国などに未練はないっ。(Gackt)&傷心旅行でござる。(内野聖陽)VS・・・だから、パパなんでしょうってばっ!(長澤まさみ)
「リツは養女に・・・」(内野)「・・・そうきたか・・・」(市川亀治郎)でも良かったが・・・っていうか・・・こんなツッコミの武田信玄・・・新鮮すぎるっ。
ま、大河ドラマとしては必然なのだが・・・今年もたくさんのキャラが逝ってしまったなぁ・・・。
不定期のつもりだったのに・・・夏からこっち・・・ちっとも離脱できないのは・・・今年の大河が魅力的すぎるからだよな・・・ついに素浪人・長尾景虎VS旅人・山本勘助の仏前試合って・・・。わははははは。
一方・・・「冗談」よりはずっと面白いが・・・すごく面白いとは言えない「さんまさみ」・・・二人の悪声合戦もまた続くのだった。それにしても・・・さんまさんも年をとったなぁ・・・。
で、『風林火山・第42回』(NHK総合071021PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・田中健二を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。越後の武将イラスト追加アリです。キッドとしては直江実綱がイイッと思いました。
で、キッドとしては雑感をあれこれ妄想しておきたい・・・。由布姫が逝ってしまい・・・キッドもちょっと気が抜けました。越後での謀反についてのマップも考えたのだが・・・今回は剣豪ネタだったので・・・序盤で盛り上がっていた勘助の兵法流派について妄想を膨らませてみたいのである。キッドの妄想的には山本勘助は三条夫人付の忍者なのだが・・・ここはそれをふまえないで戦国兵法家の流れというものを妄想するのです。
まず、兵法とは何か・・・ということを考える。・・・そこからかいっ。俗に武芸十八般と言う。武の芸にも様々なジャンルがあり・・・剣術はその一分野に過ぎない。兵とは「つわもの」と訓むことができ、兵法とは「強者になるための方法」という意味がある。その方法について極めようとするものはすべて兵法家なのである。
さて、しつこいようだが、妄想について一言言っておく。たとえば兵法の緒流についてはほとんど歴史的な資料はない。だから、キッドが語ることは妄想であるが事実ではないとは限らないのである。なにしろ、軍事機密なのである。その伝承方法は口伝が基本であり、知られざることが多いのである。つまり、キッドが知られざる流派の知られざる伝承者であることが事実であってもちっともおかしくないのだ。そして、人々は知らなくても何の問題もないのだった。
そういう意味で山本勘助は京八流の武芸者なのだ・・・といっても京八流が知られざる武芸である以上・・・妄想するしかないのである。
武芸の根底には・・・「孫子の兵法」というものがある。ネタ元は大陸の兵法家で戦国時代からでも歴史の彼方の人だが・・・兵法の基本はすべて論じられていて・・・兵法家にとっては「いろは」のようなものだ。勘助と晴信の意思疎通が可能なのはこの「いろは」をお互いに学んでいるから・・・ということなのである。
芸の性質上、武芸の多くは戦時に発生し、平時に発達する。そういう意味で戦国突入前の室町時代にある程度の発展があったのである。
この時代に同じく発展した芸に「能楽」という演芸がある。武芸も芸のうちなので「能」と「剣」には通じるところがある。「能」には「守・破・離」という思想が生れた。これは芸を学ぶものの基本である。即ち「守」とは師の教えを守り基本を学ぶことである。「破」とは師に伝えられた型を工夫によって発展させること。「離」とは発展した新たなる型を伝えるために一流を起すことである。
「剣」や「槍」などの武芸もまたこの「守・破・離」の思想を得て発達していったのである。
現在も伝承される京八流の形骸といえば鞍馬流であり、山本勘助は当然、鞍馬流に近い剣を学んだと思われる。もちろん、それはどうしたって妄想の域は出ない。
一方、京八流に比べ関東七流はずっと妄想の範囲が狭い。つまり、現在でも命脈がつきていないのである。で、その根源は茨城県と千葉県の県境にある利根川に沿った二つの神社に由来する。香取神道流の飯篠家直(長威斎)と、鹿島神道(新当)流の塚原高幹(卜伝)が名高いのだな。この流れは現在の薩摩示現流にまで流れる。
戦国に入っての剣術は「甲冑」をつけての剣に特化するので、剣の振るい方を考えると「袈裟斬り」「逆袈裟(斬りあげ)」「横一文字」が基本になる。もちろん、刺突は別に考えるものとする。
現在の剣道の基本はこの「袈裟切り」と「横一文字」の特化したものと考えることができる。さらに基本中の基本は「袈裟切り」である。この合理性はつまり万有引力という自然の理に沿ったものだ。つまり、高所から低所に移る剣は省エネなのである。
水は高きから低きへ。この天の理に従うこと。これこそが正攻法というものなのである。しかし、兵法というものが攻守あるものと考えると、この正は時に邪に破られることがある。つまり、「逆袈裟」の存在である。「下から来るとは思わなかった・・・」ということだ。
しかし、合理的な袈裟切りを修練すれば不合理な逆袈裟に必ず勝つという考え方があり・・・要するに上からか下からかで「守・破・離」を継続していくのが剣の緒流派の発達なのである。
ところで、京八流の影響が濃いと思われる越前には中条流があるのだが、ここからは一刀流が生れていく。それが正法であることは言うまでもない。これは長い目でみれば京流に対する「離」の一種だ。
さあ、もうお分かりですね。京八流とは邪法主体の剣なのである。勘助が好きな言葉「兵は奇道なり」がそのことを暗示しています。
ちなみに、斬りあげが現在に色濃く残るのは居合い術である。抜刀に限って言えば斬りあげは正攻法なのだな。
さてさて、いかにも邪な剣といえば陰流である。北畠久忠(愛州移香斎)は伊勢の出身なので根は京八流である。陰流が猿飛陰流と新陰流に分離するのはまさに裏表なのである。
そして、新陰流の流租は上泉秀綱(伊勢守)だ。伊勢守は赤城山の城主なので最初は鹿島で学び、卜伝は兄弟子とも師とも考えられる。そして、移香斎にも学び・・・いわば京八流と関東七流を統合して新陰流を発するのだった・・・。
伊勢守は柳生新陰流の師でもあるが・・・邪に回帰にしていきます・・・戦国武将的には関東管領上杉配下なのである・・・。と言うことはだ・・・この時点で長尾景虎がその剣を学んでいる可能性はなきにしもあらずなのである。新陰流は邪をふまえた正・・・景虎にはうってつけなのである。
さあ、邪で邪で邪な勘助と表はあくまで正の景虎の対決。
キッドは景虎が真っ向から剣を振り下ろせば、まさに・・・と思い、勘助が仕込み杖を抜けばやっぱりと思うのである。
今回の大河の素晴らしいところは・・・こんな遊びの演出でもキッドの妄想ときちんと符号してくるところなのだな。観世音菩薩もご照覧あれっ。
この年、三度の飯より剣が好きの上泉秀綱は城を失い、箕輪城に入る。そして・・・勘助や景虎が高野山に詣でるために素通りしていったかもしれない美濃、稲葉山城では斉藤道三が最後の大晦日を迎えているのだった。信長様は尾張統一を仕上げ中である。マップ的には宗教施設と兵法の流通発展が無縁でないことを示したつもりです。
関連するキッドのブログ『第41回のレビュー』
で、『ハタチの恋人・第2回』(TBSテレビ071021PM9~)脚本・吉田紀子、演出・清弘誠を見た。テンメイ様が中々、本命を発表しないので・・・レビューするわけなのだが・・・微妙なんだよなあ・・・。そこそこ面白いのでダラダラ見ることも可能だし・・・男の見果てぬ夢が実はもう逼塞しているしている時代なのだという分析も可能である。ま、老いらくの恋・格差社会と言えます。少なくともさんまさんはステータスでまさみに肩マクラ貸せるわけですからねー。そして・・・妄想を膨らませて・・・おそらく・・・恋人から娘へと立場を変えながら、草臥れた老境の男に陽射しを指していく乙女のファンタジーであるこのドラマを日活ロマンポルノ的ドロドロの桃源郷へ変換していく過激コースもありえるのである。
しかし、レビューバトルがアイドリング状態なので・・・まだ、そこまで萌えないのだった。
だから。それにしても・・・さんまさんは・・・音痴が治りませんね。などと気の抜けた感想をしてしまうのだった。特に「ちっちゃな時からふふんふん・・・」は「ちっちゃくてーっ」て歌っているよな・・・とかですね。
それにしてもリストラコンビニ店員の恵俊彰・・・。いわば・・・まさみにたらしこまれているわけだが・・・いわば・・・「ちりとてちん」の佐藤めぐみポジションにまさみが置かれていて・・・イメージ戦略としてはギリギリだよな。
母子家庭というビハインドで・・・些少はごまかしが効くのだが・・・このままでいくと、私の性的魅力を楽しんでもいいですけど・・・皆さんはあくまで対象外ですからーっ・・・というすごく嫌な女になってしまうのではないかーっ?
それが・・・すべて・・・さんまさんが・・・ちょっとおっちょこちょいで・・・たまには・・・浮気心に心躍らせてしまうけれど・・・根はいいおっさんだからーっ・・・というドラマのために設定されてしまうと・・・すごく損だな・・・。
今回、ラーメンを食べるシーンで気をあわせる芸があるわけだが・・・間があって二人が「美味しい」と同時にリアクションという場面である。ここが今回の最大の見せ場なのだが・・・もう一つ、しっくり行かなかったな。ここが完璧だと・・・その後で親友だけど恋人にはしてもらえない片思いの塚本高史が「美味しいじゃねえか」・・・と押すところがさらに引き立つはずなのである。空振りって感じがしました・・・。ま、気のせいかもしれません。
さて・・・今回は初めて自分が「風太と間違われていること」に気がつく圭祐(明石家さんま)なのだが・・・じゃ・・・今まで・・・彼女は何だと思ってたのか・・・気がつかないというのもやや、不自然なのである。ところが、このドラマに関して言えば・・・さんまさんが自分のことをさんまさんだと思っていてもおかしくない・・・という主張が見える。ま、それでもいいけど・・・ドラマとしては・・・ま、いいか。
ほらーっ・・・微妙なんだよなーっ。
もちろん・・・いわゆる別格(酸いも甘いも嗅ぎ分ける)の人である風太(市村正親)が「こりゃ、面白くなってきたぞーっ」と言えば面白くなってきたような気にもなります。
でも・・・本当に面白いと人に推薦できるのか・・・と言うと・・・まったく自信がありません。
なぜなら・・・キッドの中のハタチの女の子が「さんまキモイよーっ」と叫んでいるからーっ。
そのこと自体も相当にキモイかもしれないけどーっ。
ベッドの中で最初に触れるのが頭じゃなくてお尻だったらーとかキッドが考えたりしているのがバレたら相当にキモイしーっ。自分で自分がキモくなってくるのはーっ、ある意味快感でいいんですけどーっ。・・・どんだけ変態なんじゃいっ。
火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
剣聖と違って心も邪な私です(; ̄∀ ̄)ゞ
個人的に念流の始祖・慈恩が大好きです。
ただ単純に音の響きだけですけど(; ̄∀ ̄)ゞ
たしかに宗教と切り離す事はできないようですね。
当初は剣術の始祖たる人物が
最終的に剣術を自らを鍛えるもの=即身成仏にしていったのかも
しれませんが、その主旨が上手く伝わらぬままに
「如何にして敵を倒すか」
「如何にして敵を防ぐか」
目的を果たすための手段であったものが
いつのまにか手段が目的になってしまったのやもしれませんねぇ。
まぁ勘助も景虎も今回の戦いを見れば
間違いなく前者の考えにより剣術を習得いるようです(笑)
それにしても
景虎って京都大好き人間になってるような気がしますねぇ。
ある意味、欲がない分
義元よりも強烈ですかね(苦笑)
投稿: ikasama4 | 2007年10月23日 (火) 07時43分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
ふふふ、久しぶりにオリジナルikasama4様を
使用しました。
最近、黒子ヴァージョンがお気に入りのキッドでした。
本当は勘助VS景虎の
風林火山☆THE MOVIEを
作りたかったのですが
技術&時間不足で
挫折しましたーっ。
ああ、時間が曼荼羅的に無限にあればなーっ。
念流に関しては
念阿弥慈音が
比叡山(鞍馬寺)と鎌倉(八幡宮)の
両方で修行した奥州相馬氏ということで
かなり義経伝説がかぶっていて
まあ・・・妄想の上塗りになるので
いわば・・・念流は
京八流の一と
考えてもよいわけですからね。
キッドとしては一応弟子と
される中条長秀をもって
念流の流れを表現することにしています。
つまり、中条流=念流です。
護身術的色彩の強い馬庭念流も
上州という・・・剣聖にからんだ土地柄から
ま、謎めくのですよね。
まあ、妄想的にメモしておくと
義経・・・韓流忍者(天狗)・・・相馬義元(ジオン)
ジオン・・・中条、樋口兼重、無名行者
無名行者・・・座頭村松偽庵(ジオンの残党)
偽庵・・・樋口定次(馬庭念流)
という中条流とは別の念流の流れも現実的には
ある・・・ということでしょうか。
ちなみに香取神道流は竹中半兵衛にも通じており
(四代飯篠山城守が半兵衛に伝授)
豊臣兵学の基礎は神道流と言えます。
真田は猿飛に関係してきますので
豊臣的には神道と陰の二流が色濃い。
一方、柴田勝家は越前を与えられ
つまり、念流のお膝元です。
キッドはこのあたりで激しく妄想膨らみます。
仏教伝来が半島経由という正史に乗っ取れば
韓流忍術も同様に考えることができます。
念流(仏教系)、神道流と考えると
陰流は「神も仏もあるものか」という妄想もあります。
ま・・・義元という名が示す通り・・・
今川の当主は念流贔屓だったかもしれません。
そして・・・景虎にはなぜか・・・
元祖・義経の面影を感じるキッドでした。
ああ、妄想とどまらず・・・。
投稿: キッド | 2007年10月23日 (火) 14時30分
キッドさん、こんばんは。
「ハタチの恋人」はもうキッドさんの仰るとおりですわ。今回は全て同感です。
なんか、まさみちゃんがかわいそうです。可愛いのになあ。
ラーメンのシーンは、私もちょっと合わなかったかな、と感じました。このシーンに限らず、さんまさんとの呼吸がもうひとつ合っていない気がしますね。Pちゃんとはすごくあってたんだけどなあ。
さんまさんの一人芝居と同じに気になる部分です。
まさみちゃん、好きだし、そこそこ面白いから最後まで見るけど、なんとかなってほしいです。
3話は予告ではちょっと期待しているんですけど、、、。
投稿: youko | 2007年10月23日 (火) 20時25分
自分のオリジナルは「47歳」と言われても
全く違和感がないですねぇ(; ̄∀ ̄)ゞ
私も本当は勘助VS景虎をやってみたくて
色々やっていたら妄想があらぬ方向へ
進み、こんな感じになりました(; ̄∀ ̄)ゞ
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2007/g040.html
二階堂平法があるから、色々妄想していたら
剣術が遠い彼方に飛んでいってしまいましたし
しかも、全然始まってもいないんですけどね(; ̄∀ ̄)ゞ
次、頑張ります(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2007年10月23日 (火) 20時39分
♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢
・・・なんですよねーっ。
これ、テンメイ様が選択すると・・・。
結構・・・相当に
へんてこりんな展開になっていきそうで
キッドはちょっと困ります。
たっ恋以上に
どんどん深読みせざるを得ない・・・。
そのままだと・・・かなりつらいんですもの。
キッドはエンターティメントには
「なじみ」というのが
重要な要素になっていると思うのですが
さんまさみは予想以上に
なじんでいない・・・。
ある意味、強烈な個性の衝突ですからね。
はたして終了までに
なじんで
いい味出してくるかどうか・・・。
キッドはそれが気がかりで
ございます。
投稿: キッド | 2007年10月25日 (木) 02時36分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
すごいですねーっ。
どうしても・・・陰陽師に
なってしまうところもーっ。
やはり、剣の動作を
出すためには2ポーズはいるんですよね。
トレースしてチャレンジしてみたのですが
かなり・・・時間がいる・・・。
キスシーンはごまかすことができるのに・・・。
カッコ良くならないのでございます。
でも・・・とりあえず
真言の感じは堪能させていただきましたーっ。
投稿: キッド | 2007年10月25日 (木) 02時40分