にょほ~んではなくて女犯じゃっ。禁欲伝説なのじゃ。(Gackt)VS桃を食べて食べて食べまくり伝説なのよーっ。(新垣結衣のような舘ひろし)
夏ドラマは女の子のヒトリゴトが多い。モノローグっていうか、ナレーションなのだが、なんとなく、久住小春の「きらりんレボリューション」(テレビ東京)を連想するアニメ声っていうか、そういう感じのものが多いのだな。筆頭は玉の輿妄想爆発の「山田太郎ものがたり」の隆子(多部未華子)の「玉の輿にのりたーい!」の時の声だな。そして「ホタルノヒカリ」の蛍(綾瀬はるか)も「ビバっトモダチ関係ーっ」とか叫ぶときにきらレボ調になっている。他にも初回の「ファースト・キス」の井上真央とか、「花君」のマキマキも「さの~」と云う時とか・・・。
しかし、なんといっても最大の予想外なアニメ声は舘ひろし・・・だと云えるだろう。ガッキーではなくて舘ひろしだ。もちろん、この場合はナレーションではなくて「先輩~っ」とか叫んでいるわけだが・・・。
いよいよ、来週最終回なのだが、舘さんが男に本当に戻れるのか・・・ある意味、心配だ。
で、『風林火山・第32回』(NHK総合・070812PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・東山充裕を見た。で、例の如く、シナリオに沿ったレビューはikaama4様におまかせしまーす。
さて、今回は戸石城の合戦なのだが、主人公の山本勘助(内野聖陽)が越後に潜入中に軟禁常態になり、自分が不在の間にいわゆるひとつの「戸石崩れ」が起きてしまうという非常にもどかしい状態になるのだが、こっちももどかしいわい。この後、NHKは「NHKスペシャル・鬼太郎が見た玉砕・水木しげるの戦争」というつげ義春原作の「紅い花」テイストのドラマを放ち、なかなかの大傑作なのだが、マンガを書く70年代の水木のソフト・ホラーの世界とマンガとして描かれる「総員玉砕せよ」という太平洋戦争戦記のドラマが交錯して・・・傑作ではあるけれど・・・ストレートに戦争を見せろよっと思わないでもない展開で、思わず「ふはっ」と言ってしまいました。香川照之が水木さんに病的にそっくりで・・・などレビューしたい気持ちもあるのですが、相当に時間をとられそうなので断念しました。
さて、戸石城の合戦の模様は越後の軒猿(忍者)がお伝えします。
「そもそも、武田晴信は・・・葛尾城攻めを目指していた模様。ところが真田の草(忍者)の報告で村上義清が戸石城に出陣したと知り、およそ一万の軍勢により戸石城の包囲戦に作戦を変更したのです。しかし、真田の草の報告には疑わしき点がございます。真田の忍びは一筋縄ではいきませぬからな。晴信も甲斐乱波(忍者)を使って村上方の動向を探索しました。すると村上義清は景虎公の叔父殿である高梨勢と対陣中という報告がありました。
さてさて、村上は南に真田を先鋒とする武田勢、北を高梨を先鋒とする越後勢に挟まれた状態。まことに苦しい立場でございますが、総兵力はおよそ五千。地の利を得れば勝機はございます。
そこで戸石城に五百の兵を置き、およそ千を高梨との対陣に割いておりました。高梨も武田方から勧誘を受け、旗色は武田になびいておりました。
窮した村上が持ち出したのが信濃守護の小笠原長時の仲立ちでございます。噂では林城落城の後、小笠原様は京都に落ち延びて行方もしれませぬゆえ、偽の書かとも思われますが、信濃守護として信濃勢の共闘を図ったというものでございます。もちろん、越後(景虎)の意のままでございますれば、高梨は中立を宣言いたしました。
さて、武田は戸石勢を少数と見て、力攻めをかけてございます。
最初は九月九日の夕刻でございました。一気呵成に攻めかかる武田勢は山城である戸石城の難攻不落ぶりに驚愕いたしました。矢攻め、石攻め、岩攻めと奇策に合い、なんと初日で三千ほどが兵を削がれてしまいました。
戸石城に意外に大軍が潜んでいると考えた武田は兵糧攻めに切り替えます。しかし、戸石の城に篭る兵力は少数。また水の手(井戸・清水)も豊富なのでございます。およそ10日あまり、包囲した結果、効果を見るために九月二十二日原美濃守勢に南側の搦め手から攻めさせたところをまたもや奇襲され、三千を失いました。
残り四千となり、武田勢は退き陣を決意しました。そして引き上げを開始した十月一日、ひそかに集結した村上勢四千が襲い掛かったのでございます。引き際は危うきと申す通り、武田勢は敗走の有様、横田備中守、小沢式部、渡辺出雲守など名だたる武将を含めおよそ一千が討ち死に。・・・しかし、晴信は影武者を巧みに用いて、甲斐に引き揚げるとみせて諏訪・上原城に逃げ延びました。また、村上勢もまた深追いはしなかった模様。・・・村上も削がれ、武田も削がれ、まあ、総じて申せば、真田の思惑通りの戦になったと存知あげます」
景虎「ふむ・・・ご苦労だった・・・褒美をとらす・・・近う寄れ・・・も、そっと、近う」
軒猿「・・・あ、お舘様・・・な、なにを・・・」
景虎「女犯を絶つとな・・・男の香りが恋しいものよ・・・」
軒猿「・・・あ・・・はうぅん」
で、『パパとムスメの7日間・第六話』(TBSテレビ070812PM9~)原作・五十嵐貴久、脚本・渡辺千穂、演出・吉田健を見た。先週ほどのリズムはないのだが、最終回前のダレ場と考えればまあまあの回でした。パパムス(舘)にとって最大の危機は予算変更のための上司の承認印獲得。しかし、お小遣いの値上げ交渉で鍛えたテクニックを使って見事に予算の15%アップに成功・・・。しかし、どんな会社じゃ・・・。ま、粘り強い交渉とか、他者との比較や、交際費の範囲内などの選択肢から未来への投資というキーワードを選択したパパムス・・・現役高校生の勝利ということでしょうか。
一方、ムスパパ(新垣)はピンチの連続である。妄想略奪愛シンドローム発症中の西野さん(佐田真由美)・・・ある意味、怖いぞ・・・舘も今後が心配だが、佐田も大丈夫か・・・がマイホームに乱入。もはや他人の家庭の平和を乱す侵略者(インベーダー)モードである。ここで伝説の桃の正体(心が入れ変わる成分が含まれているらしい・・・まあ、説明になってないけどね)が分かり、ガッキーの桃食いである。ここがちょっと中途半端だったな、本当に全部食べたと見せる演出で、視聴者がガッキーお腹大丈夫?となるくらいの感じが欲しかった・・・お前だけじゃないのかっ。その他にも「あなたのカレはあなたを大切にしていない発言」で親友と、キスを拒んで先輩と絶交とか気まずいとか嫌なムードになってしまう。来週へのフリは万全だな。
今回はほのぼのファンタジーとしてパパとムスメの久しぶりの登山がある。昔は山で遊んだパパとムスメ・・・いつしか、そんなことも想い出の彼方へ・・・。「嫌いになったのじゃないの・・・ただウザくなっただけ・・・」ニュアンスとしてすごくわかるのだが・・・ウザくなられるのも鬱なムスパパだった。
ああ、もう、さりげなく、股をひらくガッキーも来週で見納めか・・・。なんだか、夏も終わりって感じ・・・。どんだけ~っ。
関連するキッドのブログ『先週の日曜日のレビュー』
火曜日に見る予定のテレビ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ)→『探偵学園Q』(日本テレビ)→『牛に願いを』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
クリックするとTVスポットCM版『H☆C THE MOVIE アイドル戦士キャンディー☆ムーン』第20弾あります。(デビルミサト真の実力にアイドル戦士ふはっと大ピンチの巻デス)
| 固定リンク
« 暗記は演技の基本です。カンペなんて問題外。(成海璃子)VS裏切りものにはオシオキが基本です。幸福なんて問題外。(福田沙紀) | トップページ | ドキドキしたりヒヤヒヤしたりワクワクしたら心臓に悪いのです。(井上真央) »
コメント
軒猿は報告の後に殿の相手ですかぁ。
という事は乱れると斬られるのかな(笑)
今回の一件で宇佐美と仲良くなったけど
実はその後があったりして(; ̄∀ ̄)ゞ
同じ仏に帰依してるからあり得ると言えばあり得るなぁ。
その時はどっちが乱れるんだろう(笑)
実はそれで宇佐美は景虎に臣従したりして(苦笑)
あぁ・・・もう話題がそっち方向にしかいかない(; ̄∀ ̄)ゞ
この後の私が尊敬する人の一人である水木しげる先生の作品。
思った以上に香川さんがに激似でなかなか面白かったですねぇ。
パパムスは当分の間、舘さんの「どんだけ~~~」が
ずっと心に残りそうですね。
で、H☆C・・・
な、なんとΣ(゚д゚ノ)ノ
私が「牛」のあてつけで描いた妖怪達が!(笑)
これは何とかしなければ床(゚Д゚;≡;゚Д゚)オロオロ
安倍晴明の御力によって邪気を退散させねば
ε≡≡ヘ(;゚Д゚)ノ
投稿: ikasama4 | 2007年8月14日 (火) 19時17分
こんばんは~!TBありがとうございました。
水木しげるのドラマは途中だけ見ましたが、香川輝之、モノマネじゃないかと思うほど似ていて笑ってしまいました。撮影には相当苦労されたようですが…。
軍隊のいかにも旧体制的やり方の「無謀」さとかが出てきて、やっぱりNHKだな~と思いました。残酷なシーンもありましたね。
で、風林火山の方は…あれ、そんな話でしたっけ…(笑)?
投稿: なったん3211 | 2007年8月14日 (火) 22時43分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
仏教の教えでは
メジャーと言える色即是空。
これは認識というものが空虚である
と説くわけですが
その中で
認識が空虚であるという
認識もまた空虚である
と押すわけです。
このあたりが
宇佐美、景虎、勘助の
三者面談で
語られると
ま、ちょっと乙ですが
なんのこっちゃと
思う人も多いのでは・・・。
Gackちんの回はワリと視聴率に
恵まれないのですが
これは
視聴者の欲求が
「禁欲」ではなくて
「男色」にあるのでは
ないかと推測するキッド・・・。
「女犯を絶つ」ことよりも
Gackちんが美童を
はべらしてムフフの方が
視聴率を稼ぐことができる・・・
・・・NHKなのを忘れてました。
来年の夏ドラマは
「水木さんの昭和史」でも
やればいいのに・・・
香川主演で・・・
とキッドは思いましたよ。
パパムス最終回は期待できそうです。
ムービーいよいよ、後2回で完結予定
ikasama4様のナイスアシストで
どうやら完結に華をそえることができたようです。
完結の頃は夏も終わりか・・・。
本当に春休みから夏休みまでロングランするとは・・・。
投稿: キッド | 2007年8月16日 (木) 00時09分
巴☀巴☀巴☀nattan3211様いらっしゃいませ巴☀巴☀巴☀
特にキッドは「水木さんはね~」というときは
ご本人さまかと思いました。
あと、「ふはっ」というか「むはっ」というか
ため息か虫の息かと思われるあの息遣い・・・。
神演技でございました。
「総員玉砕せよ」はフィクションですが
ほぼ水木さんの体験談・・・。
本当は一人での敗走やぬりかべとの出会い
腕を失った経緯などの実録部分も
見たいところです。
戸石崩れは戦記によって状況が全く違います。
まあ、信玄最後の大敗なので伝説にも
なりますのでしょう。
この後、小笠原の城攻めで小さな敗北が
ありますがほぼ無敗。
どんな戦も勝てずとも負けなかったという
信玄伝説の開始です。
投稿: キッド | 2007年8月16日 (木) 00時18分