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2007年9月10日 (月)

絶対に言いませんっ。言わないと言ったら申しませぬ。武士の娘に二言はございませぬっ。・・・くーどーいーっ。(前田亜季)

うふ・・・また、ちょっと楽しくなってきた・・・山本勘助(内野聖陽)だった。

タイトル的には「えーっ、アレですかーっ。於琴姫様に会いにーっ。あーっ、もしかして、由布姫様にばれちゃってーっ、そんでもって、嫉妬の炎メラメラでーっ、勘助様が於琴姫をえいやーとーっとばっさりお斬りになるーっ。だめですよーっ。そんなことしちゃーっ」でもよかったのだが・・・。コギャルか・・・。

ともかく、リツ(前田亜季)・・・おそるべしっ。

で、『風林火山・第36回』(NHK総合・070909PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿々男、演出・東山充広を見た。毎度おなじみのシナリオにそったレビューはikasama4様のレビューをお奨めでございます。

Kai_shinano_1551 さて、今回も武田の女たちの戦いは続くのでした・・・女たちの風林火山・・・展開です。今年の大河はけして女性を軽く描いてはいない・・・というか・・・描きこんでいます・・・ただし・・・あくまで戦国風のつもりらしい・・・。もちろん、山本勘助の周囲はフィクション色が強くなるのでかなり遊んでいる気配があります。もう・・・リツ・・・やはり・・・ミツ(貫地谷しほり)の生まれ変わりか・・・と思える展開・・・。しびれます。

勘助・・・たまにはミツのこと・・・思い出してくれ・・・「姫様~四郎様~」ばかりじゃなくて。と思わないでもないですが・・・ま、いいか・・・。

戦がないのでマップも盛り上がらないのですが・・・久しぶりに武田父子のまとめをしておきたいと考えます。まあ、親子ですから・・・いろいろあって当然なのですが・・・このドラマはやはり信虎(仲代達矢)と晴信(市川亀治郎)の葛藤の物語なのですね。

まずは主人公・山本勘助は妻子を殺した男の息子と主従です。もう・・・慣れましたが・・・この設定・・・凄すぎる。本当は勘助が何をしようが・・・この一点で・・・泣けるのです。現代では思いも及ばない設定・・・第一、信虎・・・死刑ですからーっ。

さて、マップは上が北ですので東南の角から見て行きます。小山田勝山城には小山田信有(田辺誠一)が美瑠姫と暮らしています。史実では戸石崩れで重傷を負いほどなく死亡という説が有力ですがピンピンしています。あまり、強調されませんが・・・信有の正室は信虎の妹姫です。つまり、信有は晴信の義理のおじさんなのです。信有の死後、家督は信有二世・・・そして裏切り者として名高い二世の弟の小山田信茂と継がれていくのですが・・・つまり、信茂と四郎勝頼は従兄弟にあたります。

武田二十四将図というものがあります・・・。まあ、モビルスーツカタログのようなものですが、この組み合わせには定番がありません。いろいろな組み合わせがあって、たとえば山本勘助抜きのものもあるわけです。その中でもはずされやすいのが勝頼と信茂です。勝頼は武田家を滅ぼした当人ということで・・・そして信茂はとどめをさした犯人ということで・・・登録抹消の刑に処せられるようです。

そのそもそもの因縁は油川家謀反の時に加担した小山田家を討ち、懐柔策として自分の妹を娶らせた信虎が作った・・・といえるのです。

そして、かなりの虚構ですが・・・武田信虎が指揮をとり、殿を務めた晴信が滅ぼした小笠原大井氏の一族・平賀家の娘が美瑠姫です。寝首をかかれるという設定は・・・つまり、晴信と由布姫や、晴信と於琴姫の間にも起りうることを暗示しています。

また、この虚構の延長上にはもうひとつの解釈もあります。先妻の子供と後妻とのお家騒動です。「油断の上の不始末」として汚名を着せられず「戦死」あつかいにするという晴信の原因オレだもんね裁きが下るのですが・・・報告をしたのは正室の子供・・・小山田二世です。場合によっては後妻に子供が出来たので身の危険を感じた小山田二世が父、父の愛人、父の愛人の子供を一挙に始末した・・・という可能性もあるのです。小山田勝山城で何があったのか・・・それは秘せられるわけですから。

そして、それは信虎~晴信でも、晴信~義信でも・・・実際に起ることですから・・・まさに下克上の醍醐味です。

さて、地理的に相模甲斐国境上に位置する小山田家は基本的に北条家にたいする前衛であり、パイプ役でもあります。それは同時に裏切りの温床でもあるのです。

同じように大井の方(風吹ジュン)の実家である武田大井氏の上野城は駿河今川家に対峙します。信虎が晴信の母を正室に迎えたのはそういう戦略上の問題がからんできます。そこに愛が生れるのかどうか・・・まさに一寸先は闇の世界なのです。

信虎は晴信に京都から姫をもらうのは・・・ある意味、同じ轍を踏ませたくない親心であったようにも見えます。しかし、時代がそうさせるのか・・・DNAがそうさせるのか・・・晴信は父が母にしたことを諏訪夫人・由布姫、油川夫人・於琴姫と繰り返していく・・・業です。業なのでございます。

さて、侵略拠点である諏訪の上原城には板垣信方(千葉真一)の倅・信憲(信重)が城代となっています。晴信には得がたい家臣だった男の息子を晴信はまもなく追放します。理由は「無能」だったからです。晴信の胸中を察すると胸が痛みます。しかし、それが究極の実力主義の世界・・・戦国時代のシンボルです。

信濃にはまだ敵対勢力があります。その最前線は①対村上最前線・真田の守る戸石城、②対小笠原最前線・原の守る平瀬城、③対上野国境・飯冨の守る内山城、④対木曽対小笠原を兼ねる・馬場の守る深志城・・・どの城を守る武将も信虎・晴信どちらにも因縁深い武将たち・・・。

愛も憎しみも受け継いでいく・・・まあ、質と量はかなり違うかもしれませんが・・・それは現代の父と子にも通じるところはあるかもしれません・・・ま、ここまでドロドロじゃ・・・ないかもしれませんが・・・キッドはこの父と子の関係に充分ついていける・・・ような気がするのですが・・・。

来週はいよいよ・・・大井の方がこの世界から去って行く気配。しばらく続いた女たちの風林火山も幕となるのでしょうか・・・そうでないと勘助・・・ノイローゼになるのではないかと心配する今日この頃です。

関連するキッドのブログ『第35話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ)→『探偵学園Q』(日本テレビ)→『牛に願いを』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

お北様
由布姫
於琴姫
美瑠姫
皆、武田家に実家を滅ぼされ
否応なく武田家に嫁ぐ事を強要される宿命を
背負わされた女性達

彼女がそれでも今まで生きてこれたのは
彼女達が生んだ子がいてくれたおかげなのでしょうね。


それは小山田家にも通じるようです。
さて、この小山田信有ですが
ネットで調べてみるとちょっと微妙です。

信虎の妹を娶ったのが
田辺誠一さん演じる小山田出羽守信有なのか
小山田出羽守信有の父である小山田越中守信有なのか
掲載しているネットでは両方ありますからね。

とりあえず自分は信虎の年齢と
信虎の父・信縄が没した年代が1507年という事から
初代小山田信有かなぁと思ってはいるんですけどね。

小山田越中守信有 (1488~1541)
小山田出羽守信有 (1519~1552)

それに出羽守信有の子もまた信有のようですからね。


これは正直、ややこしいです。

いわゆる服部半蔵や風魔小太郎のような継承なんでしょうかね。
というか、これらは字ですけど(笑)


なるほどですねぇ。
小山田二世が父親を抹殺しましたか。

私はてっきり勘助が美瑠姫をそそのかしたものと
考えていたんですけどね(笑)

まぁそれなら勘助が小山田二世をそそのかしたとも
考えられますねぇ。

個人的にはそっちを優先したいところです。


ドラマ的には
武田家の歴史の影に山本勘助ありと言ったとこでしょうかね(苦笑)

投稿: ikasama4 | 2007年9月10日 (月) 21時02分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥

妻子を殺された勘助と
父を殺された女たち・・・。
このドラマはその生き様が
晴信を巡って重層的に展開されていますね。
そこがツボです。

彼女たちに子があるように・・・。
勘助には由布姫があった。
そして四郎が・・・。

小山田信有の系譜については
いろいろ意見が分かれるところですが
信玄が従兄弟になるのか
甥になるのかは微妙に違いますから。
ま、今回はそのあたりにはふみこまない・・・
という姿勢ですね。
ま、キッドとしては
小山田三世の方が
フレーズとしては笑えた・・・と思い反省しています。

「オレ、小山田三世」・・・と浅利陽介に言ってほしい。

名跡を継ぐ・・・というのは芸の世界には
ままあることなので・・・小山田家は
何か秘伝を持っていたのかもしれませんね。
「紅天女」の上演権とか。

このドラマでの山本勘助は
滋野一族の一人・・・とも考えられるのですが・・・
キッドの本来の妄想では
山本勘助は三条夫人の
ボディガードとして
随行した比叡山の修験者系忍者(義経流)
なのです。
井上靖の創作により
由布姫側についていることが
すでに・・・違和感あります。

このことは勘助の今川家の結びつき
とも矛盾しません。

寿桂尼も三条夫人と同じく藤原北家の
出身で三条夫人の輿入れには
深く関わっています。

いわば、勘助は
寿桂尼と三条夫人の連絡役もつとめていた
忍者なのです。

天文五年に三条夫人が輿入れ。
その年・・・勘助は今川家に仮住まいを
します。

仕官がかなわなかったとされる今川領での
十年・・・勘助は甲斐駿河を往還し
三条夫人を守るために暗躍します。
それは同時に夫・晴信を
守ることであり・・・。
信虎追放につながっていくわけです。

川中島で消息不明になった後・・・。
太郎があんなことになってしまったのも・・・。
三条夫人の専属忍者・勘助が不在だったから・・・。

由布姫・四郎ラインの勘助の物語を見て
妄想の山本勘助は・・・
「歴史の闇に生きていると・・・とんでもないことに
なっちゃうな・・・」と笑っているのです。

投稿: キッド | 2007年9月13日 (木) 11時44分

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