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2007年9月28日 (金)

女王様とお呼びなさい・・・(怪物王女)・・・ふが・・・(フランドル)

ミャンマーでは取材中の日本人が射殺されて・・・まあ、キッドとしてはだからどうということもないのだが・・・人は人を殺すし・・・それが罪に問われる場合と問われない場合がある・・・ということは言っておきたい・・・力士が・・・稽古中に殺されて・・・この国だって・・・死因をウヤムヤにしようとしたりする・・・人々の心をしばるタブーが緩やかに解け出していることは間違いないだろう。

キッドの父の世代では「人が人を殺してはいけない」という暗黙の了解が成立していたのだが、キッドは基本的に「人は人を殺すことができる」という立場に立っている。そうでなければ「殺されないようにするにはどうすればいいのか」あるいは「殺さないようにするにはどうすればいいのか」という問題にとりくめないからだ。

たとえば「剣道」や「柔道」はスポーツである以前に武術や格闘技である。もちろん、武は威嚇による抑止力であり、「ムダな抵抗はやめ武器をすてて降伏せよ」という平和へのひとつの方便であるとしても、基本的には「殺す」ワザを磨くことに他ならないのである。

情報を道具と考えればそれは「武器」であり、カメラは武器に他ならない。武器を持って武器の前に立てば「殺される」可能性は高い。「平和国家」を掲げて、それを武器に世界に対峙する日本としてはこの犠牲をムダにすることはできないはずなのだが・・・はたして何がどう変わるのか・・・。

在日ミャンマー人に英雄と呼ばれた「彼」にとって世界は滅びたのだが・・・キッドは痛ましさに胸が疼く。

で、『怪物王女・最終回・番外編』(070928AM0155~)脚本・江夏由結、演出・横山広実を見た。藤子不二雄の『怪物くん』のパクリであるが、どちらかといえば実録・怪物くんの世界的なシリアス色の強い作品でしかもコメディーである。もはや、日本のコミック文化はかなりの深みになっている証拠と言える。しかも、この作品はバックにユニバーサル映画を控えているのである。それは怪物くんがユニバーサル映画のパクリであったことを考えると時の流れというかショー・ビジネスの変転を思わざるを得ない。キッドは半魚人が魚屋を襲撃する擬似ドキュメンタリーで台本にうっかり「ギルマン」と書いて著作権関係のお叱りを受けたことがあり・・・うらやましい。

まず、オープニングとエンディングが素晴らしい仕上がりで、来年のアニソン三昧(がもしあれば)どちらかがかかるといいと思うよ、特にED曲『跪いて足をお嘗め』(ALIPROJECT)は夏の女王様祭りの締めくくりに相応しい名曲だと思う・・・いつ、どこであったんだよ、そんな祭り・・・いつもキッドの心の闇でひっそりと・・・・。

さて、「怪物くん」が人間世界に遊びに来た怪物ランドの王子なのに対し、怪物王女(リリアーヌ姫)は王位継承者争いの渦中にある。「怪物くん」では人間のヒロシはともだちになるのだが、こちらの日郎(ヒロ)は王女の命を守って一度死ぬが蘇生して王女のゾンビ奴隷となる。わはは。わははははははははは。

・・・失礼しました。そしてドラキュラはセーラー服を着て嘉村令裡と名乗る学園のアイドルであり、王女の血を狙っていたり、狼男もリザ・ワイルドマンという半人半狼人というヘソ出しTシャツの女子で王女にもタメ口である。ここにも敬語撲滅の波は打ち寄せている。SM世界から敬語が消えるのは文化的損失だろうっ。

そのなかでフランケン(のモンスター)だけはフランドルという王女に忠実な人造人間で「ふが・・・」と言うのである。「ふんがー」より短縮されているが・・・一番、原点に近いキャラである。しかし・・・チビ(女童)でメイドなのだな。わはは。わははは。わはははははは。

・・・失礼しました。さて、主要キャラの女性化により、明らかにセクシー度を強調した本作なのだが、坂本弁護士殺害にかかわったドス黒い過去を持つくせに暴力・セックス描写に関してはもろ保守的でお高くとまったTBSテレビなので表現は抑制的である。しかし、擬似的には各所で素晴らしいセクスィ~を連発している。特にヒロに嘉村が校庭で跪いてチー(身だしなみを整えた音)は名場面と言える。

さて、王位継承をめぐり、抗争があったり、吸血鬼族が怪物王家の高貴な血を狙ったりの下克上バトルもまあまあ面白いのだが、最終回は一段落あっての番外編でほのぼのエピソードである。いつもなら・・・こういうスカシは否定するキッドだが怪物王女に関してはこちらの方が魅力倍増である。なぜなら、フガかわいいよフガ・・・だからである。

アニメ中アニメ「地獄に道連れ!ケルベロッテちゃん」の時間なのに様子のおかしいフランドル・・・。庭にドクロマークを描いている。かって「自我の芽生えた人造人間」がテーマの回があり・・・忠実なフランドルが反抗期に突入かっ・・・というミス・リードで物語は開始される。

ヒロが最初の犠牲者になるが、仲間たちは信用しない・・・続いてリザがナット・ガムの攻撃を受け、事態が明らかに。

王女の妹・シャーウッド姫の人造人間フランシスカにより、一度は確保されたフランドルだが、暴走はとまらず、愛用の赤い足こぎ車で街へ。

追跡するヒロとリザだが・・・善悪定かならぬフランドルはワル・モードで「いねむり運転のトラックを強制排除」「仔猫を助けようと木にのぼったまま降りられなくなった少女を樹木をなぎ倒して救助」「行員をワクテカさせる銀行強盗をぶっとばし」「ビル火災を消火栓のヒロによる破壊で消火」と善行をほどこしながら暴走する。

そしてついに原子力発電所に侵入。再び制御に乗り出したフランシスカを撃破。ヒロの涙の制止も振り払われる。しかし、フランドルは海へと向かう。

ここで王女が真相を明らかにする。「原因は不明だが、フランドルの自爆装置が作動した・・・一人で自爆するために海に来たようだ・・・」

そんな・・・と一同が見送るうちにフランドルは海へ・・・盛り上がる海面に・・・さよなら、フランドルっと涙を流す一同前に王女のお兄様の人造人間フランダース(造形と登場場所的にアトムのトルコのロボット力士ブランドーへのオマージュと推定)が出現。フランドルの頭のネジをひねる。正気をとりもどすフランドル。

お兄様曰く「人造人間はデリケートなものだ。取扱説明書はキチンと読まなければいけないよ」とタウンページ(厚め)のような取説をヒロに投げ渡すのだった・・・。「妹たちよ・・・今度会うときは・・・」と天丼のセリフを残して去るお兄様。

「地獄の門番の名において~強制送還ーっ」と地獄少女もどきアニメのベルベロッテに熱中するフランドル・・・「ふがっ」と最後のポーズに一部視聴者昇天である。

関連するキッドのブログ『涼宮ハルヒの憂鬱・最終回』(アニメ・レビュー・ツアー)

このワクは前ワクの「大きく振りかぶって」もなかなかの佳作・・・対人恐怖症のエースという高校野球ものだが・・・まあ・・・時代なのですな・・・この後は定番「逮捕しちゃうぞフルスロットル」と「Kanon」「AIR」に続くエロゲ三部作的な「CLANNAD」の二本立てである。なかなかに魅力的な木曜深夜アニメ枠であります。

日曜日(土曜深夜)に見る予定のテレビ『おじいさん先生・熱闘篇・最終回』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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