« 死のうとすれば生。生きようとすれば死。すなわち死中に活ありっ・・・。(Gackt) | トップページ | ダメじゃないっ!そんなことしちゃっ・・・もう、しょうがないなぁ・・・ハニー・フラッシュ!!(原幹恵) »

2007年10月 2日 (火)

最悪を妄想しとけばちょっと悪くても大丈夫。(桑島真里乃)VS九死に一生みゃぁお~・・・。(ミシェル・ファイファー)

朝はニューフェイスの子役に萌え~。深夜は狂乱のキャットウーマンに萌え~。十月は最初からゴージャスに開始されている。夕方は「チョコミミ」(テレビ東京)にもちょっと萌えかけたが、そんなに一日中萌えているわけにもいかないからな・・・。

さあて・・・困ったぞ・・・とりあえず・・・一目、貫地谷しほりを見ようと思ったのにこれっぽっちも登場せず、しかも語りが上沼恵美子って・・・。おあずけかっ。おあずけなのかっ。

しかも・・・子役が非常にそそるタイプである。池脇千鶴系だが・・・確かに貫地谷の少女時代も思わせ、和久井映見の娘という設定に違和感がない・・・ナイスキャスティング。しかし・・・月~土・連日レビューしてたら「ちりとてちん」のブログになってしまうではないかっ・・・ま、それも一興だけどね。

それにしても前回「バットマン」が字幕で今回「バットマンリターンズ」が吹き替えって・・・。月曜映画・・・この脈絡のなさは・・・わざとなのかっ。ま、コレクターはどんな声優だろうと、どんな切り裂き編集版だろうと新アイテムとして確保ーっなのですけどね。で、みゃあお・・・なのですけどね。

で、『ちりとてちん・第1週第1話』(071001AM0815~)脚本・藤本有紀、音楽・佐橋俊彦、演出・伊勢田雅也を見た。テーマ曲のピアノ演奏は女優もやってる松下奈緒である。「仔犬のワルツ」ではなっちのライバル。「タイヨウのうた」では沢尻エリカのライバルである。いつもピアノを弾いています。

さて、脚本家は「ギャルサー」も書いているが、基本的には「かなりクセがある」「基本的に視聴率はとらない」という特徴がある。音楽とのコンビは「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」でも組んでいるが・・・これは傑作だった。特に辻希美の歌う「豆腐の唄」は大傑作。

そして・・・今回もそのクセの強さは健在である。

主人公・和田喜代美(桑島→貫地谷)はかぞえで九歳・・・。1982年はぎりぎり「かぞえ」が通じるが・・・ほとんど死語だっただろう。生れた年を1として数える年齢表記である。家族とドライブ中なのであるが・・・不安な気持ちに襲われる。父(松重豊)は勤めていた会社をやめ、10年ぶりに妻(和久井)と二人の子供・・・姉と弟(星野亜門)を連れ、実家に引っ越す途中であった。

母は「あ~誰にもふるさとはある」などと呑気に唄っているのだが・・・かなり心配性の喜代美は気持ちが悪くなるほど悪い予感でいっぱいなのだった。ま、心配性というものは自分ではツッコミのつもりで世間から見るとボケであることも多く・・・一人でボケとツッコミを演ずる落語家としてはまあまあ素質があるのだ。ともかく・・・この話は女落語家の物語らしいからな。

それにしても・・・主人公の大人目線の語りがなぜ、上沼なのだ・・・この少女(桑島)が貫地谷に成長するのだなぁ・・・と思っていると声が上沼なので・・・なんや気持ち悪うなってきますーっ。おえっ。このあたりがクセの悪さかもしれん。

しかし、初めて見る若狭の海に子供なので機嫌が直る喜代美だった。

物語の最初の舞台は福井県小浜市である。祖父・正太郎(米倉斉加年)はいかにも頑固な若狭塗箸職人。祖母・小梅(江波杏子)はいかにも元・芸者である。そして・・・父は箸職人を投げ出して出奔していたらしい・・・喜代美は祖父母と初対面なのである。

祖母に挨拶しようとするといきなり、車のドアにスカートをはさみ、スカートやぶれ、喜代美のパンチラである・・・もう、どんなサービスじゃっ。あー、信じられへーん。

そして、引越しの荷物からなかなかスカートはみつからない。

さらにとんでもない年齢不明の父の弟・小次郎(京本政樹)は父の蔵書は売りとばすは、喜代美の裂けたスカートをさらに切り刻むは・・・で変態である。

発掘された母のスカートをはいて弟と二人・・・浜辺に出てみる喜代美。長めのスカート引きずって・・・転ぶのである。尾崎豊世代のギャグだな。

もう・・・ろくなことない・・・小浜なんか嫌いやぁぁぁぁぁという喜代美に差し伸べられる手。和田清海(佐藤初→佐藤めぐみ)である。二人の「わだきよみ」の運命の出会いだった。ま、同級生なので次には教室で出会うのである。

佐藤初と桑島真里乃のどっちが可愛いかはかなり微妙だが、脚本上は佐藤初が可愛いという設定らしい。・・・それはどうかな?

とりあえず・・・父と祖父は喧嘩していて顔あわせようともしない・・・。「あしたもあさってもしあさっても・・・なーんもええことないんとちゃうやろかぁ」と妄想に走る喜代美だったが・・・ここの描写がちょっと心配になる展開だ・・・まる子をやりたいのか・・・みかんの汁を顔射されたり、おしっこ漏れそうになったり・・・サービスなのかっ。

しかし・・・母に手作りのお守りもらって・・・ちょっとうれしくなった喜代美で・・・つづくである。

あーっ、やっぱりクセがあったなーっ。でもこれがクセになりやすいんだよなーっ。とりあえずレビューは未定として明日も見るのです。でないと貫地谷を楽しめないからーっ。

関連するキッドのブログ『純情きらり

で、『バットマン・リターンズ(1992年公開)』(日本テレビ・071002AM0159~)監督・ティム・バートンを見た。日本語吹き替えはバットマン(山寺宏一)、キャットウーマン(藤田淑子)、ペンギン(石田太郎)、シュレック(野沢那智)である。ま、この豪華さはお下がりです。ペンギンは群集から野菜クズを投げつけられるところで「オレを野菜サラダにする気かっ」と言うのだが石田は「なんで都合よくトマトとか持ってるの」とかましている・・・やりすぎだが・・・まあ、いいか。

前回が復讐者の物語なら今回は因果応報者の物語である。ある意味同じである。しかし、前回の仇役が持たざるものだったのに対し、今回の仇役は欠けたるものであり・・・悲しみはより深くなっている。まず、ペンギン(ダニー・デヴィート)は生まれついての奇形児であり、両親に川に流されるがゴッサムシティの下水道に棲息するペンギン一族によって育てられ・・・幼児誘拐を裏稼業とするサーカス団を結成する。手下にはピエロとペンギンそして猿にカナリヤちゃんである。

成り上りものでブルース(バットマン=マイケルキートン)を甘やかされたボンボン呼ばわりするシュレック(クリストファー・ウォーケン)は息子に財産を残してやるために電力強奪の陰謀をもくろみむ影の極悪人。

その秘密を知ったために殺される秘書セリーナ(ミシェル)は九つの命を持つ猫族と融合し、キャットウーマンとして蘇生する。彼女は当時の男尊女卑社会の犠牲者であり、また足の不自由な不具者(かたわもの)として虐げられた悪である。ゾンビと化したセリーナが混乱して家を黒く塗り・・・キャットウーマンのレザースーツを手縫いする描写はティム・バートン以外の手からは生まれなかっただろう。もちろん・・・ディズニーランドにありそうな廃墟の公園の地球儀を破壊し、フリッツ・ザ・キャットのような猫をイヒヒと笑わせ、悪趣味の限りをつくしていくのである。

全編が美しい悪夢なのだなあ。

わが子の幸せのために世界が不幸になってもかまわないシュレック。自分を捨てた世界を憎悪しつつ・・・支配欲も隠せないペンギン。そして男社会を憎みつつ、男を憎みきれないキャットウーマン。悪たちはそれぞれの情念をバットマンに放射するのである。

そして・・・舞台はクリスマスを目前にするゴッサムシティーなのである。

キャットウーマンはベンギンに殺され、一度は助けようとしたバットマンにも殺され、その度に蘇生してはますます・・・混乱していく。ま、知性と教養のないものにはついてこれない話なのである。

前回のヒロインとは「秘密を受け入れてもらえず」別離したブルース。

今回は戦いの最中にクリスマスには男の子が女の子にキスしてもいいともクリスマスにキスしたらカップルは永遠に結ばれるとも言われるヤドリギの下でキャットウーマンに語りかけるパットマン。「ヤドリギの下だね・・・知っているかい。仔猫ちゃん。ヤドリギは毒があるから食べたらお腹痛い痛いになっちゃうよ」キャットウーマン「でも、キスは時には命さえ奪いかねない危険なものよ・・・」そしてバットマンを舐めあげるキャットウーマン。

仮面舞踏会の夜。ブルースとセリーナはキスを交わし、歓喜のセリーナはヤドリギの下であることに気がつく。

セリーナ「ヤドリギの下ね。知っている? ヤドリギには毒があるの・・・」

ブルース「そして、キスは時には・・・命とりだ」

一瞬にしてお互いの正体を悟る二人・・・。

そして、物語はクライマックスへ。バットマンを射殺しようとしたシュレックを地獄に道連れ大電撃スパークしたキャットウーマンは姿を消す。ペンギンはほぼ自滅し・・・孤独な生涯に終止符がうたれ・・・ペンギン族によって水葬の儀が執り行われた。

聖夜である。小さな仔猫をひろったバットマンは忠実な執事アルフレッド(マイケル・ガフ)と「メリークリスマス」の祝福を交わし・・・世界中の恋人たちの幸せを願う。

そして、そのはるか頭上にバットマンサインが浮かぶと・・・それを見上げるキャットウーマンの後姿・・・全世界(の一部熱狂者)がみゃ~おとうなったエンディングである。

関連するキッドのブログ『バットマン

水曜日に見る予定のテレビ『週刊プレイガール』(テレビ朝日)・・・『マクロス(再)』も見るけどね。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

|

« 死のうとすれば生。生きようとすれば死。すなわち死中に活ありっ・・・。(Gackt) | トップページ | ダメじゃないっ!そんなことしちゃっ・・・もう、しょうがないなぁ・・・ハニー・フラッシュ!!(原幹恵) »

コメント

キッドさん、こんにちは~♪♪

ヤマトはティム・バートン好きなので、
この映画は劇場で2回観ました。
2回!
実にお洒落に仕上がっていて!
ティム・バートンは 夜 なんですよね、
昼より夜。
「クリスマスの前の悪夢」だし、
氷の結晶が華麗に綺麗に散るのも夜、
ハサミのお手てでチョキチョキね。
「スリーピーホロウ」も全体的に夜がメイン。
どうしてあぁメルヘンチックで綺麗な
映像美・・・素敵すぎです。

「ティム・バートン」で見たので、
その他のバットマンはよく知りません。
もとはアメリカのコミックとか
そのくらいの情報しか知らない。

手作りなんですよね、
キャットウーマンの衣装。
自分で作ってんの!もうお洒落だよ。

クリストファー・ウォーケンが
何とも素敵なの。
白人のおじさまには素敵な人多い。
ブラピだって言っちゃえばおじさまだし。

最後にかかる曲、
キャットウーマンメインなカンジの曲で
それがまたシビれるのですが、
テレビでは割愛ですね。

今ブログ、遡っていろいろメンテしてますが、
昔の記事とかって顔から火が出ますよ。
恥ずかすぃぃ~。

TBする記事がなくてすみません。

投稿: ヤマト | 2007年10月 3日 (水) 10時26分

☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆

ティム・バートンという作り手が
いなかったらこの世は闇なのか・・・
闇というものの愛し方を教われないのか・・・
言葉は難解ですが・・・
ようするに「好き」っていうことです。
特別の「好き」でございます。

キッドも1958年の西海岸に生れたら
ティム・バートンになると思うのです。
・・・ならないよーっ。

たとえば「バットマン」「バットマンリターンズ」
というティム・バートン版バットマンと
それ以後のバットマンは比較にもなりません。

もちろん、ティムの「面白さ」が解らない
というヤカラは生きていてもいいですが
はっきり軽蔑します。

ま、この立場を前提に・・・
キッドにとって
映画とは
「七人の侍」
「ブレードランナー」
「バットマンリターンズ」
この三本でもいいくらいです・・・おいおい。

あと・・・「ロッキーホラーショー」もお願い。

と言われたらまぜます。

とにかく、焼死体を見たらティム・バートンだし

「ちりとてちん」で和久井映見が
「亭主のパッチに五回もツギあてしましてん」
と言えばティム・バートンです。

この世のクリエイターはすべてティムの支配下に
あるのです・・・。

キャットウーマンのテーマをキッド
は「暗闇のフーガ」と呼んでおりますが
英語でも日本語でもミャウオでよかったのです。

これがコケコッコーとクックドゥドルドゥーでは
違う気持ちになるからです。

顔と顔
みつめあう愛しい敵
重ねあう唇
ふりそそぐ天の裁き

でございますからーっ。

昔の自分が恥ずかしいのは正しい感情です。
キッドはナルシストなので
ああ、純情可憐な汚れていなかった昨日のキッドを
こよなく愛しますけれど・・・。

投稿: キッド | 2007年10月 4日 (木) 01時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最悪を妄想しとけばちょっと悪くても大丈夫。(桑島真里乃)VS九死に一生みゃぁお~・・・。(ミシェル・ファイファー):

» ちりとてちん 第1週 [シャブリの気になったもの]
ちりとてちん 第1週 NHK 2007/10/01~ 06 「笑う門には福井来る」   ★はじめに   「スイングガールズ」でトランペットを吹いていたというか、 「大奥」でおしの役が綺麗だったというか、 「風林火山」で腹を割かれたというか、 「花より男子2」で、おしとやかなお茶... [続きを読む]

受信: 2007年10月 4日 (木) 19時07分

» 今日見たテレビ番組(10月1日) [伊達でございます!]
NHK「ちりとてちん」第1週:笑う門には福井来る〜第1話/TBS「愛の迷宮」第1話:愛のない結婚/フジテレビ「踊る大捜査線」第1話:サラリーマン刑事と最初の難事件 [続きを読む]

受信: 2007年10月 8日 (月) 19時48分

« 死のうとすれば生。生きようとすれば死。すなわち死中に活ありっ・・・。(Gackt) | トップページ | ダメじゃないっ!そんなことしちゃっ・・・もう、しょうがないなぁ・・・ハニー・フラッシュ!!(原幹恵) »