・太郎は御村とともに特売牛肉ゲットのために特訓を重ねる。すべては弟や妹たちに「バーベキュー・パーティー」を味わってもらうため・・・。

冒頭にあらすじダイジェストがつくのだが、ここがなかなかとぼけている。御村・父が女装した太郎を御村の彼女だと勘違いをするとか、太郎が次郎の日曜日の試合のためにがんばるとか・・・もう先週すでにオチている部分のフリだけダイジェストしているのである。今週から見た人はスカされた気分になると思う。

で、それがワザとなのか、力およばずなのか分からないが、本編に入り「自分の名前を呼ばれたのに自分だと気がつかない」隆子のギャグに対する教室のリアクションも視聴者視点になっており、明らかに演出間違いなのだが・・・ま、いいか。

そういう微妙な危うさはあるものの全体はなかなか面白くまとまっているという不思議なテイストである。

隆子の玉の輿妄想はもとよりスーパーが草原になってしまうなど、映像の遊びはグイグイ飛ばしているのだった。

設定としては無理矢理な一品だけの特売も、競争するのかと思った隆子ママと御村が「野菜」と「バーベキューセット」を山田一家のために購入していたというおしゃれな展開でごまかされてしまう。

ああ、貧乏な一家に差し伸べられる、上流や中流の愛の手・・・世の中がこうであればいいのになあと思うのだが、実際の世の中はもっともっと悪意に満ちている。

そして、そういう心温まる情景の中で、パーティーに招待された隆子は描いていた夢を根底から覆されるのだった。・・・ここまで隆子の妄想を丹念に描いてきたくせに夢を壊されたリアクションについては妙に淡白な演出であり、キッドとしては腑に落ちない。

ええーっと玉の輿から転げ落ちた隆子がゴロゴロと転がっていき、野越え山越え転がって、最後はナイアガラの滝に落下していくような幻想シーンがあってもよかったのに・・・。

ま、結局、予算配分が太郎にあるということですけど。

さて、今回、「振り返れば誰もいない」は「山壁」で温水→小池であったのだが、このドラマでは多部→二宮である。みんなこのお約束が好きなのだな。

ただし、このドラマでは逆もやっている。「振り返れば奴がいる」である。

振り返るのは鳥居先生(吹石一恵)で、いるのは永原先輩(吉沢悠)である。鳥居先生はあきらかにどM、永原先輩は怪しくどSのオーラをムンムン発散しており、夏ドラマSM路線の一角を担っているのだ。

鳥居先生は「ふしゅ」「しましぇん」「ぷぎゃ」「へしっ」などと奇声を発して、もうS心をくすぐり続けるのである。この調子でがんばってもらいたい。土曜日の受験の女王様とか、ライフの白の女王様、黒の女王様とかの前座として鳥居先生は眼鏡っ娘奴隷として期待値はうなぎのぼりなのだった。・・・おいおい、もう、その辺にしとけ。妙なスパムコメントを呼寄せるだけじゃないかっ。

来週は太郎のパパ(松岡充)来襲の模様。だじゃれじゃないよぉぉぉぉ。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『パパとムスメの7日間』(TBSテレビ)

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Hcinhawaii0244 ごっこガーデン山田家セット。お気楽「ジーンとするシーンもあるのね。だじゃれじゃないのね」五子のかりん☆エリあらあら、見慣れない人がいますよ妖精のまこおやおや、誰かしらーっなのデス妖精のアンナうーんとねー、わからなーいのレスmariそれは私です。隆子ちゃんでニノ萌え~しようと思ったのに・・・今回は農作業ばかりでした・・・

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2007年7月20日 (金)

お背中流します・・・。(深田恭子)・・・このピンクのブタさんめ~。(伊東美咲)

これまでの深キョンだと、徹底してクールか、徹底してのほほんだったのだが、今回の深キョンはなんかしたたかなのかもしれない。あるいは深キョンが直感的、伊東美咲が論理的という対比を示しているのかもねぇ。

ともかく、これ以上なくスローな演出の「島根の弁護士」を見たためか、今回は少し、テンポよく感じました。ま、時代劇テイストっていうか、過剰な予定調和っていうか、お話まとまりすぎという点ではよどみなく退屈感漂うドラマに変わりないです。ま、これはこれでいいかーっ。なんか、若林豪で水戸黄門やれる気がしてきました。スケさん、カクさんは深田伊東の男装でいけそうです。

若林「スケさんは本当によく食べますな」おスケ「ご隠居ももう少し召し上がりませ」おカク「しっ、どうやら、悪党たちが動きだしたようです」若林「スケさん、カクさん、頼みましたぞ」二人「ははーっ」・・・こんな感じ。

で、『山おんな壁おんな』(フジテレビ・070719PM10~)原作・高倉あつこ、脚本・前川洋一、演出・林徹を見た。なんていうか、子供じゃないから、海になんかいかないよーっとは思っているし、温泉だって行かないかもしれないよーっとは分かっているのだが、試着くらいはしてもいいじゃんかーっと思うのである。・・・子供かっ。

で、二夜連続、大雨警報発令である。もちろん、雨でTシャツ濡れちゃいましたサービスなんかもなしである。・・・いい加減になさいっ。

基本的に大奥なのである。しかし、殿様は二人いて、本来の殿(ミッチー)よりも殿代理の上司(谷原章介)の方にちょっぴり心残りのある恵美(伊東)なのであった。しかし、彼には山女級の奥さんがいる・・・恵美はIT企業の社長で我慢することにする。なにしろ、壁女なので多くは望めない・・・と覚悟しているのだな。

貧乳で人気者になった女優といえば仲間由紀恵なのだが、伊東の場合、仲間のように軽く受け流すことはできない。悩み重めなのである。隠されているトラウマがフリを続けているのでだんだんと辛くなっている気がするのはキッドだけか。まあ、空振りでもいいのか・・・。

ふるさとの同級生(西島秀俊)とショートカットのなんちゃって高校生を披露する恵美。もう、まったくOKですからーっ。世の中には巨乳好きも小乳好きもいるのは間違いないのですが、小乳好きの方が変態指数が高そうになっている世の中です。この辺りが笑えるところなんですけどねーっ。

ま、スレンダーに憧れるぽっちゃり系の人とナイスバディに憧れる平坦な人のないものねだり合戦は様々な軋轢を生み出すのであり、この辺にも少し掘り下げが必要。

ともかく、同級生のデリカシーのかけらもない発言にますます傷心の恵美。今度はキリキリしてギスギスしてるからキリギリス女です。もう、二夜連続仮面ライダー祭りです。ここまで登場した改造人間。山女。壁女。干物女。ヘビ女。カメ女。キリギリス女。そうなるとアリ女は必然。今回のアリ女は小池栄子。ま、外見はお万の方・・・というかケダモノ系ですけど・・・。オオオクかっ。

売り上げ上位4名に温泉旅行ご招待というサマーセールが始まります。しかし、恵美の頭は上野原(山中聡)との海辺のデートでいっぱい。ここで鞠谷まりえ(深田)と水着ショッピングでミルフィーユパットのお笑いが挿入されます。鞠谷がマリヤという名前っぽいので、なんで上司がマリヤ、マリヤと下の名前呼び捨てなんだと視聴者の誤解を招くのですが、あくまで姓ですから。それにしてもふざけたネーミングですが、ま、そんなこと言ったら参議院議員に立候補中の丸川珠代(母子家庭出身・・・候補者演説より)さんの立場ないですから。

さて、デートは雨で流れたのですが、食事に呼び出された恵美は上野原の意中の人がまりえと聞いて脱力。仲を取り持つように頼まれます。

ここでミッチーが恵美をオペラに誘う。恵美が断るので小池しゃしゃりでる。ミッチーすっぽかし、温水洋一出る。小池消失という展開があり、どうでもいいのですが、アリとして辻褄あってません。それにミッチーのダイナマイッもなかったし、押しどころが間違ってるんだよなーっ。

さて、恵美は恋の伝令としてまりえに上野原の気持ちを伝えるのですが。

まりえは「甘いカクテル飲んでた」「タルタルソースの上にソースかけてた」という理由で上野原を拒否。ここも微妙。恵美に気を使っているようでもあり、天然のようでもあり。天然ならば「直接告白できないような人はイヤ」ぐらいは乗っけてほしいし、そうでないなら、もう一個くらい「どうでもいい理由」が欲しかった。基本は三つですから。

さて、今回は売り子たちの売り方のバリエーション。上原美佐は親類縁者のコネ商法。まあ、政略入社はまだ生きているっていうことで。自腹商法の矢沢心は対抗できず負けました。それに対し小池は「最後のひとつ商法」で着実に加点した上にタレントを使ったイメージ商法で爆売りします。前者はまあ、客によっては売れ筋がイヤという人もいるから相手次第。後者はまあ、ドラマでやるにはあざとさがギリギリですよね。身内の恥をさらしてるというか。ネタバレっていうか。ま、いいんですけど。要するにアイディアの情報としては低レベルってことが言いたいだけですからっ。

結果、①小池 ②伊東 ③深田 ④上原という順位。

まりえは「もっとお客様に似合ったバッグを売ることで喜びをえたい」と言うのです。そこで恵美は「商売だから利益も必要だけどあなたの言うことも理解できる」とお茶を濁します。そこへ社長登場。「とにかく、売れればいいのじゃあああ」とミもフタもない発言です。

ま、もう、時代劇の世界なんで何かフレッシュなことを求める気持ちはサラサラないのですけどね。キッドだって深キョンが可愛ければそれでいいんだもん。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

土曜日に見る予定のテレビああ夏休み『アジアカップ準々決勝』(テレ朝)→『受験の神様』(日本テレビ)→『時をかける少女(2006)』→『ライフ』(フジテレビ)→『怪奇大作戦』(NHK)→『スカルマン(終)』『マルホランドドライブ(後編)』(テレ東)・・・死ぬのか・・・死ぬな。

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2007年7月19日 (木)

私は変われますか?・・・ヘビ女とかカメ女じゃなくてーっ。(綾瀬はるか)

来週はカメ女か・・・。もう、そこが一番楽しみだーっ。

もう、なんていうか、もっともお手軽なトランスフォーマーだからな。

今回はリノベーションとリフォームの違いについて語られることはなかったのだが・・・違うのか。

業界用語を使うときにベタベタ説明するのもなんだけれど、さりげなく教えてもらいたい気もします。キッドには最初、イノベーションと聞こえたので「刷新」するのかと思ったが、どうやらリノペーション(再生)するらしい。リフォーム(再構築)とどう違うのか。リモデル(改築)とはどう違うのか。怪しい言葉の森が広がっているのである。もちろんリフォーム詐欺をするようなあこぎな会社ではない・・・と信じたいのだが。おいおい、もう、良いじゃん。どうせ、会社ぐるみのラブワゴンなんだから・・・また、それかっ。

干物女(通常形態)→ヘビ女(彼氏が自宅にくると言うので腰が抜けた形態)→カメ女(告白メールをしたので二足歩行ができない形態・背中に携帯を装備)と蛍(綾瀬)は着々と進化しているのだった。

っていうか・・・普通に面白いぞ。

で、『ホタルノヒカリ・第二話』(日本テレビ・070718PM10~)原作・ひうらさとる、脚本・水橋文美江、演出・南雲聖一を見た。

ホタルの発光は生殖活動のサインであるが、そうではないという説もある。そういう説をとなえる人は人は性行為にのみ生きるのではないという心情が強いタイプである。そういう人は意外と多く、性行為について語ることに嫌悪感を示したりする。「不潔っ」などというのである。そういう人も性行為なくてはこの世に存在しないので自分が不潔だと思いこんでしまうことがあるので注意が必要だ。

しかし、男と女が同居していかがわしい行為が発生しないというのはありえるが、なかなか世間には想像しにくい状態である。逆に夫婦なのにいかがわしい行為がないという方が納得できたりする。このあたりが・・・人生の難しいところです。

さて、ついでに、ホタルのヒカリの源であるルシファラーゼ(発光酵素)について触れておこう。ルシファーと聞いただけでピンとくる人は来るのだが、それはもちろん、魔王の中の魔王、つまり悪魔の主の異名である。サターンが「敵」という意味なのに対し、ルシファーは「輝き」を意味する。神の怒りに触れて堕天使となる前の天使の御名がルシファーなのであり、それは明星すなわち金星を示すものでもある。もちろん、言葉の綾なのであるが、ホタルノヒカリは悪魔をすべる主サタンの輝きなのである。わが主に栄光あれっ。

さて、文学的にもっとも有名なルシファーの物語はミルトンの『失楽園』といっても過言ではないだろう。偉大なるわが主が神に反逆し、地獄に落とされ、その腹いせにイブを誘惑して人間を楽園から解放する物語だ。わが主はヘビとなってアダムの妻を誘惑するのである。ああ、何もかもが懐かしい・・・。

さて、それから幾年月。ここに神の呪いを受けた男女がいて、ひとつ屋根の下でもんもんとする。それがこのドラマなのだな。

それにしても最近の日本テレビのシンクロ率高すぎである。観測史上最大の台風の後で台風ネタである。地震があるのでかなり印象うすれているが、これも一種のマジカルを感じさせることであるな。

とにかく、年下の男に恋をしてしまった蛍は「メール」ひとつに右往左往である。山田姉さん(板谷由夏)は「メールは質問系にして相手の返事を誘う」などというテクニックを披露するのだが、質問して答えが返ってこないことほどショックなことはないけどな。

冷たい恋人にしてはいけない質問「ねえ、昨日どうしたの? 今、何してるの? 明日はどうするの?」必ずや恐ろしい答えが返ってくるのである。

ま、そんなのは適当なウソだが、久しぶりに恋する乙女はそんなこともたやすく信じてしまう。もう、パニックなので「どうしていいのかすぐにわからなくなる」のだな。そして、そういう時に都合のいい男が側にいるというのは実に心強い。こういう時、理性的な男は・・・結構つらいよね。うん、きっとつらいと思う。う、う、うえーん、つらいに決まってるじゃああああああああああん。

で、別居中の妻(黒谷友香)に引っ越され、携帯電話の番号も変更され、音信不通にされてしまった高野(藤木直人)は仕事はでき、女の扱いにも慣れていそうなのに何故か妻には優しくできないタイプだったらしい。愛妻弁当は食べなくてはダメ~。たとえ、どんなにまずくとも~。

今回、どうでもいいが、みんな仕事より恋愛である。しかも、誤解の連続、お人好しの連鎖が延々と続く。なんか。どうでもいいんですけどー。リノベーションとリフォームの違いを教えてくださいよぉぉぉぉ。しかし、メールの仕事系と恋愛系の違いほどの説明もないのだった。ま、分かるけどね。

どうでもいいが一応整理しておく。蛍はマコト(加藤和樹)が好き。マコトは蛍が好き。つまり、二人は両思いである。高野は別居中の妻にかなり思いが残っている。っていうか片思いの様相である。で、二ッ木(安田顕)は高野にホの字。優華(国仲涼子)はマコトが好き。神宮寺(武田真治)は優華が好き。という展開。これって視聴者、興味あるのかな。また設定に溺れることのないようにしてもらいたいなぁ。設定すればするほど中身薄くなることがあるからな。もちろん、今回はこの関係で「大人の女」↘「雨戸の下敷き」という思い込みってこわいよね・・・の笑いを作っているからいいのだが。

来週、ステキ女子・優華の売り込みに必死になりすぎるとなんだかハズス予感がします。

ある意味、最初から結婚できない男の国仲の好き好きモードなので・・・。ま、どこに向かって行くのか予想もできないのが魅力といえば魅力だけどねぇ。

このドラマの肝は蛍の「恋愛について子供」なところにあると思うので、周囲まで「子供」だとなんだかなあ・・・ってことになると思いますっ。「応援っ」「応援っ」とか言い出すとその気配を感じるのだな。少なくともキッドは「チッ、余計なことを・・・」という気分になりましたーっ。

ともかく、高野の機転で男と同棲中なのがお目当ての男にバレるというピンチを乗り切った蛍。「失敗が続いている女」ではなくて「マコトとの仲は確実に深まった」模様。そして疑問系プラス告白メールを送ったためにすっかりクララになってしまうのだった。こわくて会社に行けませんってそんなの社会で通用するかーっ。可愛いのでキッドは許すけど・・・。

怪しい男女の同居生活を見守るように飛ぶつがいのホタル。もちろん、その蛍光は悪魔の名のもとに光を発しているのです。カメ女を待ちながらつづくなのです。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『山田太郎ものがたり』(TBSテレビ)さあ、今度はWB攻撃だ。ま、キッドは深夜の「時かけ」も見るけどさ。

★★★お知らせ★★★

このレビューの主旨とはやや方向違いですが友達が関係した番組を紹介しておきます。

興味のある方はご覧になってくださいね。

シリーズ 青春が終わった日「ぼくもいくさに征くのだけれど」

詩人竹内浩三 戦時下の詩と夢

NHK衛星ハイビジョン

放送日2007.7.22(日)午後7時~8時29分

再放送           7.30(月)午後2時~3時29分

映画、漫画を愛し戦争と軍人が大キライだった青年が、昭和20年

フィリピンで死んだ。たった一人の姉が守り続けた作品が、今甦る。

・・・・・・ま、そういう季節だということですね。

ま、アナログ放送してくれないとキッドはレビューできないんですけど。

関連するキッドのブログ『乙女屋雑貨店のレビュー

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

Hcinhawaii0243 ごっこガーデン。庭にホタルのいる一軒家セット。アンナ「まだまだ予断を許さないこのドラマ。はるかちゃん大好きのアンナがレポートをお届けします。おやおや・・・何かもめてますねまこだから、フジッキーと一つ屋根の下で寝てなんにもないなんてありえないのデスみのむしそれよりありが11匹ってどういう意味ですかーっ」

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2007年7月18日 (水)

犯人は絶対に捕まえるっ・・・。(神木隆之介)VSコクっちゃえばいいのに。(志田未来)

火曜日って本当に残念な感じのドラマが多いよなぁ。で、本来一番残念な感じがしてもいい「花君」ががんばっている・・・もう世の中は年金はしどろもどろで放射能漏れはとまらなくて選挙はてんやわんやなのだが・・・みんな気を確かにっ。

ま、とにかく、キッドが言いたいのは男子校では生徒が女性下着をかぶっていても変態扱いはされない。志田未来は何を着てもコスプレだ。牛を食っている時に牛さんかわいそうは禁句。以上である。

本題に入る前に恒例の一日遅れの週末視聴率チェック。「女帝」12.4%(とったーっ・・・と言っていいのかわからない・・・いや「牛」よりも「肩恋」よりも「菊さ」よりもとっているから・・・いいか)、「山田」↘15.9%(微下げである。やはり五子がちょっと不足か)、「受験の神様」14.7%(とったーっと言っていいだろう)、「家政婦」18.4%、「島弁」*9.6%(とにかく林徹の現代劇はもう勘弁してくれ)、「ライフ」↘10.9%(微下げだが島弁のため)、「風林火山」↘19.3%(板垣ーっ、甘利ぃぃぃぃ、下げちゃったよぉぉぉぉ)、「パパムス」↗13.1%(微上げ。一番安定しているかも・・・)、ついでに「ファースト・キス」↘13.2%(「おつかい」が15%「サッカー」が20%あったわけだが-6.5%は痛いな。もう少しわかりやすくする必要ありらしい)、以上。

本日のレビュー順位①「花君」16.5% ②「Q」12.1% ③「牛」*9.6%でお送りします。

で、『花ざかりの君たちへ・イケメン♂パラダイス・第三話』(フジテレビ・070717PM9~)原作・中条比紗也、脚本・武藤将吾、演出・都築淳一を見た。アニキ(岡田義徳)が着たので女装する瑞稀(堀北真希)・・・ってそれが本来の姿だが、もうなんか、不自然な感じがしてきました。一応、瑞稀も男の仕草が抜けない演技を披露。ひょっとしてイケメンというのは男装した堀北のことなのか・・・。で、本筋はアニキと校医(上川隆也)のラブ・シーン・・・ではなくて、連れ戻しに来た兄と佐野(小栗旬)、佐野と瑞稀、瑞稀とアニキの説得合戦。ここで瑞稀は佐野の冷たい言葉で泣かされてしまうのだった。そして女であることも佐野にバレる。しかし、瑞稀の心は佐野に通じていたという流れ。アニキは帰っていきます。ま、どうみてもニコロボのよっちゃんなのですが。

さて、傍流というか、面白いのは「下着泥棒発見」のドタバタパーツ。自分にホモ疑惑をかける生田斗真はついに堀北の唇に急接近したり、嘘発見器で堀北への恋心を見透かされ、ゲイを嫌う男子一同にドン引きされます。そして岩佐真悠子は・・・真悠子は・・・ともかく、ロデオマシーンに揺られてました。満足か。みんなそれで満足なのか。堀北も頭に岩佐の変なパンツをのっけられてしまう。もう、みんな頭おかしいよね。きっと、夏なんだよね。なにもかも夏のせいなんだよね。犯人は犬のユウジロウでした。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『探偵学園Q・第三話』(日本テレビ・070717PM10~)原作・天城征丸、脚本・大石哲也、演出・石尾純を見た。なんていうか・・・本当に残念なのだなあ。うん、何もかもが残念だ。基本的に「金田一少年の事件簿」は横溝正史の「金田一探偵シリーズ」のパロディーであった。それをドラマ化したときに名手を得てヒット作となった。一方、「探偵学園」は江戸川乱歩の「明智探偵シリーズ」のパロディーであり、どちらかといえば「少年探偵団」もの要素が強い。もちろん、金田一耕助は明智小五郎の後継者であり、その系譜は一直線に連なっているともいえる。

キッドはこの系譜をつなぐ言葉は猟奇だと思う。そして、これまでのところ「探偵学園Q」はこの猟奇が決定的に不足しているのだな。もう、ちっともおどろおどろしくない。

今までで辛うじて水準に達していたのは第一話のみ。犯人が三組いて、一組目は同級生を殺して嘲笑う狂気の女生徒集団。二組目は実の娘を殺した犯人を復讐のためでなく自身の売名欲のために殺す狂気の母親。そして三組目は犯罪計画を売る謎の組織で後催眠で実行犯を自殺させる。

偽装の胴体輪切りなどもあり、かなりおどろおどろしい。

仮に「猟奇」とは「見ている子供が泣き出すほどこわい何かをひねり出すこと」と定義してみよう。なぜ、そんなことをするのかと言われれば子供にはトラウマになるほどの恐怖心を与えることが必要だからだというしかない。いや、もっと簡単に言うと「面白い」からだが。

これが二話になるとちっともおどろおどろしくないのである。大体「受験勉強」がイヤだから塾の講師を殺すとか、自分の夢だとか、記憶喪失の偽装だとかは手ぬるい。都内の学校の教師が職員室単位で全員毒殺されたり、文科省ビルが爆破され職員全滅、文科大臣がバラバラ死体で発見されるくらいでいいのである。前回も書いたが、最後は犯人の暗殺を阻止されてしまうなんて問題外だ。

そして三話。ついに犯人は後催眠で記憶を消されるだけである。おいおい、じゃ、最初からそれでよかったじゃないか。森口瑤子は何のために死んだんだよぉ。今回の犯人は警察官。あ、ネタバレなのでよろしくお願いします。ネタバレなんか、ちっとも猟奇じゃないので平気ですし。しかも「正規のルートでは犯罪撲滅できないのでボクが正義を代行しました」展開。正義なんて本来狂気なのであり、ちっともおどろおどろしくない。ちなみに「ひところし」は絶対悪なんていうのも一種の狂気ですから。ま、正義病の一種ですね。

つまり、彼らは「少年探偵団」なのである。山本太郎は小林少年で、陣内は明智なのだな。当然、冥王星は怪人二十面相なのである。「少年」相手なので犯人側はよほどがんばらないと「猟奇」にはならないのだ。

今回なら、犯人の警官は少なくともナイフのコレクターである必要があるだろう。そして、背中には閻魔大王の刺青彫ってるのである。そしてゴミ捨て場にすてるなら、分別しているくらいでいいのである。半透明のゴミ袋に燃える部分だけつめこんでおくとか。そして燃えないゴミを出しに来て逮捕ぐらいが微笑ましいのだな。

のぞき部屋のカメラを潰すのは女を殺してからだろう。切り取った首から血を絞り出し、カメラを赤く染める。そこでキュウ(神木)がメグ(志田)を抱き寄せ「見ちゃダメだっ」で萌えるのが正しい展開ではないかっ。

花屋の市川由衣も北乃きいくらいには凌辱されなければならない。そうでなければ「正義という狂気」が「通俗的な欲望」に打ち負かされるという馬鹿馬鹿しさがかもし出されないではないか。そういう段階を経て、半裸の市川がカズマ(若葉克実)に抱きついて少年の下半身が熱をおびてくるのである。そしてそれでこそ最後の失恋がおどろおどろしく胸にせまってくるのではないか。

犯人は手錠を嵌められると同時に奥歯に仕込んだ毒を噛み、顔面がドロドロと溶け出すくらいのインパクトが欲しい。もう、恐ろしくて誰も逮捕できないくらいに犯人連続自殺しなければ、視聴者は今回の犯人はどうやって自殺するのかをワクワクと待ち、作り手は頭をふりしぼって期待に答える・・・そういう熱意がちっとも感じられないのだなあ。だからリュウ(山田涼介)の正体なんかどうでもよくなってしまうのである。犯人側の組織が残忍であればあるほどリュウの苦悩は深まるのであって・・・そういう根本的なところからして残念なのだよ。

で、『牛に願いを Love&Farm・第三回』(フジテレビ・070717PM10~)脚本・金子ありさ、演出・本橋圭太を見た。これはねえ。もう。ラブワゴンなんだよね。もう。きっとね。もう。それだけで。もう。残念なかんじ。タイトル見ればわかってるんだけどね。農場研修を舞台にした長い長い合コンなんだね。きっと、この脚本家はいつだってドラマをそういう風にしかとらえられないんだよね。別に悪いことじゃないけどね。牛に願いをかけて。何が叶うというのだろう。インドなら聖なる動物でご利益あるかもしれないけれど。もうもう。後継者不足に悩む。食の持久力下がる。これはすべて憲法9条の弊害。食料調達は国防の基本なんだからね。手厚く保護して当然なのである。これを自由競争させたら国家というものが立ち行かないんだからね。もう。そういう発想のない人にこの題材を扱わせても無意味なんだよ。もう。

もちろん、生産力の向上に合理化はかかせない。機械力と人力の配分の問題もある。そういうシビアな問題はいくらでも転がってんだ。それに牧場ライフに憧れてる女の子集めたのなら村の青年団ともっと交流しなくちゃなんないっしょ。で、出来ちゃった婚でもしてくれたら儲けもんだし。もう。

素人に牛を追わせて、牛はぐれて、牛けがして、牛堵殺でそんなのありえなーい。それって研修費に保険料込みにしておくでしょ。村をあげてのビジネスなんだからーっ。もう。

もう、とにかくね。いろいろと残念ね。玉鉄はウジウジしてはっきりしないのに、小出恵介は渋谷に到着・・・快速っ。ワープしたのかよ。もう・・・。ひひーんが不足しています。

木曜日に見る予定のテレビ『山おんな壁おんな』(フジテレビ)

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2007年7月17日 (火)

とことんダメなアニキですが・・・そこがいいのです・・・でももっと真剣な顔が見たいのです。(井上真央)

自分ではそんなつもりでなくても結構ダメな人間は多い。だって自分でダメだと思わないからダメなのである。一方、ダメだと分かっていてどうしてもダメな人間もいる。こうして世の中はダメな人間ばかりになっていくのだ。キッドはどちらかといえば後者のダメ人間に親近感を覚えるのだが、もしも、運命のいたずらで前者の人間が身近にいたとしたら・・・たとえば兄弟とか、親友とか、両親とか、子供とか、恋人とか、妻とかだった場合、説教しないではいられないだろう。説教好きな人間はダメなのだが、ダメとわかっていても説教はやめられないのである。

おい、加納(伊藤英明)よ。お前さあ、自分がいい加減だからってさ。人間全部がいい加減とは限らないわけよ。ま、すわれよ。・・・ビールでいいか? な、たとえばさ。自分が不始末してまずいことになってさ。で、笑って許してもらえなかったとしてだよ。かといって泣いてあやまるとかできないから、つい楽にトンズラしようとした人間がだ。事情が変わったんでやはり謝ることにした・・・っていうのは・・・ま、いいさ。人間なんてその日、その日で変わるもんだからさ。でもさ、せっかく謝る気になったからって、相手の職場に土足でふみこんでさ。相手が仕事しているところで謝り始めるってどうよ。しかも、相手がその場で許してくれないからってその場でしつこく謝り続けるってどうよ。それって謝ることの意味わかってないってことでしょ。相手の迷惑も考えない男がだよ。頭を下げてだよ。心から反省してますから許してくれって言ったって、そりゃ、もろ口先だけじゃん。え、なんか、人殺しておいて、許してくれって言って、許してくれないなら殺すぞコラッって言ってんのと同じだろっ。お前なあ、そりゃ、世間じゃ通用しないだろう。・・・あ、あとな、合コンな。合コンっていうより、お前、ホームパーティーぐらいがよかったんじゃないの? 実際、やってることはそうなんだしさ。物は言いようってのがあるじゃないか。それとな、お前、最後、急に奇跡とか、言ってたよな。・・・え、いくらなんでもさ・・・今回の流れから言ってさ。そりゃ、唐突すぎるだろう。ま、言いたいことは分かったけどな。

で、『ファースト・キス・第2回』(フジテレビ070716PM9~)脚本・井上由美子、演出・武内英樹を見た。心臓疾患で秋に成功率50%の手術を控えた福永美緒(井上真央)は両親の離婚のために幼い頃、別れた兄に会いに来た。彼女がなぜ、そうしようと思ったのか、まだ謎につつまれている。

たとえば、兄弟がいるか、いないかは半々である。兄弟がいるとして、二人兄弟がそれ以上かは半々である。二人兄弟だとして、同性の組み合わせか異性の組み合わせかは半々である。異性の組み合わせだとして上が女か、下が女かは半々である。つまり、兄がいて妹がいるというのは人として半々の半々の半々の半々というかなりの半々なのである。・・・お前、バカ兄貴だろ。

つまり、妹がいるアニキというのは貴重な、貴重なことであるのだな。

だから、「妹萌え」というのは成立するわけだ。だって半々の半々の半々の半々という珍しいことだからだ。・・・もう、わかったよぉ。

このドラマはその貴重さをバカ兄貴に理解してもらうドラマなのである。

家もなく、仕事もなく、カードもない兄貴だが、夏の終わりには死んでしまうかもしれない妹のために「恋人を捜そう」と決意する。なぜなら、兄貴の経験からいって「恋」は気持ちいいし、時々、お金をもらえたりして、時々、意外な自分を発見できる素晴らしいことだと思ったからである。

しかし、妹にとってそんなアニキは危うくてたまらないのである。妹としては「このバカなアニキがもし私が死んでしまったらちゃんと生きていけるのか・・・」と危ぶんでいるのだ。つまり、彼女はアニキが心配で心配でたまらないのである。

そんな妹の心は兄貴には分からない。分からないので、自分のやりたいことをやり、妹を失望させてしまうのだった。酒井若菜は妹の命の恩人のはずだが、そういうことはさっぱりなかったことになっている。キッドはこの点だけが気にかかります。

もちろん、若さゆえに恋に燃え、肉体と肉体のぶつかりあいに集中し、お互いの体に飽きたらパートナーチェンジという文化もあってもいいと思いますが、二人きりの兄妹のパワーには勝てないのです。それは林隆三と秋吉久美子の映画「妹」(1974)以来の日本の伝統なのです・・・おいおい、誰も認めんと思うぞ。

ともかく、妹にとってはそんな惚れたはれたのケダモノごっこは通用しません。「死をいつも身近に感じている人間は人生に対して真摯だからです」とは高木先生(松雪泰子)は言いませんが、今回なんとなく、形勢され始めたのは井上真央→平岡祐太→松雪泰子→伊藤英明→酒井若菜という追いかけっこモードですが、とにかく、劇団ひとりと阿部サダヲはノーマルな上にカヤの外ということです。合コンの際に誰かが「兄妹なのに似てない」と言う発言があり、井上→伊藤を匂わせるのですが、おいおい、それは勘弁してほしいとホタル方面に去っていったテンメイ様やいつでも不満なお気楽社長とともにお願いしたい気分です。

さて、ともかく、妙に陰険に「先生のカメラを返してもらおう」と画策するムードの後輩助手の諸畑(蕨野友也)や、医師の結城(平岡)まで巻き込んだ合コンは大失敗に終わり、ピザも冷め果て、兄と妹は追い出されました。

ダメ兄貴は「どうしよう」と妹に訊く始末。妹は散歩中に発見した毎日がメリークリスマスのラブホテルに兄貴を連れ込みます。Hビデオ・可愛い避妊具という語彙的にスパム認定の可能性大のお約束展開にアニキニヤリがあって、兄が妹に説教。「もっと積極的に恋をしなくちゃダメだ」と言う兄。これに妹は「兄の言う恋なんてその場しのぎのごまかしでしょう。もっと人生のこと真剣に考えなきゃダメだよ」と諭します。

うわーい、妹に痛いところつかれてしまったダメ兄貴。家出です。あてもなくさまよってなぜか高木医師(松雪)を待ち伏せ。「治療の邪魔をしちゃダメよ」とここでもお説教。でも携帯番号をゲットできたのでヒモとしては機能するらしいDNAの小さな勝利があった模様。

結局、妹の言う通り、師匠(竹中直人)に土下座するアニキ。しかし、何故か心の中では「オレの恋って恋じゃなくただの遊びだったのかも本当の恋ってもっとミラクルなのかも」とヘタをすると無理矢理月9モードかよと云われかねない独白をしつつ・・・つづくです。カケモチか・・・カケモチが響いているのか。ともかく、井上真央の演技力は全開の模様。これって受け手がMかSかで評価完全に分かれるよな。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)

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2007年7月16日 (月)

サイダーください。(舘ひろしのような新垣結衣)VS村上義清の首を所望。(竜雷太)

新垣結衣の夢は叶ったが、竜雷太の夢は叶わなかったのだった。日曜日はなかなかのラインナップである。「風林火山」→「パパとムスメの7日間」はゴールデンタイムと呼ぶに相応しい流れになっていると思う。大河ドラマはきっちりと時代劇を見せてくれるし、「パパとムスメの7日間」はしっかりとホームドラマを見せてくれる。なぜ、いつもこうできないのだろうか。まったく冗談じゃないのである。

で、『風林火山・第28回』(NHK総合070715PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様でお楽しみください。たっぷりサイズでお届けしていますし、赤の晴信様もごらんいただけます。

さて上田原の合戦である。ついにこの日がやってきてしまったのだ。ドラマの中では様々なアレンジや解釈で趣向が凝らされているのだが、キッドとしては常識的な上田原の合戦を妄想しておきたいのである。

Shinano1548a 時は1548年早春である。ドラマでは「夏」と偽って「早春」に合戦を仕掛けるという晴信の作戦が甘利虎泰(竜)の偽りの裏切りによって発覚するという体裁になっている。が、しかし、侵攻軍である武田の動向が地元の皆さんに筒抜けになるのは仕方のないことで、基本的に奇襲は成立しないのである。

まだまだ兵農分離のしていない甲信越地方である。また部隊編成も土豪単位なので、号令一下とはいかない。もちろん、甲斐一国の領主である晴信にはそれなりに手持ちの軍勢がある。一門衆や譜代衆のようないつものメンバーは約束の時間に集合するのである。遠征となるとなかなかに大変だ。まず、甲斐に領地を持つメンバーが指揮系統ごとに集合をかける。何月何日にどこそこで合戦あるから、こっちを何月何日に出るよ。よろしくなのである。たとえば甘利班に所属する初鹿野伝右衛門(宮坂ひろし)の場合、領地に相応しい軍勢をかき集める。騎馬武者を三名。足軽を十名とかだ。足軽の中には弓を得意とする居候がいたりするし、槍もちは領地の農民だったりする。普段から目をかけてコレはという百姓には必ず来いと声をかけておくのである。そして、約束の日、集合場所に部下を引き連れて参上するのだ。「初鹿野伝右衛門、郎党15名、まかりこしもうした」と班長の甘利に報告すると甘利は「よう来てくれた・・・」と礼を言うのだな。

そんなこんなで遠征軍は現地の集合地点に向かうのである。

一方、板垣信方(千葉真一)は占領地の諏訪のいわばお代官である。甲斐の地元からは血縁のものがはせ参じるが、占領地の諏訪の衆も参戦させなければならない。ある時は武田の代紋を振りかざし、ある時は由布姫の血縁を頼って、かっての諏訪家の家来衆に声をかけるわけである。諏訪の地は潤沢であるから、それに相応しい軍勢を整えなければならないのだ。

同様のことは佐久のものたちにもある。早くから武田についた相木市兵衛(近藤芳正)は佐久の主だった衆に声をかけ、軍勢を募るのだ。当然、その中には武田に反感を持つものもいるわけで、そういうものがそれとなく、敵方に知らせたりするのである。

武田にも敵方の村上にも占領統治されたことのある真田幸隆(佐々木蔵之助)の旧・領地周辺などでは様々な思惑が渦巻くのである。特に海野一族はいわば忍びの一族の色合いが濃い。忍びは野武士の一種だから独立心が強い。やがては真田に下る望月一族などは今回は「村上につくのであしからず」などと誘いを断ったりするのである。また、最前線では城を空にすることもできないので守備にも人数をさかねばならない。

最前線では旗色は不鮮明なものである。彼らの願いはただ一つ、「勝つ方につきたい」ということなのだな。

ともかく、「村上を攻める」ということで集合をかけた武田軍は現地へ続々と兵が集まって来るのである。この動きは当然、敵方には筒抜けだ。

そして、村上義清(永島敏行)は野戦を選択する。武田の集合が終る前に本拠地・葛尾城を出て、地の利のいい場所を確保するのである。そして武田と同様に「さあ、味方をするものはよっといで」という知らせを各地にもたらすのである。

武田も諜報戦は不得意ではない。山本勘助(内野聖陽)などは本来そのリーダーの一人だし、真田忍軍を率いる幸隆も味方についている。村上の動向もまた武田に伝わるのである。

こうして、千曲川の南側の上田原の東西の山に両軍が対峙する事態が発生する。西の岩鼻に村上が、東の物見山に武田が本陣を構える。ようするに最終集合地点である。ここで各陣営は戦力の集中を待つのだ。遠征軍である武田は食料や餌などの物資集積も行わなければならない。

集合開始から二日ほどたって両陣営の集まり具合が明らかになっていく。武田には意外なほど人が集まらない。現地の人間には地の利を知った村上の方が有利に映っているということだ。村上は源氏であると同時に新羅の末である。兵法としてはおそらく馬術・忍術も含めて独自のものを持っていたのである。そして、その「強さ」は土地のものにとってはいかにも明らかだったのだ。もちろん、一国と占領地の軍をあわせた武田の軍の方がかろうじて数的有利を確保した。両軍の戦力比は資料によって違うが、総兵力は武田がやや上。そして騎馬武者は武田が倍というあたりだろう。かなりバランスのくずれた戦力といえる。しかし、作戦的には騎馬の数で圧倒する武田が先に仕掛けたくなる展開だ。

こうして武田軍は山を下り、石久摩神社付近まで進出するのである。そこで一夜をあかした翌日早朝。村上軍の先鋒部隊が上田原に進出する。こうして上田原の合戦は開始されたのである。

Shinano1548b 合戦はまず、弓兵や投擲兵による矢玉の応酬で始まるのが常だが、それを無効にするのが騎馬による突入作戦である。もちろん、武田がこれを得意とするのは言うまでもない。武田の先鋒となった板垣の甲斐・諏訪合同軍は最初の激突で村上軍の先鋒を粉砕する。ここで、小島や雨宮など村上軍の名のある武将が討ち取られているので、ある意味では村上の囮作戦が予想される。つまり、奇襲のための犠牲にはそれなりの忠誠心が要求されるからである。

戦は生き物である。勝に乗ずるのは当然の行為とも言える。板垣軍は緒戦の勝利に勢いを得て敵の本陣に向かって前進する。地図を見ると明らかだが、敵本陣への地形は接近するにつれ、狭まっていく。向かって右に河原、左に山が迫ってくる。明らかに伏兵に適した地形である。歴戦の勇者である板垣はおそらく何かを感じ取ったに違いない。全軍に停止命令を出した。そのタイミングが最悪だったのだろう。山に潜んだ村上勢が板垣軍の退路を断ったのである。包囲された板垣は脱出をこころみるが、村上の主力はここに温存されていたのだ。圧倒的多数に囲まれた上に突撃攻撃のできない場所に追い込まれてしまう。

第二陣にいた甘利は板垣が包囲されたのを知り、救援に向かいかけて周辺の河原から弓の攻撃を受ける。伏兵は二段に展開されていたのだ。甘利は板垣の救援どころか自身もまた待ち伏せられ包囲されていたことに気がついた。

板垣隊の突出により、やや縦長に伸びた武田軍。晴信(市川亀治郎)は前衛の苦戦を知り、戦力を投入するが、それがさらに戦力の分散を誘う。板垣隊を救援に向かった初鹿野らが戦死する頃、ついに板垣が多勢に無勢の中、その首を獲られてしまう。侍大将が首を獲られると軍勢は退却するのが必然なのである。なにしろ、手柄をたてても褒美をくれるものがいなくなったのだ。命のやりとりなどやっていられない。こうなると退却方向にいる味方はその引きの力に巻き込まれる。第一の包囲網が第二の包囲網に合流し、甘利隊は倍増した敵に壊滅させられる。攻守を変えて、上田原に逆流する村上軍。しかし、数において互角の武田は本陣前でふみとどまる。第三陣の才間河内守が戦死に至るが、その頃には村上軍の勢いも下火になっていた。

早朝に始まった戦は正午に達してひと段落ついた。ここで晴信は残存勢力をまとめて、戦闘再開を決意する。産川沿いに北上し、敵本陣をつく作戦である。しかし、村上はこれも読んでいた。また午後からは北風が吹き、北上する武田軍は向かい風にさらされる。ここに村上軍は弓攻撃を殺到させるのである。全般的に村上軍は弓術に優れていたと言っていいだろう。それが村上軍の自信だったのかもしれない。晴信はこの戦闘で・・・つづくである。次週は小山田信有(田辺誠一)が大活躍の模様です。

で、『パパとムスメの7日間・第三話』(TBSテレビ・070715PM9~)原作・五十嵐貴久、脚本・荒井修子、演出・高成麻畝子を見た。回を追うごとに快調になる入れ替わったパパとムスメの物語。夢とロマンの戦国時代を後にして、ちょっぴりファンタジックなホームドラマというのはなんか、和むんですけど。

しかも、パパも娘もピンチの連続で、それとなく楽しいのである。さらに入れ替わっていることでピンチを招くこともあれば、入れ替わっていることでピンチを脱出することもあり、このバランスがいいのである。

何より、家庭を守ることが由緒正しい正義である姿勢である。

仕事よりも家族を優先するべきだという姿勢は「甘く」もなりがちなのだが、何のために仕事をするのかを考えていくとあながち「甘い」とは言い切れない。親の死に目に会えないほどの仕事の都合なんて虚しいとも言えるのだ。

だから、家族を壊そうとする存在は徹底して「悪」と描かれる。「離婚率」の増加で「離婚」が悪だなどと言うと、「そんなことはないっ」と言う人もいるであろうが、たとえば幼い子供にとっては「両親の不和」だの、「親の不倫」だの、「離婚」だのというものは極悪に他ならないであろう。

キッドは基本的に弱いものの味方であるから、この為すすべない子供の味方視点をこのドラマから感じ取ることができる。

それは明らかにパパを誘惑にかかっている西野和香子(佐田真由美)を心の腐った悪女として描いていることからも明らかである。

もう西野はいきなり、26000円のフレンチをパパ(舘)におごらせるは、自宅に無理矢理おしかけるは、ママ(麻生祐未)を挑発的な目で睨みつけるは、アクセサリーを背広のポケットにしのばせるは、これみよがしにパパの浮気心をママに仄めかすは、ママの目の前でパパに抱きつくは・・・と実に油断のならない醜い心の女なのである。・・・とパパの中のムスメ(新垣結衣)が見抜いているのである。

しかし、このドラマが一定の安心感で見られるのは・・・そのパパが実はムスメ(新垣)であることを視聴者が知っているという点である。他人の家庭に波風をたたせようとするような悪逆非道な女がいかにパパに魔の手を伸ばしてもそこにいるのがムスメである。ということが痛烈におかしいのだな。

一方、ムスメの恋人に対して、パパはムスメ心を全く理解せず、ひどい対応を見せるのであるが、ムスメの恋人(加藤成亮)がかなり善人に設定されており、またムスメにかなりお熱であるということも設定として優れている。

えーっ、カレにそんなこと言ったらパパだめだよぉぉぉぉぉ(試験勉強でつれない態度)、と思わせておいて、恋人はそれをうわまわる愛情(去年のテスト用紙)を返してくれる展開。えーっ、そんなにそんなに純情に愛してくれるんだぁぁぁぁ。恋は盲目の清々しさである。

つまり、なんだかとてもハッピーなのである。パパよりもムスメの方が職場で有能というのもありえんだろうっなんていう杞憂はガッキーのかわいさ・・・いや、舘のかわいさがすべてを飲み込んで晴らしてしまうのだな。

今週の偉かったこと。ムスメの中のパパが女子高生に「一緒にお風呂に入ろうっ」と言われて断ったこと。・・・キッドにはそんなこととっても無理でございます。

父の臨終に間に合わず号泣の舘。もらい泣きいたしました・・・。

関連するキッドのブログ『先週の日曜日のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ)→『探偵学園Q』(日本テレビ)→『牛に願いを』(フジテレビ)果たして順位逆転はあるのか・・・がんばれQ・・・。

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2007年7月15日 (日)

土下座して服従の証をお見せ・・・(成海璃子)VS嘘つきは針千本お飲み。(福田沙紀)

さあ、やってまいりました。サタデーナイト女王様対決っ。登場人物の人格が疑われ、かつレビューしているキッドの正気が問われるこの展開。しびれましたぁぁぁぁぁぁ。

最初にはっきりしておきたいが、キッドは「女子高校生コンクリート殺人事件」の加害者は全員死刑になってもいいと思っていると同時にいじめというものは永遠になくならないししょうがないと思ったりもする。もちろん、思うだけであって他意はないのだが、それはあまりにも無責任な発言だし、また、どのような怨みを買うかわからないと思う。ひとつだけ言えることはそんなの知ったこっちゃねえやああああああっという態度なのだということだ。

だから尊敬したりするのだけはやめてください。軽蔑は甘んじて受け付けます。

で、『受験の神様・第一話』(日本テレビ・070714PM9~)脚本・福間正浩、演出・岩本仁志を見た。主人公は学問の神様・菅原道真をもじった菅原道子(成海璃子)であり、道真が怨霊である以上、道子もスーパーナチュラルな存在であることは明白だが、単にふざけているのかもしれない。ふざけているといえば配役序列的にはトップは山口達也なのであるが、山口だから見るという人の比率と成海だから見るという人の比率は・・・旅人算が苦手なので分かりません。

日本人は基本的には平民しかいないのだが、日本テレビには時々、脱法女王様というものが誕生する。教室の女王はそこそこ君臨するし、演歌の女王は散々だったりするのだが、今回も受験の神様でなくて受験の女王様の方が適正なのではないかと思うのである。

少なくとも、受験と言う世界において、梅沢・父(山口)は平民であり、道子(成海)は女王様である。梅沢には世界がいくつもの複雑な異次元世界が混在して成立しているという高度な認識はない。自分が知っている世界が唯一絶対の世界と信じている狂人である。だから、誰の目にも明らかな女王様の道子は見えず、中学生が何を言ってやがるという態度に出るのだった。

映画「マルホランドドライブ」を見ていれば分かるのだが、「態度」というものが人生を左右するという真理さえも梅沢には高嶺の花なのであるな。

そのために、目の前に神が降臨してもひれふすことができないのだった。ま、そこが面白いところなのですが。

たとえば「絵画」には特殊な価値がある。そして「絵画」というメディアの「送り手」と「受け手」も存在価値に違いがある。そこには絶対的な能力差というものが存在する。たとえば視力である。視力がゼロのものは「絵画」の受け手にはなれないし、「送り手」として成功するのはかなり困難である。つまり、目のみえないものがピカソになれるかっということなのだが、耳の聞こえないものがベートーベンになったりするのでうかつにもののたとえはできないものなのだなぁ・・・しっかりっ。

そういう意味で・・・どういう意味で・・・受験能力には高低差が存在する。それが言いたいだけかよ。そして、遠投能力にも優れた道子は「狙ったマトははずさない」のだった。キッドは超能力者なのでこういう人間は一目で分かるのだが、凡人の梅沢は見抜けないのである。とにかく、図書室で騒ぐものは雷撃でなぎ倒され、「ねえ、中学生活は二度とないのだからいろいろなことを楽しみましょうよ。私、あなたとお友達になりたいのっ」などというたわごとは「意味わかんね」の雷光で瞬殺されてしまうのである。そういうものが「土下座しろ」とおっしゃったらなぜ土下座しないんだよぉぉぉぉ。靴をなめないんだよぉぉぉぉ・・・いい加減におしっ。

なぜ、梅沢広(長島弘宜・・・何度も泣くが三回目の両眼二筋流れは絶妙だった)に神様が好意的なのかはわからないが、まあ、神様とか女王様は気まぐれなものだから、理由なんかないのかもしれない。とにかくその父親に「あなたには子供のことが何一つわかっていない。罪であることを知らないのも罪なのだ」とズバリ言っても言語的理解能力のないものにはムダなだけだということを神様はご存知ないのだなぁ。とにかく、バカな人間に賢いものが価値ある言葉を与えても無意味だというのがブタに真珠というものなのだ。

もちろん、一部の視聴者にとっては痛快なことこのうえないのである。私にもっと冷たい言葉を言ってと身もだえするのである・・・そっちかよっ。

とにかく、ストーリーはそこそこ発展してもいいが、山口と成海の関係は永遠にこのままだといいのになぁ・・・とキッドは思いました。・・・お前はどういう視点でドラマを見ているのだ・・・こういう視点・・・目目。

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               「成海璃子の最後のナイチンゲール

               「成海璃子の1リットルの涙・特別編

で、『ライフ・第3回』(フジテレビ・070714PM11101~)原作・すえのぶけいこ、脚本。根津理香、演出・谷村政樹を見た。前座として仲間由紀恵、梶芽衣子、樋口可南子をそろえながら女王様のじの字もない退屈な放置プレー「島根の弁護士」があったわけだが、林徹、何をつくっても『大奥』ってある意味すごいな。

いよいよ、本格的に女王様が始動である。今回の白眉は「こっちにおいで・・・」でガツンっ!だな、色で言うと白の女王に愛海(福田)、黒の女王に未来(関めぐみ)であるな・・・世間では逆だと思うぞ・・・大体どんな世間じゃっ・・・二人の女王の間で迷う、愛玩犬・歩(北乃きい)の物語なのである・・・違うと思うが、もういいや。

黒の女王は一人で多数をいじめることのできる異端の女王様。それに対して白の女王は集団で一人をいじめる正統派である。

玩具の猿(星井七瀬)がどんどん、貧相な凶悪面を熟練させていく。凄いぞっ。みどり(末永遥)はいよいよ、女王同士の対決が近いと見て、「盗撮写真」を解禁したのだった。「ま、そろそろ、いいわね」と言う感じであろうか。「ニンジンてんこ盛り」プレーで満足した模様。ニンジン好きだったらプレーとしては弱い。みどり、ナンバー2の座危うしっ。

そして猿の「お皿あらって攻撃」のあとは黒の女王の水責め。そして「裸足になりなさい」プレーである。やはり、責めが優雅だな。

黒の女王の靴をそっと差し出す愛玩犬。そのMぶりに場内うっとりである。・・・どこの劇場だっ。

正子先生(酒井美紀)の「そのいじめはもう終ってますけど時間差心配プレー」、スルーの達人・戸田先生(瀬戸朝香)の「笑って見て見ぬプレー」も軽くスマッシュ・ヒット。

実の母(真矢みき)の「牛乳買い忘れプレー」もちろん、親子なので血統的なMとして「母親として成績悪いよね」と娘に凌辱プレーを仕掛けられついうっとりなのだった。

さあ。やってきました「針千本プレー」、まずは身代わりぬいぐるみ針の山プレー。きょ、きょわい(フジッキー)、そして見上げていたら危険度アップ。針千本シャワー。そしてトドメは白の女王様の「はい、ア~ンしなさい」げんこつ針千本プレー。きゃあああああああああ・・・・つづくである。針千本はタレントのハリセンボンではありません。念のため。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『ファースト・キス』(フジフレビ)

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2007年7月14日 (土)

女帝にのしあがっちゃるけんっ。(加藤ローサ)VS山田くん、あーそーぼ。(櫻井翔)

格差社会かっ。ま、VSではなくて変則タッグでVS魔女の宅急便なのだが・・・。権力をのぞむ男たちにふみつけられた立花彩香(加藤)は一矢報いることができるのかっ。そして御村託也(櫻井)は山田太郎(二宮和也)とお友達になれるのか・・・違うだろう・・・。

ま、とりあえず、フジテレビの大変態ラインナップが一段落したところで、テレビ朝日が頭おかしくなっちゃいましたーっ。

「女帝」よりも深い時間にやる「スシ王子」ってどんだけ変態なのか・・・もう想像を絶しますっ。夏か、夏なのかっ。13日の金曜日なのかーっ。

で、『女帝・第1回』(テレビ朝日・070713PM9~)原作・倉科遼、脚本・旺季志ずか、音楽・仲西匡、演出・小松隆志を見た。脚本・音楽は「特命係長只野仁」担当者である。熊本の女子高校生が女帝にのしあがる物語であるのだが、時代などは超越している。いや、国籍も超越しているかもしれない。なんていうか・・・もう目が離せません。

彩香(ローサ)は美術室の石膏像にキス。そして局部を触ってみる好奇心旺盛な女の子。まあ、彫刻を触って鑑賞するのは基本だからな。生徒会長の杉野謙一(斉藤祥太)とはなんとなく好きあっていたらしい。しかし、杉野の婚約者である北條梨奈(酒井彩名)に嫉妬され「スナックの娘が身分もわきまえずセレブにちょっかいだすなんて許されると思ってんのかい」と恫喝される。下品なセレブだ。杉野の父親の地上げでスナックをつぶされそうになる母と娘。「あんたは大学にお行き」と言いながらガンに倒れる母(かとうかず子)、学校を止め店で働く決意をした彩香を杉野が学校で強姦未遂。教師に発見されると「彩香に誘惑された・・・」と言い出す。いきなり口止め料を出す杉野の父。そこへ母危篤の電話。母死亡。周辺を徘徊するかたせ梨乃。そして、彩香は「復讐してやる。女の武器でのしあがっちゃるけん」なのであった・・・。もうなんかダイジェストみてるような展開です。

で、とりあえず大阪へ。オセロ中島がママのクラブに「20才」と年齢些少してホステスとして潜り込んだ彩香。ナンバーワンの小沢真珠に理由もなくいじめられる。おそらく、小沢真珠だからなのであろう。

で、同僚のホステスが前田愛である。

前田愛は小沢真珠の正体を教えてくれる。「体よ。何回か通ったら抱かせるというシステムで客をつなぎとめとるんよ」なのであった。

一方、スケコマシの伊達直人(松田翔太)に目をつけられる彩香。ビリヤードで空間にひびをいれるほどの特殊能力を開花させるのだが、伊達の兄貴分(吹越満)に「あの女は何億も稼ぐぜ」と値踏みされているのだった。

正体を知りながら伊達の誘いに乗った綾香。海辺で体を求められるが拒否。「私は体で勝負するんだ。処女を高く売るんだ。だから、好きな男に抱かれるわけにはいかないの」そんなことで男が納得すると思うんかいっ・・・納得した。しかも「オレはお前を応援する。お前を心で抱いてやる」という伊達。また私物か。彩香様の私物になったのかっ。翔太ーっ。

そして、翔太も祥太も抱けなかった彩香を抱くのはミナミの帝王(泉谷しげる)になるらしい・・・つづくである。なんていうか、喫茶店でマンガを読んでいるような気分になるドラマなのだった。全国の女を食い物にしている皆さんの良心が恥ずかしいっていうか、せせら笑う部分を除いては全国の底辺の女子高生必見だな。とにかく、テレ朝も頭おかしくなっちゃいましたぁ。ははははははは。同時にドラゴン桜の再放送も見た方がいいけどな。

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              『役者魂!のレビュー

で、『山田太郎ものがたり・第2回』(TBSテレビ・070713PM10~)原作・森永あい、脚本・マギー、演出・石井康晴も見た。もうこの落差に笑うぞ。録画して「山田」→「女帝」の順番で見た方が落下感はあるな。まさに天国と地獄だ。

ケーキを持ってバンビが山田家を訪問。ケーキに群がる子供たち。「おいおい、お礼をいえよ・・・」と言いつつ、ケーキの匂いに耐えられなくなった太郎(二宮)は五子(吉田里琴)を押しのけるのだった。

今回の主役は次郎(鎗田晟裕)である。野球の才能があり、レーザーピーム遠投のできる次郎だが、貧乏なので野球チームに入れない。誰もいないグラウンドで一人エアベースボールをする次郎。太郎は弟のためにアルバイトを決意する。

そんな太郎にバンビは「女装してメイドしたら多額の報酬」を持ちかける。悪意はないが、ちょっと悪戯な気分だった。まあ。場合と相手によっては悪意とも言えますが。

御村の祖父(磨赤兒)に亡き妻(西田尚美)の面影を見出された途中参入の池上隆子(多部未華子)にもアシストされて太郎はお気に入りのメイドに。例によって玉の輿の夢に酔う隆子だったが、なんとなく太郎との仲は深まった。つまり玉の輿からは遠のいたのだが・・・。

最後の最後で男であることがばれてしまうのだが、癒された御村の祖父はたっぷりとお小遣いをくれるのだった。

そして、グローブとボールを次郎にプレゼントする太郎。キャッチボール中に調子にのった次郎がレーザービーム投法で太郎の股間を直撃するようなことはなかった。

そして日曜日。次郎はグラウンドで大活躍。山田一家は今日も幸せいっぱいだっ。

今週の吹石一恵は顔に「恋してる」と書いてあったらしい。校長・メガネッ娘・もてない君の構図は社長・壁女・もてない君と構造的に同じであり、連夜の「デートに誘ってふりむくともういない」である。かぶるにも程があるな。

今週の隆子の妄想。貴族は乗馬→キツネ狩り→カボチャの馬車で優雅に過ごす・・・マギー、頭ちょっと夏に犯されているのか。

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くれぐれも「山田」→「女帝」を推奨します。順序よくご視聴ください。

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)→『パパとムスメの7日間』(TBSテレビ)

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2007年7月13日 (金)

特盛りでお願いします。(深田恭子)、ふふふ、ボロを出したわね。(伊東美咲)

ははははははは。ここまで面白くないと逆にすごいな。すでに次回に羽賀研二をキャスティングしていた時点でピンクのブタは運気を下げていたのだな。っていうか、スタッフが連座していたりするとすごいスキャンダルになるので・・・どうかそのようなことにならないといいなと思う。

しかし、この原作をやろうと思ったスタッフが何をしていてもおかしくないと思えてくるところが絶妙なのである。

もうドキドキのヒヤヒヤなのだろう。そういう立場の人間が面白いものを作れる可能性は低いだろうなあ。

女性のバストが大きいか小さいかにこだわる特殊な人間の特殊な生態を描くという・・・ある意味スリリングな挑戦なんか無理なので・・・もう、「サザエさん」のような人畜無害テイストになっている。

たとえば、「不倫をした男がとばされ女が残る」とか、ある意味では時代としての男女の立場の逆転とかももう少し深く描けるはずなのだし、ハラスメントとコミュニケーションの認識の差異なんかももっとばかばかしく、描けるはずなのである。

固定された深田恭子の乙女心はちっとも揺れず、逆に壁のはずの伊藤美咲の胸が揺れてるようでは・・・もう何を作ろうとしているのか分からないのではないか。

まるで死者の舞踏のような展開である。前半、深田恭子のHカップについてセクハラ発言があり、緊急ミーティングが開かれたりしたかと思うと、合コンになり、社長さんと知り合いたいデパートガールが狂喜する。突然、ふるさとの父親から電話が入り、青森県人会が始まったかと思うと、深田恭子と谷原章介の不倫疑惑が浮上し、ピンクのブタを買ったついでに偶然会った二人を尾行。結局、誤解だったというオチ。もう、どこへ連れていかれるのか分からない。迷子のような気分である。つまり、魂がないのだ。ここまで魂がないドラマを作ってしまうほどの心配事がスタッフにあるのではと考えると・・・もうドキドキするんですけど。

前回、あれだけの力作ドラマを作ったのに最低だった視聴率の時間枠だけになにか怪しい呪われた気配を感じるのだな。あのピンクのブタのまがまがしさ。そして、ソフトフォーカスのかかった深田谷原の安っぽいベッドシーン。おいおい、大丈夫かあ。風水とか主人公が言い出すともうろくなドラマにならないと思うんですけど。

で、『山おんな壁おんな』(フジテレビ・070712PM10~)原作・高倉あつこ、脚本・前川洋一、演出・林徹を見た。このスタッフはきっと二時間ドラマとか時代劇とか作っている感じでドラマ作っているな。二時間ドラマや時代劇にはお決まりのパターンというものがある。しかし、現代劇にそれをもちこもうとしても・・・無理なのだ。たとえば、ジムで伊藤美咲が足を痛め、深田が体操するまでの流れ、つまりオープニングが本編と何も連動していない。というか、実は本編そのものが見当たらないのだ。ある意味、シュールレアリズムな作品なのかもしれないな。

私(惠美)は何をしているのだろう。今は一体いつなのだ。休日。それとも退社後。それとも勤務中。ここはスポーツジム。私はルームランナーで巨乳にはさまれて走っている。これは夢なのか。そして、いつもどこからか現れる社長(若林豪)・・・あなたは人間ですか・・・ひょっとして水戸黄門なのではありませんか。私は生きているの? 死んでいるの? 私は学校の先生や、友達のお父さんを好きになってしまうのです。だから恋愛対象は社長なの。でも社長には奥さんがいるので不倫です。不倫はいけません。なぜなら私は風紀委員だからなのです。ああ、まりえ、あなたは姓はまりや、名はまりえ・・・なんてふざけたネーミングなの。バンバンジーが食べたいのです。あなたのHカップを私にください。半分だけでもいいのです。ABCDEFGH。あなたがEで私がDならこの世からセクハラはなくなるのです。イケメンはセクハラができません。イケメンは何をしてもラブですから。イケメンで社長。みんなそれが好きなのよ。そうに決まっている。ほほほ。ほほほ。プリンが不倫で夏は風鈴、大河ドラマは風林火山、デパートはライオン。胸はふくらまないは鼻はふくらむはでもう海で水着のロケなんかしないわよ。温泉入浴ロケもしないわよ。このとってつけたようなバストアップのエクササイズはなんなのよ。HEROの通販はもっとおしゃれだったのにこのスタッフにはそういうセンスはないのよね。もう、このビデオが欲しくなるくらいのクォリティーのDVDを作りなさいよ。どうせなら、ここで小池栄子を投入すればいいじゃない。だって小池栄子なんてドラマの中でなんの役割もしてないし、恋のライバルといったって奥様の巨乳には勝てなかった巨乳でしょう。そういうあたりもちっともピンとこない展開なのよ。ああ、あたし、なんでこんなドラマに出ているんだろう。あたし、あたしの輝きはどこに。ああ、エルメス。ああ、タイガードラゴンのメグミ。ランチの女王のトマト。ああ。時は流れるの。ミッチーはファンタスティックより、ダイナマイッで押した方が良かったのよ。ああ、逮捕しちゃうぞの辻本夏実。ああ、私は誰? ここはどこ? 流通業界の舞台裏、つきあたりはトイレなの。つづくよ。つづくなのよ。ガレッジセールの川田とからんでいるだけじゃ身が持ちません。三浦理恵子も上原美佐も矢沢心もみんな壁の花みたいじゃない。ああ、息苦しいな。この窓、開かないのかな。ああ・・・つづくだわ。つづくなのね。あのビーナスみたいなBGMどうにかしてもらえないかな。

関連するキッドのブログ『第1回のレビュー

おいおい、この手は何度も使えないぞ。いいや、来週もまたこの調子だったら深キョンでやるし、その後もメンバーを順番に発狂させていけばいいさ・・・なるほど。

土曜日に見る予定のテレビうわあ、マチベンに高橋由美子でるし受験の神様始まるし仲間由紀恵で島根の弁護士だし浅野温子で家政婦は見ただし・・・ま、『ライフ』(フジテレビ)でいいか。

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2007年7月12日 (木)

ホタルノヒカリ・・・それは恋の蒼き灯なのでございます。(綾瀬はるか)

「のだめ」だろっ。と全員がツッコミを入れる展開だと思うのだが、片付けられない女の恋の物語である。綾瀬はるかは演技力の過剰がたたってかなりの局面においこまれているわけだが、視聴率17,3%獲得でほっと一息つきましたーっ。マキマキといい、はるかといい、視聴率的には辛いここ一年だったからなーっ。

今季、井上は別として、綾瀬、堀北、伊東、ついでに深田と視聴率に恵まれなかった魅力的なアクトレスたちが癒しのシャワーを浴びるシーズンなのかーっ。成海も浴びられるといいのになーっ。どうなのかなーっ。

と、水分補給な数字とはウラハラに内容は干物の話らしい。干物、乾物、カワキモノである。カラカラなのである。

しかし、基本的には干し物はうましっなのである。アジの開きだって干物っていえば干物だけどうまみ成分が熟成しておいしいのである。干ししいたけだってそうだし、干しあわびだってそうだ。夜行列車で食べる貝柱とか、かめばかむほど味がでるのだ。スルメなんて~スルメなんて~もううましうましうましなのだ。

だから干物女とは美味な女性なんでしょう。ねえ、そうなんでしょう。

で、『ホタルノヒカリ・第一話』(日本テレビ・070711PM10~)脚本・ひうらさとる、脚本・水橋文美江、演出・吉野洋を見た。またもや、日本家屋である。夏のアタリドラマはみんな一戸建てかっ。原作者が浪花の人なのもややかぶっているな。甲子園に魔物が潜んでいるのか。つまり、もはやお盆にむかって人心は移動し始めているのだな。田舎へ。ふるさとへと。ま、根っから都会人のキッドとしてはもう少しだぁ。もう少しで田舎ものが帰ってせいせいするぞぉの季節なのだなっ。・・・誰かにケンカ売ってるのかっ。

それはさておき、いきなり、主人公・雨宮蛍(綾瀬)の少女時代(吉田里琴)からスタートである。うわぁ・・・度胆を抜かれたぞっ。深キョンや綾瀬の少女時代を演じた福田麻由子以来の戦慄。石原さとみの少女時代も演じている(花嫁のパパ)のだが、今回、完璧に綾瀬の少女時代になっているではないかっ。吉田里琴おそるべしっ。五子(山田太郎ものがたり)もあたっているし、運気も持っているのかっ。

そして、ふるさとの縁側で少女が手にしたのはホタルのヒカリなのであった。

もちろん、それは交尾のためのサイン。いわば青春ただ今発情中のシグナルである。

うぅーん。素敵。

ああ、それから、十数年・・・。あのときめきの予感は忘れて、現在の蛍と来た日には人並みに働いて後はのんびり縁側でダラダラできればいいんだもーんというすっかり自堕落な27才(ドラマ内では24才に設定されているらしい・・・その3年て結構大きいのでは・・・)になってしまったのである。

どうしてそんなことになってしまったのか。もともと学習障害者、あるいは発達障害者、それとも恋に敗れて間欠ひきこもりなのであろうか。

ま、原作的には学生時代の彼と自然消滅して以来、恋に後ろ向きな女なので・・・。

失恋の痛手から「片付けられない女」になってしまったのだろうなぁ。このあたり、脚本家は練りこみすぎの病があるので下手すると「サイコロ」になってしまいそうでやや不安。「沈太」モードでお願いします。

っていうか、恋に自然消滅ありませんから、どちらかが「二股かけられないタイプ」だった場合にそいつがしのび足で去って行くだけですからぁ。去られた方は振られていますからぁ。で、そういう人が自然消滅って言っちゃうと「傷ついていることに気付かない」ので傷が悪化したり化膿したりドロドロのメソメソになります。そうなると手術が必要なのです。もちろん、特効薬は新たなる恋だーっ。

というわけで、恋人候補登場です。マコト(加藤和樹)です。

ここで原作オタの何割かはのけぞったはずです。マコトがフリーランスのデザイナーではない。っていうかサンダルはいてないってところです。

なんじゃあ、こりゃあ、勤め人でない不安定な若者に恋なんて許さないという誰かの願望なのか、そうなのかーっ。・・・そして、原作では些少はあったキスの前のお互いの心のさぐりあい・・・がなくて、寝込みを襲っていきなりの唇強奪っ。

えーっ。このアレンジーっ。どうだろうーっ。そんなに問題作にしなくてもいいんじゃないのーっ。少なくとも、いい男になら強姦されてもいい、強姦は絶対ダメで意見が分かれ、お客さん、逃がしちゃうじゃないのーっ。それともそういう釣りなのかーっ。

まあ、この二点をのぞいては綾瀬はるかがそつなく干物女を披露。ついでにフラダンスで江角に対抗。

しかし、お家モードで外出というのは職場モードとの切り替えを強調した展開だけにちょっと違和感あったぞぉぉぉ。そういうところに元々ルーズなこのワクでなかったら許されないほどに・・・。ま、些少の辻褄のあわなさより、変な格好でおしゃれなお店にという見た目の面白さを獲ったということで・・・いいのかっ。それだったら、職場では完璧よりは、職場でもお家よりはマシだが、そこはかとなく、ダメ女モードが漂う設定にしといた方がいいのになとキッドは思いましたーっ。

さて、P大作戦からやってきた傷心の多田さんこと、大家の息子で上司の誠一(藤木直人)、うううん、その契約書は立派に契約書として成立しているぞ。無知な女を騙すやくざみたいな場面をもう少し上手に処理してほしかったが、ま、妻に追い出されたのにそれを認められない男ということが正しい設定なら、ふられたのに自然消滅したといいはる女と離婚寸前なのに発展的別居といいはる男の理解と順応の物語という目はあるけどね。職場の上司が大家の息子・・・都会では考えられない確率だがま、いいか。

さあ、加藤ローサと区別のつかない国仲涼子は「結婚できない男」から、いつもより前へ出ている板谷由夏と一本増えた二ツ木こと安田顕は「ハケンの品格」から、ついでにいっとくと藤木は「ナースのお仕事」の藤木っぽいな。すると武田は「メチャいけ」かよっ。

ま、なんか、自社他社とりまぜてありものキャラで脇を固めてみましたという展開である。

才能のないのだめなので、普通のダメ女、ただし、かわいい。綾瀬だから。という女の恋の物語。とりあえず、ヘビ女か、スルメ女かしらないが、あんな予告は反則である。もう、来週本編見るまでずーっとリピートしちゃうだろうがっ。

関連するキッドのブログ『綾瀬はるかのたったひとつの恋・最終回のレビュー

さあて、テンメイ様はどっちにするのかなーっ。

金曜日に見る予定のテレビ『女帝』(テレビ朝日)『山田太郎ものがたり』(TBSテレビ)さあ、夏のジブリにどう耐えるーっ。

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2007年7月11日 (水)

どんな時でも人殺しは許されない。(神木隆之介)・・・あなたっておめでたい。(志田未来)

ま、究(神木)は「みんな仲間だろっ」とか、おめでたいセリフが多いのですが、このセリフは死刑反対じゃない論者としては聞き捨てならないのでツッコミいれておきました。死刑は許されるし、戦争による殺人も基本的には許されます。正当防衛の殺人も許されるし、時効の殺人犯も許されるし、成功率50%の手術に失敗した医者も、お腹がすいて他に食べるものがなかったときの殺人も・・・これは微妙か。・・・そこが微妙なのか。とにかく、自分が生きるためになら人を殺してもいいとキッドは考えます。もちろん、法律とは別の問題ですが。

ただし、人に限らず、生き物の命を奪うのは悲しい行為。できればしないにこしたことありませんよ。そういいながら蚊取り線香に着火しております。

まして、フィクションの中でなら何人殺してもOKです。そして、もしも、作家が「人を殺してもいい」という考えを持つことも許されない世の中であるならば、そんな世界は滅んでもいいなとも思います。だって・・・つまらない世の中だからな。きっと。

もちろん、人は想像で人を殺すことはできても、現実というフィクションでそれをするのは難しい。現実で人殺しが逮捕され死刑になることよりもずっと難しいでしょう。現実では人殺しが逮捕されなかったり、死刑が確定しないことはざらにあるので、それほど難しいとは限りませんが。

ま、そういう意味で正義が勝つというフィクションもたまには必要です。そうでないと誰もが人殺しが許されないことだというフィクションを忘れがちですから。

で、『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス・第2回』(フジテレビ・070710PM9~)原作・中条比紗也、脚本・武藤将吾、演出・松田秀知を見た。・・・前フリと違うじゃないか・・・ま、この順なんだよ。「花君」↗16.8%、「Q」↘10.9%、「牛」↗10.4%で火曜日の順番入れ替わりもありうるのだな・・・とにかく、「花君」はバカだチョーバカだと言われながら、数字をはじき出しているのだなっと。やはり、類っても泉(小栗旬)だし、男装の美少女好きのうほっな男女が世の中には多いらしい。瑞稀(堀北真希)のバスト上ヌードの美しさにみんなクラクラなのだなっと。

それはそうと大変態なフジテレピ夏ドラマだが、月9、火9とアメリカ帰りの主人公であることを指摘しておく。二夜連続帰国子女ヒロインである。いくら、海外が身近になったといってもかぶりすぎだろっ。みんな、滝川クリステルに憧れてるのかっ。・・・クリステルはおフランス生まれザンスよ・・・そうですか。

早くも正体のバレそうになった男子高にもぐりこんだ女子・瑞樹だったが、「色恋じゃなくて恩返しならいいだろう」というゲイの校医(上川隆也)のよく分からない判断でピンチを逃れたのだった。ま、少数派としての連帯感か・・・。

一方、相変わらず、イケメンかどうか判断もつかなくなるほどウジャウジャいるヤローたちの今回のミッションは「ミスター&ミスコンテスト」である「ミス桜咲(おうさか)コンテスト」。

とりあえず出番を確保したひばり(岩佐真悠子)・・・六年連続ミス・ブロッサムってオチなのか。そこがオチなのか。戸田やガッキーが順調にいい役もらっているのに・・・岩佐・・・苦労しているな。がんばれ。なんてたって一番派手な美人なんだからっ。

また、ボックスじゃなかった秀一(生田斗真)はすっかり、男装の美少女っていうか美少年に日本全国を代表してクラクラしてしまい、「ああん、男の子なんかに、ドキドキしちゃって、鼻血まで出したりして、間接キスにワクワクして、他の男に唇奪われたくなくて・・・オレってオレって変態だったのかぁぁぁぁ」の悩みに迷う。これ、お笑いポイントです。

一方、奈良漬で酔ってしまうという特異体質の泉。酔うとキス魔はそんなにお笑いポイントではないが、イケメンもどきが我も我もと犠牲者をアピールするフラッシュカットは犬のユウジロウまでまぜて尽くしたので爆笑でしたっ。

最後は女装した瑞稀のマジックショーもサービスされて、マキマキ良かったねーっ。ついにそこそこあたったよ~とファンならではの感涙に咽ぶのだった。そしてよっちゃんじゃなくて兄(岡田義徳)日本上陸である。来週は二夜連続兄妹かよっ。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『探偵学園Q・第2回』(日本テレビ・070710PM10~)原作・天樹征丸、脚本・大石哲也、演出・位部将人を見た。殺人事件に倫理観を持ち込む場合は相当に考え込むか、あまり難しく考えないかのどちらかがいいと思う。そういう意味で「Q」は微妙だな。主人公(神木)を推理バカに設定しているのだから、メグ(志田)はもっと強烈にツッコミでいいのではないか。「おめでたいわね」は悪くはないがちょっと甘い。もっと「ぬるい」とか「甘い」とか「ボケ」とか「カス」とか「大バカ」とか「死刑廃止論者」とか「護憲」とか「まだファントム現役かよっ」とかツッコミを入れていいと思う。で、ツンデレなので二人きりだとちょっぴり優しくする。ニコっと笑う。頭なでてやる。それだけでキュウはムフフです。

ま、今回、「男だから我慢しなさいっ」って言われた時のキュウのムフフは抜群でしたけれどもーっ。

しかし、少年から青年への過渡期にある神木くん。演技というか表情が不安定なんだよな。わが心のキタロー(吉岡であってウエンツでない)もそうだったけど、この時期が修羅場なんだ。フニャフニャが魅力だったのがそれだけではものたりなくなって、まあ、キタローはついにフニャフニャで押し通したけど、神木くんには「北の国」も「フーテンの寅」も与えられていないのが苦しいところなんだよな。

一方、リュウ(山田涼介)は犯罪組織とのつながりも暗示させる悪の王子様をクールに演じている。このあたりのバランスに気をつけないと奇想天外な話はこわれるぞ。神木くんはリアルな芝居より、もう少し芝居がかった方がいいのではあるまいか。

前ワクのスパロボが怪獣ソフビに変わったキンタ(要潤)の情報屋なのであるが、もう少しソフビのアップとかを入れないと「こだわり」がアピールできないな。こういう部分はあまりおしゃれすぎると「興味がない」という誤解を招くからな。「ブツ」の様子や、「ブツ」を手に入れた愛好者の喜びの表現には些少の時間を配分するべきだ。

ケルベロス(鈴木一真)とミス・ユリエ(奥貫薫)の怪しい雰囲気はいいのだが、光太郎(山本太郎)とちょっぴりかみ合っていない。たとえば、今回、またもや実行犯を暗殺しようとしたケルベロスを光太郎は阻止するのだが・・・それではゲストの犯人(本郷奏多)が助かってしまい、謎の組織「冥王星」にとっては致命傷である。ケルベロスを捕まえそこなったことで光太郎はミスしているようだが、得点しているのである・・・それは違うのではないか?

受験勉強がすべてではないという主張の事件解決なのだが、「学歴はないよりあった方がいい」のであり、テーマとして詭弁である。また、安定した生活が幸福の基礎であることはいうまでもない。だから「学歴があったからって幸せになれない」というセリフはメグとしては軽いのである。もう少しシビアなキャラ作りを目指さないと数字は下がると思う。学習塾とおなじようにテレビドラマもある意味、数字がすべての側面がありますからーっ。

今回のトリックは共鳴振動による機械的殺人。割れたメガネをごまかすためのガラスの器。別に探偵学園がいなくても科捜研が割り出すなってところが弱い。

ま、それをごまかすためにおバカな警察となるタイコじゃなかった猫田刑事(星野源)はいい味だしている。ドラマ版アキハバラ@DEEP組がんばってるな。残りのメンバーも起用してほしいです。

死者一名しかもオヤジな塾経営者。死体としてはあまり魅力的ではない。さらに子供たちは狂言失踪で狂言健忘症。塾をさぼって廃校で趣味に打ち込む子供たち。うち、一名は計画殺人者。このイメージはもっともっと美しく描けた気がしてならない。じゃないともっともっと数字は落ちると思うよ。

で、『牛に願いを・第2回』(フジテレビ・070710PM10~)脚本・金子ありさ、演出・三宅喜重を見た。「乳牛」が「経済動物」か「癒しの牧場の動物さん」なのかはどちらともいおないのかもしれないが・・・このドラマは後者に傾く気配がある。

結局、大杉漣のツンデレを毛布を使って見せるための回だったわけだが・・・オヤジの息子への溺愛はすがすがしい・・・けれどぉ、牛はもちろん、食肉としても出荷されるわけで、そうでなければ子牛のカツレツは食べられないのである。

和美(戸田恵梨香)「ううん。そうじゃないのー。和美はそーゆーことが言いたいんじゃなくて、離婚して淋しかった子供は牧場物語のメルヘンでえへへと癒される権利があるっていうことなの。お肉屋さんが変なものマゼコゼにしてるとか。牛乳屋さんの安全管理がどうのこうのとか、月9のヒロインがペコちゃんに似ているとか。そーゆーことじゃなくてー。牛さんのそばで眠るの~。子牛のステーキなんて信じられな~い」なのか・・・。

ただひとつ言えることは玉鉄・・・帰ると言ったらとっとと帰らんかいっ。都会の人間相手ならウソの約束してもいいのかよっ。信じられな~い。それからホタルの議員(中嶋朋子)は言いたいことがあったらさっさと言えよ。あなたには説明責任があります。

ま、小出恵介がどんどん醜く歪んでいくのはいい感じだ。もっともっとドス黒くなり、最後は牛舎に放火、牧場丸焼けの大団円なら・・・青春っぽいかな。・・・一体、お前はどんなドラマを求めているのさーっ。ふふふ、滅ぶのよ、滅びの美学なのよ。それから説明なしの濱田マリの関西弁うざすぎーっ。・・・不良か。不良になっちまったのかっ。

寺西教授(小日向文世)「ジンギスカンでも食べにいきますか」・・・あんた、先週と明らかにキャラ違うでしょ。

ま、しょうがないドラマだと思うけど、来週も見るけどねー。動物さんが可愛いからーっ。特にお馬さんが好きーっ。

木曜日に見る予定のテレビ『山おんな壁おんな』(フジテレビ)

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2007年7月10日 (火)

母(夏木マリ)の娘・井上真央だし帰ってきた松雪泰子のクールな女医さんだし元祖キノコ伊藤英明にひとりとサダヲの豪華アシストだしモー子だしアユタだしすべては手術の麻酔中の夢だし・・・とにかく私のファーストキスを返せっ。(伊庭野由樹)

生れてきて良かったと思える人はもっと生きたいと思う・・・のかどうかは疑問だが、スタッフは「一人の女の子にひと夏の最高のプレゼントを贈る」つもりらしい。凄い自信である。まあ、TBSで深刻なダメージを受けたキノコや、日テレで軽く火傷した井上真央&井上由美子を豪華脇役陣がそれそれーっと盛り上げて視聴率19.7%ならもう言うことないのではないか。

いや・・・言うことは結構あったのだが、ココログの無期限緊急メンテナンスの間に・・・忘れた。予告なし、長い長いメンテナンス・・・ココログの中の人、大丈夫ですかーっ。しかもやっとメンテナンス明けが発表になったら日付越えまで残り五分である。

っていうか、読者の皆様、関係者の皆様、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたーっ。もしも、メンテナンス中に尊いコメント、貴TBなどが異次元の彼方に消えていたりしたら・・・じいや、割腹しておわびしまーすっ。・・・・・ザクッ・・・グフッ・・・・・・・・・・・・・・・ふっかーつっ!

本題に入る前に恒例の週末視聴率チェック。「山田」17.4%(吉田里琴とったーっ)、「ライフ」↗11.7%(SMあげたーっ)、「風林火山」↗19.5%(微上げだーっ)、「パパムス」↘12.8%(微下げだーっ)、ついでに「山村美紗サスペンス狩矢警部シリーズ京都茶道三姉妹殺人事件」 16.4%(サド三姉妹とったーっ、この三姉妹でもう一度・・・って犯人かーっ)、以上。

で、『ファースト・キス・第1回』(フジテレビ・070709PM9~)脚本・井上由美子、演出・武内英樹を見た。「こころ」とは「思い出」と「思い」である。「思い出」は記憶(あるいは昔覚えたこと)といってもいいし、「思い」は感覚(あるいは今、感じていること)と言ってもいい。・・・おいおい、そこから解き明かすのか。・・・いいじゃん。どうせ、もう即時性は失われているし・・・。

主題歌が「こころ」というタイトルであることと手術の成功率50%から連想した「こころの半々」という言葉なのである。それはそうと50/100は約分しろよ。・・・しかし、「思い」と「思い出」はそれほどすっきり分離しているわけではない。「思い」の中には意志とか感情とかも含まれるだろうし、「思い出」の中には今を認識するための情報がいくつもある。時間の概念、色の名前、好みのタイプ・・・。

「こころ」はもちろん、複雑なものだが、この「思い」と「思い出」の境界線が複雑さをさらに煽り立てるのである。とにかく、幼少の主人公・福永美緒を演じた高井理央はデブにキスを強要されて心に深いトラウマをかかえたのではないかと心配だ。・・・と思ったのだが、シャブリ様のご指摘で子役は由樹(6)だったのかもしれないと思えてきたので、報告と一部訂正しておく・・・いつも言うようにミムラと吹石一恵の顔の区別のつかないキッドであるから絶対に信用しないでください。っていうか。由樹だな。きっと。子役の皆さん、ご苦労様です。ま、じっくり見るとCGっぽくもあるけどな。この演出家の得意分野だし。それにしても月曜日幼児プレー、火曜日服装倒錯プレー、木曜日巨乳貧乳プレー&獣姦プレー、土曜日SMプレーと夏のフジテレビは大変態かっ。

「半々」はすなわち「こころ」そのものなのである。

このあたり・・・主人公も「半々」である。難病者の主人公としては「いい子」ではないキャラクターだ。「なぜ、こんな子がこんな目に・・・」と神を呪うのが基本パターンだとすれば、ま、この子は死んでもいいか・・・ぐらいのキャラである。苗字が微妙にちがう。この二人の兄妹の過去。別れ別れの10年。・・・はともかくとして、もちろん、心の底には「良い子」も潜んでいる。「深刻な病気」や「デブの兄貴にキスされた幼児体験」という恐怖と戦いながら、なんとかがんばろうとする気持ちがあるわけだ。半々である。

そして突然デブでなくなった兄(伊藤英明)は消費税を割った視聴率という傷を背負いながらバカでダメなアニキとして復活したのである。ツンデレ妹とバカ兄貴。これはエロゲかっ。

さりげなく、悪意を秘めた奴がいる。アシスタントのキノコのおしゃれ小鉢・蕨野友也 (わらびのともや)である。さりげなく、先生の背後でご注進申し上げているらしい。ライバルの足をそつなく引っ張るタイプなら、キノコのアシスタント職馘首の原因にもからんでいると予想。どうせ事務所プッシュなら小阪由佳もおしこんでくれ。

ともかく、心臓に病をかかえた大人半分少女半分の美緒の爆弾が着火。ニ、ニトロ、ニトロ・・・で現場にいあわせたモー子(酒井若菜)は「なーっ」と怒っても「ま、いいか」と男に言われてしまういつもの女だけに・・・どこに消えたーっ。CMの間に何があったのーっ。

ドラマ常連脇役セットのメニューよりのチョイスが素敵。いい人セット。平岡祐太。田中圭。小泉孝太郎。から月9三期連続登場の平岡アユタ。チビオヤジセット。竹中。小日向。徳井。生瀬。渡辺。からおなじみ竹中直人。チビオシャレコンビは劇団ひとり(メイキャップ・アーチスト)、阿部サダヲ(ファッション・コーディネーター)のダブルぶっこみ。この二人、本当はキノコねらいで、最後は二人でくっつきかねないな。いや・・・同棲中にキノコ転がり込んでるパターンなのか・・・?

これで、毎週、ゲストにイケメンが来てがんばるけれど恋実らずみたいな展開だったら・・・爆笑だが。・・・そういうことはないと思うぞ。・・・でも、松雪の紹介で江口医師が登場して兄ちゃんとしてアドバイスとか・・・そのくらいのお遊びは可だよなぁ。すると松嶋も出てもいいしなぁ。松田翔太がバイクに乗ってくるのもありだよなぁ。・・・ワクワクしても無駄だと思うぞ。

ところでデブ→キノコというのは関取→三日月のパクリだろうけど、なんていうか肥満者への慰安か。慰安なのかーっ。隊長のキャンプに送りこもうとしているのかーっ。

お前に最高の恋人、見つけてやるっ・・・て余計なお世話だって言わないのか~。そこ、待ってたのか~。・・・最後、血がつながってませんでしたは・・・まさか、ないよね。

関連するキッドのブログ『花より男子リターンズ最終回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ホタルノヒカリ』(日本テレビ)

Hcinhawaii0242 ごっこガーデンオカマ屋敷セット。お気楽「主人公が性格も悪いし、とにかく、かわいくないのね。ねっ。ねっ」かりん「う~ん。気が強いって設定なんじゃないの」アンナ「・・・寝ちゃったのでちゅ・・・」まこ「かわいいデス」みのむし「かわいいよぉ」「チョーかわいいデスョー」お気楽「・・・ハッ!」ウマのイラストも見たい方は→こちらへikasama4様のファースト・キス

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2007年7月 9日 (月)

バスタブに死すところだった私はイノセントを守ろうとしたのです。(新垣結衣のような舘ひろし)

なぜ、ルキノ・ヴィスコンティー特集なのかっ。・・・はともかくとして、さすがに反応が鈍いのである。ルキノ氏は1976年に逝去されている。それから・・・30年・・・当時15才だった人も45才である。ガッキーが知らないのは当然なのであるが・・・意外と影響されている人は多いのだろう。つまり作り手側にである。

ま、どちらかといえばお耽美というか、貴族趣味な映画監督である。なぜなら、本人が伯爵という本物の貴族だからな。

たとえば「華麗なる一族」(1970)が「地獄に堕ちた勇者ども」(1969)に非常に似ているところなどもその影響力を物語るのである。いつだって庶民はセレブに憧れるものなのだ。

しかし、この物語的に連想されるのはルキノ氏がバイセクショアルだったことだろう。つまり、彼は両刀使いだったわけで、時には男を時には女を愛した彼の作品がパパがムスメにムスメがパパになるドラマに挿入されているのはいたって適切だったと言えるだろう。ちなみにルキノのパパもバイだったので、ルキノ、ルキノパパのめくるめく関係も妄想されるのだが、いい加減にしておくよ。

で、『パパとムスメの7日間・第2回』(TBSテレビ・070708OM9~)原作・五十嵐貴久、脚本・荒井修子、演出・高成麻畝子を見た。視聴率は↘12.8%とやや下げたが、ファンタジーだし、こんなものかもしれない。「心の入れ替わり」の物語はやや、想像力が要求されるので、「なぜそうなったのか説明されない」とイライラしてしまう人が脱落するのである。これに対しては「スーパーナチュラルな存在」という対処方法がある。たとえばP大作戦は「妖精」がこれだ。もちろん「なぜ妖精なんかがいるのか」という追求も予想されるのだが、それは探究心があるということなのである。そういう人は逆に「心の入れ替わり」も気にならない。

さらに、「想像力不足」「探究心不足」の人の対処法に「変身」という手段がある。つまり、「心が入れ替わった」というのは納得できないが、パパがムスメに、ムスメがパパに「変身」したのなら納得ができるという人がいるのである。それはもう幼い頃から「変身」に慣れているからなのだな。

この場合は最初にムスメの服を来たパパと、パパの服を来たムスメという男装・女装のサービスショットがオマケについてくる。まあ、あくまで作り手の工夫の問題でございます。

今回、前半は心が舘ひろしで体がガッキーの小梅(新垣)と高校の健太先輩(加藤成亮)のデートを心がガッキーのパパ(舘)が見守るという展開。恒例のパパとムスメの目隠し入浴タイムをはさんでママ(麻生祐未)にキスして日曜出勤である。会社では問題がもちあがるが、「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)のおかげで難を逃れる。ま、トモダチのトモダチのトモダチが千人いるかどうかは触れないでおく。

デートは「映画」見て「食事」というオーソドックスなもの。すがすがしいぞ。「とりあえずホテルへ」もそれはそれですがすがしいけどな。

ともかく、名画座はヴィスコンティー特集だったのだな。で、パパ(実はムスメ)は「あらら・・・なんかロマンチック・・・」と思いつつ爆睡。健太も爆睡。ムスメ(実はパパ)だけは青春の思い出にひたってじっくり映画鑑賞をしたのだった。

っていか、特集だからな・・・日替わりかもしれないけど・・・ヴィスコンティーの二本立てとか、三本立ては・・・へヴィーだろう。

なんだろう、「家族の肖像」で「ルートヴィッヒ」で「ベニスに死す」かしら・・・。

大体、こんな感じだよな。とりあえず、主人公は貴族。性については開放的で、同性愛とか近親相姦とかに興味があります。妻子があるのにすっごい美人の貴族の未亡人とかと浮気。そのくせ、妻の浮気が許せない。で、悩む。最後は自殺・・・。も、こんなのばっか三本も続けてみたら、気分はすっかりアンニュイになりますよぉ。・・・でもはまる人ははまるでしょう。

で、少なくともパパは若い頃にはまっていたので、本当はムスメの体になってみたいという願望があり、それがこんな事態を引き起こしているのでは・・・と妄想が膨らみます。

ま、この作品がヒットしないとしたら、ただでさえ、うざい父親に自分がなってしまうという悪夢に女子の皆さんが耐え難いのでは・・・ともチラッと思いました。

ともかく、体を入れ替えることで逆にピンチを脱出の展開が続く。来週はパパのデートとムスメのテストである。ま、ほのぼのですな、ほのぼのと『家族の肖像』を描いているのですな。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

で、『風林火山・第27回』(NHK総合・070708PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・東山充裕も見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様のレビューが面白いです。今回、かなり入れ込んでます。

Shinano1547w で、今回、キッドとしては来週のいわば前半戦クライマックスの前に信州における武田家の野戦を振り返ってみたいと思う。まずは1541年の海野平の合戦である。この時、武田家の当主は信虎であり、甲斐武田・諏訪・村上連合軍が諏訪の家来筋にあたる海野家を滅ぼした戦である。ちなみに村上義清は信濃守を名乗っており、つまり自称信濃守護であった。正当な信濃守護は小笠原長時であるが、すでに名目だけの守護に成り下がっていたのである。ちなみに小笠原家は甲斐武田の分家である。武田の分家の加賀美の分家が小笠原家なのである。甲斐武田は小大名ながら、名家であったことは間違いないのだ。そして甲斐が時にはげしく、時にゆるやかに信濃に侵攻していたことの証なのである。

とにかく、海野平の合戦ははげしい方の侵攻であった。油川武田家や小山田武田家(本来は桓武平氏の名族だがこの頃は武田家とかなり血縁が生じていると推定)との甲斐内戦を勝ち抜いた本家武田信虎の絶頂期でもあったのである。名実ともに甲斐守護となった信虎は神官あがりの豪族・諏訪と婚姻関係を結び、村上源氏とも新羅人の末ともいわれる村上氏と同盟して土豪・海野一族の領地を略奪したわけだ。

そしてその絶頂期に長男・晴信によって追放されてしまうのである。権力闘争のダイナミックスなところである。なぜ、そういうことが起きるのだろうか。

それは主君と家来という概念のマジックなのである。江戸時代に形勢された儒教的な主従の概念は戦国時代にはまったく通用しない。どちらかといえば現代の契約社会の方が近いと言えるほどである。それは基本的には安全保障の話なのである。

信濃の小笠原家が武田の分家であるくらいだから、甲斐には武田はごろごろいるのである。だから、本家だからといって大きな顔はできない。元を質せばみんな武田なのである。で、本家武田としては分家のいくつかと組むのが基本である。本家に近い筋、たとえば先代に分かれたとか、先々代に分かれたとかいう分家は味方になれば強力だが、同時に恐ろしい敵にもなりうる。「俺だって本家みたいなもんだっ」と言い出しかねないからである。だから、時には油川や小山田のように討伐対象になる。

また、人間は出来不出来がある。名君の息子が名君とは限らないし、馬の骨から英雄が生れることがある。こういうのは機に応じて攻め滅ぼしたり婚姻関係を結んでとりこんだりしなければならない。

そうしてゆるやかな同盟軍が出来上がっていくのである。この場合のリーダーは非常にもろい立場なのである。そのもろさがイヤになったら恐怖政治に流れるのも自然な流れなのである。盟主から君主へ。この階段を昇ろうとして信虎は転げ落ちたのだった。

そして後継者となったのが晴信だった。もちろん、晴信に求められるのは「強い君主」ではなく「弱い盟主」なのである。しかし、一方で信虎の作った「強い君主」への流れも残っている。そして、戦国時代が熟成するにつれて、「弱い盟主」の国が滅び、「強い君主」の国が生き残るという「実力主義」の必然も流れ始めている。

そして、晴信が名将として名を残すのはこの流れを逃さなかったという一点にある。彼はゆっくりと「盟主」から「君主」へと成長していったのである。

そのひとつのピークが1541年の小田井原の合戦である。晴信はかって父を追放した時に自分を盟主として祭り上げた武将たちを君主として手駒のように使ったのである。

ついでに「海野平」が「平」で「小田井原」が「原」であることに触れておく。それは「平原」と並べれば山のない土地であることは明らかであるが、「野」という土地を示す言葉と組み合わせると違いが見えてくる。「平野」と「原野」である。どちらかといえば「平」は田畑や開墾地のように見晴らしのいい場所。「原」は草地や林など見通しの悪い場所なのである。

海野平の野戦は攻め込んだ方(遠征軍)が圧勝する。もちろん、戦力差もあるのだが、戦術的選択の余地が守備側になかったのだ。一方、小田井原の合戦は伏兵による勝利である。遠征軍を待ち伏せ、休んだところを急襲するのは常套手段なのだった。

いよいよ、来週は上田原の合戦である。ドラマではいろいろ手のこんだ趣向で敗北を演出する模様だが、晴信はそろそろ彼が「盟主」でなく「主君」であることをイヤがり始めた家来を引き連れて、伏兵攻撃の可能な「原」へと出陣していく。もちろん、突然やってくる「老い」の問題もある・・・。とにかく、ここで晴信が「はじめての体験」をするのはキッド的には当然のことであるように思えるのである。もちろん、それは結果を知っているからだ。であるにしてもだ。・・・来週はたっぷりと見せてもらいたいですぞぉぉぉぉぉぉ。戦をっ。

火曜日に見る予定のテレビ『探偵学園Q』(日本テレビ)ま、『花ざかり』と『牛』は内容次第だな・・・。

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2007年7月 8日 (日)

笑えと言われたから・・・・・・笑いました。(北乃きい)

なるほど戸田恵梨香から続いていたのだな。この路線は・・・。しかし、純粋無垢な天使であった直、しかも私物の王子様つきだった直(戸田)と違い、歩(北乃)には私物の援護はなく・・・今のところ・・・素直に生きるだけでは必ず傷つけられるこの世の鉄則に衝突するのである。

「僕の家に来ないか」「僕の部屋に入らないか」「僕の・・・を・・・しないか」「僕のために縛られてくれないか」「僕の・・・を・・・してくれないか」「僕のために笑ってくれないか」「僕の奴隷になってくれないか」「逆らったら写真ばらまかせてくれないか」である。「男はオオカミなのよ・・・気をつけなさい」というのは男女差別でオオカミに対しても失礼な言葉だが、「人間をたやすく信じてはいけません」という言葉を教えられない子供はかわいそうなことになるということだな。

もちろん、あまりにも信用しないと自意識過剰になってしまうわけだが、こういう事態になると「あなたにも悪いところはあった・・・」とキッドは言ったりはしない。なぜ、隙を見て殺してしまわないのだ・・・と思うだけである。高校生になったら包丁くらいは使えるだろうに。

もちろん、危険な相手を殺すことを子供の頃から教育されていないので「こんなひどい目にあってしまう」のであり、我が国の義務教育の不備を指摘しておく。・・・おいおい、この路線で行くのか・・・キッドいきま~す。

で、『ライフ・第2回』(フジテレビ・070707PM1110~)原作・すえのぶけいこ、脚本・根津理香、演出・谷村政樹を見た。なお、今回のレビューは過激な表現が含まれる可能性があるので根性のない人は読むと根性がつく場合がありますし、つかない場合もあります。

愛海(福田沙紀)の調教プレイは続く。ちなみに愛海は自分以外のすべての世界は自分の玩具であると考える異常人格者である。「私は失恋して踏み切りに飛び込む女王様よ、さあ、命を懸けて私を守りなさい、子犬ちゃん」プレイ。歩はプレイとは知らずにチャレンジしてなんとかクリアできたのだった。

克己(細田よしひこ)は生れついてのサディストである。父親(勝村政信)に折檻プレイを叩き込まれた克己だが、父親とのプレイではいつもマゾ・ポジションなのでサド・ポジションを試すのがひそかな楽しみである。いつか、父親と酒を飲みながらいたぶった女の話で盛り上がる日がくるといいなと思ったりする。そのため、日夜、専用奴隷の開発をおこたらない。勤勉な性格なのである。

だから、女王様・愛海との交際を断るのはプレイの一種である。家族ぐるみのつきあいをしていて愛海の実家がエス・ポジション、克己の実家がエム・ポジションなので、愛海の父が克己の父をいたぶるのは必然、そうなると克己の父が克己をいたぶるのは必然なのである。可愛がってもらえるとヒーヒーうれしい克己だった。

もちろん、克己としてはこの快楽のリレーを誰かにつなげなければならない。快楽の火はたやすことなく燃やさねば。もちろん、女王様にそれをすることは許されない。なにしろ、Sポジションのトップは女王様なのだから。仕方ないので女王様の仔犬で我慢しておくか。

もちろん、女王様の仔犬を勝手にいじめたりしたら、しかられるかもしれないのだ。ここはこっそりいじめないといけないのだ。しかし、バレたらおしかりを受けるかもしれず、そこがまたゾクゾクするポイントなのだな。

いじめられるために生まれてきた子犬は誘われればついてくる。雨に濡れた姿がまた嗜虐的な快楽の予感をそそる。雨を降らすのは神様だから、神様もきっとプレイがお好きなのだろうなあ。

そして、プレイ開始。やはり、抵抗された方が楽しいよなあ。そこそこ、こちらが傷つかない程度に。いや、ボクはMもいける口だから、傷つけられても構わない。このムスメの母親(真矢みき)は役者としてはほっとくとどこまでもでしゃばりかねない油断のならない存在だが役柄としてはちょっと知能が低くて観察力も洞察力もない無能な母だから、この娘は孤立無援、弱い立場の人間をいたぶるのは王道だよなあ。たまには王道プレイもいいよなあ。うふふ、いやいや笑うその笑顔。いいよ。いいよ。素敵な笑顔だよぉ。もしも演技ならなかなかだよぉ。北乃きい体当たり演技だよお。下手すれば児童ポルノで摘発だよぉ。そういういやなご時勢なんだよぉ。なにしろ、摘発する側は芸術なんかこれっぽっちも理解しないから摘発ポジションになれたわけで、容赦ないから気をつけないとっ。だからあ、挿入とかそういうシーンはカットしてますから~。

一方、女王様から集団放置プレーを受ける倫子(星井七瀬)はプレイというものを理解できないただの野良猫なのだが、なんとか、プレイに加えてもらいたくてムズムズ・・・。歩と克己を尾行して盗撮プレイを行う。このショボさが萌えポイントである。

しかし、ナンバー2のみどり(末永遥)に「今、女王様は危険な三角関係プレイをお楽しみ中なんだ、いいかい、歩が自殺に追い込んだ親友のトロフィーである熊を王子様が首切りして替りに女王様が犬をプレゼント。バカな仔犬ちゃんが・・・女王様に王子様とのことをしられたくない・・・とやきもきするのを二人でひやかすという高度なプレイなんだ・・・お前みたいな不調法者が邪魔なんかしたら、ぶちこわしだよ。ひっこんでおいでっ」とたしなめられてしまう。

平岡(酒井美紀)と戸田(瀬戸朝香)は主導権争いプレイ中。戸田はそんなプレイより男子高校生との凌辱プレイがしたいのだな。

とっくに初歩のプレイは卒業したらしい根性焼き男・園田(北条隆博)や、犬を優しく可愛がるのが好きな大人のプレイしか興味のない未来(関めぐみ)はいじめられた子犬が死んじゃったりしないようにコントロールする役割である。こういう人間がいないとプレイが長続きしないのでつまらないからな。

未来「飲みたいものを飲めば」犬「クウン・・・」未来「じゃ、紅茶にしとくか」犬「クウンクウン」未来「ふ、あいにくミルクはきらしてるんだ・・・」

二人に捕まった歩を見た園田「もう毛虫にさされてるな」

なのであった。

もちろん、プレイはあくまで遊びなのである。

①縛られるのが好き②好きな人に縛られるのが好き③縛られるのはキライだけど好きな人だから我慢する④縛るような人はキライ⑤どちらかといえば縛りたい・・・あなたはどのボジションですか。

しかし、そういうプレイと「犯罪」はまったく別の問題ですのでご注意ください。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

次回、「針千本プレイ編」もお見逃しなくっ。

で、『怪奇大作戦セカンド・ファイル・第一話ゼウスの銃爪』(NHK総合・070708AM0015~)シリーズ構成・実相寺昭雄、脚本・中野貴雄、演出・清水崇を見た。デジタルハイビジョン、BS2からここである。格差社会とか平等神話の崩壊とかを問題視する皆様の公共放送から学ぶべきだな。ビジネスというものを。

さてなまらない西島秀俊が見たい人は見逃せない。しかも、意味なくもてる設定である。

今回は「殺しても殺したりないくらいの凶悪犯人が死刑にならないように」弁護した母親(筒井真理子)の娘の天才美少女ハッカー(92生・寉岡萌希つるおかもえき=寉岡瑞希の妹)が亡国軍事システムを利用して殺人犯たちを抹殺する話である。

制御用のマイクロアェーブ波を利用して衛星軌道から地球上のどんな場所に対しても・・・建物の中でも地下でも・・・人体発火現象を引き起こすことのできる超兵器「雷神の電子レンジでチン!」が登場する。

究極の殺人兵器を手にした一人の少女にSRIの牧史郎(西島)は「甘えるな。お前は人殺しだ。お前の殺したあいつたちと同じ人殺しなんだ」と説教。死ねばいいと思うのだが、少女は「私、間違った。私、どこから間違ったのかな。牧さんにもっと早く会いたかったな」と自らに雷神攻撃を・・・バカだな。君は間違ってなんかいないさ。ただちょっと失敗したたげだよ・・・と頭をなでてやりたいキッドだった。

他に青山草太、美波(みなみ)とかも出演しています。オチは猫のウンコです。

関連するキッドのブログ『ちょっぴりWoOについて

月曜日に見る予定のテレビ『ファースト・キス』(フジテレビ)ぬぉぉぉぉぉ、TBS、前田亜季のサスペンスぶつけてきたか・・・さすがだな。しかも、遠野凪子、馬渕英俚可、伊藤かずえのつるべうちである。録画か・・・。

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2007年7月 7日 (土)

海老フライより、ハンバーグより「横綱コロッケ」がいいの・・・。(吉田里琴)

・・・・・・・・おいおい、そこかーっ・・・まあ、そこかな。07春ドラマはなんだか、男性タイトルが続いて(月)山下智久(火)松山ケンイチ、(水)松本潤、下手すれば(木)電車男、(金)オダジョー、(土)松田翔太、(日)内野聖陽になりかねない展開だったからな。夏ドラマは女性タイトルが続いてルンルンなのだが、ルンルンしすぎだろう。ここは「またがんばってアルバイトしよう」(二宮和也)か、「トイレットペーパーでは鼻はかまないんだ」(櫻井翔)でよかったじゃないか、せめて「たたたたたたたた玉の輿いいいいいいいい」(多部未華子)に・・・・・・・・・・・・・・・・・シカトかよっ。

ま、とにかく、山田家の次女「五子(いつこ)」(吉田)は実質、この物語の主人公だし(妄想)、なんといってもウルトラデラックススーパー美少女だからな・・・。東京ローカルなのでレビューしなかったけれど『しにがみのバラッド。』(07冬・テレビ東京)毎週見ていたからな。このまま、順調に成長したら、どんだけ美少女になるんだよぉ。クラスです。

「今日はコロッケのイメージ食にせいこうしました」ってダニエルの絵日記描いてもらいたいよ。(ダニエルの絵日記※註※「しにがみのバラッド。」でダニエルという死神モモ(浜田翔子)の使い魔を男装で演じる吉田が描いたという設定の番組末のおまけコーナー)

で、『山田太郎ものがたり・第1回』(TBSテレビ・070706PM10~)原作・森永あい、脚本・マギー、演出・石井康晴を見た。今季は二作目の「花より男子」系なのだが、こちらは「花ざかり」より、こざかしいイケメン度は控え目で・・・しかし、見やすい。さすが本家である。

もちろん、上流社会系の高校に通う貧乏な女子高校生を男子高校生(二宮)に置き換えただけという見方もできるが、そうなると本当は女の子版F4がいるべきなのだが、学園にはいない。けれど、まるっきりいないわけではなく、F4は山田家に格納されているのである。それが長女・よし子(村中暖奈)、次女・五子(吉田)、三女・七生(稲垣鈴夏)、そして母・綾子(菊池桃子)なのである。太郎は彼女たちにふりまわされ、そして守られる。本家にも家族はいるのだがそれは学校側に反射している。父はねたみやの杉浦(忍成修吾)、母は玉の輿願望の池上(多部未華子)、そして弟は本当に王子様の託也(バンビ)である。ま、そこそこの換骨奪胎と言えるだろう。

もちろん、貧乏な主人公そのものは永遠の題材である。「ケバブ」の匂いは「うなぎの匂いをおかずに食事」という古典落語の世界だし、「平成夫婦茶碗」とか「お金がない」とか「トリックの山田」とか貧乏ドラマもジャンルを成している。今回、どんな貧乏ぶりを見せてくれるのか。楽しみだ。「ぼくんち」(西原理恵子)を越えていけるかどうかが一つの世界標準だな。・・・それはかなり困難なのでは・・・。

演出もかなり控え目、いきなりふざけた字幕でスタートした「花ざかり」にくらべると太郎の必殺技である「キラースマイル」(翠様呼称)にも軽く効果音を乗せる程度、☆☆☆☆☆キラリンな演出してもいいと思いますけど。あえて、しないのは二宮の演技力に賭けているわけだが、・・・さあ、どうでしょうかっ。

しかし、ともかく、キッドとしてはバンビがお金持ちのお坊ちゃまなのに地味でストーカーで、突然、思いやりがあって、なんとなくアンニュイなバンビであることにとても満足なのである。いや、バンビじゃなくて櫻井翔ですけれども。

そして、バンビーノに冷たくあしらわれた吹石一恵がフェイドアウトしたのにいきなりカットインなのである。しかも、メガネっ娘の女教師・京子である。しかもさりげなくMである。これはムダに萌えるっ。思わずパッソにのってドライブに行きたくなる展開である。奴隷ちゃんでよろしくてよっなのである。・・・おいおい、誰だよっ。

コミカルだ~。普通にコミカルだ~。

まあ、少女マンガじゃなかったら、太郎は貧乏な高校生。しかし、一本、筋が通っている。そこへスーパーお嬢様・沢尻エリカ(妄想)登場。二人は反発しながら惹かれあう。エリカ様には三人の親友がいて、もう一人の王女様・長澤まさみも太郎が好きになる。暴走族のレディースの綾瀬はるかとちょっと変わり者のお嬢様の新垣結衣も太郎に好意をよせるというそのまんま逆玉の輿物語でもまったくOKですけどーっ。・・・お前がだろっ。

さて、原作がギャグマンガなのでいわば本家のつくしが脇役にまわったような存在が池上隆子(多部)である。両親(六平直政・柴田理恵)がいて弟がいないところが、主役でない所以なのである。絶対に玉の輿~と叫ぶとき、彼女はまさしくつくしのもう一つの顔であるのだな。

今回の山田家の貧乏 ①誕生パーティーの三角帽子がスーパーのチラシ ②トイレットペーパーがない ③母親がパンツの穴でラ・ムーでメルヘンな浪費家で子沢山

「お兄ちゃんに食べてもらおうと思った」・・・「大きい方をお食べ・・・」・・・家族愛に食がらみでハズレなしである。食い物のうらみは恐ろしいが、食い物の慈しみは愛おしいのであるな。いつまでもそうであるといいな。

どんなにバカバカしくてもガメラに赤い石を届けるような健気な子供には泣けるのだからっ。たとえ、怪獣がムシャムシャ人を食っていてもである。

関連するキッドのブログ『二宮和也の拝啓・父上様

               『バンビの木更津キャッツアイ

               『多部未華子のすみれの花咲く頃

               『吉田里琴のしにがみのバラッド。』

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『パパとムスメの7日間』(TBSテレビ)う~ん、日曜日の二本立ては厳しい・・・。

Hcinhawaii0239 平成財閥邸内ごっこガーデン。「また、いつの間にかこんなセットを・・・。しかも、ニノロイドまで・・・」ikasama4「公式ロイドです。私がちょっと楽をしました・・・」お気楽「あれだけとりまきがいてどうしてみんな尾行しないの?」翠「それはそうと・・・H☆Cの皆さんはどこ行ったのデス?」

Hcinhawaii0240 山田家セット。アンナうわーいっ、貧乏よっ。これが貧乏なの。じいや、横綱コロッケまだ~かりんチラシでこんな帽子が作れるなんて貧乏な皆さんは素晴らしいわ~まこまったりです。貧乏万歳です。具なしのお好み焼きソース抜きとか、日の丸弁当日の丸なしとか、想像もつかない貧乏の世界をリクエストデスーっ。むきゃああああ

Hcinhawaii0241 妄想セット。みょうがの芯「玉の輿はどこですかぁぁぁぁぁぁぁ」みのむし「中学生は夢があっていいわぁ」mari「あら、みのむしちゃんだって高校生でしょう」みのむし「私は・・・ここだけの話・・・高校聖夫婦ですから」二人「えええええええええ・・・・」みのむし「聖旦那は・・・生活保護だとか、奨学金の返済とか・・・貧乏にロマンがありません・・・」

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2007年7月 6日 (金)

ふかふかな深キョンに私がはまっていくドラマではありませんっ。(伊東美咲)

えーっ、違うのかっ。それはダイナマイトっ。

老舗デパートの朝食付き戦略会議の議題が「支店から巨乳の女子を本店に移動させましたっ」というものだと悟った時からこのドラマには暗雲が立ち込め始めたのだった。

そして、時々、浮上する脚本協力者たちのものなのか・・・とってつけたようなコント展開。

例。①山女(深田恭子)が山盛り飯を持って登場。②食卓で巨乳を休息させる。③げんなりした壁女(伊東)が爪楊枝入りラーメンを残して退場。④山女ラーメンもいただきでさりげなく爪楊枝を吐き出す。

ま・・・深キョンのポーカーフェイスおタクにはたまらないシーンでしたけれども~。

視聴率14.1%。ドラマとしては傑作だったが視聴率的に敗北した「わた教」の後だけに・・・そこそこです。これをどこまでキープできるかっ。ちなみに裏番組の元カレと結婚した親友の元カレと・・・で始まり、高校生と・・・でつづくのTBSテレビ頭おかしくなっちゃいましたドラマは10.2%、野際津軽三味線江角フラの地獄ヨメはいっぺん死んでみるムードながらも13.7%。なんどめだ菊さきは10.9%、二度目だみずきは12.5%・・・アナログテレビ終焉の先触れはドラマ低調の波間に漂い始めているなーっ。

で、『山おんな壁おんな・第1回』(フジテレビ・070705PM10~)原作・高倉あつこ、脚本・前川洋一、演出・林徹。もういい加減、言い飽きているのだが、コンプレックスは劣等感のことではありません。インフェリオニティ・コンプレックスは劣等感と訳せないこともないですが、それでも厳密には違う。もちろん、コンプレックスを感情的なしこりと捉えれば、なんとなく雰囲気ですが。基本的にはコンプレックスは複合体。たとえばある種の記憶とある種の記憶が複合されたものなのです。

たとえば、悲惨な幼児体験(記憶)と牛乳(記憶)がコンプレックスして牛乳見ただけで嫌な気分になる・・・というような心理を説明するものなのです。もちろん、誤用がそのまま俗語として定着して、一般的に使用されているから・・・という言い訳は成立するのですが、しかし、教養のなさをさらけ出しているわけで、いい加減恥ずかしがれよっと思うキッドです。

で、主人公(壁女・デパートガール・伊東)はコンプレックスを持っています。それは貧乳コンプレックスです。だから、巨乳を見るといやないやないやな気持ちになるのです。原作者はハゲについてのコンプレックス(「ハゲしいな!桜井くん」)で一山当てたためにコンプレックスコンプレックスになり、なんかないかとハゲになるほど頭をふりしぼったあげく、ここにたどりついた模様。

そこへ、Hカップの永遠のお姫様希望者・毬谷まりえ(深田)が登場します。女性占領車輌で背後から爆乳攻撃で衝撃の出会いです・・・そ、そこから書くの・・・・で、まあ、いろいろあって知的な売り子である壁女と情で売る山女がそれとなく対立するのです・・・ワープしすぎだろう。

ま、ろくでもないデパート(社長・若林豪、バカボン・ミッチー)のバッグ売り場の話なのですが、裏番組で小山田信有が色魔と化しているので対抗上、今川義元(谷原章介)がエレガントな上司をやってます。若手男子社員が一枚足りないか・・・と思うのですが、温水は原作者的に欠かせないとしても・・・それにしたって鼻毛を髪にまぜちゃうのは生理的に受け付けない人が1~2%脱落しただろう・・・ゴリばかりじゃなくたまには川田もじゃなくて・・・イケメン一枚足りてないような気がします。

定番の主人公いこいの店は徳井優と特命係の亀山妻で・・・意外と受けます。

で、最終的に「へばっ(じゃあね)」の西島秀俊が登場します。

こんな大声で場違いな格好で異性の友人の職場に来るようなキャラクターって死ねばいいと思うよ。

さて、間違った意味でのコンプレックスが発動すると主人公は「悪夢」を見るようなのですが、その悪夢はロッククライミング(岩壁登攀)です。そして、「うんしょこらしょ」とのぼっているとロープっていうかザイルを何者かに切断されてまっさかさーまーに落ちてデザイヤなのですが、この絵、この絵をもう少し丁寧に作ってもらいたかったな。こういうところに予算配分しないとだめなんだよな。ミッチー、谷原、西島の中年イケメントリオの誰か切って予算配分すりゃいいのにな・・・。

深田はなかなかに「大奥」なので鷲尾真知子が二万円のバッグにするか五万円のバッグにするか悩む客で登場。すごい初歩的なミスで騒ぎになるのですがうなぎ食べて帰ります。ここで並んだショッピングバッグの絵がダメだ。矢沢心の浮き輪ブラをからめて、深キョンの胸をモミモミするためにこの世に生を受けた子役もからめて、深田のうっかりミスでないようなスマートな絵を作らないと・・・乗れないのです。コメディーなんだろう。

ついでに「ナイル殺人事件」のメイドのルイーズを演じるジェーン・バーキンがらみの上原美佐は「政治家の娘」なのだが、誕生日に百万円のバッグを買ってもらえる政治家の娘というセリフがヒリヒリする。国会議員の娘とか、おじいさんが大蔵大臣とかの方がなんとなく分かるのだが、そんな娘がなぜデパガという問題が生じるのか・・・とにかくヒリヒリするなあ・・・。

もうひとつ、「CIAみたい」・・・ってところもヒリヒリする。三浦理恵子と深キョンの二人のデパガが「情報通」=「CIA」で会話成立する可能性はかなり低い気がしてならない。

深田「CIAみたいですね」

三浦「しーあいええ?」

深田「アメリカ中央情報局です。シリアナでグッドシェパードです」

・・・みたいなノリが欲しいな・・・映画おタクかっ。

ま、ささいな点は置くとして深キョンが一歩さがって可愛い二番手なので・・・キッドはきっと最後まで見ますからーっ。どんなにつまらなくてもーっ。バストがフェイクでもーっ。

関連するキッドのブログ『深田恭子の彼女が死んじゃった。』

              『深田恭子の下妻物語

              『深田恭子の富豪刑事

ちなみに女の子にもマザーコンプレックスはありますから基本的に女の子も巨乳が好きなのです。少なくともキッドはそう考察します。

土曜日に見るテレビ『ライフ』(フジテレビ)・・・『必殺仕事人2007』もあるのか。新・ドラマとスペシャルドラマのまぜこぜ攻撃やめてくれーっ。お、俺が悪かったからーっ。

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2007年7月 5日 (木)

中野ひばり、発田いずみ、白井ちえみ・・・って大三元かよっ。(吉澤ひとみ)

「誰かに愛を届けたら誰かが愛を届けてくれる」(吉澤ひとみ)でも、「10時またぎの15分のショートドラマでほとんど出番はクワバタオハラってどこまで釣れば気がすむんだよ」(吉澤ひとみ)でも、「甲子園応援ママ軍団VS新幹線ガール」(吉澤ひとみ)でもよかったのだが・・・ヨッシーは卒業後初のドラマ出演を無難に終えたのだった。

お客(山田邦子)にも大分、助けられたが、ヨッシーはちゃんと役をつかんでいる。・・・と思いました。もう少しみたかったよ・・・。結局、新幹線車内販売弁当ベスト10の情報コーナーだったけれど。

っていうか、吉沢ひとみ(読売新聞テレビ欄のキャスティング名より)という知らない女優の登場があったらどうしようかと思ったさ。

で、『夏のスペシャルドラマ・新幹線ガール』(日本テレビ・070704PM9~)原作・徳渕真利子、脚本・渡辺雄介、演出・七高剛・池田健司(第三章・お弁当部分ね)を見た。視聴率11.5%である。まるで睡眠薬のようなドラマだったのにフタケタあるってすごい。

そもそもエッセイ・原作のドラマ、特に職業ものは微妙なのだ。これが難病ものだとそれは「誰にでも起りうること」なのだが、「職業もの」は本来の職業とは異種のこと・・・つまり「作家」をやっているような職業一筋ではない素人さんが加味されているのである。ここにプロである脚本家がどれほど技を見せられるかが勝負なのだな。本来「新幹線ガール」が面白いと感じた脚本家が現場に取材して作っていくのが筋だからだ。・・・しかし、結局、そういう実力が現場から失われている・・・というのを再確認する番組がまた一つ生れたのだった。

キャスティング的にはヨッシー&ベッキーの新幹線ガール物語でよかったと思うのだが、実際はベッキー、真矢みき、黒谷友香、渋谷飛鳥、ベッキー、ベッキー、ベッキー、クワバタオハラ、宇梶剛士・・・・ヨッシー・・・、高橋かおり、ベッキー、ベッキー、井上和香、さくら、ベッキー、酒井彩名、ベッキー、真矢みきの車内弁当ドラマだったのだ。いや、マジでマジで。

キッド、久しぶりに・・・あきれはてましたぞーっ。

ま、期待してなかったので別に構わないんですけど。

もう、あらすじ書いて終わりにしておきます。ベッキーはホテルから転職して新幹線ガール=パーサーになりました。きびしい教官(黒谷)にしごかれますが、くじけずにがんばります。ご褒美に退職する教官にスカーフで花リボンを結んでもらえます。お客様で一人旅をする女性Aはいつも週末には夫婦でそうだ京都に行こうをしていたのですが、旦那が病死、ベッキーが笑顔で接客したので、ご褒美に亡き夫の飲むはずだったコーヒーをもらえます。ここまでおよそ、一時間、お弁当物語に突入、売り上げ競争に挑むガールたち。ヨッシーはベスト10に入れませんが、息子がエースで甲子園に行くのに母子家庭のため仕事一筋、初めて応援に来て他のお母さん方に馴染めない母(山田)の身の上話につきあったため、やさしい球児の母たちのお弁当注文が殺到。ついにトップにのぼりつめ、駅の屋上で母の作ったお弁当にケチャップ「ごくろうさま」に感激というほのぼのストーリー・・・実はこのシーン以外は一切面白くありません。後半、一人旅の女性B(酒井)、遠距離恋愛をしていたけれど身体障害者になったため、結婚をあきらめかける・・・しかし、ベッキーと井上たちがかけずりまわって恋人(海東健)を発見・・・七夕の日に二人は結婚する・・・というなんじゃそりゃーっという話で新幹線は走り去って行きました。

読者の中でこのドラマをご覧になった方の肩を優しく抱いてあげたい・・・気持ちになりました。

関連するキッドのブログ『「アンナさんのおまめ・最終回」のレビュー

              『宇梶剛士と辻希美がアンコを吸うのだ。』

              『こんにちは!朝だね。』

              『石川梨華のまるで犬っころね。』

金曜日に見る予定のテレビ『山田太郎ものがたり』(TBSテレビ)

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2007年7月 4日 (水)

先生が見て見ぬふりをするから残酷な事件が起きるのです。当り棒返してください。(志田未来)

うーん、つづきか、「わた教」から一応続いたのか・・・と思わせるセリフありマス。恐怖の火曜日始まりました。キャスティング的にはどれもチェックしたくなるみっつのタイトル。

「花ざかり」「牛」「Q」(翠様略)・・・っていうか、このレビューは別にドラマ専用ではないのだが、見たいテレビがこうなっているのだな・・・。

コースとしては「花ざかり」→「Q」→「サラリーマン」で録画した「牛」になるのだが、今回は拡大スペシャルなので、「花ざかり」→「牛」→録画した「NEO」→録画した「Q」という順になる。

視聴率は「花ざかり」15.9%、「Q」12.4%、「牛」10.2%になっていて「花パパ」から上昇した「花ざかり」、「ニコロボ」から倍増した「Q」、「鬼嫁」から微減の「牛」と明暗を分けた。

キッド的には「Q」はキャストの使い方が申し分なく、「花ざかり」はとりあえず、堀北真希がいい加減アタリがないとかわいそうなのでよかったと思う。岩佐真悠子については・・・がんばってるなと思った。そして「牛」は戸田、相武、香里奈と三人そろえて・・・この企画かっと思ったが主演、玉鉄である。・・・別に玉鉄は悪くないと思うが基本、そこから間違えている気がします。

では、視聴率の良かった順番で・・・。

で、『花ざかりの君たちへ・イケメン♂パラダイス』(フジテレビ・070703PM9~)原作・中条比沙也、脚本・武藤将吾、演出・松田秀知を見た。ま、素直な略称だと「花君」で、そうなると「花より男子」と同じ方向性というか柳の下というか少女マンガ→台湾実写→和製ドラマというか・・・そういうものを見ないわけにはいかず、これがまた、そこそこ当るともう、なんだかな・・・なのであるが・・・マキマキとしては当った方がいいのである。

で、憧れの男子・泉(小栗旬)に逢いたい一心で男装して男子高校に編入した瑞稀(堀北真希)なのであるが、よくがんばったと思う。がんばったところ①サポーターを巻いた。②シャワー室でびっくり。 ③シャンプーがなかった。 ④牛乳噴出した ⑤痛みに耐えてよく走った。

さあ、ここで問題なのがイケメン度である。今、思うと「ごくせん」や「花男」のイケメン密度は相当にあったわけだが、ここでは小栗旬がいて・・・お、おい、大丈夫かっ。

生田斗真は「アキハバラ@DEEP」(テレビ版)でいい味出していたのだが・・・どうでしょう。水嶋ヒロは変態純情虚弱教師からここ・・・ストレートにここだったらなぁ。あとは校医役の上川隆也だが・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・ど、どこにイケメンが・・・。校長に松田聖子とか、花屋敷ひばり(岩佐真悠子)とか、男を女に変えて紺野まひるとか・・・キッドを喜ばしても基本的にダメだと思うのね。女子の皆さん狙いの企画・・・なんでしょう・・・?

それから、「花より男子」をバカバカしいと感じる人は多いと思うが、少なくともドラマはマジで作られていた。「花君」もバカバカしいとは感じるがマジで作らないと痛い目見ると思う。ちょうど手頃な視聴率なので編集には気をつけた方がいいだろう。コメディーを作ると考えないで「好きな男に会いたい一心で男になるほどの」乙女心をマジで描くことを心がけた方がいいと思います。

Hcinhawaii0235 「黒革の手帳とか演出していた人に花ざかりがとれるのか・・・ちょっと心配です・・・こんなテロップ最初に出して・・・許してもらえると思ったら・・・大間違いデスヨっ」まこ翠ちゃん、低気圧デスか」お気楽「ま、まだ、わからないのね。岩佐真悠子は分かるのね。みんな使い方わからないのね」

Hcinhawaii0236 アンナ「私もねー、ちょっと、方向まちがってると思うのー。年齢設定を下にしてるっていうより、男目線の気がするの、女はこんなのが好きだろうみたいな、間違ってるしー」

Hcinhawaii0237 かりん「まあ、まあ、まだ始まったばかりだし、慣れてくるといい味出るかもしれないのよ」

Hcinhawaii0238_1 翠「・・・とにかくーっ。王子をトイレの個室から出したりする演出は・・・絶対、絶対、絶対、ぼぎゃーんデスっ

 

関連するキッドのフログ『鉄板少女アカネ!!のレビュー

で、『探偵学園Q・第一回』(日本テレビ・070703PM10~)原作・天樹征丸、脚本・大石哲也、演出・大塚恭司を見た。演出家は演歌の女王で痛い目見ているので無難な演出になっており、好感を寄せる。っていうか、明日香(志田)、生きてたしーっ、元気だし、投げやりな教師に文句言うセリフあるしーっ、尾行中にアイスなめてるしーっ、メイド服サービスだし、浴衣もついでにサービスだしーっ。もう、最高ーっ・・・ってお前だれだよっ。

で、キュウ(神木隆之介)とメグ(志田)が帰ってきたのである。特に神木くんはスペシャル版よりさらに大人になっている。リュウ(山田涼介)はそのままだが、カズマは松川尚瑠輝から若葉克実にチェンジ。さらにキンタ(要潤)が立場不鮮明で潜入。

他にアキハバラ@DEEPから猫田刑事(星野源)、光太郎(山本太郎)、そしてケルペロスはあの人(鈴木一心)だっ。「ウソゲ」よりさらに怪しい催眠暗示のできる男となって帰ってまいりましたーっ。今度こそ諸悪の根源になれるのかーっ。

こちらも「子供たちが警察も解決できない事件を特殊能力で解いていく」というバカバカしい設定だがマジで作っているので安心できる。この路線を崩さないでがんばってもらいたい。事件はいたって本格で、密室殺人とか、死体の消失とか、偽装されたアリバイとか、隠された動機とか、欲望による悲劇とか、催眠暗示による人格コントロールとか、健全なトリックの連打である。

これを瞬間記憶の持ち主メグや、メカニックなカズマ、暴力担当キンタ、そしてクールなリュウとホットなキュウがそれぞれの信念に従って、時に単独で、時にチームワークで謎解きしていくのである。

夏休みに相応しい企画だっ。

今日の死亡者・・・①天才女子高生作家一名・転落死(犯人・下っ端女子高生三人組)、②~④下っ端女子高生三人組・出血死(犯人・作家の母・ただし動機は復讐だけではなく不純なものを含む)、⑤高校の女教師(森口瑤子)・催眠暗示による自殺(犯人・ケルベロス)・・・③はアリバイ工作のため二回死んでいる。一回目は偽装の胴体輪切りでかなり猟奇的。また①の転落死も、三人による突き落としで犯人はその後談笑しており、かなり悪の匂いが強い。こういうのに目くじらをたてる人が世の中にはいるわけだが、死ねばいいと思うよとは言わない。ただ、かわいそうにと思う。だって、これはフィクションなんだから。夢と現実の区別がつかないのはかわいそうなことでしょう、ね、そうでしょう。

メグは「特殊な記憶能力に苦しみつつ耐える女」、そしてキュウのことを「甘すぎる」と思いつつ「そこが好き」というハードボイルドの世界の変形も挿入されている。

ま、キッドとしては火曜日はこれが軸になるのだな。

関連するキッドのブログ『探偵学園Q(2006)のレビュー

              『妖怪大戦争のレビュー

              『14才の母・最終回のレビュー

              『わたしたちの教科書・最終回のレビュー

で、『牛に願いを・第1回』(フジテレビ・070703PM1010~)脚本・金子ありさ、演出・三宅喜重を見た。いきなり、牛のお産である『動物のお医者さん』でも一番の感動のシーン(コミック内的世界において)だからいただいてもかまわないのだが、それをいちいち遅刻してくる高志(玉山鉄二)を引き立てるためだけに使われるとなんだか脱力する。

過疎の村に研修にやってきた学生が使えないのは愛嬌だが、それを指導者が「儲からないのにがんばってるんだ、少しは空気を読め」というのも何かが根本的に間違っている気がする。

それは北海道なのに関西弁でたとえ、関西出身でヨメに来て、すぐに亭主が死んでなんたらかんたらだとしてもそれだけで売りが減る濱田マリの関西弁に萎えた。

相武紗季、香里奈、戸田惠梨香VS朝加真由美、市毛良枝、中嶋朋子とそろえるだけそろえた女優陣。金子ありさ正念場だが・・・力入りすぎか・・・それとも、変なテーマはいってくると難しすぎてダメなのか・・・。

たぶん、カップリングミスしていると思う。そこが逆に面白くなるのか・・・どうか。とにかく、一回目は大失敗でした。

関連するキッドのブログ『映画版・電車男のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『山おんな壁おんな』(フジテレビ)・・・おいおい、ここは迷わないのか・・・江角とか黒川とか米倉とか・・・グフッ・・・・・・・・・。

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2007年7月 3日 (火)

昔のあなたもあなたよ・・・上半身も下半身もあなたなのよ。時々下半身しか見えないけど。(秋山莉奈)

結局、高見沢レイカ(秋山)と聴(ちょう・渡辺哲)と他の演技者の落差が難だったなぁ。もちろん、脚本も根底に流れる思想もものたりなかったのだが。

「傷だらけの天使」(日本テレビ)以来、久しぶりに臀部を丸出しにした男が腰を振るう性行為の描写があり、そういうことばかりに情熱を傾けているとバランスを欠いたとんでもない仕上がりになるのであり、「ふっざっけるんじゃねーよ、てめえの善人面を・・・ふっざっけるんじゃねーよ、いつかぶっとばしてやらあ」と頭脳警察が虚しく吠える展開になっちゃったなぁ。・・・ま、いいか。そーゆーことがやりたくてやってるんだろうから。

そしてまた・・・見(けん)を演じる伊崎右典は演技力の伸び悩みを露呈する。きっとプライドが高いのだろうな。演じることの基本はモノマネであるということがどうしても理解したくないようだ。いろいろな人の真似をして自分に帰っていくという修練をつまないとこれ以上伸びないのではないか。

もちろん、ショーケンとか、松田優作とか、最近では長瀬智也とかキャラクターの個性で勝負できる役者がいないわけではない。しかし、彼らの器は大きいのである。ちょっと揺らせばとてつもない魅力があふれるのだ。そうでない人にはそうでないと言ってあげるのが演出の基本だと思うが、この演出家はさらに細い道を行くのかもなぁ。なんか・・・もったいないなぁ。

で、『のぞき屋・最終回』(テレビ東京・070703AM2~)原作・山本英夫、脚本・村川康敏(他)、監督・山本清史を見た。結局・・・一回目を越えられないまま終了した・・・とキッドは思うが断言はしない。そうでないと感じた人もいるかもしれない。これは細い道だからな。

「のぞき屋」は要するに探偵チームである。最終的なメンバーは見・・・(片目だが視力抜群)、聴・・・(盗聴のプロフェッショナル)、スマイル(黒田耕平)・・・(見の子分)、高見沢レイカ・・・(謎の女子高生)、小野田リン(倉内沙莉)・・・(謎のゴスロリ少女)という五人。

キッドは小説『おタクの恋』の作者であるから、この手のテーマには少し、うるさい。のぞく行為はけして「純粋な悪」ではないと思うし、まして、それが「孤独」を生むとも考えない。ピーピングトムであることは人格の一部に過ぎないし、それを「秘密」にする必要があるならば「秘密」にすればよいだけの話だ。

このドラマは「屈折した社会を作っているのは個人の歪んだ欲望である」という主題が掲げられるのだが・・・このとってつけた感がたまらなくゲンナリである。だってドラマの中には屈折した社会も歪んだ欲望も描かれていない。キッドとしては月並みな社会を作っているのはありふれた個人の欲望である。・・・というぐらいの内容だと思うのである。もちろん、孤独というものを語るならもう少し深く言葉を味わってもらいたいのだな。キッドはこの監督は孤独というものを理解しそこなっているように思えてなりませんでした。

これまでの歪んだ欲望。①高見沢レイカの父親は高見沢レイカを監視盗聴するように依頼してくる。実は娘をいろいろな意味で愛していたのたが、父親は基本的にそうだと思う。まして秋山莉奈クラスの父親ならそうであろう。②アイドルが体を張って営業。それのどこが悪いのだ。③引き抜き工作のために身上調査をする敵の盗聴者がすご腕。情報化社会の基本だし、敵より腕を磨かなければ敗れるのも基本だろう。④家出中の少年男子がその気もないのに売春して嫉妬した客が無理心中。そんなの普通だろう・・・ということでこのドラマに歪みを発見できないキッドはやはり・・・歪んでいるのでしょうかーっ。

そして、最終回は見の失われた過去と失われた片目の秘密が明らかになる。「男たちの心中」に自失してしまった見。何故か自信を喪失して「チーム」の解散を宣言。そんな「見」のもとに「見を覗け」と依頼の電話が・・・。ネットには「監禁されたエリカの画像」・・・もう少し緊縛サービスがあってもよかったな。

見は目を背けていた「過去の自分」を覗く。そこで彼が目撃したのは母親が見知らぬ男と山里の橋の下で最後の性行為におよび心中した姿だった。驚いて錯乱した過去の見は自分の片目を自分の手で掘り出してしまうのだった。それは痛いだろうなあ。普通、気絶するぞ。

記憶をたどって昔の場所にたどりついた見は自分の目玉を洗った水飲み場に見知らぬ少女がいたことを思い出す。過去の幻影の少女を追った見はついにエリカの監禁場所にたどりつく。そこにはおなじみの壁に貼られた「見」の写真の数々。

そして、犯人はリンだった。彼女こそがあの幻影の少女。その実態は見知らぬ男の娘だったのだ。彼女は「失われた父親の仇の息子である見に逆恨み・・・ともいえないが・・・復讐」を果たそうとしていたのだった。・・・というごっこなのだな。一服もられた見。「解毒剤を飲まないと一時間後に擬似エボラ出血熱的死いたるクスリ」ってどんなクスリだ。

そこへ駆けつけたスマイルと聴。見は発信器付だったらしい。腕がおちたな。逃げ出すリン。見は一錠しかない解毒剤を口移しでリンに服用させる・・・なんのこっちゃ。

しかし、どうやらすべては茶番であったらしい。日常に戻り、五人は仲良くチームを再開する。こんどの相手はデパガである。ちなみ出歯亀ではなくデパートガールである。

・・・ま、これ以上でもこれ以下でもなく、テレビ東京の深夜ドラマにまた黒い1ページが加わったということです。ブラボー!

関連するキッドのブログ『第1回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『夏のスペシャルドラマ・新幹線ガール』(日本テレビ)吉澤ひとみ主演でいいじゃないかっ。・・・ま、いいか。

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2007年7月 2日 (月)

俺はオオカミの群れに放り込まれたシマウマだ・・・。(新垣結衣のような舘ひろし)

とにかく、ひとつだけ言えることは「冗談じゃない!」より「冗談じゃない!」という状況だと言うことでキッドの心のモヤモヤが晴れたということなのだ。

つまり、「冗談じゃない!」になぜあれほどノレなかったのかが、はっきりしたのである。

20才年下の娘と結婚するということが世間的に「冗談じゃないっ」のであり、織田くんが「冗談じゃないっ」て言う度に「お前に言われたくないっ」という気持ちがムラムラと沸いてきたのだな。

で、とりあえずファンタジーなのだが、「新垣結衣」になってしまった「舘ひろし」は男性陣一同うらやましいのだが、「舘ひろし」になってしまった「新垣結衣」はどう考えても「冗談じゃないっ」なので、心が凄く納得するのである。

もちろん、映画「転校生」(1982)と比較すると、小林聡美と新垣結衣の表現力の問題になり、それは色々と思うのであるが、・・・言いません。

「転校生」の原作は「おれがあいつであいつがおれで」(山中恒)なのだがこれも原作小説つきである。

かりんお嬢様がブックレビューをなさっているので興味のある方はごらんください。

かりん☆スー様の小説「パパとムスメの7日間」ブックレビュー

ま、この物語の基本は「相手の立場になってものを考えろ」という「戦略的思考」の基本。もちろん、「優しさ」を発見するか、「つけこみどころ」を発見するかは人それぞれだと思います。後半では「風林火山」レビューもしますが戦国武将たちは・・・相手の立場になってものを考えると・・・疑心暗鬼になりがちです。

で、『パパとムスメの7日間・第1回』(TBSテレビ・070701PM9~)原作・五十嵐貴久、脚本・荒井修子、高成麻畝子を見た。脚本・演出コンビは「きらきら研修医」からここである。大惨敗から立ち上がることができるのか、がんばってもらいたい。木南晴夏をゲストに出すといいと思うよ。・・・こわがらないで・・・。

で、立ち上がり視聴率14%スタート。ライフが11%スタートだからまあまあではないのか。なにしろ、前番組が「冗談じゃない!」だったのだから。

時間枠というのは田畑のようなものだ。一度荒れてしまった土地を耕すのは大変だが、こつこつやるしかないのだな。木10を荒らしたコンビだけにさらに荒地にするおそれもあったのだが、結構、順当なスタート。原作がいいのだと考えられる。

パパ(舘)は一流企業のサラリーマンだが、出世コースからは外れている微妙なポジション。ムスメはパパが生理的にウザイお年頃である。どうして、ねえ、どうしてそういうお年頃ってあるの・・・。などと尋ねてもけして教えてくれないくらいウザがられているのだな。

ムスメ(新垣)はなにしろガッキーなのだから、ドラゴン桜でギャルサーでマイボス☆マイヒーローな青春女子高生なのだった。・・・どんな説明じゃっ。かっこいい先輩(加藤成亮)に恋をしている模様。

しかも、その先輩から誘われ、大人の階段を昇り始めたのである。もう、素敵なことが待っている予感なのである。

そんな夫と娘を持つ川原理惠子は麻生祐未である。麻生久美子もいいのだが、やはり麻生祐未もいいのだな。結局、麻生祐未が出ているので良いドラマに見えてくるのである。もちろん、それは麻生久美子にも言えるのだが・・・恐るべき麻生パワーなのである。

理恵子は「パパの気持ちをムスメに伝え、ムスメの気持ちをパパに伝える」という役割をするのだが、ここが結構アクロバットなのである。つまり、入れ替わりの後は「パパだと思ってムスメに語り、ムスメだと思ってパパに語る」のだ。それでいい感じになるということはそれまでの理恵子は明らかに何かを間違っていたのではないか・・・。

ともかく、理恵子の母(佐々木すみ江)の危篤危篤詐欺がらみで山奥の電車に二人で乗ることになったパパとムスメは奇妙な列車事故に遭遇。パパの心がムスメになり、ムスメの心がパパになるのである。

入院中、「転校生」の故事にならい階段転げ落ちを試した二人はさらに重傷を負う。どうみても全治一ヶ月以上だが7日間はこれには含まれないらしい。・・・ま、タイトルになにか謎があるのかもしれませんよね。

この部分の演出(つまり姑息な笑いを狙ってしまった)と、パパ(ムスメ)が会社で「直帰」の説明を部下(八嶋智人)に受ける件がややヒヤッとしましたが・・・つまり、きらきらの病がぶりかえしそうになった・・・とにかく、ガッキーのトイレだとか、お風呂だとかの下ネタサービスもあり、1回目はユルユルとスタートを切ったのだった。全七話なのでそのうち見ようと思っていると終ってしまう可能性あります。

関連するキッドのブログ『舘ひろしのP.S.羅生門

              『麻生祐未の波の塔

              『新垣結衣のマイボス☆マイヒーロー

で、『風林火山・第26回』(NHK総合・070701PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・福井充広も見た。例によってストーリーに沿ったレビューはikasama4様が充実してますので興味のある方はご覧ください。

ikasama4様の風林火山

Shinano1547b で、今回のキッドの問題はドラマという虚構と歴史という虚構の問題である。それは今回、武田方に攻城されて滅ぼされてしまう志賀城主・笠原清繁(ダンカン)の奥方が誰かという問題なのである。

いつも言うことだが、歴史もフィクションに過ぎないことを確認しておく。早い話が原爆投下がしょうがないかどうかはアメリカと日本では歴史的に違うだろう。キッドはアメリカ的立場にたてばいい選択だったと思うし、日本国民としては今度は落とされないようになるべく注意したいと思う。このようについこの間の出来事でも一筋縄ではいかないのだから、戦国時代のことなんか、本当はどうだか分かったものじゃない。

それでも歴史的な常識というものがあり、それがないと話が進まないので、話が面白くならない場合がある。

キッドの知る限り、笠原の夫人は関東管領・上杉憲政の娘である。軍事的には不利な状況で笠原清繁が武田に叛旗を翻すのはこの上杉・笠原の義理の親子関係が大きいのである。そして、この美貌の笠原の夫人を小山田信有(田辺誠一)が略奪したのもまあ、有名な話と言っていいだろう。

もちろん、志賀城は上州・信州を結ぶ重要拠点なので、関東管領が援軍を出すのはおかしいことではないが、篭城に際しても配下の高田憲頼を派遣するなど手厚いところをみるとやはり「娘の婿の城」という意識はあったように思えるのだな。

さらに援軍を出して、重臣・金井秀景に兵三千で碓氷峠を越えさせるのである。これを武田軍は板垣信方(千葉真一)、甘利虎泰(竜雷太)などが小田井原で待ち伏せて殲滅するのだが、そうなったのもやはり、上杉・笠原の同盟関係が深いものであればこそなのだ。

ところが、小山田信有が略奪した奥方は上杉夫人ではなくて平賀夫人であったのだ。・・・これはかなりの脚色である。ま、おかげでウルトラ可愛かった美瑠姫(菅野莉央)と大人になった美瑠姫(真木よう子)を見ることができたわけだが、そのため、上杉憲政の娘・消失事件が発生しているのである。

ここで、妄想しておくと①美瑠姫の父、平賀源心は信濃国守護代大井氏の一族である。身分はそれほど高くはないが低くもない。加えて美貌であった。そこで当時はまだ関東管領配下であった相木(近藤芳正)が上杉家に養女として送り込んだ。そして、美瑠姫は上杉家から笠原家に嫁いだという展開。ま、この場合はお下がりの要素が強いわけである。美瑠姫は上杉の愛人だった可能性がある。美瑠姫の瞳にこもった恨みがましさはそういう背景を妄想するとさらにゾクゾクするのぉぉぉぉ。②上杉の娘の正室は別にいて、美瑠姫は側室だったという展開。つまり、小山田は正室も略奪し、側室も略奪しているのである。ホテリヤーの人からは想像もつかないがなかなかに精力絶倫な英雄だったことが強調されているのである。お館様のなさることを俺は真似してみたのさぁぁぁぁぁぁぁ。

そのお館様(市川亀治郎)はみせしめのための根きり戦略を行う。核兵器が同様の主旨を持つことはあきらかで、それは善悪ではなく、あくまでしょうがないことなのだと思う。しかし、人の怨みを買う選択はお館様の心も深く傷つけていた模様でつづくである。

関連するキッドのブログ『第25話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ・・・来ました、恐怖の火曜日がやって来ました。とりあえず・・・『花ざかりの君たちへ・イケメン♂パラダイス』(フジテレビ・・・花君かイケパラなのかどっちだよぉ)、『牛に願いを Love & Farm』(フジテレビ・・・牛願なのかLFなのかどっちだよぉ)、『探偵学園Q』(日本テレビ・・・これは探Qでいいよな)をとりあえず見てみるのだ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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CM版バックナンバーはお気楽プロでご覧ください。

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2007年7月 1日 (日)

大沢あかね、関めぐみ21才、末永遥20才、星井七瀬18才、私と福田沙紀は16才でーす。(北乃きい)

で、みんな高校一年生なのだった。もっとも篠塚夕子(大沢)は高校受験に失敗して自殺してしまったので中学三年生だったのだが・・・昨日、「エリートヤンキー三郎」を見ていたのでまったく違和感ありません。

っていうか、見事に集めてきたな。準主役クラスを。

「いじめ」というテーマについては・・・ともかく「わたしたちの教科書」があまりにも傑作だったので「14才の母」トリオの一人、北乃きいにはがんばってもらいたい・・・ちょっと顔、変わったよね・・・成長期だからなあ。

で、中学生のいじめから高校生のいじめへ・・・少し大人になったからグレードの高いいじめを期待したいものだな・・・ほどほどにしとけよ・・・だっていじめだって立派な伝統芸能だろう・・・おやめなさいっ。

とくに、「わた教」はいじめられっ子トリオ(志田未来・鈴木かすみ・谷村美月)が三人とも天才詩人という奇想天外な設定が実にスマートに展開されたのだから、ここは福田沙紀演じる安西愛美のいじめの美学というか、芸術的快楽追及の姿勢・・・つまり、天才的迫害者っぷりを堪能させてもらいたいんだもーん・・・もーんってなんだよ。いじめはいけません。原爆しょうがないくらいいけません。・・・だって現実を直視できないのも愚かだけど、現実以上を楽しめないのはもっと愚かじゃありませんか。・・・だからー、バカをバカにしたっていいことないんだからー。スパム認定されたらココフラッシュにものせてもらえなくなるしー・・・そんなの平気だもーん。

で、『ライフ・第1回』(フジテレビ070630PM1110~)原作・すえのぶけいこ、脚本・根津理香、演出・谷村政樹(のだめ→東京タワー→)を見た。主題歌は「LIFE/中島美嘉」である。薄いBGM展開なので名曲かどうかまだ不明だが、なんか、「おしゃれないじめドラマ」になりそうな予感はした・・・おいおい、本文もその調子でいくのか。「わた教」に魂持っていかれたままかよっ、マジモードの人いないのかよっ・・・こいつ、無視ね。

原作・コミックはベストセラーである。そして、すでに第1回から凄いアレンジが入っている。ちなみにこのレビューはネタバレとか妄想とかアリですのでそういうのが苦手な人は退去を勧告します。

歩(北乃)は中学時代、母親(真矢みき・・・お願いだから大人しくしていてくれ・・・)に全く期待されないほど、勉強のできなかった子だが、親友の夕子(大沢)に勉強を教えてもらって一緒の高校に行けるように努力する。

入試の合格発表の日。「私・・・自己採点240点だった」と顔を曇らせる夕子。お腹が痛かったのだろうか・・・。「私なんか235点だったよ」と励ます歩。しかし、結果は歩・合格、夕子・不合格・・・歩の自己採点は本当は245点だった。

私が不合格・・・オヤブンに渇って言われちゃう・・・アイドルじゃなくてタレントだから・・・なんちゃって中学生だから・・・バカの歩が合格して・・・バカの歩にかばわれて・・・バカの歩になぐさめられて・・・私の人生、終ったね・・・自殺である。

夕子の自殺の直前、「うざい、あんたなんかいなければよかったのに」と遺言された歩は深く傷ついてしまう。原作では自殺はしないのだが、とにかく、歩は親友に去られ、リストカッターになってしまうのである。しかし、ドラマではリストカットはなく、自分の部屋でものに当ったら破片で顔を切る程度。しかも跡も残らない。「夕子の痛みはこんなもんじゃないーっ」と叫びながらハサミも取り出すのだが髪の毛をきるだけである。自傷行為で血まみれになり、自分の血にうっとりするくらいでも良かったと思うのだが。どういう気分の抑制なのだろう。

しかし、せっかく入った学校なので行くのだった・・・行くのかよっ。そして行くのだが、夕子に投げつけられた言葉によって臆病な猫というかネズミ状態になるのだった。

進学の難しい学校にしてはバカばっかりの学校なのだが、これが少子化とゆとり教育の成果というものなのだろう。

そして入学直後なのにすでに女王様の雰囲気を漂わす愛海(まなみ=マナ=福田)登場。髪型により、輪郭をカバー、松本莉緒や中村愛美を連想させるいじめっこリーダーとしての風格を感じさせるのである。

キッドとしては悪魔の子として生まれ、神の敵(サタン)の信仰者として嗜虐にこそ美を見出す愛美を期待しているので、いろいろな事情があって悪くなったとか、そういうのはできれば勘弁してもらい、根っからの悪、悪こそ快楽の路線をオーダーしたいのである。

だから、一人ぼっちの歩を目ざとく見つけ、足を忍ばせて接近する魔性の猫、サタンの化身としての蛇、サデイスティックな女王様として愛海は「お友達」になったと思いたい。

「タマゴ焼きあ~ん」はあくまで、これからいたぶりもてあそぶペットに対する餌付けプレーなのだな・・・。う~ん。ドキドキしてきたぞ。

ゆびきりげんまん。嘘ついたら針千本だからな・・・。

ここで、リーダーシップをとろうとする奴が排除される論理はない。愛海の瞳は邪眼なのであり、逆らうことはできないのだ。

女王様とりまきの中にみどり(末永遥=おはガール→ボウケンジャーのピンク)がいる。歩に話しかけて「ギブギブ、この子、話、続かねえええ」なのである。おそらく、愛海の忠実な下僕として活躍してくれるに違いない好調な滑り出し・・・遥・・・それでいいのかぁ。

また、倫子(星井七瀬)は三代目なっちゃんとしてスカウトされかかるが、女王様愛美の逆鱗にふれ、ハブられる・・・言わないか・・・村八分・・・もっと言わないか・・・仲間はずれにされるのである。

ここで女王様の恋人・克実(細田よしひこ)がからんできて、彼が冷たくするから愛海のスイッチが入るというような描写があるのだが、これはフェイクである。愛美は自分の望むときに人を虐げるのである。それは雨が空から降るように自然なことなのだ。

仲間はずれにされ屈辱に歪む顔、逆恨みでとりなしてくれない歩を睨む眼差し・・・倫子の一挙一動が愛海には愉悦をもたらすのであった。ほほほほほ、この世の女の子はみーんな、私の可愛い玩具なのよ。さあ、今日はどの子を可愛がろうか・・・なのだな。

ところで、克実には克実の趣味があった。彼の趣味は毛虫を踏み殺すことなのだった。なにやら権力関係で克実は愛海と交際しているが、彼の最高の愛の証であるふみつぶしプレーができないのでストレスたまりまくりなのである。

そんな学校の職員室には温情判決の裁判官から一転、無能で口うるさい主任(矢島健一)の下に戸田担任(瀬戸朝香)と白線流しから富江を経てOL→不死身の女→教師の平岡副担任(酒井美紀)がいる。瀬戸はともかく、酒井はSでもMでもこなせるタイプなので展開が楽しみである・・・その期待は無意味だと思うぞ。戸田担任に怪しく迫る克実。彼は小悪魔だが、下等な悪魔は時々邪悪な美を許されるのだな。ちなみに克実の父親役は勝村政信であり、予告編で虐待親父と化していた。つまり変態父子なのだ。・・・武者震いがするのぉぉぉ・・・その期待も虚しいと思うぞ。

さて、歩は一応、見習い天使の役回り。周囲に二人の守護天使が配置されている。一人は未来(関めぐみ)である。美しい長髪の天使。屋上にいるのは姓が羽鳥=服部からも分かるように忍者だからである・・・違うと思うぞ。もう一人は優樹(北条隆博=仮面ライダーレンゲル)である。対人恐怖症を装う園芸部員のメガネくんだが、身長は高い。そして腕を濡らされるのを怖れるのは仕込んだ必殺兵器の火薬が湿ったら困るからである・・・ま、誰も信じないと思うからいいか。

今回のいじめプレー。倫子の掲載雑誌をズタズタ。倫子のセフレ募集メール発信。倫子のお弁当拒否。足のばし躓きでお弁当散乱。倫子の仕返し。歩の下駄箱のネームプレート引きちぎって靴の中に・・・しょぼさが痛快。

冒頭サービス。死ねと書かれた机、校庭に落下。歩「私はいじめと戦う」宣言。

続き所。克実にふられた愛海の「バイバイ」狂言踏み切り飛び込みプレー。歩「私はまだ知らなかった。優しさの意味もトモダチの意味も・・・」独白。

ともかく、気軽に楽しめそうな学園ラブコメディーである。もうちょっとホラーでもいいかな・・・おーい、誰か、誰かいませんかーっ。

関連するキッドのブログ『星井七瀬も出ているカクレカラクリ

              『関めぐみの離ればなれのシュガー

              『北乃きいに一言ふれた夏の記憶

              『末永遥に無関係な学校の怪談4

              『唯一、福田沙紀中心の新・堂本兄弟

夏ドラマ急発進でうろたえるなっ。・・・おまえがなっ。

月曜日に見る予定のテレビ『のぞき屋・最終回』(テレビ東京)・・・『東京FPⅡ』の山田太郎ものがたりコンビ来園もみるけどね。『ハートをつなごう』もこっそり見るけどさ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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