私が総取りなのでしたーっ。(深田恭子)VSへばねーっ。(伊東美咲)
ああ・・・夏ドラマが終る・・・春ドラマが終ったと思ったら「ライフ」がすかさず始まった夏ドラマ。いよいよ、「受験の神様」を残すばかり・・・ちなみにライフ平均視聴率12.2%、「山壁」12.1%(最終回11.1%)である。「山壁」はついにヒトケタになることもなく・・・「女帝」(平均11.6%)には視聴率で勝った。・・・そして、林徹も眠気を誘う演出から脱出した・・・気がする。
ま・・・案の定、ダービーになったわけだが・・・深田恭子が「はい、私が総取りでした~」で「はい」押しをして可愛かったのでよかったと思う。「富豪刑事」はいつもかわいかったのでこのかわいさは「リモート」で時限爆弾の導線切りをした時以来と記憶しておこう。
うーんとね。サザエさんドラマなので・・・終るとなると「えーっ終るの~」的な感じがする。視聴率的にはどうかと思うのだが・・・デパートガールもので延々とやればいいのさ。銀座も新たに盛り上がってきたので有楽町サイドとの対決とかで・・・部長(谷原章介)の子供が生れたり、ミッチーがなかなかあきらめなかったり、西島がドバイで失踪したり、温水洋一が・・・意外な人とラブラブになったり・・・もう、10年くらいやればいいのさ。
で、『山おんな壁おんな・最終回』(フジテレビ・070920PM10~)原作・高倉あつこ、脚本・前川洋一、演出・林徹。まあ、今回は一番、コメディーっぽかった。が、いくつかの謎が残るのである。まず、恵美(伊東)はいつから井口(西島秀俊)を好きになったのか。いや、もちろん、壁塗りを見ていてぽわ~んとなったのシーンはあったけど・・・それで察するべきなのか・・・キッドは違うとおもいますけどね。恵美の理由「二人の間に壁がなかったから・・・」・・・結局、恵美は何も求めていない・・・人なのか。
で、「ロッククライミングのトラウマ」である。悪夢に文句言ってもしょうがないが・・・初恋の人がオカマになっていたのは話の途中だったし・・・結局・・・学生時代の思い出のトラウマ・シーンはなかったような気がする。いや、眠気を誘う演出でキッドが見逃したのか・・・。
最期にまりえ(深田)はなぜ、あそこまで恵美につくすのか・・・。という問題が残る。これも憧れの本店の人・・・と言っているのだが・・・その描写がないのである。この二人は「カバチタレ!」(2001冬ドラマ・フジ・木10)の深津絵里と常盤貴子のパクリなのであるが、特に壁女・山女ということではまさしくそうであろう。深津がシビアな性格、常盤がお人好しということでもパターンを踏襲している。いわゆる女の友情ものなのである。で、カバチタレには金銭トラブルというはっきりした関係があってなんとなく二人が友情を感じていく・・・そして人間的に成長していく・・・という体裁があったのだが・・・「山壁」はサザエさんなので・・・キャラは固定。だからこそ、はっきりと描写してほしい。入社式とかで恵美がかっこよかった・・・とまりえが回想する・・・そんな1カットですむ問題じゃん。
いいでしょうか。①恵美の恋愛の話 ②恵美のトラウマの話 ③恵美に対するまりえの心の話・・・この三点はこの物語の核心と言えるでしょう。それに対する描写がグダグタというか・・・きれいに抜け落ちている・・・これはワザとなのかっ。
キッドの妄想では①恵美は憧れの先輩が好きだったが・・・先輩(男)は井口が好きだった。慰められるうちに井口に仄かに恋をした。②大学時代、登山部で滑落しそうになった恵美を井口が助けてくれた・・・しかし・・・「胸がなくてよかった。その分、軽くて・・・」とか、「胸がないから危ないところだったな。ひっかかるところがないから」などと冗談を言われて傷心・・・。③それ以来、井口への恋心を封印してきりりと仕事に励む。まりえはこのきりりにないものねだりで憧れた。
さあ、そういう気持ちでみれば・・・今回は何回か、ひねりが入ってそこそこおもしろかったような気になるのである。・・・ああ、面倒くさい。
さて、前回、3.5人(谷原は仕事がらみ)からプロポーズを受けためぐみ。ところが・・・本命の井口のプロポーズは「目を開いたまま眠っていた」ので「夢だと思っていた」という視聴者も途中まで騙す展開。フランス語のレッスンで恵美もまりえも寝不足で背中に巨乳は一回目に戻るフリである。
まりえは「お人好し」というキャラ。天真爛漫で困るということがないキャラだが、そういうキャラが困るのは対立に巻き込まれる場合。今回は恵美のプロポーズ合戦に巻き込まれる。そして・・・ここがグダグダの頂点なのだが、何故か、まりえは井口が恵美の本命だと確信しているのである。まりえは「台本」を読んでいたとしか思えないっ。
ま・・・いいんですけど。で、内緒にするはずのないリカ(三浦理恵子)に悩みを打ち明け、「はい、私がバラしましたっ」のくりかえしのギャグにもっていく。そして、成り行きで・・・やはり、まりえの一人勝ちというのはスムーズでした。
誤解がとけてカップル誕生で前半終了である。ここから、「仕事」と「結婚」どちらを優先するかという古風な葛藤。ま、社長夫人の座をけって幼馴染を選択するところが・・・まあ、ファンタジーですが・・・。
結局・・・フランス行きを断念する恵美・・・理由・・・発注忘れ・・・である。・・・ま、いいか。なんか、そういう気分だから・・・と言われれば納得するしかないしな。
ところが・・・井口は一年間のドバイ行き・・・フランス行きはドバイに変更・・・ま、井口は青森・東京・パリ・ニューヨークをワープしているようなので・・・大丈夫なのでしょう。
最期は井口ではなく・・・まりえを空港に見送りに来る恵美。まあ、「カバチタレ」ですから・・・。もう、「やわらかぁい・・・」なのである。ま、スタッフの頭がな。
きりりとしないでぽわんと見てください・・・という願いがこめられているのだな。そして・・・一応きちんとフリのある・・・「食べ物が一番」なのでマティーニに指輪は禁じ手なのと「唯一の苦手は暑さ」なので「ドバイ研修は土台無理」(徳井優)・・・言ってないけど・・・オチである。
伊東美咲の深キョンものまねがあったので深キョンにも鼻をふくらませてもらいたかった・・・そうでもないか・・・もう、無理矢理面白がろうとする病です・・・。
二人ともしばらくはお休みですかな・・・。二人ともがんばった・・・伊東は変顔連発だし、深キョンは早い話が色物(着ぐるみ)展開である。がんばったのに実りが小さいのは・・・誰だっ。誰のせいなんじゃーっ。ミッチー「ドバイッとダイナマイッはかかってるんですかね・・・途中でマイタイッとかもいれてほしかったな・・・」(妄想)
関連するキッドのブログ『第11話のレビュー』
土曜日に見る予定のテレビ『受験の神様』(日本テレビ)・『ライフ』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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