あなた生きてたの?(鈴木かすみ)VSあなた死んじゃうの?(志田未来)
・・・まあ、「わたしたちの教科書」(フジテレビ)が低視聴率なのでなんとも言えないが視聴率的に同水準なので多くの人が理解できるだろう。っていうか理解してもらいたい。事故死した明日香(志田)が探偵のメグとなり、転校したポー(鈴木)が殺人被害者の麻耶となって再会したのである。二人はずっとずっと長い友達になれない運命なのか・・・。
・・・で、「花君」なのだが、不覚にもこのドラマの悪評高いマジパートで胸が熱くなってしまったキッドだった。えーっ、こ、このドラマで泣いちゃうのかよっ。オレ・・・。どんだけーっ。なのだった。
・・・そして「牛」なのだが・・・もう、あまり語る言葉はないな・・・このドラマ。今、朝、夕、「Stand Up!」の再放送しているのだが、どれだけ豪華な出演者を与えられても出がらしのコーヒーのような薄さにしてしまう脚本家になぜ、みんな仕事を与えるのだ・・・もはや一種のミステリーだな。
今回のレビュー順。①↗16.6%「花君」②↘10.3%③「牛」↘9.1%でお届けします。
で、『花ざかりの君たちへ イケメン♂パラダイス・第四話』(フジテレビ070724PM9~)原作・中条比紗也、脚本・武藤将吾、演出・佐藤源太を見た。すっかり、F4の類のイメージが定着してしまっている佐野(小栗旬)なのであるが、今日の「Stand Up!!」の再放送夕方の部(五話Pちゃんしてきたの回)ではフーゾクに行って「Jリーガー」と言い張るという高校生コーくんを演じており、その勢いもあってか瑞稀(堀北真希)の正体を知った状態で瑞稀のシャワータイムにドキドキするという・・・エッチな面をのぞかせるのである。うわあ、なんか、見てはいけないものを見た気になるのは・・・相当洗脳されているのだな。キッドも。
もう、役柄と俳優のキャラを混同するなんて小学生レベルなのであるが・・・H☆Cメンバーのじいやとしてはもう小栗旬は類にしか見えなくなっておるのでございます。
しかし、その類よりもさらにあぶない方向に進んでいるのが中津(生田斗真)である。中津は瑞稀を女の子とは知らないで激しくシャワータイムに興奮してしまうのである。「うわっ、もう一緒にシャワーしちゃうもんね。男同士なんだから問題ないもんね」と頭の中が混乱の極みに達しているのだが、もちろん、瑞稀やまきまきの所属事務所はそれを許さないのだった。
そして、瑞稀は佐野に「とんでもらう」ために彼女作りのお手伝いをして、ちょっとせつなくなり、そんな瑞稀の気持ちを知って中津は佐野に取っ組み合い寸前となり・・・佐野と弟の再会をセッティングした瑞稀は二人が対立してしまうのでますます落ち込む。
そんな瑞稀を中津が迎えに来る。グラウンドでは佐野がリハリビのトレーニングをしている・・・ここだ、ここで目頭が・・・えーっ、ウッソーとばかりに熱くなってきたのである。もう年寄りは何でも泣くのだなーっ。
ま、このシーンに来るまでの桜咲学園と聖プロッサム学園の合同コンパがあまりにも馬鹿馬鹿しいねるとんパロディーだったのでしかもあいのりまじりである・・・ちょっと泣きたくなってしまったのかもしれない。アムロがシャーに必勝策を教え、それが実を結ぶというのも・・・ま、ある意味、泣き所か・・・。永遠の女子高生・ひばり(岩佐真悠子)のカバディーはともかく、今回は変な許婚カンナ(桐谷美玲)や、理想のタイプ・アズナブルのエリカ(平愛梨)などとりまきキャラもようやく立った。ねるとんシステムの恐ろしさを設計者自ら味わったぞ。
もう、お話的には終った感じがするので原作を知らなければ、この後どうなるのか想像もつかないが、話の展開が速いのでイライラしなくていいんだよなーっ。これがっ。
で、『探偵学園Q・第四話』(日本テレビ070724PM10~)原作・天城征丸(他)、脚本・大石哲也、演出・大塚恭司を見た。ううん、あぶない、3位に転落しそうでしないな。今回は猟奇テイストはなかなかだったのだが、どうも展開が遅いな・・・と思っているとつづくだった。二時間ドラマかっ。こういうの見ていると、作戦というか、企画というか、プロデュース力が弱いのだよなぁ。猟奇で一時間・・・軽く見せていくというコンセプトをなぜ貫けないのだろう。これじゃあ、いつまでたっても視聴率はとれないな。
ま、とにかく、一部マニアにとっては明日香とポーの共演でうれしい回だったのだが、それ以外はもう、またまた残念なのである。
まず、横筋として冥王星VS団探偵(陣内孝則)があり、これを担う奥貫薫・鈴木一真VS山本太郎のパーツは良かった。もう意味なくアンニュイである。できればスモークたいてもっともっと霧がたちこめているムードでやってもらいたい。最終回までずっと引っ張るだけでいいではないか。
次に縦筋である。全寮制高校で謎の失踪事件発生ということで潜入するメグたち・・・これでいいだろう。そして「コレクターのプログ」と容疑者リストをもっとわかりやすく提示する。今回、なぜ、知り合った人間たちが次々と犠牲者になるのかが、あまりにも不自然で・・・この場合は探偵側の誰かがそれを不審に思わないと成立しない。
最初にニセメグのブログが提示されるのだが、これが無関係だとおそらく脱力すると思う。毎回キュウ(神木隆之介)のセリフは脱力ポイントだが・・・今回は「犯人は単なる変質者ではなく高い知性を持っている」と言うのだが、それが変質者=知能が低いというニュアンスになっていた。おいおい、変態が知能が低いって誰が決めたんだよぉぉぉぉぉぉ。むしろ、変質者は狡猾で一般人より知能が高いのが基本だろうがぁぁぁぁぁぁ。
・・・ま、それはそれとして。今回、できれば、最初の殺人はトンカチで頭ざくろ・・・が開始15分。ポーの殺人が30分。第三の殺人、絵美菜(高梨臨)か、邦子(田島ゆみか)が犠牲者45分。残り15分で事件解決という構成が基本だと思う。そうでないから、ダラダラダラダラと話が続き・・・どんどんどんどん視聴者が脱落するのである。
それから星野源はどこかで「萌え~」と言うべきだな。
また、カズマ(若葉克実)はバックアップに徹しているのだから、ブログは常に監視しているはずで、ブログで起こる事件は常にサポートしている設定にしなければならない。もしも、犯人がアリバイ作りなどでブログに注意を向けさせる発言をしている必要がある場合・・・あまりにも不用意すぎることになるのである。
とにかく、なぜ、一時間番組になっているのか・・・ということや、二話連続にしても視聴率が取れない時代だということをプロデュースする側は認識しているのだろうか。
知っていてあえてやっているとしたらバカだなぁ。リュウ(山田涼介)が頭いい場面での女教師のリアクションが・・・もう妙だったなぁ。これがまったくの第三者だとするとキャスティングミスとしか言い様がないよう。
・・・・・・ああ、少年探偵団をワクワク楽しみたいなあ。楽しみたいのになぁ。楽しめないんだよなぁ。
で、『牛に願いを Love&Farm・第四回』(フジテレビ・070724PM10~)脚本・金子ありさ、演出・本橋圭太を見た。うーんとね。小出恵介はね。いじけちゃったの。でね。いなくなっちゃったの。それはそれとして。夏だから、残ったみんなは花火をしたの。うーんとね。戸田恵梨香と香里奈と相武紗季とかね。玉鉄もいたかな。よくわかんない。そいでね。小出恵介は気が変わって帰ってきたの。学生って気まぐれだし、何をしてもモラトリアムだからー。そーゆーことー。あとね。香里奈は乳絞りが上手。ピューっとね。ピューっと絞りました。そんなとこ。もうね。これ、見てる人ってバカだよね。基本。キッドはね。自分でそう思うものーっ。とことん思うものー。
関連するキッドのプログ『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『山おんな壁おんな』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
小説『おタクの恋ブログ版』完結しました→こちらへ。
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コメント
キッドさん、こんにちは~♪♪
キッドさん泣いちゃったんですかぁ?
何か「男のロマン」的なカンジ?
ヤマトは口あけて足投げ出して
ボーっと見てました。
喜怒哀楽を操るシステムにまでも
ガタがきたのかなあ。
朝早く起きれないしさあ。
約束の時間は守れないしさあ。
時間を守れないってのは何かこう
決定的に欠落している部分があるみたい、
方向音痴な人が東西南北
さっぱり解らないように、
こう、時間を読む能力がちょっとおかしいとか。
待ち合わせ時間10分前とかに
お風呂入り始めちゃう人とか
いるんだってホントに。
瑞稀ちゃんのシャワー中に
キョドる佐野君はかなり可愛かったです、
クールなのにキョドる。
この落差が乙女心ズキュン。
一方で中津君もキョドるのですが、
こちらはキャラそのまんまなので
ただ普通に可愛いだけ。
恋には「意外性」が必要なのですね。
男の子なのに女の子みたいに可愛い。
クールなのにときどきキョドる。
普段は強いコがときどき甘える。
天然なコが実はメカに強い。
マッチョなのに泣き虫。
小顔なのに顎関節症。
細くて綺麗な足なのに骨粗しょう症。
綺麗な笑顔なのに歯肉炎で虫歯。
すごく仕事ができるのにアルコール中毒。
・・・なんかだんだんおかしいな。
あ、霧山君もそんなこと言ってたな、
「帰」の第二話、NO1ホステスが地味ってヤツで。
ヤマトはどうだろう・・・。
ヤマトが実は前科七犯とか・・・
ちょっとモテちゃうかも(そんなわけない)。
投稿: ヤマト | 2007年7月26日 (木) 13時44分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ほろっとしてしまったのです。
きっとほろほろドリが飛んでいたのでしょう。
なんか、夢中でやってるうちに
本末転倒しちゃうとか
そして・・・もうダメかな・・・
と思っているときに意外な好転。
人が神の魔の手につかまる一瞬でございますね。
キッドは二十代中盤までは
時間に正確無比な人間でした。
遅刻とかする人って信じられない感じ?
ところがいわゆるひとつの売れっ子みたいなことになって
明日をも知れぬ身の上なので一切仕事を断らないっ。
ガンガン、タイトなスケジュールになってくる。
午後一で会議。
午後一で会議なんだけどちょっと押すかも。
午後一の会議だけど頭かけてとにかくいきます。
午後一の会議、終るまでにはなんとか。
午後一の会議ねえ。
ギリギリなんとかなるかな。
とりあえずネタだけ送っときますから~。
ってお前の午後一って何時なんだよぉ・・・。
と自問自答するのです。
もう、人を待たせるのが常態になってくると
性格は歪むのです。
「お待たせ~」
が
「あ、待った?」
になり
「さてサクサクっと行きますかっ」
ともうシカトしていることにも気がつかないのです。
ま、いいんじゃないのー。
時間なんてさ。
どうせ、さ、いつかなくなっちゃうんだからー。
ともうわけわかんないことを言い出します。
まあ、振り返ると何してたんだか
ほとんど記憶にない頃のことですけれどねー。
今は、時間は素早く通りすぎるので。
自分では余裕のつもりでも
気がつくとギリギリだったりします。
そうです。時間は加速しますから。
昨日の一分は今日の一秒なのでございますよぉ。
キッドは実は宇宙飛行士だといいのにな。
いい年して車に酔っちゃうけどね。
モテモテになれるかな・・・。
投稿: キッド | 2007年7月26日 (木) 20時25分
新幹線の時は慰めてくださってありがとうございました。
「牛」も、あんまりひどいから(観光農園かよ)
慰めてもらおうかと思ったんですが、
芦崎くんがいきなり「母をたずねて三千里」で、
あんまりかわいいので、どうでもよくなってしまいました。
あのリュックと帽子と短パンは反則です。
あれは帰るでしょう。
うるうるです。マルコ泣かしたらダメです。
田中圭くんは「冗談じゃない」で可哀想だったのですが、
今回の芦崎くんは結構よろしいです。
他に評価するトコないけど。
「探偵学園Q」も、少年探偵団じゃなくて、
思春期の少年群像で御覧いただくのも一興かと存じます。
こうなると、もう事件はただの背景になっちゃって、
被害者は浮かばれないんですけどね。
でもそうなると神木くんの不安定な表情が生きてくるんだな、これが。
ええ、ツバメ趣味ですが、何か?
投稿: なな | 2007年7月26日 (木) 20時32分
orz新幹線無情orzなな様、いらっしゃいませorz特急つばめorz
日本三大人畜無害脇役、平岡祐太、小泉孝太郎、田中圭
・・・なのですが
最近、平岡も小泉も二枚目路線に移行する中・・・
田中圭だけはひっそりと脇役道を歩み
好感度高いです。
「花男」では貫地谷しほりの婚約者やってました。
冗談→新幹線→牛
という流れのなな様・・・ややMの気配が漂ってますな。
神木くんは今、微妙なところにさしかかっている。
このドラマであんまり
能天気なことばかり言っていると
難しいことになってしまいそうな気がします。
天使はつらいような
一瞬のもっさり感がデフォルメされちゃうから・・・。
本当は金八生徒みたいな王道をやった方が
いいのですが・・・今、ないんだよな。
今の神木くんにセリフを言わせたい女流は
たくさんいるはずなので
本当はベテランの手抜きミステリー台本じゃ
無い方がいいに決まってるんですけどね。
ちょっと毒が出てきて
やや幼い理想主義のセリフを言うときの
目が笑っていてこわい・・・と思うのは
キッドだけかもしれませんが・・・。
投稿: キッド | 2007年7月26日 (木) 21時03分
>>ちょっと毒が出てきて
やや幼い理想主義のセリフを言うときの
目が笑っていてこわい・・・と思うのは
キッドだけかもしれませんが・・・。
いえいえ、ななも同感でございますが…
神木くんじゃなくてキュウの目が笑っていると見るのですね。
キュウ自身が既にあの理想主義に疑問を持っちゃってる訳。
思春期だもの。
天使はとうに卒業してるの。
リュウはエーリッヒ・フロムなんか読んでるし。
これを王道のドラマでやられると、
ちょっと重過ぎるし、
それなりの解決なんか見せられると
かえって嘘っぽくなっちゃうかなーって、
思うのですね。
その辺の矛盾を矛盾のまま放っといても
いいかなーって…
え、この辺がMなのかしら??
投稿: なな | 2007年7月27日 (金) 22時15分
orz新幹線無情orzなな様、いらっしゃいませorz新幹線無情orz
ふふふ。まあ、ないものねだりなんですよね。
一般の人が誰もついてこれないような
前衛的な探偵ものを
見たいような
もっとベタで見せてもらいたいような。
キャスティングは中々に凄いと思うので
あまり筋立てにこだわらず
それぞれの魅力で見せていく・・・
というのもキッドはひとつの手だと思うのです。
本当はキッド的には志田未来が軸で
キュウとリュウはその両輪・・・
ぐらいがいいかなと思います。
残りの二人は後輪で・・・。
投稿: キッド | 2007年7月28日 (土) 20時39分