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2007年10月 8日 (月)

お帰りをお出迎えしちゃうぞっ。晩酌付き合っちゃうぞ。お心お慰めしちゃうぞっ。だって、それが私のシュ・ク・メ・イだからっ。(前田亜季)

・・・ああ、奥深い展開よのぉ・・・。しかし、鬼美濃(リツの父)、晴信(主君)、雪斎(隣国の軍師)が総がかりで攻めるのが・・・勘助(内野聖陽)の男の操・・・。うほほーっと笑いがとまりません。

それにしても軍議の後で・・・「話というのはそれだけかぁ・・・?」の折の晴信(市川亀治郎)の「え、え、リツのことはいかがいたした・・・もう・・・アレしたのか・・・ん?・・・どうなのじゃ?」的なねっとりした視線・・・役者やのう。

一方、人の幸せなどはそれぞれのもの。凡夫が良き人か、英雄が良き人かは・・・解らぬこと・・・。もちろん・・・キッドは凡夫はたまたま幸せになるのみ、英雄は自ら幸せになるものと画する一線は断固として譲りませんよ。三条夫人(池脇千鶴)。三条「ほんに幸薄いお方どすなぁ・・・」キッド「しかし、都の姫よ・・・今川滅亡に際して、いかほどの凡夫、凡妻、その子弟たちが・・・どれほどの苦渋をなめたか・・・それを忘れて一族繁栄は恥知らずというものです」三条「まあまあ・・・こちらにくればみな仏・・・恥も空とお釈迦さんもおっしゃりなさるよって」キッド「・・・?」三条「恥空要塞処女喪失(再)でんがな」・・・いい加減にしとけよ。ま、梅姫(福田麻由子)はウルトラ名演技でございました。

で、『風林火山・第40回』(NHK総合071007PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・大杉太郎を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回も三国同盟マップに三国武将書き下ろしイラスト、軍師新作の豪華付録付。その上、三条夫人の言葉に秘められた藤原一族の未来予言解説つきです。もう、キッドが書くことないよう的充実ぶりになっておりますです。

で、キッドとしては妄想中心でまいります。・・・いつもだろっ。

Shinanoechigo1554 さて、大河ドラマは歴史的事実という虚構によりかかった虚構である。無から有を生み出すのは困難なのですでに形あるものに宿るのである。たとえば、於琴姫(紺野まひる)はすでに姫を産んでいるが・・・歴史的にはその事実は微妙だ。第一次川中島と第二次川中島の合戦の合間のこの時期、五郎盛信は生れていないし、盛信に姉がいた歴史的事実はない。だが、大河ドラマ「風林火山」には初姫(仮名)が存在する。

先ほど、ニュースでミャンマーで殺された取材記者の死後の様子が紹介されていた。一つは葬儀であり、一つは盗撮映像である。キッドは故人の死を追悼してテレビにむかって瞑目したが・・・気が重いのと同時に面白くもある。「彼」は仕事でミャンマーに行った。これまでも危険地帯に潜入し「現地の衝撃の映像」を伝えることで日々の糧を得ていたのである。不謹慎な言い方をすれば「他人の不幸」で飯を食っていたのである。「あの日」も「ミャンマーで絵になる出来事が起りそうだ」という情報を得て現地に入ったのだろう。そして、自分が「絵」になってしまった。そして・・・「彼」の過去の映像、「彼」のその後の映像が莫大な商品価値を生み出した。インタビューなどで「彼」の老父母の声を聞くたびに「彼」の死が生み出した価値のいくばくかは・・・そこに流れていくのだろうか・・・と心配になる。「在日ミャンマー人のヒーロー」になってしまうのも「彼」の宿命だったのかもしれないが・・・できれば今でも「他人の不幸」を撮る側にいたのなら良かったのにな・・・とキッドは考える。

さて、ミャンマーの仏教は上座部仏教である。恐ろしいことに日本では小乗仏教という。キッドは義務教育で大乗仏教・小乗仏教というフレーズを得たのだが、ある意味で大乗仏教はでっかい仏教、小乗仏教はちんけな仏教ということである。日本が大乗仏教に支配されている国であることが示されているのだな。つまり、上座部仏教徒は自分のこと小乗仏教徒とは言わないということだ。

さて、大乗仏教の基本は他力本願である。よく、他人に頼るのか・・・と思うのだが、この場合の他者というのは神となったブッダのことでいわば人間の無力さを示している。本願とはブッダが「全人類をまとめて救済する」という約束をしたことで、その約束にすがるしか救いの道はないというのが「他力本願」の意味なのだ。

で、大乗仏教はどのようにすがればいいのか・・・という方法論なのである。たとえば禅宗では「座禅」を組めばよいとし、日蓮宗では「法華経」を唱えればよいとし、浄土宗では「阿弥陀如来」を拝めばよいとするのである。・・・ああ。面白い。

さて、三条の方の妹は本願寺顕如の正室である。本願寺は浄土真宗で念仏教である。阿弥陀仏を唱えればそれだけで浄土にいたるというありがたい方法論なのである。ま、浄土プラス法華であるが・・・法華教が現世利益重視なのに対し、浄土宗は彼岸での救済重視であるので浄土真宗はその折衷案だと考えることができる。「この世でも楽しいし、あの世でも楽しいよ」ということなのだな。

で、このある意味、おバカな思想を展開したのが親鸞である。上座部仏教には戒律重視の傾向がある。ブッダを理想の人と考え、ブッダが伝えた戒律を守るのが重要なのだが、その中には女犯の戒律がある。つまり、僧たるもの妻帯不可なのであるが、「いやあ、僧も人なんだから、女におぼれていいんじゃないの。子供を慈しんでいいんじゃないの」というのが親鸞の考えであった。ま、ある意味、無法な思想なので中央から追放されます。そして、流刑地が越後である。戦国時代からおよそ300年前の鎌倉時代初頭のことなので謙信は影も形もないのだが・・・もしいたら「堕落じゃっ」と親鸞が怒られる可能性は大きい。

親鸞は貴族の出身だが・・・妻子と放浪した関東でこの教えを説いて民衆信者を多数獲得した。

さて、その課程で善光寺を訪れて「阿弥陀如来」を拝んでいる。善光寺は親鸞の時代よりさらに600年前の7世紀には成立している。この寺にある阿弥陀如来は百済からの贈り物とも、麻績氏が発掘したものとも伝えられている。出たな・・・麻績氏である。最初の善光寺は現在の飯田市に建立され・・・そして犀川の北に遷座したのである。

さて、お分かりの通り、犀川の南にいる麻績氏は同族である。

ここで話は甲賀三郎になる。甲賀三郎は諏訪氏の租の一人で、いわゆる甲賀忍者である。甲賀三郎は蛇の術に優れ、蛇体に変身したという。麻績氏が近江に通じることを考えれば甲賀一族と麻績一族は同族なのである。甲賀に望月一族があり、海野に望月一族があるのは偶然ではないのである。

諏訪を中心とした中世信濃が滋野一族と甲賀忍者の跋扈した地域だったということである。ちなみに伝説の猿飛佐助が戸隠山で修行したのに甲賀流の忍者であるのはこういう理由があるのである。ちなみに甲賀三郎は諏訪と若狭を結ぶ地下トンネルを所有していた。若狭に若狭武田氏が領地を持つのはここに理由があるのである。・・・大丈夫か。

さて、日本に上座部仏教が皆無であったか・・・といえばそんなことはなく、天台宗では上座部的な修行が行われていたのであり、日本本来の山岳信仰と結びついてかなり原始仏教的な広がりも展開する。自力本願に挫折した僧が他力に転向していくというのが日本仏教の基本であるとも言える。

さらに密教が加わると仏教の複雑は混迷の極みに達する。密教は仏教がイスラムの狂信的弾圧(これは今に始まったことではないのである)によってかくれきりしたん化した(その用法はどうかと思うぞ)教派であり、こそこそしているので断片的になり、上座大乗入り乱れ訳が解らなくなった教派なのだが、その不可解さが逆に「神秘的」になり、空海とかには大いに「受けた」のである。

そんな空海(弘法大師)のお気に入りの仏が虚空蔵菩薩である。

ちなみに空海は9世紀の人である。

さて、ここで本題なのである。7世紀に麻績氏が阿弥陀如来を飯田から善光寺に遷座して、9世紀にどこにでもいける超能力者であった空海かもしくはその弟子が虚空蔵菩薩の教えを広める。10世紀に滋野氏が平将門を殲滅する。この辺りで飯田と善光寺を結ぶルートに虚空蔵山が多数出現したのである。12世紀、甲賀三郎が諏訪大明神に融合し、13世紀、親鸞が通り過ぎ、そして16世紀・・・人々は子を生み育て死んでいったのであった。

三条夫人の妹の夫は親鸞の子孫である本願寺顕如である。貴族を捨ててのんびりのびのびライフに入った男の子孫はいつの間にか貴族で武将で僧侶というとんでもないモンスターになっていた。

阿弥陀如来は太陽神である。拝むにしろ、念ずるにしろ・・・この御仏に帰依することは自然を畏怖しかつ敬愛するこことだ。これに対し虚空蔵菩薩は智恵の母であり、すなわち生を自覚する人の象徴である。同時に情報というものが空虚なものであることを示している。昔は暗記していることを「そらんじる」と言ったのだが、このそらとは虚空のことなのである。いわば、常に人々を救済する阿弥陀と阿弥陀があることを自覚する人の記憶である虚空蔵菩薩は大乗と密教に秘められた上座との邂逅なのだな。

人がいるから仏があるのだ・・・という親鸞的態度で勘助に妻帯を薦める鬼美濃、信玄、雪斎・・・。陽炎を信仰する勘助はおぼろでなければ人は仏になれぬとかたくなにリツを拒絶する。

もしも、そんな勘助の心を溶かすものがあれば・・・それはきっと観世音菩薩に違いない。吉祥天ミツを失い、弁財天由布姫に依存した勘助をリツが誘惑できるかどうか・・・それは勘助がリツの観音様を拝むことができるかどうかにかかっているのだな。

虚空に生き、虚空に死ぬものも母より生まれしもの、あまねくものをみる観音様こそは母に他ならない。しかし・・・そうならないで異国の街角に消えるのもまた人生なのである。それが曼荼羅というものだ。

関連するキッドのブログ『第39回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

当事者のリツの動きもあってか
御館様も動かして父を納得させ
そして搦め手もしっかり手懐け
勘助包囲網がせばまりつつありますねぇ。

ここから脱却するのはなかなかですねぇ。

そういやあ原美濃は
北条から戻ってきたんでしょうなぁ。

それにしても義信・信親・四郎

・・・そうきましたか(笑)

でも、そうなると来週で
アンナさんはお別れですね(; ̄∀ ̄)ゞ

虚空蔵菩薩、しっかり見させて頂きました。

これのみの5体の群像として表した五大虚空蔵菩薩。

しっかり色も合わせておられるんですねぇ。

戦での色備えもこの辺りからきてるのやもしれんですねぇ。


それにしてもパッと地図サイトを見ただけでも
無数にある「虚空蔵山」や「八幡」という地名。

この付近一帯を見れば
それに「飯綱町」に「稲荷山」
「戸隠山」に「妙高山」ですかぁ。

地名だけで楽しめますねぇ。

これじゃあ妄想も加速しまくりです(笑)

投稿: ikasama4 | 2007年10月 9日 (火) 23時58分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥

原美濃の出奔と三国同盟開始の
時期はほぼ一致しているので
キッドとしては
梅姫の
隠し護衛だったのでは
ないかと考えています。
ま、妄想ですけどーっ。

最初の男子(夭逝)が生れたあたりで
原美濃が武田に復帰しているので
ほぼ、妄想的には確実だと思います。

今回は・・・娘の縁談のために
お忍びで甲斐に戻ってきていたと
思われます。

原氏は平氏ですが、ま、平将門の流れも
汲んでおり・・・忍者です。

この時期、原美濃は
信濃・平瀬城の城主で
北条氏政に嫁いだ梅姫の隠し護衛。
そして、娘の縁談の滞りに悩む父・・・。
大活躍・・・爆笑の展開でございます。

上田周辺に展開する虚空蔵山は
すぐに発見できるのですが
飯田の虚空蔵山はなかなか見落としがちです。
でも五つそろえないと萌えませんからねえ。

配置的に考えると海野周辺の虚空蔵山は
新旧でひとつ。

法界虚空蔵は諏訪湖と考えるこもできます。
湖もなかなかに虚空を蔵していますからね。

まさに南無八幡大菩薩的妄想でございます・・・。
ま、この楽しみ・・・解る人にしか解りませんよね。

ふふふ、アンナ様のダーリンが
かりん様の次男になっている以外は
ほぼ完璧な妄想です。

でも、血縁ですから・・・
アンナ様のダーリンが二役で
次男と四男の異母兄弟だけど
似ている・・・という昼メロ展開もありだと
考えましたーっ。
もう・・・妄想の意図不明でございますけれどーっ。


投稿: キッド | 2007年10月12日 (金) 02時33分

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