黒くなってやるっ!(永井大)VSこのかませ犬がっ。(伊原剛志)
暑さ寒さも彼岸まで・・・と言うが・・・暑いっ。だが・・・明日はお墓を掃除しないとな・・・。ドス黒い心のドラマを見た後は・・・ま、今は「出るトコ出ましょ!」を見ているから本当は心はそこそこすがすがしいのだが・・・っていうか、「山壁」見ていた人だけはこの弁護士事務所に抱腹絶倒である。・・・一座か・・・一座なのか。
おっと、それは明日の話だよな。っていうか・・・明日は「受験の女王様」のレビューか・・・この夏・・・「出るトコ」でも良かったのに・・・ってまきまきは「花君」やってたかっ。
・・・も、いい加減「黒い太陽」の話にしてくれっ。
で、『黒い太陽'07スペシャル』(テレビ朝日・070921PM1115~)原作・新堂冬樹、脚本・樫田正剛、演出・麻生学を見た。06年の平均視聴率11.2%を記録した夏ドラマのスペシャルであり、ほぼ同じスタッフだ。回想シーンが多用され・・・まあ、これから新シリーズ開始のこれまでのあらすじとしては・・・まあまあだが・・・もう・・・それだけの作品である。
前回、売春斡旋の罪に問われた服役した主人公・立花(永井)、出所して早速、売春斡旋を開始である。父親の残した借金返済のため、夜の世界に飲み込まれた立花は・・・夜の世界の帝王・藤堂(伊原)になんだかわからない闘志を燃やし・・・ま、かませ犬にされた怨念なのですが・・・あくなき復讐に挑ませるのだった・・・以上・・・おいおい。
だって、そうなんだもーん。もちろん・・・今回も笑わせてくれるのは男・女王様で金主の三宅川(峰岸徹)である。とにかく、お金は持ってる。女はべらす・・・そして立花を脱がす・・・場合によっては立花と野球拳をする。裸踊りも躍らせる。時には土下座した立花の頭をふみつける「おらおらおら~」なのである。「女帝」では泉谷しげるなのである・・・違うか。
赤木圭一郎の跡を受けた天下の二枚目の怪演・・・この方もいろいろ・・・あったからなあ・・・ま、「ねらわれた学園」の金星人はある意味、金星王子だから・・・今で言うとミッチーか。ミッチーもやがては裸の男の頭を踏みつけるような怪演を・・・ミッチーは今でもそのくらいやっているか・・・。「高校教師」(1993)とか・・・ああ・・・変態は得意なのだが・・・この人がやると色気が匂いたち哀愁が漂うのだった。
さて、今回のヒロインはリエ(三津谷葉子)である。「肩ごしの恋人」のエリ役からここで・・・もう・・・転落しているのかっ。役名がひっくり返っているだけに・・・。今回、「女帝」で酒井彩名が注目を集めたのだが、三津谷も彩名もデビューしてから・・・潜伏期間長すぎなのである。深キョンがいたからなぁ・・・。この世代は厳しいのである。たとえば「山壁」だって三津谷がバスト的には山なわけだが・・・ああいうコミカルな部分が読めない・・・そしてついにキャバクラ嬢役である。ここで・・・他の女優たちがのけぞるような大胆濡れ場を演じたりするとすごいのだが・・・そこまではしないのだった・・・ううーん。そこが難しいポイントだっ。汚れるのか、汚れないのかっ・・・はっきりしろっと思う。
だが・・・こうして・・・ずーっとこういうポジションを続けていくのも一つの手なのだなぁ。
なにしろ・・・まだ、二十代前半なのだ・・・。長い・・・長いよ、芸歴が。悩み・・・それが演技に繋がっていくかどうかが・・・ポイントなのだよなぁ。
借金まみれで発作を起した母のトラウマに悩むリエ。立花は彼女を使って稼ぐのだが、ついに冷たく切り捨てる。この非情さの割には大学生のアルバイトに金の管理をまかせたりしてワキが異常に甘い立花。案の定、破産寸前、しかし、リエが結婚した相手がリエの一家を苦しめた相手と知り、恐喝、一発逆転である。運か。運が強いのが何よりかーっ。
前シリーズの女たちは顔見世である。千鶴(井上和香)は藤堂に借金完済「私にはもう関係ない・・・」、奈緒(滝沢沙織)は有閑マダムになり、強請られて立花に一千万円を都合。そして笑子(酒井若菜)は「ごめん、何もしてあげられない・・・」と新しい恋人とイチャイチャである。
立花は女にはとりあえず「幸せにしてもらえよ・・・」というのである。余計なお世話なのだが・・・ま、黒くなっているので仕方ないのです。
そして・・・いよいよ、立花VS藤堂の本格的な戦いの幕が上がり・・・終了である。・・・おいおい、これからだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ。黒すぎる。ちなみに出演者の中のマギー(リエと結婚する長谷川次郎役)は「山田太郎ものがたり」の脚本家の人です。落差ありすぎるだろうがぁぁぁぁぁ。
関連するキッドのブログ『黒い太陽・第1回のレビュー』
日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)
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コメント
こんばんは!
このドラマをじいやさまがご覧になってて嬉しいです。
エリは初めてだったのですが新鮮でした。
女帝の延長みたいなものですよね。
過去のことはわからないなりにちょっと挿入してくれたし、
見所は立花の集金能力かな?裸でも脅しでも何でもするしかないですね。
ところで「マギー」ってヤマタロの脚本家でしたね。
腰を抜かすほどびっくりしました。さすがじいやは何でも
ご存知ですわ~~。こういうところでドラマを遊んでるのでしょうかねえ。
そうそう、ホマキちゃんのドラマも山壁でしたね。
かなり笑いました。こちらもあっさり楽しめました。
投稿: エリ | 2007年9月22日 (土) 23時45分
以前からこのドラマを見ていた自分としては
「肩ごしの恋人」から三津谷さんを
スカウトしてきたようなドラマに見えました(笑)
会社の資金をアルバイトに全て任せるなんて
冷静に考えればありえない展開ですが
それをサラッと流してしまうのはこの局得意の
展開の早さがなせる業でしょうね。
でもって
立花VS藤堂の対決は先送りですかぁ。
連ドラでするのか
もしかしたら映画だったりして(笑)
R指定にでもなるのかなぁ(; ̄∀ ̄)
投稿: ikasama4 | 2007年9月24日 (月) 22時58分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
レギュラーの時はまさに「女帝」展開だったのですよ。
ま、両方とも原作ものですが・・・。
「お水の花道」(フジ)とか「夜王」(TBS)
とかの水商売ものとくらべると
性風俗ものというニュアンスの強いテレビ朝日スタイル。
もう、知性も教養もございませんが・・・
まあ、永井荷風の時代から
文学的にはありったらありです。
じいやは固い家風でしつけられましたので
売春行為などにはかなりハードルがあるのですが
そこをこらえて
下々の男女の機微にふれるのは
まあ、風流というものでございましょう。
ま、金と権力にものいわせないと
もてない文豪たちの実態は物悲しいですけれど。
キッドはどちらかといえば
生前にはほとんど評価されなかった
宮沢賢治とか石川啄木とかに
憧れます。
「出るトコ」はドラマ自体がお遊びのような
感じでしたが・・・
あのくらい軽くドタバタで一時間なら
まあまあですよね。
ま、レギャラーにするときっと「喰いタン」に
なってしまうけど。
もう、小池と温水には女王様と奴隷のコントで
コンビを結成してもらいたいものでございます。
投稿: キッド | 2007年9月25日 (火) 15時11分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
ふふふ、なかずとばずのかっての
グラビアアイドルを
口を開けて待つ「黒い太陽」・・・。
おそろしい。朝日新聞の本質を垣間見るようでございます。
まあ、黒い太陽は
主人公がそこそこバカというのが
魅力ですからね。
バカだがハダカになれば
金は集められるという
ドライな論理ですからーっ。
基本的には庶民のこわいものみたさの
感覚にこたえる見世物。
風俗の裏はこんな風になってます・・・
ですが・・・
まあ、実態がそうでないことは
知っている人は知っているわけです。
つまり、これもまたファンタジーの一種なんですよね。
そういう意味で半生の悪と熟した悪との対立の構図。
あすは立派な悪になろうのあすなろ物語です。
ま、昔の東映のやくざ映画ちと同じで
関係者がいつか本物の
売春関係者として
検挙されないことを
祈るばかりです。
キッドとしてはそういうリスクを犯している人たちと
友達にはなりたくないですが
存在自体は
なんとなく好き。
もっともっと黒くなればいいのさっ。
ああ、次に「黒太」に堕ちていく
クラビアアイドルは誰なのかしらーっ。
投稿: キッド | 2007年9月25日 (火) 15時22分