仕事だけの人生はイヤだ。(速水もこみち)一仕事終えて死にたい。(菅野美穂)
本当は「仕事したなって思って死にたい・・・」なのである。この微妙なニュアンスは論じていくと虚しいことになるだろう。スタイルというものはおしゃれだと思えばそうだし・・・笑えると思えばそれもあるのだな。
ああ・・・シーズン・インしたら少しは解りやすい文章を書こうと思ったのにいきなり難解な出だし。
原作をほぼ展開しながら・・・微妙に違うラストに違和感が漂っているからなのだな。このラストって難解だよなぁ。
原作者は「ハッピーマニア」の人で「エヴァンゲリオン」の庵野監督の妻である。いい仕事しているのである。たとえば「さくらん」では吉原を巧みに描いている。つまり、コツコツ勉強してじっくり熟成させているということだ。
この姿勢で言うと・・・最後は取材相手を軽く説得してよりかかるというドラマのオチはどうなんだろう。納得できるのか。できるのさ。・・・大人だから。
で、『働きマン・第1回』(日本テレビ071010PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・南雲聖一を見た。脚本家は今、話題の「クローズド・ノート」の人である。話題が作品のことでなくてエリカのことである件についてはもう書かない。
エヴァといえばアクエリオンなのだが・・・どういう連想だよ・・・某公然ギャンブルのコマーシャルに天使が出ているのだが、つまり、多岐川裕美の娘の多岐川華子である。母と娘が同じく美人というのは奇跡に近いのだが・・・これはミラクルだよな。とにかく、ここまでクズな作品にしか、からんでなくて、脚光を浴びるのが賭博遊戯のCMって・・・なんだか・・・もっと大切にしてもらいたいような・・・ま、キッドの感性はお堅いのかもしれません。
つまり・・・そういういかがわしさが・・・もはや日常となってしまった明治140年ということなのですね。・・・なぜ、ここに明治の年号を・・・。
で、キッドがそういう美人の断定をしていることもきっといかがわしいことなのかもしれないのですが、そういう意味で菅野美穂はウルトラマン・フェイスです。
で、働きマンというのは実はウルトラマンのパロディーなのですね。原作では変身モードがもろにそうなっています。フラッシュビームの代わりにペンをもってポーズします。ウルトラマンは変身後3分しか、働きませんが、働きマンは寝食も恋人も忘れて長時間労働をします。曰く「普段の三倍の速度で働く」のですが、まあ、締め切りのある仕事をする人は基本的にそうします。
だから菅野美穂はナイスキャスティングだーっ。
もちろん・・・「ハッピーマニア」ファンには稲森いずみという手もあったかもしれませんが・・・最近、花王のCMでしか見ないな・・・「曲がり角の彼女」をやってしまったからな・・・。
「ホタルノヒカリ」を大胆アレンジしたワクなので・・・もう原作との違いアレコレはこれで終わりにします。まあ、原作ファンの77%ぐらいが納得行かないよぉぉぉぉと思っているのはガチです。
読者のターゲットがよくわからない雑誌の編集者である松方弘子(菅野)は仕事人間である。生意気な新人(速水もこみち)には「目標にしたくない人」と思われている。おそらく、新人の父親が仕事人間だったのだな。そして、新人は斜にかまえるタイプなのだ。
自分に自信がある人間というのは協調性にかける。ゴリ押しのゴリさんのように他人の気持ちなんか考えずに自己主張するのである。ソレが許させるのは極めて一部の天才のみなのだが・・・ま、若い時は可能性だけはあるのですからね。
新人は仕事は適当だが、自分は天才なのでそこそこの仕事はできると思っている。松方はどちらかといえばたたき上げなのだろう・・・不安と戦いながら・・・コツコツやって現在のキャリアにたどりついたタイプで・・・とにかく、仕事はできるのである。やや、消化不良の感はあるが・・・第1回はタイトルのセリフが提示するように仕事に対する二人の態度の差を主題にしている。
なぜか・・・大臣のセレブなライフスタイルを記事にしようとする企画が通って大臣に取材に出かけた松方。犬も歩けば棒にあたる(棚からボタもち的幸運な意味で)式で「外務省の機密費流用問題」ネタが飛び込んでくる。
ネタ元は大臣の美人秘書(20年物)のゲスト・夏木マリである。
ひとつだけ揚げ足をとっておくと張り込み屋台の菅原(津田寛治)がスキャンダルネタを追いかけているうちに入手した写真が・・・やや年代的に無理がある。無理があるが・・・ま、許せる範囲だということにしておく。
突然のスクープに働きマンに変身する松方。元・巨乳だけに胸がはずむのだった。
さて、ここで職場のその他の人々にふれておく。編集長・梅宮(伊武雅刀)、デスク・成田(セクスィー部長ではなくて沢村一樹)、新人よりベテラン、松方より新人コンビの小林(荒川良々)と渚(平山あや)、ベテランの文芸担当・梶(吉瀬美智子)・・・仁義なき戦いかっ。
吉瀬・・・秘書以外の役なのだが・・・「秘書が云々」というセリフがあるところがさすがだ。・・・なにがだ。
そして・・・女友達が歯科衛生士の佐田真由美、松方の恋人が吉沢悠である。「奥さんと別れて結婚して~」とか、「一緒にアメリカに来なさい」とか言いそうでこわい。いや、佐田は言いそうなキャラだが、吉沢はいつものイイ人モードか。
で・・・結局、政治家は秘書に責任を負わせて無罪を主張。記事は捏造扱いに・・・。ま、名誉毀損で訴訟は起こされない模様。秘書は雲隠れである。HERO的には特捜の出番の事件だろう。しかし・・・他メディアは沈黙なのである・・・ありえないっ。
責任を感じて秘書を擁護する記事を書こうとする松方だが・・・今度は上の許可が出ないのだった。記事に信憑性がないという判断である。このアタリ・・・記事にいたる裏づけがまったく描かれていないので・・・すべてとってつけた感がある。
で・・・ライバルの菅原におねだりして・・・秘書のデータを入手した松方は菅原の「愛人の復讐説」を否定して「愛人の決別説」にたどりつくのだった。どういうルートでたどりついたかは一切不明だが・・・女の勘に逆らうとろくなことはないので言葉をにごします。
どうやら・・・美人秘書で愛人の夏木は乾いて砂漠になったらしい。それならぱ「別れの手紙」・・・「最後のラブレター」を一緒に書きませんかという松方。なぜなら彼女もまた最近濡れないからなのだ・・・これ・・・もう・・・ほとんど暗号解読の世界だよな。
ま・・・とにかく・・・働く女の今を・・・またしても模索する展開なのだった。
いつも・・・なぜかナツメロを思い出すこのワクのドラマ。今回はズバリ。井上陽水の「人生が二度あれば」を想起した。
働きマンは今年8月で六十五
顔のシワは増えてゆくばかり
仕事におわれ
死ぬまでずっと ゆとりがなかった・・・
という感じなのだな・・・元歌の設定は仕事人間の父と専業主婦の母の歌である。
老いた両親に「本当にあなたの人生はそれでよかったの・・・」と語りかける子供。
哀愁である。哀愁であるが・・・男女雇用機会均等法の向こうにあるこの替え歌は・・・語りかける子供のいない・・・さらに不毛を感じさせる世界なのかもしれない。
人生が二度あれば・・・うぅ・・・・。
でも・・・来週のゲストは釈由美子だーっ。釈はウルトラセブンかっ。
関連するキッドのブログ『わたしたちの教科書』
『一生忘れない物語』
『ちりとてちん・2-3・第9回』ものごとの習得は何も考えないで打ち込むことが必要だが、みのごとの上達には深く考え込む必要もある。このバランスはとてもとても難しい。→2-2
金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)・・・金曜日・・・殺す気満々だなっ。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
とってつけた政治の話をしてもしょうがないというのが
このドラマの見所かもね(笑
どちらかというと砂漠だったりするのをお互いに感じとって
『女心は同じ』と笑い合うところが、菅野の編集者としての
腕があるんだと思います。
まこさんとこでは菅野ちゃんの走りが話題になってるし、
みんな感想が面白すぎ。
菅野が可愛くて頑張ってるからそれでいいと思ってるエリは
けっこう楽しみで、最後に一緒に働きマン音頭なんて踊ったりして。
H☆Cも一緒に踊りますかねえ。ゲストでよんでくれるかしら??
投稿: エリ | 2007年10月11日 (木) 16時05分
フジで篤姫を演じた菅野さんと
来年大河に出演する沢村さん。
こういう共通点を見つけるだけでも楽しいです(笑)
ついでに雪斎の名を呼ぶと「呼んだか?」って
言って欲しいです(; ̄∀ ̄)ゞ
いつもの水10と違い
物語主体よりも登場人物のキャラを押し出してきましたねぇ。
各登場人物のキャラが上手くあっていますねぇ。
もこみちさんは少々ピンボケしてるような気もします。
個人的脳内キャスティングで田中さんは阿部寛さんです(苦笑)
でも、水10のことですから
物語の前半と後半で変えてくるんでしょうね。
菅野さんはウルトラマン顔な感じはしますね。
でも、HPトップ画面のポーズからすると
あれはウルトラセブンでしょうか。
となると毎回登場するゲストは
ウルトラ兄弟かはたまたウルトラマンの敵となる
星人か怪獣でしょうかね。
「働くとは人が動くと書く」で
既にドラマ自体のオチを出し尽くしたような気もしますが
その辺りは日テレの十八番でしょうから楽しみにはしていきたいです。
投稿: ikasama4 | 2007年10月12日 (金) 01時29分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
カット割り数があまり多いのも考え物ですが。
じいやは「電車に間に合わない」
というこだわりを見せるのに
もう少し細切れで見せる・・・といった
演出が欲しかった気がします。
ああ、ベルが鳴った
ああ、のりたい
ああ、走る
ああ、のれない
駆け込み乗車はおやめください・・・
という手に汗にぎる感じが欲しかったのです。
まあ、じいやは「わた教」で
スリリングな菅野は堪能したので
今回はちょっとダサダサでもいいかな・・・
と思います。
子供と大人の中間で
「働く」って「生きる」って
何かな・・・と自問自答する物語だと
思うのですが
やや、子供よりの演出。
まあ、伊武、沢村が大人すぎるのかもしれませんが。
もこみちはもう少し・・・使えない奴なのですが
そのあたりが甘口になっていたりして
やや、メリハリ不足の展開でしたな。
ふふふ。H☆C音頭ですな・・・。
ikasama4様が浴衣ヴァージョンを描いてくれたら
いいのになーっ。
今回、アンナ様はちゃぶ台に手がかかり。
まこ様はまあまあの感じ。
かりん様は満足・・・と
意見が分かれて面白かったので
ございます。
ごっこ展開はもう少し様子見いたしますーっ。
投稿: キッド | 2007年10月12日 (金) 05時48分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
今回のメンバーはなんだか
民族大移動って感じでございましたな。
雪斎はそこはかとなく戦国の香がします。
荒川、平山のコンビは
なんか・・・ナイスコンビです。
もこみちは
「ぼく魔法」のおバカくらいの
キャラクターの方がよかった・・・。
全体的に
デフォルメではなく
ノーマル化したキャラになっていて
スタッフはリアル化したつもりで
フォーカスずれている・・・という気がします。
菅野はヘビースモーカー役なのに
一本もすわなかったし・・・。
「わた教」で煙草吸う演技したからかも。
働きマン変身のシーンが地味だったし。
ま・・・夏ドラマ「花君」で
こっちの感覚が狂っているのかもしれませんが。
夏木マリはいきなりメフィラス星人だったような
気がします。
大臣はきっとサトルくんにのです。
悪いことしたのでバツなのです。
ウルトラマンとメフィラスがぐるです。
・・・妄想とどまるところを知らず。
まあ、このワクは
キッドとしては
バンビの時のように
ナツメロを思い出すレビューとして
成立しそうです。
何故か・・・見終わってから
人生が二度あればが耳から離れず
夜中にコンビニ買出しに行ったとき
エレベーターの中で
口ずさんでしまいました。
投稿: キッド | 2007年10月12日 (金) 06時02分
きっどピョン
エリピョンもikasama4ぴょんも好感触のこのドラマ♪
だから次回も見る私(自分の意思なし?笑)
元巨乳ってのは、何か意味があるの?
なんで元なの?今はないの?うるさい?わかった。
で。。。何かが足りないと思ったアンナぴょん。
もこみち背が高すぎてみんなとのバランスが悪いけど。
夏木マリが濃くて、そこだけ医龍のようで(笑)
でも、ゲストか。
>いつも・・・なぜかナツメロを思い出すこのワクのドラマ
やっぱり他の人とは一味も違った感性をお持ちのきっどピョン。やっぱ違う。。。ただの凡人ではない。
キッド星からやってきたのかもしれない、うん。
じゃ、これから医龍のレビューしなくっちゃ。
投稿: アンナ | 2007年10月12日 (金) 10時08分
我らH☆Cもアイドルでありながら
ムービーでは戦闘モードに変身!
なので、働きマンに変身する松方弘子にも
めっちや親近感なのデス♪
弘子は、変身が失敗した際には、間違って松方弘樹に
なってしまい、3倍の速さで額の汗を拭く・・・なんて
スピンオフがあったら楽しいのに~(笑)。
o(〇∥〇)/ シュワッチ!
投稿: まこ | 2007年10月12日 (金) 16時45分
こんばんは!
秋ドラマ始まりましたね~♪
夏木マリ=医龍&目に付く
は、同感です。
でも、菅野美穂さんの働きマンぶりにまだ共感できないでいます~。
投稿: みょうがの芯 | 2007年10月13日 (土) 00時52分
☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁
アンナお嬢様・・・
ウサギちゃんになったのですな。
それともミニモニ。ぴょ~ん星人ごっこですか。
じいや、
お嬢様がご幼少の砌、
ウサギさんごっこにおつきあいして
ぎっくり腰に
なったのを思い出しましたぞ・・・。
元・巨乳なのは
働きダイエットで
そこそこスリムになったからでは
とじいやは妄想します。
ま、菅野は昔はそこそこ巨乳で
稼いだ女優さんですので
ピッタリだと思うのでございます。
アンナぴょん様がウサギに
なった以上、じいやもぴょんぴょんせねばぴょん。
ぴょんぴょんぴょ・・・・・ぬおおお。
こ、腰が~。
アンナぴょん様、
医龍は・・・専門外だから・・・
呼んでも無駄ですぞぉぉぉ・・・。
投稿: キッド | 2007年10月15日 (月) 05時26分
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
ふふふ。菅野・松方部長・美穂(しかも加速)の
イメージ爆笑でございますな。
まこお嬢様は大天才でございます。
元祖・ハンカチ王子・松方部長が
仁義なき戦いで
菅原文太と
きったはったを
やっている頃・・・。
何もかもなつかしい時代を思わせる
ネーミングでございます。
「仁義なき戦い」は血なまぐさいドラマですが
なんだか・・・笑えるのが
ポイントだったのですよね・・・。
笑いのポイントは最悪な親分(金子信雄)
でこざいました。
ま、地元出身のお嬢様には
釈迦に説法でございますか・・・。
o(〇∥〇)/でわっ。
投稿: キッド | 2007年10月15日 (月) 06時05分
♡♡♡♥♥♥みょうがの芯様いらっしゃいませ♡♡♡♥♥♥
秋シーズンもよろしくお願いします。
別に原作通りでなくても
じいやはいいと思うのですが・・・。
原作の面白さのポイントを
変えるのは結構・・・慎重を期する必要ありです。
今回は
原作・・・・他人に頼らず自分の努力で追加記事。
ドラマ・・・あくまでゲストをたてて追加記事。
という展開・・・。
これだと・・・働きマンの仕事に対するこだわりとか
ひたむきさが伝わりにくいのでは・・・
とじいやは今後がちょっと心配になりました。
編集長は本当はもう少し枯れたじじいなのに・・・。
とも思いました。
ま・・・第1回なので大目に見ることにしています。
投稿: キッド | 2007年10月15日 (月) 06時12分