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2007年10月13日 (土)

だまされないで・・・だまされている人の言葉はウソだから・・・。(加賀美早紀)

初回だから・・・ということでドラマを必ずとりあげる・・・という決めがあるわけではないのだが、ずーっと続けてきた展開。これは一種の惰性なのかもしれない。特に金曜のドラマは・・・夏シーズン厳しかったからなぁ。

で、思い切って「歌姫」と「モップガール」は切ってみた。・・・うそーっ。

もちろん、長瀬くんのドラマだから、見るし、北川景子はほぼ新人なので、見ることは見る。ファンタジーだしね。しかし、レビューはまだ、しません。まこ様、こらえてつかーさい。

そして・・・面白くなってきたらレビューしてみたい。

だって今回はむぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっな気分なのである。

で、『ULTRASEVEN X・第2回』(TBSテレビ・071013AM0240~)脚本・太田愛、監督・八木毅を見た。

謎につつまれたウルトラセブンXの世界。まるで「死者の舞踏」のような人類の生活。まさに古臭い未来が展開しているのである。タイトルを「おへそで茶を沸かしたら火傷するぞ」にしたくなるような名セリフ「根っこでも生えたのか。植木鉢いるか?」もなんのその・・・。キッドの妄想的には堪能です。まず、ウルトラマンシリーズ防衛論的な発想を紹介しておきます。かいつまんでいうと、それは冷戦構造の寓話だということです。科学特捜隊やウルトラ警備隊は「自衛隊」、ウルトラマンは「米軍」、怪獣や宇宙人は「社会主義国陣営」ということです。

そういう意味で今回の話はまさに「アレ」の話なのです。

最初にNHKスペシャル「北朝鮮帰国船~知られざる半世紀の記録」(NHK総合・071008PM10~)に触れておく。いわずと知れた在日朝鮮人が祖国に夢と希望を抱きながら底辺の奴隷としてあるいは身代金目的の人質として帰国していった人間残酷物語である。まるで送り出した側の日本政府にも非があるような公正にしようとしてかえって不公正になる論調もあった番組だったが、とにかく北朝鮮が国家とは名ばかりの巨大犯罪組織であるという一端はあますことなく伝えていたと考える。

そこで「パッチギ!」である。青春映画の佳作だが、井筒監督がどのように弁明しようと「帰国事業」に儚い夢を描く在日朝鮮人をとりあげながら・・・その実態についてまったくとりあげないで・・・つまり、騙されてたままで映画をしめくくったのはかなり、冒険だったと考える。下手をすれば「帰国事業」が薔薇色のままだったと誤解を招きかねない展開である。事情を知らなければ恋人の出産で夢をあきらめた在日朝鮮人が実は命拾いをしたという皮肉がまったくきかないのである。そして、さらに言えばできれば今でも薔薇色だったと主張する政治宣伝だと誤解を招くおそれさえあるのだな。

さあ、ようやく、ウルトラセブンである。

未来都市の住人の一人・エリコ(宮下ともみ)は日常生活に疲れていた。やや過剰な管理社会に所属するエリコは、世界の供給する幸福に馴染めなかったのである。おいしいものを食べなさい。孤独にならないように注意しなさい。と絶えず指示する管理機構。仕事を終えて帰宅しメッセージを伝えるモニターを空きチャンネルの砂嵐のノイズに切り替えるエリコ。突然、彼女は深夜の街に飛び出し、タクシーの運転手に「早くして、早くしないと、船が出てしまう」と告げる。

深夜の船着場。集まった人々は頭上からの光線に包まれ消え去るのだった。

エイリアンによるアブダクション(拉致)として事件解決を命じられたジン(与座重理久)とケイ(脇坂智史)・・・二人の前に行方不明だったエージェントのRが現れる。

人々の拉致への集合は彼が仕掛けた潜在意識へのメッセージによって達成されていた。

愛していた妻を自殺で失ったRはこの世界から逃避したい気持ちに心を支配されエイリアンの誘惑に乗ったらしい。

「我々は誘拐なんてしていない。この世界から脱出したいと願う人々に呼びかけただけだ。彼らは自ら望んで旅立ったのだ」というR。

もちろん、旅立った先で人々がどうなるのかの説明はまったくない。その上、突然、Rはウルトラアイをジンから略奪するのである。

「こんなもののいらない世界が待っている。本当の自分を取り戻すために一緒に行こう」と言うRに「君が彼らを信じるというのならば・・・そんなものは必要ないだろう」と答えるジン。

Rの中に躊躇が生じる。彼は幸福を約束する神(エイリアン)を試してみたい誘惑にかられる。そして、ウルトラアイをジンに返却する。その刹那、エイリアンの巨大な未確認飛行物体はRを抹殺する。

もちろん、このエイリアンは金王朝の支配する悪の帝国朝鮮民主主義人民共和国のシンボルに他ならない。変身したウルトラセブンはワイドショットの一撃でエイリアンの船を壊滅させる。

できることなら・・・あの悪辣な支配者を・・・壊滅させてしまいたい・・・拉致被害者の家族の心情。怒りをこれほどにストレートに表現したフィクションは見事である。

「パッチギ!」が偽善に満ちた創作であり・・・エリカの今もすべてそのせいだと思いたくなるような本作品の出来ばえなのである。トレビアン!

しかし・・・こんな傑作が夜中ひっそりとやっていることがまた・・・この問題の微妙なところなのだな。なぜならこの問題には罪人ではない人の方がずっと少ない・・・というジレンマが内包されているのだから。

それにしてもエレア(加賀美)のセリフ。まさに鶴の一声だったな。どこに潜んでいたのだっ。

関連するキッドのブログ『報道スペシャル・再会~横田めぐみさんの願い~

               『不審船を追え!国境の海を守る男たち

               『ウルトラセブンX第一話

『ちりとてちん・2-5・第11回』裏方向きの人は裏方向が好きとは限らない。でも裏方でいることが泣くほど悲しいなら・・・裏方にならない方がいいと思う。もちろん、裏方の経験はかならず表舞台で役立つ・・・と思う。→2-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『ハタチの恋人』(TBSテレビ)『テレビスペシャル・ヅラ刑事・頭上最大の決戦』(フジテレビ)・・・いい加減にしてくれよぉぉぉぉ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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「君は自分自身の潜在意識に、どのくらい気付いてる?」 若干、説明不足と言うか、ストーリーに甘さが残ってる気がするが、もしかしてこれもわざとなんじゃないかって気がしてきたw 初期ウルトラの香りは充分するし、雰囲気は良い。 そんな2話の太田愛脚本は今までの仕事... [続きを読む]

受信: 2007年10月21日 (日) 01時51分

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